2015年08月04日

◆ 新国立競技場レポート 6

 選考が迷走した経緯を検証する委員会の委員が決まったが、とんだ茶番だ。 ──

 ニュースから引用しよう。

 下村博文文部科学相は4日の閣議後会見で、白紙に戻った新国立競技場の整備計画策定の経緯などを検証する第三者委員会の委員に元陸上五輪選手の為末大氏ら6人を選んだと発表した。7日に初会合を開く。
 ほかの委員は、柏木昇東大名誉教授▽公認会計士の国井隆氏▽弁護士の黒田裕氏▽古阪秀三京大工学研究科教授▽横尾敬介みずほ証券常任顧問。
( → 産経 2015-08-04

 このなかで、いちおう建築に関係あるのが 古阪秀三・教授1名だけ。この人も、アカデミズムの人で、現場の人ではない。他はすべて建築とは無関係。(柏木昇は企業法務の法学者)
 これほど素人ぞろいだとは。あきれる。
 そもそも、JSC の委員会の問題は、建築の素人ばかりがやったことにあるのに、その検証委がやはり建築の素人ばかりだとしたら、どうするんだ?
 素人連中が「 JSC が素人だったのが原因」と言えるのか? 
 また、安藤忠雄がコストを無視したのも原因だが、ここでは、安藤忠雄が建築費について素人であったことが原因だ。
 なのに、安藤忠雄以上に素人である人々が、安藤忠雄に「おまえが建築コストに素人だったせいだ」と言えるのか? ちゃんちゃらおかしい。

 本気で検証するなら、ゼネコン技術者とか、設計事務所員とか、あるいは、会計検査院の職員とか、そういうプロに任せるべきだろう。なのに、あえて素人連中を任命するとは。ひどいものだ。とんだ茶番だ。
 これはどうも、真相を解明するというより、真相をゴマ化して、うやむやにするのを狙っているとしか思えない。
 結局、誰も責任を取らないか、あるいは、力の弱い人がスケープゴートにされて、詰め腹を切らされるのだろう。ひどいものだ。

 ──

 なお、本気で真犯人を捜すなら、次の三人への聴取が必要だ。
  ・ 安藤忠雄
  ・ 辞任した局長
  ・ 辞任した事務次官

 この三人に徹底的に聴取する検事みたいな人が必要だ。
 「おまえはどういうふうに権限を行使したんだ。自白しろ」
 「何? おまえが今言ったことは、他人のこの証言と矛盾するぞ。おまえ、嘘ついたな。ゴマ化したな。偽証の罪はわかっているんだろうな?」
 こういうふうに尋問することのできる人が、上記の委員にいるか? いない。 
 
 とすれば、上記の6人は、自分が真相を暴き出す能力がないとわかっていながら、あえて真相を隠蔽するために、委員を引き受けたことになる。
 なかでも、為末大 氏には、がっかりだ。もうちょっとは良識があると思ったが。自分はよほど建設の知識があると自惚れているのだろうか。自分には建設の知識が無いとわかっていながら委員を引き受けるとしたら、あまりにも無責任のそしりを免れない。
 この人は、「東京オリンピックのための陸上競技コーチに、陸上競技について何も知らない素人を任命する」と言われて、「はい、それでいいです」と了承するのだろうか?
 それにしても、6人が6人とも、よくもまあ軽はずみなことをするものだと、呆れるよ。名誉欲にでも駆られたのか? だったら、JSC の無能な委員たちと同じだな。 
 この6人は、(真犯人を指摘せずに うやむやにする)最終報告が出た時点で、徹底的に批判されるべきだろうね。たぶん「我々の力不足ゆえに、真相を完全に解明するには至りませんでした」という報告になるだろうが、この6人が素人であるがゆえに力不足であることは、任命の時点でわかっていたことだ。あとで非力だと弁解するなら、今のうちに辞任すべきだ。
 
( ※ というか、真相をうやむやにするために、あえて素人ばかりを選任した、というのが、文科省の悪賢いところ。誰がこの人選をしたのだ? 人選をした責任者を吊し上げろ! ……実は、安倍首相と下村文科相だったとか。 (^^); )
posted by 管理人 at 20:03| Comment(1) |  東京五輪・豊洲 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>本気で検証するなら、ゼネコン技術者とか、設計事務所員とか、あるいは、会計検査院の職員とか、そういうプロに任せるべきだろう。なのに、あえて素人連中を任命するとは。ひどいものだ。とんだ茶番だ。

実務は下請け(いわゆる事務局)がやるのではないでしょうか。委員はおかざり。
Posted by とおりすがり at 2015年08月05日 09:07
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