「エアコンをつければ涼しくなる」
と単純に思っている人が多いが、そう単純なものではない。というのは、「エアコンで冷えすぎてしまう」という問題がしばしば発生するからだ。
どうしてそんなことが起こるのか? 冷えすぎるのであれば、エアコンを弱めればいいのでは? ……そう思うだろうが、話は簡単ではない。
というのは、「温度は低くても、湿度が高いということがあるからだ。この場合、湿度が高いので、体感温度は高い。(涼しく感じない。) そのまま、エアコンを動かし続けると、気温がどんどん下がっていく。そのせいで、「冷えすぎてしまう」(体調が悪くなる)という問題が発生しがちだ。
この問題を避けるには、
「気温をあまり下げないで、湿度だけを下げる」
というふうにすればいい。
では、そのためには? エアコンの「除湿」機能を使うか? いや、これは、エアコンを動かして、ときどきヒーター機能も使って気温を上げているだけだ。電気代が無駄になる。もったいない。
正しくは、こうだ。
「エアコンの風量を落とす。強風にせず、微風にする」
こうすれば、気温よりも湿度を下げる効果が高まる。結果的には、湿度が下がるおかげで、とても涼しく感じる。気温がやや高めであっても、快適に過ごせる。
【 関連項目 】
同趣旨のことは、前にも述べた。本題ではなく、オマケふうに。
→ 節電の方法(夏)
ここから一部抜粋すると、次の通り。
湿度を下げるには、どうすればいいか? 次の方法が良さそうだ。
「冷房の風量を引き下げる」
このことで、冷房機の冷却金属の温度が下がるので、湿度を下げる機能が上昇する。気温はやや上昇するが、湿度はかなり下がる。
逆に、冷房の風量を上げると、熱伝達の点で冷房能率は上がるのだが、そのせいでかえって、冷房機の冷却金属の温度が上昇して、湿度を下げる機能が落ちてしまう。結果的に、温度は下がるのだが、湿度は上昇してしまう。これでは、体感温度が上昇してしまう。
というわけで、私としては、「温度よりも湿度を下げる」という方針を取ることを、お勧めしたい。

そういえば前回、それがサーキュレーター的な役割で触れているようではなかったけど、体感的な意?
後者だと首フリなり、1/f的な機能も必須かな
処理できる熱量∝風量×温度差
なので、風量を落としたら、温度をかなり下げないと(つまり電気をやたらと使わないと)快適に過ごせないのでは?
同書には、人体放熱の割合が示されていて、発汗による放熱30%、対流による放熱30%、放射による放熱40%とあり、放射が意外と大きい。だから、部屋の壁面の温度を下げた方が、エアコンで室温を下げるよりも、効果的であることがわかる。
熱容量の大きなコンクリートで家をつくり、外断熱して外部環境の熱変化から内部環境を守り、夏は暑くなる前にエアコン冷房で蓄冷、冬は寒くなる前にエアコン暖房で蓄熱すると、快適な生活が送れるはず。
実際、こちらの方がそのような生活をしていますよ。
http://rcsoto.exblog.jp/
エアコンの出口ではそうです。エアコンの出口は 20度ぐらいまで下げる必要があるでしょう。逆に言えば、それだからこそ、除湿効果がある。
ただし、エアコンの出口は 20度ぐらいだとしても、室温が20度になるわけじゃありません。風量が少ないので、他の空気と混じって、室温は 27度ぐらいのお好みの温度にします。
電気代は? 室温が20度になるわけじゃないので、あまりかかりません。湿度が高いまま、室温を25度ぐらいまで下げた場合と、大差ないでしょう。
つまり、次の二者択一。
27度、低湿度
25度、高湿度
本項では、前者をお薦めしています。
──
壁面断熱がいいというのはその通りですが、だからといって、家を一軒まるごと建て替えるわけには行かない。何百万円もかかることを考えると、コスト的にペイするかどうかもわからない。
この手の方法で最も効果的なのは、窓ガラスを断熱ガラス(二重ガラス・空気ガラス)に替えること。低い費用で、大きな効果。
断熱フィルムならば、もっとお手軽。アマゾンで売っている。
→ http://is.gd/TnYa4t
>逆に言えば、それだからこそ、除湿効果がある。
> ただし、エアコンの出口は 20度ぐらいだとしても、室温が20度になるわけじゃありません。
>風量が少ないので、他の空気と混じって、室温は 27度ぐらいのお好みの温度にします。
エアコンの出口の話ではありません。エアコンの設定温度と風量の話です。
エアコンで冷房するには、風量か温度差の少なくともどちらかで処理できる熱量を稼がねばなりません。「風量を稼ぐ」ためにはファンを目一杯回すことになりますが、これにかかる電力はごく少ないのです。一方、「温度差を稼ぐ」、つまり冷房時に「より冷たい」熱をつくる方が、ずっと大変で、多くの電力が必要になります。つまり、エアコンは「風量で稼ぐ」方が省エネになるのです。
> 電気代は? 室温が20度になるわけじゃないので、あまりかかりません。
>湿度が高いまま、室温を25度ぐらいまで下げた場合と、大差ないでしょう。
> つまり、次の二者択一。
> 27度、低湿度
> 25度、高湿度
> 本項では、前者をお薦めしています。
とありますが、同じ快適性(不快指数)なら、温度を下げるより湿度を下げる方が電力をより多く消費するので、湿度を下げずに温度を下げた方が環境負荷は小さいです。くわしくは下のサイトをご覧下さい。
http://www.kankyo.metro.tokyo.jp/climate/setsuden/cat8073/index.html
本項では、「電気代の節約」が目的ではなく、「冷えすぎ」のような問題が発生するのを避けることを念頭に置いています。
あと、長袖の衣服を着ている場合でなく、半袖短パンを前提としています。オフィスなどで衣服を着ている場合には、湿度低下の効果が低いので、温度を下げる方がいいかもしれませんね。上記の「不快指数」も、衣服を着た場合の数値ですし。
本項が念頭に置いているのは、家庭で蒸し暑さを感じているような場合。蒸し蒸ししているときには、湿度を下げた方が快適だよ、ということ。省エネをどうするか、という話ではありません。目的は「快適さ」であって「省エネ」ではありません。「省エネ」が目的だったら、エアコンをつけないのが一番。
ウチではダメでした 15年前に新築して二重ガラスにしましたが
直射日光が当たる窓だとサッシのアルミ部が暑くなり効果無いです
冬はそこが結露します(泣) 今は改良されてるかもしれませんが。
二重窓にしないとね
断熱フィルムも効果ないとかニュースになってましたよ
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO86043410T20C15A4000000/
庇(ひさし)はないの? 夏には窓には直射日光が当たらないのが原則。さもないと窓から直射日光が入って、室内が暑くなる。最近、庇のない家が増えているようだが、庇は原則、1メートルぐらいは必要です。庇を付けましょう。
ちょっと調べた。「庇 ない家」でググった。
最近はコスト面とデザイン面から、庇のない家が増えている。しかし日射しと雨よけの点から、庇のない家は不便だと、後悔されることが多い。
メーカーの話では、「あってもなくてもどちらでもご自由に」とのこと。ただし庇なしだと価格が下がるので、標準では庇なしで販売しているようだ。庇はオプション扱い。で、たいていの人は庇なしで購入して、あとで「騙された」というふうに後悔する。
まあ、「屋根のない家は安価ですよ」と言われて屋根なしの家にしたら、雨の日に困った、というのと同じレベル。メーカーに文句を言うと、「屋根は別料金で承ります。屋根をオプションで購入できます。購入しなかったお客様の自己責任です」
これじゃ、詐欺だね。
 ̄ ̄
だまされた人の体験例もある。
→ http://www.geocities.co.jp/SweetHome/6984/4matori.htm
http://www.jie.or.jp/life/seminar/seminar1/Kitahara.PDF
によると
・従来型のエアコンの冷房時のCOP値は3ぐらい
(消費電力の3倍の熱量を奪うことができる)
コンプレッサーは必要に応じてOn/Off
室内機と室外機の温度差:大
・インバータエアコンの理論効率は従来型の3倍程度に上昇する(実際のCOP値は5程度)
コンプレッサーの回転数は可変
室内機と室外機の温度差:小
・従来型エアコンの除湿は風量を絞ることによって行う
風量が減る分、出てくる空気の温度が下がる→効果的に除湿。
その代わり、
冷たい空気が対流せずに足元にたまってしまう
除湿能力を高めようとすると寒くなってしまう
という問題あり
・インバータエアコンの再熱除湿では室外機から排出される熱を使い、冷媒を暖めてから室内機に戻す。ただし、除湿のために室内機と室外機の温度差が必要なので、COP値は1.5程度、つまり冷房の3倍電気を食う
とのことです。
上記HPの結論は
・蒸し暑いと感じたときだけ除湿運転
・その他は冷房運転
というものです。
除湿=タオルを絞ることと考えると分かりやすいかもしれません。
・従来型のエアコンは一気にタオル全体を絞るか緩めるかなので、エネルギー効率は悪いが除湿は効果的にできた
・インバーターエアコンはタオルを絞る力を加減できるので、エネルギー効率は良いが除湿効果が足りない
・再熱除湿では繊細なインバーターエアコンが一生懸命タオルを絞らなければならないので、冷房や従来型よりも大幅にエネルギー効率が低下
・どちらの方式であっても、風量を絞ることはタオルを持つ長さを短くすることに相当する。同じエネルギーを使うなら、タオル全体を絞るよりも一部分だけを集中して絞ることにより、効果的に除湿を行うことができる
といった感じでしょうか。
ちなみに、我が家は弱冷房と扇風機の組み合わせです。家族全員が冷房に強くないこともあり、猛暑日であっても6畳、6畳、8畳の3部屋をぶち抜いた20畳の空間に、10畳用のエアコン1台で28度微風+各部屋に置いた3台の扇風機で過ごしています。
設定温度を極端に下げてやる必要があるようです。
このことは経験的には知っていたのですが、のびさんのリンクされているPDFを読んで理由がよく分かりました。
ちなみに、うちのパナ製の安いエアコンの除湿モードは、再熱除湿とかヒーターはなく
ファン回転の制御方法が冷房モードと違うだけで、ハッキリ言って使い物になりません。
もう少し賢い制御方法がありそうなものですが・・・