2015年07月15日

◆ 新国立競技場のペテン

 新国立競技場は、「ザハ案にしないと間に合わない」と言われたが、ザハ案にしても間に合わない。 ──

 新国立競技場は、「ザハ案にしないと間に合わない」と言われた。首相の発言。
 安倍総理大臣は「これから国際コンペをやり、新しいデザインを決めて基本設計を作っていくのでは時間的に間に合わない。2019年のラグビーワールドカップには間に合わないし、2020年の東京オリンピック・パラリンピックも間に合わない可能性が高い」と述べ、デザインの変更は困難だという認識を示しました。
( → NHK 7月10日

 これはこれで疑わしいが、実は、論理的におかしい。ここでは「ザハ案にすれば間に合う」ということが含意されているが、実は、ザハ案にしても間に合わないのだ。なぜなら、屋根がないからだ。
 《 新国立競技場、屋根が間に合わないことが判明 》
 2020年の東京オリンピックは、メイン会場となる新国立競技場の屋根の建設が間に合わないことが判明した。
 下村博文・文部科学相が5月18日、東京都の舛添要一知事と都庁内で会談した際、建設コストの抑制や工期短縮を目的に、新国立競技場の整備計画を見直すことを明らかにした。その際に「屋根なしなら間に合う」と伝えたという。朝日新聞デジタルなどが報じた。
( → Huffington Post 2015年05月18日

 ここで、「屋根ぐらいなくてもいいさ。あとから足せばいいさ」と思う人が多いようだ。しかし、よく考えてみよう。屋根なしで、アーチだけあって、それに何の意味があるのか?
 そもそもアーチというものは、屋根を支えるためにある。なのに、アーチだけあって、屋根がないなんて、本末転倒も甚だしい。

kasa.gif それはいわば、「骨だけの傘」みたいなものだ。傘としての本来の役割をまったく果たしていない。こんなもの(傘ならぬ傘)を、雨の日に差していたら、気違いかと思われる。
 「ずぶ濡れになっているのに、骨だけの傘を差して、何やっているの? 気違いなの?」 
 と思われるだろう。

 それと同じことをするのが、新国立競技場だ。屋根もなしで、アーチだけあって、何の意味があるのか? 「日本人は気違いなの?」と思われるだけだろう。

 ──

 としたら、最も良い解決策は、こうだ。
 「新国立競技場は、アーチはなしで建設する。トラックのほかは、仮設スタンドだけを用意する。そして五輪の終了後に、アーチと屋根が必要だとしたら、その時点で新たに建設を決めればいい」


 以上の方法なら、コストは格安で済む。座席が1席あたり3万円だとしても、3万円が8万席で、24億円で作れる。格安だ。
 実際には、その他の施設必要なので、100億円ぐらいになるかもしれない。それでも、マツダスタジアム の建設費(110億円)と同程度で済む。(実際にはもっと安くなりそうだ。仮設スタンドなので。)

 政府は新国立競技場の建設計画を見直しするそうだ。
  → 共同通信 2015-07-15
 どうせお茶を濁す程度の微修正(たとえば周辺施設整備)をするつもりだろう。しかしここで、全面的に修正して、
  ・ 当面は仮設スタンドだけ
  ・ アーチと屋根は将来に持ち越し

 というふうにすればいいのだ。
 そうすれば、「骨だけの傘」みたいな気違いじみた競技場を世界に開陳して大恥を掻く、という不様な真似をせずに済む。

 それにしても、「アーチだけあって屋根なし」なんて、そんなひどいものを、よくもまあ見せつけようと思ったものだ。それはいわば、フンドシだけの裸で人前に出る、というようなみっともなさだ。



 「アーチだけあって屋根なし」というのは、とても完成品ではない。なのに、「オリンピックに間に合う」などと表現するのは、とんでもない嘘だ。ペテンと言える。
 ペテンに引っかかって 3000億円も払うのは、馬鹿馬鹿しい。
posted by 管理人 at 23:23| Comment(0) |  東京五輪・豊洲 | 更新情報をチェックする
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