2015年07月13日

◆ 新国立競技場か、震災復興か?

 新国立競技場を建設すると、震災の復興が遅れる。建設労働者の奪い合いが起こるからだ。
  【 追記 】 あり。 ──

 まず、次の記事がある。
 《 新国立競技場建設で最大のネックは鳶(とび)職人の不足 》
 まず現在、都内では高層マンションなどの建築ラッシュが続き、現場では慢性的に“高層鳶”(高層現場をメインに働く鳶)が不足している。
( → 週プレNEWS 7月13日

 なるほど。アベノミクスで、あちこちで建設ラッシュで、もともと鳶職人が不足している。ここで新国立競技場を建設しようとしても、鳶職人が足りない。人手不足で建設が遅延しそうだ。
 で、それを免れるために各地から鳶職人を集めたら、各地の既存の工事が遅れて、大迷惑だ。

 特に、震災復興工事のある東北の被災地が問題だ。新国立競技場の建設にともなって、鳶職人だけでなく、さまざまな職人が不足するので、東北から高い賃金で呼び寄せられそうだ。すると、これは、二つの難点をもたらす。
  ・ 賃金高騰による建設費の高騰。
  ・ 震災の被災地で、復興工事が遅れる。

 この二つはどちらも大問題だ。
 国民全体は、予算の大幅な高騰で、大迷惑。2520億円が 3000億円以上となり、屋根代込みで 4000億円近くになる。
 震災の被災地では、被害者たちが大迷惑。工事が出来上がるかと思ったら、途中で職人がいなくなり、建設工事がストップする。どうでもいいような防潮堤の工事ばかりが進んで、肝心の建物の工事が遅延する。
 踏んだり蹴ったり。



 【 追記 】
 森元首相は、「新国立競技場をレガシーとして残そう」という発言をした。
  → 森元首相「五輪のレガシーとして残そう」
  → 森元首相、批判に対して「五輪のレガシーとして」
 記事によれば、「 50年、70年たっても一番優れた名所として使える」とのことだが、これは大いなる勘違いというしかない。
 なぜか? 新国立競技場は、補助競技場(サブトラック)をもたないがゆえに、陸上競技の世界大会開催条件を満たさない(つまり世界大会を開催できない)からだ。
 世界大会を開催できないような競技場は、もはやゴミみたいなものだ。レガシーではなく、ゴミなのだ。
 そして、ゴミだったら、こんなものはさっさと取り壊す方がいい。「 50年、70年たっても残る」と思っているようだが、とんでもない。新国立競技場は、オリンピックを開催したら、その翌年にはさっさと取り壊すのがベストなのである。
 これは、冗談のように聞こえるかもしれない。しかし歴史を見れば、冗談どころか、過去の事実だとわかる。

  → あれから数十年。廃墟となった世界各地のオリンピック開催地 写真21枚

 個別では、下記もある。
  → 北京オリンピックの舞台が悲惨なことになってる

  → 「アテネオリンピックから10年経ち、当時の競技場が廃墟化」
  → アテネ・オリンピックが遺した廃墟たち (大画像)

 これを見て、「ひどい無駄遣い」と思うかもしれないが、廃墟にしたのは賢明である。これ以上無駄な追加費用が発生しないからだ。
 一方、「レガシーだ」なんて言って、五輪後にも数百億円を投入して、維持費を含めた総額で途轍もない金額を払おうとする日本(森元首相の主張)は、狂気の沙汰だ。彼には「維持費が莫大にかかる」という発想が抜けているのである。
 繰り返す。新国立競技場は、五輪の翌年には取り壊すのが最善だ。(更地にするか、廃墟化するのでもいい。)一方、施設を維持して、そのために莫大な金額を投入するというのは、狂気の沙汰だ。
 どうしても新国立競技場を作るのであれば、「オリンピックのあとでは取り壊すこと」(もしくは廃墟化すること)を公約するべきだ。それなら、まだしも正気を保てる。
posted by 管理人 at 19:45| Comment(3) |  東京五輪・豊洲 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
東日本大震災による東北の被災地は、地盤沈下と大津波のため耕作地は海水に浸されて農業不適になっている。

 ところで、早稲田大学理工学術院総合研究所の森有一工学博士は、95年に早大発ベンチャー「メビオール」を設立し、
土の代わりに特殊なフィルムを使用する植物栽培システム「アイメック農法」を確立させた。

 まったく土を必要としない画期的な栽培方法であるため、塩害や砂漠化や残留農薬汚染といった土の劣化や土不足と
いった深刻化な状況でも、最小の水と養液でトマトなどを栽培可能である。まさに被災地のための最新技術である。
トマトなどは、厳しい環境(最小限の水と養分)に打ち勝つために、糖度などを増す。トマトはイチゴ並みの糖度になる。
例えば、国が設備投資に1農場あたり500万円の補助(総額1000億円)をすれば、被災地の復興にどれほど役立つことか。

 数人の人間が、構造的に無理のある変なデザインの新国立競技場に天井知らずの国費(税金)を投入する「ごり押し」
をやろうとしている。ギリシャの財政破綻の起源はアテネ五輪で大散財したことにある。「ごり押し」3人衆のために、
日本も2025年頃に財政破綻になる公算は高いのではないだろうか。日本国の未来に責任感をもってもらいたいですね。
Posted by 思いやり at 2015年07月13日 23:13
後半に <FONT COLOR="#dd0000">【 追記 】</FONT> を加筆しました。
 タイムスタンプは 下記 ↓
Posted by 管理人 at 2015年07月14日 00:11
新国立2520億円でも無理だった 周辺整備費72億円を未記載 (スポーツ報知) - Yahoo!ニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150713-00000292-sph-soci

急いで見積もったにしても、こんな初歩的ミスをするとは考えられない。やはり陰謀でしょうか。
この規模まで巨費にもなると、作業員1人辺りの給料も高そうですね。
ここまで美味い仕事をさせたら、他の会社もこの件を参考しずさんなものとして、将来の建築費用もつり上がらないか心配なものです。

ギリシャの経済力はEUの中でも小さいから今回も何とか妥結できたと思いますが、世界第3位の経済国家の財政破綻危機の問題解決は、それと比較ならないでしょう。
数百兆円規模の支援にもなると、世界機関でさえ申し出るのは容易ではないと考えます。
ひょっとして、中国かもしれないですね。
Posted by 匿名 at 2015年07月14日 09:15
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