2015年06月10日

◆ ニッカの余市が販売終了

 ニッカのウイスキー「余市」が販売終了する。 ──

 ウイスキーブームで売れすぎて、原酒がなくなったせいで、販売終了とのこと。
 シングルモルト「余市」シリーズについて、8月末の出荷分で販売を終えることを決めた。国産ウイスキー人気に伴う原酒不足が理由。ただ、「余市」はウイスキー愛好家の支持が強いため、ブランド名は残し、新商品での使用を続ける。
 熟成年数を表記するエイジ商品の「10年」「12年」「15年」「20年」の計4種とノンエイジ商品があり、1〜5月の売上高は前年同期比 2.7倍の伸びを示した。
( → 北海道新聞 6月10日

 年数の多いものはとっくに流通しなくなっていた。原酒がほとんどなくなったようだ。それでもノンエイジ商品はちゃんと流通していたのだが、それもメーカーで原酒が底を突いたらしい。
 ちなみに、イオンに行ってみたら、私が買ったあとでは、残りは1本だけ。昨日は5本以上あったのに、本日だけでほぼ売り切れ状態。(誰かがまとめて買ったんだな。きっと。)

 ──

 私も買って飲んだが、別に、品切れになってもいいと思った。たしかに美味しい酒だが、スモーキーさがちょっとある。悪くはないが、特に良くもない。竹鶴と同レベル。
 竹鶴は軽い感じで、余市は重い感じ。竹鶴7割、余市3割ぐらいでブレンドしたら、ちょうどいい感じ。(ただしこれは私の好みかもしれない。他の人は違うかも。)
 ま、値段の割に良い酒だとは思うが、フロム・ザ・バレルみたいに圧倒的に美味しい酒とは違う。私としては、フロム・ザ・バレルがあれば十分だ。



 [ 付記 ]
 なお、記事では「ブランド名は残し、新商品での使用を続ける」とのことだが、これは何を意味するか? 原酒がなくなったのだから、よそから原酒をもってくる、ということだろう。つまり、シングルモルトではなくなり、ブレンデッドモルトになる、という意味。
 記事では余市の原酒を竹鶴に移すというようなことが書いてあるが、それはないだろう。余市の原酒はスモーキーなので、竹鶴には使えないからだ。
 余市と竹鶴に共通するような(スモーキーでない)原酒を、竹鶴専用に回すので、余市に回す分がなくなる、ということだろう。で、余市のスモーキーな原酒は、そのままでは竹鶴には使えないので、よそからもってきた原酒と混ぜて、ブレンデッドモルトにするのだろう。その時点で、シングルモルトではなくなるから、従来の余市とは継続性がなくなる。
 たぶん、「余市フルモルト」みたいな新ネームで、従来との継承を断ったまま、新しい酒として売り出すのだろう。(名前だけを残して。)
 ちょっと詐欺みたいなものだが、スモーキーな原酒を使って、同じような味の酒を造るのであれば、それもまた悪くはあるまい。




 [ 余談 ]
 今、キリンの「富士山麓」と、イギリスのホワイトホースが、キャンペーン中で、ウイスキーグラスをプレゼント中。(数量限定。店頭現品限り。)
 キリンの方は、透明で、底がすごく重いガラス。
 ホワイトホースの方は、薄くて軽いガラスだが、瓶に白いデザインでホワイトホースと書いてある。いかにも宣伝のオマケという感じ。
 サイズはどちらも 200 ml ぐらいかな? けっこう大きい。シングル( 30 ml )を入れたら、グラスのほとんどは空間で、底の方にちょっと酒があるという程度。
 ま、匂いを嗅ぐにはいいが、無駄なスペースがありすぎる感じ。私としてはもっと細いグラスの方がいいな。

 あと、夏になると、ウイスキーが美味しくない。ウイスキーの温度が 27度以上になると、まずくなる。だから、冷蔵庫に入れて冷やすか、氷にかけて飲むか。……いずれにしても、寒いときに飲んだような美味しさは感じられない。
 ウイスキーは、夏に飲むには、あまり適した酒ではないな。夏には、バーボンとかビールとか梅酒とかの方がいいね。(アルコールは低めで、水分の多いタイプ。)
posted by 管理人 at 22:21| Comment(7) | 一般(雑学)3 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
> 記事では余市の原酒を竹鶴に移すというようなことが書いてあるが、それはないだろう。余市の原酒はスモーキーなので、竹鶴には使えないからだ。

竹鶴は余市と宮城峡のモルトを混ぜたのもらしいです。

http://www.nikka.com/products/malt/taketsuru/brand/index.html


フロム・ザ・バレルは、マリッジだけど、たぶん、余市か宮城峡(もしくは余市と宮城峡)とどっかのグレーンを足したもの。

http://www.nikka.com/products/blended/fromthebarrel/


余市がなくなるわけではなく、原酒として余市での醸造は続く(ハズ)。
では、新商品とは何?となるけど、500mlでていたようなバッティングか、
余市で醸造した原酒をベースとしたブレンドか、17年か18年のシングルモルトを出すかです。

余市醸造所が閉鎖なら、管理人の推察のとおり。
Posted by あそんでんだー at 2015年06月11日 23:39
ちょっと混同しているようですね。
 余市と宮城峡というのは、商品名でもあり、醸造所名でもあります。
 余市ウイスキーは、余市醸造所の複数のモルトをまぜて作ります。
 宮城峡ウイスキーは、宮城峡醸造所の複数のモルトをまぜて作ります。
 竹鶴ウイスキーは、余市醸造所と宮城峡醸造所の複数のモルトをまぜて作ります。ここでは、余市ウイスキーと宮城峡ウイスキーを混ぜるのではありません。
 余市醸造所には、スモーキーなモルトと、スモーキーでないモルトの、双方があります。スモーキーなモルトは、余市ウイスキーだけに使います。スモーキーでないモルトは、余市ウイスキーと竹鶴ウイスキーの双方で使います。だから、余市ウイスキーの生産を減らすと、竹鶴ウイスキーを増産できます。ただし、スモーキーなモルトは余ってしまいます。

フロム・ザ・バレルは、モルトは二つの醸造所のものを使うのでしょうが、グレーンは宮城峡醸造所にあるだけなので、こちらを使います。
Posted by 管理人 at 2015年06月12日 00:03
Amazonのサイトでは、フロム・ザ・バレルを Amazon (公式)が売っているが、今までと違って、値段が大幅アップになっている。3000円(送料込み)。
 これは値上げ後の価格だ。9月ごろに値上げするはずなのだが、値上げを先取りしている。
 ニッカは値上げを予告したあとで、もはや値上げを実施しているありさまなのだろう。
 それでもまあ、この値段でも変えればいいとも言える。竹鶴に 3000円を出すよりはマシだ。
( ※ でも普通の人はホワイトホースで十分だ。)
Posted by 管理人 at 2015年06月12日 00:10
>  竹鶴ウイスキーは、余市醸造所と宮城峡醸造所の複数のモルトをまぜて作ります。ここでは、余市ウイスキーと宮城峡ウイスキーを混ぜるのではありません。

「竹鶴は余市と宮城峡のモルトを混ぜたのもらしいです。」と記載しております。
余市と宮城峡のシングルモルトウィスキーを混ぜるとは記載しておりません。

>  余市醸造所には、スモーキーなモルトと、スモーキーでないモルトの、双方があります。スモーキーなモルトは、余市ウイスキーだけに使います。ただし、スモーキーなモルトは余ってしまいます。

現在庫だけを考えた場合はスモーキーなモルトが残ります。このケースだけを考えると、グレンモーレンジのシグネットのように熟成年数をかけた上で、高級路線でのブレンデッドにするケースがあります。
余市は閉鎖ではないので、これからもモルト原酒の製造は続けます。これからの大半はスモーキーではないタイプの生産量を増やすのでしょう。この場合は、在庫のスモーキーなタイプは残るので熟成年数なしでのシングルモルトという路線もあります。これが500mlの例です。
あとは、個人的にスモーキーなモルトの生産はやめてほしくないなぁという思いで、減産の可能性を考え、竹鶴と熟成年数を揃えることで在庫の調整や流行への弾力性が持てそうな、17年でのシングルモルトはアリかなぁと思い、コメントしました。
Posted by あそんでんだー at 2015年06月12日 01:56
記事
  → http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ15ICU_V10C15A6TI5000/

 余市は、ノンエイジの新商品だけが残り、年数のあるものは(従来通りで)販売休止状態が続くようだ。ま、売り切れてなくなったんだから、当り前だが。

 結局、何がどうなったかというと、ラベルを変えて値段をほぼ倍額にアップしただけ、ということのようだ。味は少し変えて、スモーキーな原酒を増やすらしい。(スモーキーでない原酒は、竹鶴に回すので、残り少なくなる。)

 それにしても、700ミリリットル入りが4200円(税別) という価格は、山崎と同レベルだ。ずいぶんと高い値段になってしまったものだ。
Posted by 管理人 at 2015年06月17日 20:05
パリ Porte Maillot のスーパーにフロム・ザ・バレルがあったので価格をチェックした。

フロム・ザ・バレル 41ユーロ(\5,600)
シーバス18年 47ユーロ(\6,400)
バランタイン17年 77ユーロ(\10,600)
ジョニ赤 18ユーロ(\2,400)

41ユーロは手が出せない。
パリじゃ評価高いのか?
Posted by Summilux at 2015年06月25日 01:30
amazon.uk でも同様です。欧州でウイスキーを買うと、みんな日本の2倍かそこら。税率が高いようです。
 日本はビールが異常に高くて、ウイスキーは異常に安い。
Posted by 管理人 at 2015年06月25日 06:50
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