宅配便の再配達が多すぎて、業者が困っている。
宅配便の受取人不在で再配達となるケースが全体の19.6%に上ることが、日本郵便とヤマト運輸、佐川急便の大手3社の調査で分かった。近年のネット通販の拡大で宅配便の取扱量が急増したことが背景にある。国土交通省は対策に乗り出した。
3社が昨年12月に実施した抽出調査では、宅配便約 413万7千個のうち約 80万9千個(19.6%)が1回目の配達で受け取られず、約3万6千個(0.9%)は3回以上の再配達が必要だった。
( → 産経ニュース )
これへの対策として、「専用ボックスを用意する」という案もある。
→ ドア横に設置できる簡易宅配ボックス
しかし、布は切り裂けるし、南京錠は解錠が簡単だし、セキュリティが弱い。……これじゃ、実用性は低い。
( ※ 鍵は業者ごとに必要なので、専用ボックスは三つ必要だ[ヤマト、ゆうパック、佐川]……と思ったのだが、そうではないようだ。南京錠は、施錠時には鍵が不要なので、家庭ごとに一つあれば足りるようだ。)
一方、「コンビニで受け取る」という案もある。これは実用性がある。
→ 送られてきたヤマト運輸宅急便をコンビニで受ける方法
だけど、重たい荷物だと、自宅まで運ぶのが大変だ。「宅配」という最大のメリットを失う感じ。
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現状では、うまい案がないようだ。そこで、私がうまい案を出す。
そもそも、再配達が必要なのは、日中に不在の家が多いからだ。これは考えれば当り前で、今は専業主婦の家庭は少ないのだから、日中に不在の家が多いのはごく当たり前のことだ。
だったら、日中の配達をやめればいい。配達は夜間にすることを原則とすればいい。その上で、時間指定があった場合だけ、午前中や午後に配達する。
以上でほぼ解決できるだろう。
だいたい、人が家にいない日中に、せっせと配達するのが無駄である。日中はのんびりと遊んでいればいい。(昼寝していればいい。)そして、夕方以降に、配達すればいい。夕方以降ならば、子供がいる家も多いし、不在になることは少ないだろう。
だいたい、日本人は働きすぎるんだよ。昼間には働きやすいからといって、働く必要はないのだ。むしろ、夕方以降に働く必要があるがゆえに、昼間はのんびりと休んでいればいいのだ。
一般の料理店だって、食事タイム以外は休業のことが多い。普通の商店も、夕方以降に混雑があるがゆえに、昼間は従業員が休んでいることが多い。客が来ないときに無闇に働く必要はないのだ。
こういうことがわからないから、無駄に長時間労働をして、効率を下げて、そのあとで「困った、困った」と悲鳴を上げる。アホくさ。自分で自分の首を絞めて、「首が絞まって苦しいので助けてください」と悲鳴を上げている。
解決方法は簡単だ。助けに来る人は必要ない。自分で自分の首を絞めるのをやめればいい。それだけだ。
【 補説 】
さらに追加で、うまい案を出す。
(1) 再配達料
再配達をしたなら、再配達料を徴収すればいい……というのは、誰もが考えつく案だが、実現は困難だ。なぜなら、余分な金を取られる人が怒るからだ。
「おまえが勝手な時間に来ただけなのに、何でおれが余分の金を払うんだ! そっちのミスを、こっちに転嫁するつもりか!」
ごもっとも。ゆえに、再配達料を徴収することは不可能だ。
しかし、ここは「困ったときの Openブログ」だ。うまい案がある。
「再配達をした家から再配達料を取るのではなく、再配達をしなかった家に初回配達料をプレゼントする」
具体的には 10円〜30円を想定する。軽量ならば 10円。重量が大きければ 30円。これだけの現金を、初回配達した家に限って、プレゼントする。再配達をした家には、プレゼントしない。……こうして、実質的に、再配達料を徴収する。
それによってコストは上がるか? 上がらないと思う。再配達の手間(労働コスト)がなくなるからだ。この労働コストの削減が 10〜30円を上回るのであれば、初回配達料をプレゼントしても、(差し引きして)帳尻が合う。
だいたい、再配達をなくすコスト削減効果を、宅配業者が独り占めしようという、欲張りがいけない。家庭に(時間指定などの)手間を負担させるのであれば、家庭にもコスト削減のメリットを還元するべきだ。そういうふうに道理の通ったことをやれば、双方が win-win 関係になる。一方、宅配業者だけが利益を独り占めしようとすれば、家庭の協力は得られず、宅配業者の一人負けとなる。
( ※ なお、宅配ボックスを利用する人は、自動的に、この金額を受け取れる。1回 20円で 300回利用すると、6000円の宅配ボックスの元が取れる。手間がかからないメリットも考えると、宅配ボックス導入のインセンティブになる。)
(2) Amazon 連携
配達の時間を指定できるようにすれば、家庭と宅配業者はともに便利になり、win-win 関係になる。これは「クロネコメンバーズ」というサービスに登録すると、実現できる。
ただし、登録するのが面倒臭い。かといって、登録しないと、身元確認ができず、不正利用されてしまう。それはまずい。では、どうする?
ここでも「困ったときの Openブログ」だ。うまい案がある。
「Amazon の会員番号で、クロネコメンバーズに自動登録される」
これは、Amazon のシステムとクロネコヤマトのシステムを結合することで実現できる。クロネコヤマトは、いちいちメールを出して身元確認するのではなく、Amazonの会員番号で身元確認する。こうして Amazonの利用者ということだけで自動的に身元確認ができて、配達の時間指定もできるようになる。
さらに言えば、Amazon のアカウント上で、配達時間も指定できるようにすればいい。実際、現在では、配達過程が表示される。たとえば、
「ただ今、厚木の配達センターを出発しました」
というような表示が出る。
このような画面の一部に、
「配達時間の指定(変更)」
という項目を付ければいいのだ。そうすれば、クロネコメンバーズの資格の有無に関係なく、Amazonのアカウント上で配達時間の指定ができる。これによって、再配達の無駄が激減する。
そもそも、現状では、Amazonの商品については配達時間の指定ができない。そこが根本的に狂っている。そのせいで再配達が激増しているのだが。
こういうふうに、現状では無駄が多いのは、自分たち自身が無駄を多くするシステムを採用しているからだ。IT時代にはあるまじき無駄のかたまり。ビッグデータどころか、シングルデータを扱えずにいる。情けない。
で、このメール記載のURLから受け取り日時、場所の変更ができます。
そこそこ便利です。
タイムスタンプは 下記 ↓
あまり遅い時間帯だと、車の音も迷惑だし。
やはりしっかりした宅配ボックスが欲しいところ。
昼間も「時間指定」の分は回ります。昼間の「見込み訪問」がなくなるだけ。
人手不足の点は、人数を増やすことでまかなう。社員数を増やせばいい。(時短にともなって一人あたりの給与総額は減るが、時間あたり賃金は増やすことが可能。効率アップで。)
あまり遅い時間は深夜労働手当てが必要なので、やれないでしょう。
計算したら、十分に足ります。
午後5時〜10時まで、5時間。
午前と午後に、各1時間半。
合計8時間の労働。
効率アップを含めると、従来の9〜10時間分の量を処理できる。だから、足りる。
1日8時間労働(残業なし)だと給料が不足する、と思うかもしれないが、さにあらず。土日の休日労働がある。各半日ぐらいかな。これが残業に相当する。だから、給料も足りる。
なお、これでも配達しきれないとしたら、割当量が多すぎるだけ。割当量を減らせばいい。
→ http://birthofblues.livedoor.biz/archives/51474961.html
これは2年前の話だが、今では解決されているのかもしれない。たとえば、
→ https://trackings.post.japanpost.jp/delivery/deli/
よくわからん。
今でも、転居届けを日本郵便とヤマト運輸は受け付けており、特定世帯のみを選り分けて転送しています。同じシステムをそのまま配達時間帯指定に使えばいい。
マイナンバーなしでも、手書き伝票なしでも、宛名を特定しているところが信じられない。
業者が(経験則から)登録するとしたら、誤差が大きく出る。
世帯が登録するとしたら、登録する手間がかかるので、やる気にならない。インセンティブがないと、なかなか普及しないと思う。それが 【 補説 】 (1)
@エリア担当ドライバーの能力と知識に依存するビジネスモデルであること
A出荷人(運賃を負担する人・安くしたい人)と荷受人(サービスを受ける人・良いサービス受けたい人)が違っていること
B現場は無理でも、経営企画者が目をひくサービスを作っちゃうこと
老人介護施設や救急消防でも同じ事が起こってますよ。
運賃をあげる布石ですが、Aである限り運賃は上がらない。
たとえ、運賃が上がったとしても、@Bであるかぎり品質を保証できない。
運送経験者でした。
さしあたって、人件費が高騰して、配送単価が今の2倍くらいになったところで、新規参入業者が現れるとみた。
ガソリン代や車両償却費もかかることを考えると、人件費が今の3倍ぐらい? つまり給料が3倍?
それは労働者にとって夢物語。この 20年で給料はほぼ同額か低下してきたし。実現は 50年後か。
あと、たとえ人件費が高騰しても、他の業種でも人件費が高騰しているなら、所得が上昇するので、たくさんの金を払える。とすれば、「破壊的なビジネスモデルで参入」できるほどの能力のある人は、別の分野で金儲けしそうだ。
ドローンによる配達は? やるとしたら、やはり、ヤマトだろう。新規参入は、参入障壁(全国配達網)が高すぎる。ドローン技術の導入は、比較的たやすいので、ヤマトも簡単にできる。
>その上で、時間指定があった場合だけ、午前中や午後に配達する。
>以上でほぼ解決できるだろう。
配達はそれで解決できるでしょうけど、前提である配達品の仕分け作業はどうしますか?
日本郵便ですと基本的に発送対象の集配局から配達対象集配局までどの時間帯指定の物も
まとめて送られてきますから午前・午後・時間指定なしの小包すべてを同タイミングに仕
分けしなければなりません。日中の配達を無しにしてしまったら、膨大な荷物がその時間
局内に留まって業務を大幅に阻害してしまいます。「仕分け作業をシフトすればよい」と
いう方もおられるかもしれませんが、まとめて仕分けする以上、午前指定の品を夜間配達
前提の時間帯に仕分けしたら、到着は翌々日の午前になってしまいます。
更には連動している運送業者の方のスケジュールや関連業者の方の業務すべてに大きな
変更がでる可能性があります。ヤマトさんもほぼ事情は同じでしょうから、このサイトの
意見がもし実行されたら、裏方の現場でかつての日通・日本郵便連携トラブルどころでは
ない混乱が起きる可能性が大ですね。
あくまで思考シミュレーションとして知的に楽しむ話題でとどまってほしいと、切に思い
ます。
本項は配達の話だけ。仕分けについては論じていません。
> 日中の配達を無しにしてしまったら、膨大な荷物がその時間 局内に留まって業務を大幅に阻害してしまいます。
だったら、送らなければいいでしょ。送る時間を少し後方にシフトするだけで済む。
昼間の配達はなくなるが、夜の配達はあるのだから、時間をシフトするだけで足りる。
> 午前指定の品を夜間配達前提の時間帯に仕分けしたら、到着は翌々日の午前になってしまいます。
仕分けをシフトするのではなくて、仕分け後の「局への配送」を数時間シフトするだけ。
> このサイトの意見がもし実行されたら、裏方の現場でかつての日通・日本郵便連携トラブルどころではない混乱が起きる可能性が大ですね。
そりゃ、今と同じことをやっていれば、大混乱でしょう。制度が変わったなら、新しい制度に適するように、システムを変える必要があります。それだけのこと。
環境が変わったら、変わった環境に適応する必要があります。それができなければ絶滅する、というのは、どこでも同じ。
細かなシステム変更は、会社が考えればいい。そんな細かなことは、他人が考えることじゃない。下手な考え休むに似たり。素人が余計な心配をする必要はない。
事前連絡すればいいだけ。
不在時は必ず電話連絡。
それもしないで再配達高コストっていってる時点でアホ。
簡単なこと。必ず電話しろ。必ず電話しろ。
直前に事前連絡すべし(メールで)、
と別項で示しています。
→ http://openblog.seesaa.net/article/446022375.html
電話は電話代がかかるのが難。メールなら、タダだ。