2015年05月21日

◆ 小笠原の空港は軽飛行機に

 小笠原の急患を運ぶためにオスプレイを使うといい、という案があるが、もっといい案がある。軽飛行機を飛ばす空港を作ることだ。 ──

 小笠原の急患を運ぶためにオスプレイを使うといい、という案がある。だが、本土から小笠原まで飛んで、そこから本土に戻るのでは、往復するので、倍の時間がかかる。あまり良いアイデアではない。
 どちらかというと、空港を作る方がいい。そうすれば、小笠原に常駐する飛行機を、そのまま本土に飛ばせる。

 ただし、問題は、コストだ。これまで何度も「小笠原空港」のプランが浮上したが、いつもコストの問題で挫折する。
 今までに父島洲崎(1000m級滑走路)、兄島(1600m級滑走路)、父島時雨山(しぐれやま)を予定地とする空港建設がそれぞれ検討された。しかし滑走路が短すぎる(洲崎候補地)、父島との交通手段を確保する必要がある(兄島候補地)などの困難を伴うことや世界で唯一の植物群落などの貴重な動植物の保護の必要があることから空港建設のめどは立っていない。
( → 小笠原諸島 - Wikipedia

 というわけで、空港を作るという案はボツになる。

 ──

 ここで、私が名案を出そう。こうだ。
 「長大な滑走路が必要なのは、ジェット機を使うからだ。かわりに、小型プロペラ機を使えばいい。そうすれば、短い滑走路で飛び立てるから、小さな空港で済む」


 具体的には、この飛行機だ。
  → パイパー PA-34 セネカ
 スペックはこうだ。
  → スペック
seneca.jpg ここに、次の数値がある。
最高速度: 349 km/h
巡航速度: 288 km/h
離陸滑走: 305 m
航続距離: 1824 km

 たったの 305 m で離陸できる。滑走路は 400メートルで足りる。
 とすれば、400メートルの滑走路を建設するだけで、空港ができてしまうのだ。これなら十分に実現可能だろう。

 ──

 要するに、ジェット機でなく小型プロペラ機を用意すれば、小さな空港を建設して、急患をすばやく搬送できる。
 時間は? 巡航速度は 288 km/h だが、小笠原と東京都の距離は 700 km 1000 km なので、航続距離よりもずっと短い。したがって燃料を節約する必要はない。最高速度に近い速さで飛び続けていい。330 km/h ぐらいを出せる。とすれば、3時間で小笠原から東京に到達できる。十分に早いだろう。これ以上、特別に速くしたとしても、3時間が1時間に縮まるぐらいだろうから、せいぜい2時間ぐらいの差しか付かない。(1時間に高速化した場合には乗降に時間がかかるので、総合では1時間〜1時間半ぐらいの差しか付かない。)
 とすれば、「軽飛行機で急患を運ぶ」というのは、十分に実用的なのである。
 また、この軽飛行機は、価格がたったの 1億円だ。コスト的にもすごく低いので、運賃を低く設定できる。(仮にホンダジェットを使うと、飛行機の値段は6倍になる。)
 また、小型ジェット旅客機( MRJ など)を使った場合には、長大な滑走路の建設費がかかることのほかに、「席数が多すぎて客席が埋まらない」という問題が発生する。夏休み中ならば席は埋まるだろうが、他の 10カ月間は客が来ない。こうなると、大幅赤字となり、路線そのものが廃止となるだろう。そしてあとには、関空みたいな、巨大な赤字ばかりが残る。自治体倒産みたいになる。
 軽飛行機を使えば、こういう問題もなくなる。




 下記は、途中を省略して、2:10 から見るといい。



  ※ Wikipedia によれば、乗員1名、乗客6名。このくらいが適度だろう。    
    これで足りなければ、1日に何度も往復すればいい。
  ※ おおまかに試算したところ、飛行機は 10年で償却できそう。
    機体は 30年ぐらいは持つので、十分、ペイする。
    ただし、空港建設費は、別途。

 


 [ 付記1 ]
 ただし、一つだけ問題が残る。それは、「病院の屋上ヘリポートを使えない」ということだ。
 しかしこれには一応、解決策がある。こうだ。
 「途中の飛行場に着陸して、そこでヘリコプターに乗り換える」

 ここで言う飛行場とは、次の三つのいずれか。(いずれも自衛隊)
   厚木飛行場  木更津飛行場  館山飛行場

 具体的な場所は → 地図

 ※ 軽飛行機ならば、こうやってヘリコプターへの乗り換えが簡単だ。
   一方、MRJ みたいなジェット旅客機だと、乗り換えのために
   大幅に時間を食うので、急患輸送にはデメリットとなる。
 ※ MRJ だと、東京・小笠原 間を、1時間で結べる。ただし、
   定期便なので、急患をすぐに運ぶことはできない。たとえば、
   「出発時間は午後3時なので、それまで5時間お待ちください」
   なんて言われかねない。その点、軽飛行機ならば、即時出発だ。

 [ 付記2 ]
 本項とは違う別案もある。前にも述べたように、高速ヘリ(ユーロコプターX3 )を使うことだ。これなら、屋上ヘリポートを使える。
 ただし、乗員2名だし、価格も高価なので、旅客用途には使えないだろう。東京・小笠原間で、料金を取ると、1人 100万円以上( 200万円?)になりそうだ。とてもペイしない。
 高速ヘリは、オスプレイよりはマシだとはいえ、旅客用には使えない。かなりの浪費となる。
 となると、やはり軽飛行機がベストだろう。

 [ 付記3 ]
 実は、空港を作るのには、ウルトラCみたいな案がある。いちいち空港を造成せずに、巨大タンカーを使えばいいのだ。
  → まだまだあるぞ巨大なタンカー!!

 全長 400メートルぐらいの巨大タンカーが 50年ぐらい前から何度も建造されており、何度も廃棄・解体されてきた。この廃棄・解体される巨大タンカーを安値で購入して、浮体式の滑走路にしてしまえばいいのだ。
 タンカーだけでは長さが足りないのなら、少し追加で構造物を足してもいい。あるいは、足りない分は陸地を使ってもいい。いずれにせよ、 500メートルクラスの滑走路は作れる。この滑走路から、軽飛行機を飛ばせばいいのだ。
 タンカーの置き場所は? 父島と兄島の間に海峡があるから、このあたりに置けばいいだろう。荒海の影響を避けることができそうだ。



 [ 付記4 ]
 コメント欄で「海峡の間は潮流が速いのでタンカーが流されそう」という指摘が来た。
 実は、その点は想定内で、次のような案を考えていた。

tanker.jpg

 この赤線のようにタンカーを設置すれば、潮流には影響されないだろう。
 ただ、長さは約 500メートルなので、400メートル級のタンカーだけでは足りない。少し構造物を設置する必要がある。
 なお、この現場は山に囲まれていて、人里から近づく道はない。その分、何にも使われていなくて、用途のない場所だ。だから、ここにタンカーを設置しても、誰にも迷惑がかからない。(一方、人家のある浜辺に設置すると、人々に迷惑がかかる。)

 上記の案は、実は、細かな難点がいろいろと思いつく。そこで、アラ探しをして、「こんな問題があるぞ」と指摘する人もいるだろうが、いちいち書かなくてもいい。この案は別に現実化しているわけじゃない。たとえばここ、というだけの話だ。
 実際、ここ以外の場所でもいい。ざっと見たところ、人の住んでいる領域や、浜辺となる領域は、ごく限られている。広い湾内には、浜辺もなく、人もいない、という絶壁ふうの領域も多い。そういうところを使えば、波もなく、潮流もなく、簡単にタンカーを設置できそうだ。難点は、景観が悪くなることだが。
 ま、候補地は、他にもたくさんある。どこでもいい。
( ※ ちなみに、兄島は駄目だ。自然環境が保護されることが決定しており、人間は立ち入り禁止になっている。世界遺産に指定されたいという話もある。そんなところに空港なんて、とんでもない。)
posted by 管理人 at 19:58| Comment(2) | 自動車・交通 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
初めてコメントします
20年ほど前に小笠原父島の扇浦で仕事で居りました
父島、本土(内地)間は約1000Kmあります。
700Kmだと八丈ですね。
兄島に空港をという話題では
地元では、西武(国土計画?開発?)が持ってるから無理じゃねぇ
ってな話にもなってたり。
父島、兄島間は潮流が凄くて
空舟(タンカーとかでも)固定するのは中々難しいですかと。
救命胴衣着て浮かんでると、あっという間に
見えなくなるくらいの早さでした(笑)
つまらないお話ですみません。
Posted by たつや at 2015年05月22日 00:06
> 父島、本土(内地)間は約1000Kmあります。

 そうですね。地図で目視で概算したけど、間違っていました。あとで修正します。ご指摘ありがとうございました。

 潮流の件は、あとで加筆しておきます。
Posted by 管理人 at 2015年05月22日 07:51
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