2015年05月21日

◆ オスプレイを尖閣諸島へ?

 有事の際にはオスプレイを尖閣諸島へ派遣するといい、という主張があるが、これは眉唾だ。オスプレイを尖閣諸島へ派遣しても、役には立たない。 ──

 オスプレイ導入論者は、次のように言う。
 「オスプレイを導入すると、有事の際、オスプレイを尖閣諸島へ派遣することができる。これはオスプレイだけにできることだ。ゆえに、オスプレイを導入する価値がある」

 しかしこれは眉唾だ。というのは、敵が選挙しているところへオスプレイが着陸しようとすれば、地対空ミサイルを受けて、一挙に撃墜されてしまうからだ。(高い上空ならば、熱源をばらまいて、目くらましにすることができるが、着陸しようとすれば、地対空ミサイルの餌食だ。)
 また、地対空ミサイルどころか、ただのマシンガンを浴びるだけでも、一挙に墜落するだろう。

 こんな簡単なことがなぜわからないのか……と思って、念のためググってみたら、すでに軍事オタクが論議していた。結論はもちろん、「オスプレイは尖閣諸島では役立たず」だ。
  → 離島を占拠されたとして、オスプレイで奪還できる? - Yahoo!知恵袋

 要するに、敵が島を占拠したら、艦隊の部隊が攻撃するのが常道である。いろいろと強力な重火器を持つ艦隊があるので、これで敵軍を壊滅させることができる。人間同士で戦う必要はない。(それでは人的被害が出る。)
 尖閣諸島というのは、ごく狭い島なので、そこにいる敵軍を壊滅させるのは、容易なのだ。(第二次大戦中に硫黄島が穴だらけになったのと同様だ。あのときは日本軍が穴にもぐっていたから戦えたが、尖閣諸島では敵が穴を掘っている時間はないので、あっという間に敵軍は壊滅させられる。)
 ここでは、オスプレイの出番は、まったくない。ま、作戦の幅がいくらか広がって、爆撃能力がいくらか増すが、それにしたって、大勢には影響がない。
 そもそも、日本は軽空母を導入したばかりである。この軽空母が役立つ。オスプレイなんかは必要ない。(むしろ、軽空母に搭載するヘリコプターを増やす方がいい。そのための軽空母なんだから。現状では、搭載ヘリコプターが少ないので、何のために軽空母を作ったのか、意味がわからないありさまだ。)

 問題は、尖閣諸島に到着するための時間だが、これは、15時間程度であるにすぎない。(佐世保から尖閣諸島までは 800 km 1000 km ぐらい。自衛艦の速度は 30ノット[= 56 km/h ]以上で、実際には緊急時には時速 65〜70キロぐらいは出せる。)

 要するに、事件発生から 15時間後には、日本の艦隊が到着して、敵軍を壊滅させることができる。ここでは、オスプレイの出番はない。
 
 というか、このような目的のためには、戦闘爆撃機の対地攻撃能力を持たせることの方が大切だ。戦闘爆撃機で第一撃を加えるべきだ。で、その能力は?

 F-15 については、十分な能力はない。
 
防衛庁(当時)による昭和53年3月4日付け「F-15の対地攻撃機能と空中給油装置について」では、「ある程度の対地攻撃機能を付随的に併有しているが、空対地誘導弾や核爆撃のための装置あるいは地形の変化に対応しつつ低空から目標地点に侵入するための装置を搭載しておらず、この機能は、主として目視による目標識別及び照準をおこなうことができる状況下において、通常爆弾による支援戦闘を行うための限定されたものである。なお、F-15は、対地攻撃専用の計算装置などを有しておらず、対地攻撃の機能に必要な情報処理などは、要撃戦闘に用いられる計算装置を使用してなされるものである」としている。
原型機が元々制空戦闘に主眼を置いて設計されていることや、航空自衛隊ではより対地攻撃能力の高いF-2やF-4EJ改を装備していることからも、F-15J/DJに対地攻撃能力およびそれらを使用した任務の付与は今後も無いと思われる。
( → Wikipedia

 F-2 と F-4 がある。このうち、F-4 は耐用年数の切れかけたポンコツだが、F-2 は、かなり十分な能力がある。下記に記事がある。
  → F-2 (航空機) - Wikipedia
 いちいち説明しないが、対地攻撃能力も、機数(94機)も、十分だ。下記に動画もある。
  → F-2 戦闘機【JDAM レーザー誘導精密爆撃】

 さすがに B-29 みたいな じゅうたん爆撃はできないが、初期に敵軍を叩く能力は十分にある。機数も多いので、これで足りるだろう。

 ──

 というわけで、敵軍が尖閣諸島を占拠した場合には、ただちに敵を壊滅できる。
  ・ 初期には F-2 が対地攻撃。
  ・ 半日後には 艦隊が圧倒的な火力で攻撃。


 ここでは、オスプレイの出る幕はない。仮にオスプレイが出たとしても、敵の地対空ミサイルやマシンガンを浴びて、皆殺しになるだけだ。「すっこんでろ」と言われるだけだ。
 で、こんなもののために 3600億円も払うから、金が足りなくなる。せっかくヘリ空母を導入したはいいが、その空母に乗せるヘリコプターが足りない、というありさまだ。
 公表されている常時搭載機は哨戒ヘリ×3、掃海・輸送ヘリ×1と、1万トンを超える船体には過小な数字と思えるが、格納庫内は1個護衛隊群の定数である8機程度を加えた、最大11機収納及び整備する空間があると言われる。
( → ヘリ空母 - Wikipedia

 最大11機収納できるのに、4機しか搭載しない。ヘリを搭載するかわりに、空気を搭載している。
  → 画像
 何やっているんだか。漫才かね。
 
 そういえば、オスプレイも、漫才じみている。飛んで火に入る夏の虫になるだけの兵器。
  


 【 参考動画 】
 F-2 の動画。


posted by 管理人 at 19:57| Comment(0) |  戦争・軍備 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

  ※ コメントが掲載されるまで、時間がかかることがあります。

過去ログ