2015年05月13日

◆ Google がサービス低下するわけ

 Google は次々とサービスを低下させている。それはなぜか? ──

 先に述べたように、Google マップはサービスを改悪した。
  → Google マップの旧版が消える

 ユーザーからは、「重い」「機能低下」「不便」など、悪評がいっぱいだ。なのに、あえてサービスを低下させた。これは謎である。

 ──

 もう一つ、Google はサービスを低下させたことがある。ほかならぬ検索結果で、サービスを低下させた。具体的に言うと、検索結果で、結果となるページのタイトルを短くしてしまった。そのせいで、長いタイトルがちょん切れることになった。
  → 何という改悪!Google結果表示変更によるタイトルの特徴

 たとえば、長いタイトルをいつも使う Gigazine のページを検索する。
  → Gigazine サイト内検索

 どのページもタイトルがちょん切れている。たとえば、次のように。
GIGAZINE(ギガジン) - りりしい初号機やキュートなミニ ...
GIGAZINE(ギガジン) - あのゴールドマンサックスがBitcoi ...
持て余し気味な「Apple Watch」を復活させるための ... - Gig ...

 どれもこれも、タイトルが途中でちょん切れている。以前はそうではなかったのに。

 ──

 では、どうしてこうなったか? なぜ改悪されたか? 
 それは、画面を見るとわかる。

 以前の画面は、こうだった。(ここにある画像を見てほしい。)
  → 2009年の検索結果 (画像あり)

 2009年の検索結果と比べると、現在の検索結果は、横幅がずっと短くなっていることがわかる。
 つまり、横幅が短くなったから、文字数が制約されて、タイトルの文字がちょん切れてしまうのだ。

 ではなぜ、横幅が短くなったか? その理由は、一つしか思い浮かばない。こうだ。
 「検索結果をスマホ対応にしたから」

 
 これが決定的な理由だろう。
 ケータイ電話の時代には、ネットにつなぐときは簡易的な文字だけの画面という感じだった。しかしスマホ時代になると、普通のパソコンのときと同じような形でネット接続する。ただし、横幅が極端に狭い。

 最初のうちは、「スマホなんかどうでもいい」と思っていたサイトが多かったが、今では、ネットへのアクセスはパソコンよりもスマホの方が多い、という時代だ。
  → 1年半でスマホアクセス割合38%→65%
  → 大手サイト、PCからのアクセスは軒並み2けたの減少率

 こうなると、横幅の狭いスマホに対応した画面を作るのが普通となる。
 実際、それをやったのが、Google の検索結果だ。

 また、大リーグの掲示板は、やはり同様に、スマホ対応で、極端に幅の狭い掲示板となった。
  → ヤンキース掲示板
 目次一覧では、1件につき4行が費やされており、一覧性が著しく悪い。(以前は1件につき1行だったので、一覧性が良かった。タイトルだけを次々と見ることができた。)
 あまりにも使い勝手が悪くなった。そこで、ユーザーは「元に戻せ」という声の大合唱。そのうち、ある人が「古い掲示板も使えるぞ。この URL を使えば大丈夫」というふうに、裏技みたいな手を繰り出した。しかしこれは、「当面は旧サービスも残す」というだけのことだったらしく、そのうち使用停止になってしまった。
 とはいえ、ここでは、どうして改悪がなされたのか、ただちにわかる。スマホ対応のために、横幅を狭くしたのだ。そしてまた、クリックよりもスクロールで見やすくなるようなサイト構造にしたのだ。

 ──

 ここまで来れば、Google マップが改悪された理由もわかる。
 やはり、理由は、スマホ対応である。
 いろいろと使い勝手が悪くなっているが、スマホでは、もともとまともに Google マップを使うことはない。マウスであちこちをクリックすることもできないので、細かな操作は無理で、雑な操作しかできない。だから、せいぜい、ストリートビューや写真を見ることぐらいだ。で、そのための操作ばかりが優先される。また、画面も小さな画面で大表示できるように、写真が全画面に広がるようにする。
 すべてはスマホ対応のためなのだ。小さくて不便で操作性の悪いスマホにあわせて、大画面で低機能な Google マップを用意した。
 それが Google マップ の改悪理由だ。

 ──

 結局、Google の検索結果も、Google マップも、いずれも「スマホ対応」のために、(パソコン向けの)サービスを改悪した。それが真相である。

 ついでだが、このことは、他のサイトにも当てはまることが多い。一例が、上の大リーグの掲示板だ。また、大リーグのサイトは、GAMEDAY という試合結果のデータページも、小さい画面向けに改悪されてしまった。このように、あちこちのサイトで、「小さい画面向け」にサービスが改悪されている。
 本来ならば、パソコン向けと、スマホ向けに、別の画面を提供するべきなのだが、それを面倒くさがるせいで、画面はスマホ用の画面に統一されつつあるのだ。
 


 [ 付記 ]
 この方針の典拠が見つかった。
レスポンシブ ウェブ デザイン:
 ユーザーのデバイス(パソコン、タブレット、モバイル、非視覚的ブラウザ)に関係なく、同じ URL で同じ HTML コードを配信しますが、画面サイズに応じて(つまり「レスポンシブ」に)表示を変えることができます。Google では、デザイン パターンとしてレスポンシブ デザインを推奨しています。
( → Google モバイル・ガイド

 ここで言う「レスポンシブ ウェブ デザイン」というのが、そうだ。スマホも PCも、同じ HTML ページで表示する。当然、パソコンの側が小さな画面に合わせることになる。小は大を兼ねないからだ。
 かくて、それぞれのページが、幅狭で低機能なものになっていく。利口が馬鹿に合わせるのと同じ。
posted by 管理人 at 21:37| Comment(8) | コンピュータ_04 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
スマホ対応サイトにしないと検索ヒットに悪影響を与えますという脅迫が来ました(笑)
モバイルフレンドリーといえば聞こえはいいですが
どちらかと言うとモバイル排除方針のサイト運営者としては・・・怖い怖い
Posted by 先生 at 2015年05月13日 22:30
最後に <STRONG>[ 付記 ]</STRONG> を加筆しました。
 タイムスタンプは 下記 ↓
Posted by 管理人 at 2015年05月13日 23:12
[付記]レスポンシブWebデザインの認識が少し違っていますね。

PCのブラウザやスマホで同じHTMLといっても、表示されるコンテンツは、PCのブラウザ、スマホで切り替えることができます。

簡単に言ってしまうと、ブラウザ用、スマホ用のすべてのコンテンツをHTMLファイルに記述しておいて、CSSのメディアクエリの機能で、必要なもののみ表示させます。

具体的には、スマホは表示領域が小さいので、付加的なコンテンツは表示させない、などです。

ということで、レスポンシブWebデザインを適用しても、PCのブラウザで従来通りの豊富な情報を表示可能なはずです。
Posted by てすと at 2015年05月14日 19:15
> レスポンシブWebデザインを適用しても、PCのブラウザで従来通りの豊富な情報を表示可能なはずです。

 表示だけならばそうなので、普通の Webサイトならばそれでいいでしょう。
 しかし本項は「Google のサービス」というふうに、Webアプリを話の対象としています。あれこれと操作するアプリの話なんです。
 あと、MLB の掲示板だと、PC とスマホは、表示幅が全然違うので、まったく別のデザインになります。
 PC だと、1行に5列の表。
 スマホだと、5行で1枠。
 全然別のデザインとなります。表形式なので。

 表形式を取る限り、これらをレスポンシブデザインで統一化することは不可能でしょう。
Posted by 管理人 at 2015年05月14日 20:12
> あと、MLB の掲示板だと、PC とスマホは、表示幅が全然違うので、まったく別のデザインになります。
> 全然別のデザインとなります。表形式なので。

レスポンシブデザインは画面サイズです。記事でご指摘の通り横幅です。
MLBのサイトで、PCのブラウザで閲覧して横幅を変更してみてください。
RECENT DISCUSSIONSがボタンになり、POST、VIEW, LINKSが下にくるようになり、スマホと同じデザインになります。

MLBのサイトは、そもそも、PCで閲覧した時に横幅の最大が狭いですね。
Posted by さっぼてるんだー at 2015年05月15日 00:25
すみません。書いたあとで「まぎらわしいな」と思ったんですが、そういう意味じゃなくて、PC というのは「以前のPC版」という意味です。現在のレスポンシブデザインのことではなくて、「1行に5列の表」であった時代のデザイン。ユーザーに好評であった時代のデザイン。レスポンシブデザインでない時代のデザイン。

 そのデザインと、現在のデザインとは、まったく異なる、という意味です。
 つまり、現在のレスポンシブデザインでは、「1行に5列の表」という好評なデザインにすることは不可能だ、という意味。
Posted by 管理人 at 2015年05月15日 06:51
専門家のブログ記事と公式見解もお読みください。

Googleがtitleタグを修正する原因が明らかになった | 海外SEO情報ブログ
https://www.suzukikenichi.com/blog/why-does-google-modify-title-tag/

Googleがtitleタグを置き換える3つの理由と書き換えを防ぐ方法 | 海外SEO情報ブログ
https://www.suzukikenichi.com/blog/three-reasons-google-rewrites-title-tag/


Googleの検索結果に表示されるタイトルとtitleタグが違うのはなぜか? | 海外SEO情報ブログ
https://www.suzukikenichi.com/blog/why-google-shows-different-titles-on-search-results/


要するにGoogleはタイトルが長いのは意味が無いので端的に短くしろ、できないなら自動的に(クエリや文脈に応じて)短くしますとの見解。

また短く表示しているのは右側にも検索連動広告が表示されるようになったからでは。

提示しているGIGAZINEのスクリーンショットではそのエリアまで内容が見えていないので、わかりかねますが、右側に広告がなかったのではないでしょうか。
Posted by jdash2000 at 2015年05月15日 16:29
> タイトルが長いのは意味が無いので

 こんな大嘘を信じるようでは困ります。
 タイトルはそのページの最重要情報であり、これは絶対に短縮してはならない情報です。実際、ギガジンのページでは、タイトルがちょん切れているせいで、どういうページかわかりにくくなっており、非常に不便です。
 公式サイトは、ただの宣伝ページなんだから、まともに信じては駄目です。「スマホに最適化して金儲けをするためです」なんて本音なんか書くはずがない。

> 端的に短くしろ

 短くしろと勧告するのと勝手にちょん切るのはまったく別のことです。
 さらに、短く表示することがそれほど大切であるなら、単にタイトルを短くする「だけ」でいいのです。ところが、タイトル以下の本文記事抜粋の分まで、横幅が大幅に短くなっている。そして、この横幅に合わせて、タイトルが短くなっている。
 どう考えても、横幅が先でしょう。
 何しろ、(PC版では)右側には無駄な空白領域がいっぱいできている。何でこの巨大な空白領域があるのか? そこを考えればわかるでしょう。

> 右側にも検索連動広告が表示されるようになったから

 まさか。検索連動広告がなかったのは、Google が始まった直後だけです。Yahoo では 1996年から。たぶん 1997〜8年ごろには Google でも始まったはずです。
 一方、本文で示したギガジンの画面は、2009年のもの。
 ちなみに、もうひとつの 2009年の画面はこれ。
  → http://www.busi-sp.jp/google.html
 いずれにしても、1行の文字数が現状よりもかなり多いことがわかるでしょう。
( ※ 逆に、検索連動型広告の部分では、1行あたり文字数は現状の方が多い。これも PC版だから。)
Posted by 管理人 at 2015年05月15日 19:07
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