2015年04月20日

◆ 土砂崩れと天気予報

 土砂崩れの被害を避けるには、土質センサーも水量計も必要ない。天気予報だけで十分だ。 ──

 土砂崩れの被害を避けるために、土質センサー(土中の水分量を検知するセンサー)を NEC が開発した。しかし私はこれを批判して、「水量計があれば十分だ」と述べた。
  → 土砂崩れの予報装置

 だが、よく考えれば、水量計さえも必要ない。天気予報だけで十分だ。天気予報があれば、あらかじめ豪雨を予測できるので、避難することができる。夜中に豪雨が来るとわかっていれば、昼間のうちに避難できる。これが最善だろう。
 一方、センサーや水量計を用いるのは、リアルタイムの計測なので、精度は高いが、事前の避難には間に合わない可能性がある。特に、夜間の降雨に対しては、効果が薄い。
 ゆえに、天気予報で避難するのが最善だろう。これなら、費用は最小で、効果は最大だ。

 唯一の難点は、精度が少し低いので、「空振り」になることが多いことだ。せっかく避難しても、土砂崩れは起こらなかったので、避難したのが無駄になった、というふうに。
 しかしそれは、もともと土砂崩れの起こるような危険地帯に住むことの代償だ。避難するのが嫌なのであれば、そんな危険地帯からはさっさと抜け出して、よそへ引っ越せばいい。逆に、引っ越すのが嫌なのであれば、いちいち避難することが必要だ。(当り前。)
 ただし、死にたい人だけは、避難しないで自宅に留まっていればいい。その人たちが死んだとしても、本望だろう。



 [ 付記 ]
 2015-04-20 の夜間にかけて、豪雨の予報が出ている。
  21日明け方にかけて、広い範囲で雷を伴った激しい雨が降り、西日本から東日本の太平洋側を中心に1時間50ミリ以上の非常に激しい雨が降って大雨となるでしょう。
 21日6時までの24時間に予想される雨量は、いずれも多い所で、
  東海地方      250ミリ
  四国地方      200ミリ
  近畿地方      180ミリ
  関東甲信地方    150ミリ
  北海道地方     120ミリ
  九州南部・奄美地方、東北地方 100ミリ
 の見込みです。
( → 朝日新聞 2015-04-20

 ちゃんと予報は出ているんだから、あとは事前に対策するかどうかの問題があるだけだ。で、例によって、何もしないまま土砂崩れの被害が生じる可能性が十分にあるが、そこが問題となる。センサーを使えばいいという問題じゃない。人間の無為無策は、センサーによっては解決できない。馬鹿は機械では治らない。
posted by 管理人 at 19:21 | Comment(1) |  地震・自然災害 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
概ね同意なのですが、土砂崩れや斜面崩壊が含水率が閾値を超えた場合に発生することを考えると、やはり水量計は必要かと。
「現在の含水率はxx%なのでで次に毎時YYmm以上の降水で斜面崩壊します。明日の明け方に毎時YYmmの雨が想定されるので、今夜の早い時間帯に避難しなさい」的な感じでしょうか。
Posted by 菊池 at 2015年04月25日 10:33
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