土砂崩れの被害を避けるために、土質センサー(土中の水分量を検知するセンサー)を NEC が開発した。しかし私はこれを批判して、「水量計があれば十分だ」と述べた。
→ 土砂崩れの予報装置
だが、よく考えれば、水量計さえも必要ない。天気予報だけで十分だ。天気予報があれば、あらかじめ豪雨を予測できるので、避難することができる。夜中に豪雨が来るとわかっていれば、昼間のうちに避難できる。これが最善だろう。
一方、センサーや水量計を用いるのは、リアルタイムの計測なので、精度は高いが、事前の避難には間に合わない可能性がある。特に、夜間の降雨に対しては、効果が薄い。
ゆえに、天気予報で避難するのが最善だろう。これなら、費用は最小で、効果は最大だ。
唯一の難点は、精度が少し低いので、「空振り」になることが多いことだ。せっかく避難しても、土砂崩れは起こらなかったので、避難したのが無駄になった、というふうに。
しかしそれは、もともと土砂崩れの起こるような危険地帯に住むことの代償だ。避難するのが嫌なのであれば、そんな危険地帯からはさっさと抜け出して、よそへ引っ越せばいい。逆に、引っ越すのが嫌なのであれば、いちいち避難することが必要だ。(当り前。)
ただし、死にたい人だけは、避難しないで自宅に留まっていればいい。その人たちが死んだとしても、本望だろう。
[ 付記 ]
2015-04-20 の夜間にかけて、豪雨の予報が出ている。
21日明け方にかけて、広い範囲で雷を伴った激しい雨が降り、西日本から東日本の太平洋側を中心に1時間50ミリ以上の非常に激しい雨が降って大雨となるでしょう。
21日6時までの24時間に予想される雨量は、いずれも多い所で、
東海地方 250ミリ
四国地方 200ミリ
近畿地方 180ミリ
関東甲信地方 150ミリ
北海道地方 120ミリ
九州南部・奄美地方、東北地方 100ミリ
の見込みです。
( → 朝日新聞 2015-04-20 )
ちゃんと予報は出ているんだから、あとは事前に対策するかどうかの問題があるだけだ。で、例によって、何もしないまま土砂崩れの被害が生じる可能性が十分にあるが、そこが問題となる。センサーを使えばいいという問題じゃない。人間の無為無策は、センサーによっては解決できない。馬鹿は機械では治らない。

「現在の含水率はxx%なのでで次に毎時YYmm以上の降水で斜面崩壊します。明日の明け方に毎時YYmmの雨が想定されるので、今夜の早い時間帯に避難しなさい」的な感じでしょうか。