これは4月3日の事故だ。詳細は下記で。
→ 青函トンネル、特急車両から火花 乗客が歩いて避難:朝日新聞
→ 【青函トンネルで発煙事故】迫る煙逃れ、闇の中へ : 47NEWS
→ 青函トンネル:特急から煙、124人徒歩で避難 - 毎日新聞
→ 乗客「煙を見た」、緊急停止…特急発煙 - 毎日新聞
→ 青函トンネルで緊急停止 特急から煙 乗客124人、地上避難
脱出に5時間半もかかったが、結果は人的被害はゼロだったから、問題なかった……という認識であるようだ。しかし、ここでは、危機管理が駄目なことが露呈されている。
なぜか? 脱出に5時間半もかかったのであれば、人的被害が出なかったのは、たまたまの結果であるにすぎない。仮に、テロや大規模火災などで、重症者が多数出たら、救えるはずの命が失われることになる。この意味で、早急に救命措置を取る必要があるのだ。
では、どうやって? いかにして早急に救助するか? その方法が問題だ。
私の提案は、こうだ。
「現場の双方向から、救急車両(別の列車)を出す。現場近くでは低速で、案内人が待ち受けて、それを止める」
これで名案……と思ったのだが、あとで調べてみたら、他の人も同様のことを提案していた。
あくまで状況次第だが、乗客は車外に避難せず、煙が出た車両から離れた車両に移動して待機するという選択肢もある。たとえば東海道新幹線の車両には、炎や煙を遮断する防火扉が設置されている。火災の鎮火を待って別の列車に牽引してもらって、あるいは救援列車に乗り換えてトンネル出口に向かえばよい。
( → JR北海道、青函トンネル事故に見えた教訓 )
私の案かと思ったが、実は、当り前の案だったか。
ただ、誰でも思いつくというわけではなく、次の記事にはこの案はない。
→ 青函トンネル2015−定点避難の課題と提案−
この記事では、ケーブルカーの話がやたらと詳しい。ふうん、と思ったが、ケーブルカーが利用できる状況は限られている。やはり、救急車両(別の列車)が必要だろう。
JRは、「乗客は歩いて避難すればいい」と思っているのだろうが、それは、地上の場合の発想だ。青函トンネルでは、救援車両となる自動車もないまま、ものすごい距離を歩く必要に迫られる。また、地上への脱出も大変だ。
地下トンネルには、地上の発想は適用できないのだ。いざという場合に備えた危機管理が要請される。
[ 付記 ]
何でこの話題を取り上げるかというと、例によって、危機管理意識の薄さに呆れるからだ。困ったものですよね。

リンクの記事にもやはり出口まで5分、10キロ走り続けられないとありますが、車掌がスパークのトンネル側壁の反射で事に気づき停車し、内部に煙が入ってきたとあります。これが停車後なのかも定かではありませんが、5分で地上に出れたものを5時間かけて救出と言うのは、火災の規模、乗客の状況等、一概にはどちらがいいとは言いかねますが、この選択も対応が必要と思います(北陸トンネル火災事故)。