2015年03月22日

◆ 鍼灸はトンデモ?

 「鍼灸はトンデモだ!」などとトンデモマニアが騒いでいるうちに、鍼灸や漢方などの伝統的な日本医療は、中国や韓国に権利を奪われつつある。 ──

 「鍼灸はトンデモだ!」「漢方薬なんて無効だ!」というふうにトンデモマニアが騒いでいる。この件については、前に詳しく言及した。(批判する形で。)
  → ツボと鍼灸
  → 鍼と漢方薬の例

 さて。誤解している人が多いが、漢方というのは、名前は中国由来だが、日本の伝統医療である。中国には似たものとして「中医」(中国医学)があるが、日本の漢方とは大幅に異なるそうだ。
 東洋医学のイロハを入門書で学んだ。日本の「漢方」と中国の「中医」に大差はないと思い込んでいたが、実際には相当な隔たりがあると知った。
 理念先行の中医に対し、漢方は治すための実学。中国は脈を調べ、日本はおなかを診る。薬の配合も違う。
( → 朝日新聞 2015-03-22

 Wikipedia にも記述がある。
 日本では、漢方医学を中国医学と同じものと捉える人も多いが、漢方医学は中国から伝来した医学が日本で発展したものであり、重視する理論や診断法、使用する生薬量などに違いがある。
( → Wikipedia
 現在の漢方の主流である古方派では、中国医学の根本理論である陰陽五行論を観念的であると批判し排除したため、漢方には病因病理の理論がなく、証(症とも。症状に似た概念)に応じて『傷寒論』など古典に記載された処方を出すのが主流である。証を立てるための診断法としては、脈診を重視し腹診がすたれた中医学とは対照的に、腹診を重んじ脈診はあまり活用されない。また、使われる生薬の種類は中国より少なく、一日分の薬用量は中国に比べて約3分の1である
( → Wikipedia
 とすれば、漢方と中医はそれぞれ別個のものとして並立すればいいわけだが、日本では「漢方なんてトンデモだ!」と騒いでいる間に、中国はこの分野を圧倒的に支配しようとしている。(例の 侵略主義 の一環だ。)
 欧米の医療機関が盛んに東洋由来の治療を試みる時代を迎えた。とりわけ難治のがんや膠原(こうげん)病、アトピー性疾患といった分野で関心が高い。
 東洋医学が脚光をあびるにつれ、中国が大変な熱心さで本家本元を主張するようになった。中国流を世界の標準にすえるべく、国際標準化機構(ISO)の会議に日韓を圧する大人数を送り込む。「国際中医師」という資格を欧米に普及させる。鍼灸を国連の無形文化遺産に登録したのも中国である。
 韓国も負けじと自国の「韓医学」を世界に売り込む。
 対して日本は、政府に戦略が乏しく、役所の縦割り意識がじゃまをして足並みがそろわない。
 国際会議で日本代表が漢方のすぐれた点を詳述しても、中国代表の胸には響かない。「しょせん中国医療の派生だろう」「漢王朝の名を冠しているじゃないか」といった顔をするそうだ。
( → 朝日の記事[同上] )

 トンデモマニアというのは、中国や韓国の工作員(スパイ)なのかもね。いや、彼らにだまされて、踊らされているだけか。
 ともあれ、日本がこんなふうに「漢方否定」で騒いでいる間に、この分野(漢方と鍼灸)は、中国と韓国に制圧される。日本が侵略されてしまうようなものだ。
posted by 管理人 at 13:11| Comment(1) | 医学・薬学 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いつも明晰な分析と解説をありがとうございます。
ご参考までに鍼灸の現場からも少々意見を述べさせていただきます。
(ただ、あくまでもこれは私の個人的な見解であり、鍼灸業界を代表する見解ではありません)

『鍼灸は医学ではなく、医術である』『経穴は効くものではなく、効かせるものである』
と先生から教わりました。
経穴(ツボ)は、ただ打てば効く場所ではなく、効くように打つには『術』が必要だということです。
病名とツボがの位置が分かれば治療が出来るというものではない。

また経絡経穴図に記載されている場所は、目安でしかなくて、鍼を打つ度ごとに反応しているツボを正確に探さなくてはならない。
何処にどのくらいの角度、深さで打ち、どのくらいの時間鍼を置くのかも、その都度違う。
打った後も、鍼を微妙に抜き差しして反応を確かめながら施術する必要がある。

『条件を同じにして同じことをすれば、誰がやっても同じ結果が得られる』
というのが科学的な正しさの基準です。

しかし、同じ人の同じ症状でさえも、昨日と今日では反応のある位置(ツボ)は違うので、条件を同じにして検証するのは困難です。
毎回治療の度に鍼を打つ場所、鍼の打ち方が違うことになるから、同じことをするわけにはいかない。
術が必要なので、誰がやっても同じ結果にはならない。

だから、科学的な検証は難しいと言えます。
鍼灸治療は職人技、個人技の世界なのですね。

「なんだと!この包丁でこの鯛の活け造りを造っただと!嘘をぬかせ!本当かどうか俺様が確かめてやる!
包丁を貸せ!ブスッ、ブスッ、ザックザク…。ふん!出来ないじゃないか!この嘘つき!」
鍼灸を科学的に検証しようとすると、こういうことになりがちです。

料理、格闘技、落語、楽器演奏、スポーツ、芸術…。術が必要な分野というものがあるんですね。
それを抜きにして科学的検証をしようとしても無理があります。
Posted by 泉 at 2015年03月23日 16:43
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