すでに何度も報道された事柄だが、とうとう法制化の方針で固まったそうだ。自民と公明の合意ができたという。朝日が1面で大々的に報道している。

記事
このうち、給油などの後方支援については、特に大きな話題とはならないだろう。
重要なのは、軍事活動そのものだ。その代表例が、機雷掃海だ。
ところが、その機雷掃海というのは、実際には滅茶苦茶である。
・ 戦争中には機雷掃海なんかしない。(どの国も。)
・ 戦争後には機雷掃海をしてもいいが、集団的自衛権とは関係ない。
つまり、集団的自衛権とは関係のない「戦争後の機雷掃海」を持ち出して、「機雷掃海のために戦争参加をしてもいい」というふうにふうに結論している。「戦争後にやってもいいことであれば、戦争中にもやっていいはずだ」と結論している。
比喩的に言えば、「結婚後にはエッチをしてもいいのだから、結婚前にもエッチをしてもいいのだ」という理屈で、赤の他人である女性と強引にエッチをする(強姦する)ようなものである。まったくの屁理屈。道理が通らない。強姦魔の論理。
( ※ これはうまい比喩だ。戦争後の機雷掃海は相手の許可を得ているが、戦争中の機雷掃海は相手の許可を得ていない。結婚後のエッチは女性の許可を得ているが、結婚前のエッチは女性の許可を得ていない。……そっくりですね。やっぱり強姦魔だな。)
最後の比喩は本項で述べたことだが、詳しい話は、下記項目ですでに詳しく解説した。そちらを参照。
→ 機雷掃海と集団的自衛権
※ 戦争中の機雷掃海というのは、現実にはあり得ないことである。現実にはあり得ないことを名目として、集団的自衛権という形で憲法違反を実行しようとしている。空理空論で、憲法違反の軍事拡大をしようとしている。
[ 余談 ]
で、何が言いたいかというと、「こういうデタラメ論理で憲法違反みたいな大問題を扱うのは、論理的な滅茶苦茶だ」ということ。知性のかけらもない愚行である。
機雷掃海であれ、海外派兵であれ、どうせやるのであれば、国民の意見を聞いた上で、きちんと政治的な論議をまとめた上で、国家の方針として正式に決めればいい。堂々と。
ところが現実は、そうではない。
・ デタラメ論理でペテンをやる。
・ 国民の意見とは逆のことをやる。
特に、後者については、下記報道がある。
→ 自衛隊の海外活動拡大、反対52% 朝日新聞世論調査
一部抜粋しよう。
朝日新聞社は14、15の両日、全国世論調査(電話)を実施した。
自衛隊の海外派遣の制限を緩めたり、米軍など他国の軍隊への後方支援をしやすくしたりして、自衛隊の活動を拡大することについて聞いたところ、「反対」は52%で、「賛成」の33%を上回った。
というわけで、民主主義とは逆の、独裁ですね。フセインみたいなものだ。どうせやるなら、こういう軍事的独裁者を倒すために、自衛隊を使うべきだ。つまり、自衛隊が日本国民のために活動する気があるのであれば、まずは日本を勝手に戦争に巻き込もうとする、軍事的独裁者(ヒトラーみたいなもの)を打倒するべきだ。それこそが救国の活動だ。
【 関連項目 】
→ 自衛隊への勧誘ページ
※ 自衛隊に入って、海外で活躍しましょう、という勧誘ページ。