北陸新幹線が開通して、世間は大喜びだ。新聞記事も、喜ぶ人々の声をやたらと伝えている。
→ 北陸新幹線開業、にぎわう駅:朝日新聞デジタル
→ 軽井沢駅で挙式、延伸駅でにぎわい:日本経済新聞
→ 北陸新幹線が開業 金沢駅にぎわう NHKニュース
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調べればわかるが、確かに便利になっている。
(1) 時間は1時間以上短縮され、2時間半程度。電車で行ける距離で最適だ。(これ以上だと飛行機の方がいい。)
(2) 金沢は飛行場が不便な地にあって、もともと飛行機を利用しづらかった。新幹線なら問題ない。飛行機と違って乗車も簡単だ。
(3) 料金が思ったより安い。東京−大阪間と同程度、というリーズナブルな料金。
いろいろと便利なことがあって、とても素晴らしいことだ、と思える。大喜びする人が多いのも、当然だろう。
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しかし、光の当たらないところには、陰もある。よく考えると、コストが謎だ。
(a)建設コストは、昔の新幹線に比べて、(物価上昇のせいで)何倍にもアップしているはずだ。また、難工事の地点が多かったことからしても、(技術的な問題から)何倍にもアップしているはずだ。コストは10倍程度か、それ以上になっていると思える。
(b)乗客数は、東海道新幹線に比べて、数分の1だと思える。とすれば、建設費という固定費を償還するためのコストは、数分の1の逆数で、数倍になっていると思える。
以上の(a)(b)からして、コストは数十倍にもなっていると思える。現実には、「建設技術の進歩」というコストダウン要因もあるので、数十倍になっているかどうかは即断できないが、それでも、10倍程度にはなっているだろうと推定される。
なのに、現実には、東海道新幹線と同程度の料金だ。これはいったいどういうことか? 謎である。
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常識的に考えれば、大赤字を埋めるのは公的資金である。それは、どの程度か?
まず、総コスト。
総工費約1兆7800億円
( → 毎日新聞 2015年03月15日 )
負担割合は、JR が3割で、国と自治体が7割。
→ グラフと説明 (福井県のサイト)
このグラフでは、建設費が 1兆1600億円の時点で、対象事業費 7800億円のうち、国と自治体が7割の 5500億円、JR が3割の 2300億円となっている。自治体負担のうちの多くも国が地方誇負税などで負担するので、福井県の場合には実質負担は 1割の800億円だけ。残りにあたる6割は国の負担。結局、
国:自治体:JR = 6:1:3
という分担で負担する。
総工費は先に述べたように 1兆7800億であるから、その6割に当たる 1.1兆円ほどが国民負担となるわけだ。で、JR の負担はたったの3割だけ。
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これを電車の料金に換算すれば、(運転費込みで)実際には4万円程度のコストがかかっているところを、国や自治体の負担のおかげで、1.4万円ちょっとで済んでいるわけだ。それほどにも巨額の金を援助してもらっているわけだ。
これなら、人々が大喜びなのも、納得できる。なぜなら、この電車に乗るたびに、人々は 2.5万円をもらっているのと同じことだからだ。(4万円の)電車に乗るたびに 2.5万円をプレゼントしてもらえる! 大喜びなのは当然だろう。
ただし、乗客が大喜びなのは当然だとしても、他の人々がこれを見て喜ぶのは狂気の沙汰だ。なぜなら、彼らが得をする分、他の人々は金を奪われているからだ。(税金の無駄遣いという形で。)
仮に、この莫大な無駄をやめれば、国民全体で 1.1兆円が浮く。(自治体の分も加えれば 1.25兆円が浮く。)
1.25 億人の人口で割れば、大人も子供も、1万円をもらえることになる。4人家族なら、4万円をもらえることになる。
逆に言えば、その分、人々は金を奪われていることになる。
こういうふうに金を奪われておきながら、「北陸新幹線が開通した、万歳!」などと喜ぶのは、あまりにも馬鹿げている。
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以上のように、光のそばには、陰がある。
ま、だからといって、「北陸新幹線なんか建設しない方が良かった」と言うつもりはない。どちらかと言えば、北陸新幹線は建設した方が良かっただろう。私もそう思う。
ただし、それにしては、料金設定がいびつすぎる。4万円のコストがかかる状況で 2.5万円を国民負担にするなんて、あまりにも馬鹿げている。
思えば、東海道新幹線ができたときは、かなり高めの料金だった。当時の物価水準や所得水準からすれば、現在価格で3万円ぐらいに相当する価格帯だったと思う。
とすれば、北陸新幹線も、1.4万円という激安価格ではなくて、3万円ぐらいの料金に設定するのが妥当だったと思える。
現状では、1.4万円という激安価格に設定して、その分、国民負担が莫大になっている。これは経済原理としてもおかしい。料金の半額以上を国家負担にするなんて、あまりにもひどすぎる。
人々は光の当たったところだけを見て大喜びをしているが、光の当たらないところでは多額の金を奪われているということに、留意するべきだろう。喜ぶのは、そのあとでいい。さもなくば、ぬか喜びだ。
ぬか漬け 器
【 注記 】
誤読する人が多いが、本項は「国庫負担をゼロにせよ」という趣旨ではなくて、「過剰な国庫負担を減らせ」という趣旨である。1人あたり 2.5万円(または 5.5万円:下記)という国庫負担をもっと少額にせよ、と述べているだけであって、「赤字の新幹線をやめてしまえ」と述べているわけではない。
どうも、話を極端に考える人が多いようだが、頭を冷やして冷静に考えてほしい。
比喩。
「あなたのお小遣いは、月額1万円で、小学生にしては多すぎるので、月額 2000円に減らします」
「えーっ。小遣いをゼロにするの! それじゃ生きていけない! 小遣いをゼロにするなら、自殺してやる!」
こういう勘違い(誤読)をする子供と同レベルの人々が多すぎる。
[ 補足 ]
本文中の数字は、実は不正確なところがあったので、もっと正確な数字を出そう。
国:自治体:JR = 6:1:3
という比率を先に示したが、この数字の前提は、「総額 1兆1600億円」であった。ところが現実には、「総額 1兆7800億円」というふうに 53%もアップしている。となると、上記の比率は正確ではない。
ちなみに、1997年(平成9年)の数字は、次の通りだ。
平成9年12月の時点で、約8488億円という巨額のが投入されている。その資金の分担割合は、線路及び路盤、架線等の周辺設備(これを1種工事という)では、JRが50%、国が40%、群馬県・長野県・東京都が10%となっている。そして、駅及び駅付近のインフラストラクチャー(これを2種工事という)では、JRが50%、国が25%、群馬県・長野県・東京都が22.5%、そして、停車駅のある4市町合計(軽井沢町・佐久市・上田市・長野市)が2.5%となっている。その他の全体的なものは、国が2/3、県が1/3、JRが利益の範囲内での貸付料という形を採っている。
( → 北陸新幹線の建設費用 )
1997年には、総額 8500億円程度で、JRの負担比率は 50%の予定だった。ところが 「 H24.4現在」と記してある福井県の数字だと、2012年の時点で総額1兆1600億円となり、JRの負担比率は3割。つまり、総額が大幅に増加すると、JRの負担比率は大幅に低下する。ということは、JRの負担額はほぼ変わらないまま、国と自治体の負担額ばかりが急上昇した、と見なせる。
これを敷衍(ふえん)すれば、総額が総額1兆1600億円から1兆7800億円に上昇したのにともなって、JRの負担比率は大幅に低下して、3割をかなり下回る数値になったと推定される。おおざっぱに言って、
国:自治体:JR = 7:1:2
ぐらいだろうか。
これを電車の料金に換算すれば、(運転費込みで)実際には7万円程度のコストがかかっているところを、国や自治体の負担(5.5万円程度)のおかげで、1.4万円ちょっとで済んでいることになる。
実際のコストが7万円というのは、東海道新幹線に比べて条件が圧倒的に悪いことを考慮すれば、妥当な数字だろう。
[ 余談1 ]
ちなみに、航空券を調べると、東京と小松空港の間で、3万円前後。小松空港から金沢までのバス料金がかかることを考えると、安くても3万円となる。
だったら新幹線も(1.4万円でなく)3万円にするのが妥当だったろう。
それにしても、新幹線ばかりを優遇して、1兆円以上の巨額の国税を投入するのは、あまりにも馬鹿げている。(乗客1人あたり 5.5万円)
新幹線にこれほどの巨額を投入するのだったら、航空機の料金をタダにする方が、よほど低コストで済んだかもね。ま、現実にはただにするのは難しいとしても、3万円に2万円の補助をして、1万円の航空料金にして上げた方が良かった。その方が圧倒的に低コストで済んだ。(国民負担が大幅に少なくて済んだ。) また、乗客にしても、1万円の航空料金なら、大喜びだっただろう。
それにしても、北陸新幹線というのは、つくづく壮大な浪費だとわかる。確かに、得られた便益は多大だが、そのためには、得られた便益の何倍にもなる超巨額の税金を投入しているのだ。そして、その金を払うのは、国民なのだ。あなたなのだ。
( ※ といっても、東北の防潮堤という狂気の沙汰に比べれば、マイナス点がないだけ、まだマシだが。)
[ 余談2 ]
北陸新幹線は、金沢から大阪まで延伸しよう、という計画がある。
このうち、金沢から敦賀まではすでに計画が認可されており、2022年に完成の予定。
敦賀から大阪までは未定だが、フリーゲージトレインを使うという案もあるそうだ。
→ 産経 2015.3.14
まったく、政府はやたらと金を浪費することばかり狙っているが、こんなのが開業しても、たいして効果はない。なぜなら、金沢と大阪の間はもともと2時間半程度で結ばれているからだ。これは在来線特急によるものだが、かかる時間自体は今回の北陸新幹線(東京−金沢)と同様だ。だったら、すでに新幹線が開通しているようなものだ。このうえ新幹線が開通したとしても、2時間半が1時間半になる程度で、たいして大きな効果があるわけでもない。
それでいて、コスト的には5万円ぐらいかかる。国が4万円を援助して、乗客が1万円の負担になりそうだ。だったら最初から1万円だけを援助して、在来線の特急を無償にした方がよほど有益だ。(在来線特急だと 7650円だから、2350円で駅弁三つを追加しても、1万円で済む。)
というわけで、この地区は、新幹線なんかを建設して大赤字を出すよりは、在来線を完全無償にする方が、よほど費用は少なくて済むし、住民だってありがたいのだ。もともと2時間半程度で、もともと新幹線が通っているようなものなのだから。
※ 新幹線が通ると、在来線は三セクに移行して、在来線は大幅値上げとなる。その方が、住民にとっては迷惑となりそうだ。
【 追記 】
開通後の報道によると、実状は惨憺たるありさまらしい。せっかく北陸新幹線が開通したのに、乗客がほとんど皆無で、まったくのガラガラ状態。
→ http://alfalfalfa.com/archives/7845134.html
従来に比べて輸送人員数が3倍になった、ということもあるが、それにしても、空気ばかりを運んでいる電車というのは、まったくの無駄だ。
【 後日記 】
あとで思ったのだが、次の案が合理的だ。
「北陸新幹線によって生じる赤字を、地元民が負担する」
つまり、富山や金沢などの住民が利便性を受けるのだから、その住民がコストを負担すればいい。
具体的には、住民税の値上げだ。ただしその額は、一律負担ではなくて、地価上昇に応じた負担が好ましい。たとえば、北陸新幹線の駅のそばは、地価が2倍に上昇したとしたら、その上昇した分の5割ぐらいの相当する額を税金の形で負担してもらう。(30年分割払いぐらいで。)
たとえば、固定資産の価値が 1000万円から 2000万円に上がったのなら、上昇した 1000万円のうち 500万円を税として負担してもらう。
現状では、国民全体が莫大な負担をして、一方、新幹線の駅のそばの人は莫大なボロ儲けをしている。これではあまりにも不公平だ。この不公平さを解消するために、住民税の値上げという形で、値上がり利益を回収すればいい。
以上のようにすれば、国民負担は激減して、かつ、北陸新幹線の建設は「是」となる。(現状では不公平かつ不合理だが。)
【 関連サイト 】
東京方面はともかく、大阪方面への特急乗り継ぎが不便になるので、富山は大反対したが、かなわなかった、という解説がある。
→ 北陸新幹線開通後、サンダーバードや しらさぎが、金沢止まりに

タイムスタンプは 下記 ↓
実現したら北陸だけでなく、普通のローカル線とか全部廃止になっちゃいます
通りすがり さんがおっしゃるように、日本のローカル線はほとんど全滅になるのでは。
それでもいいという考えを否定できないですけどね。
私自身は、黒字路線を利用することが多いわけですが、ローカル線をむやみにつぶすことなく、少しくらい負担してもいいから維持してほしいという立場です。
弱者救済のために北陸新幹線を建設するべきだったし、国も負担をするべきだが、現状では運賃が激安すぎるとして、3万円という料金を示しています。(昔の東海道新幹線の場合と同程度の負担。激安ではない料金。1人あたり5.5万円もの援助をするべきではない、という趣旨。)
オール or ナッシングの発想をしないで下さい。私の結論は、中間的なものです。きちんと本文を読みましょう。
なお、距離別運賃制度は、もちろんこれを否定しています。いちいち言及していないが、それを含意している。
長野ー金沢 1兆7800 228.1km
上越新幹線(大宮ー上越)1兆7千億円 303.6km
東海道新幹線 3800億円(昭和33年、現在の価値は約10倍超)552.6
kmあたりの建設費(現在の価値)では
北陸:78億円
上越:55億円
東海道:69億(低め、貨幣換算比によっては1.5倍)
おや?10倍のコストはかかってませんね。数倍というのも無理がありそうです。
管理人さんの直感以外の根拠で、数倍のコストを示す必要があるような気がします。
前半(15倍)と終わり(10倍)の低めでとっておきました。
昭和33年〜39年と書こうとしたのが抜けてしまいました。
そうやって見ると、東海道新幹線のみ(それも新大阪まで)が黒字です。神戸まで伸ばしたとたん在来線に赤字が出ました。以後、どの路線も、在来線が赤字となり、現在に至っています。JRになってからは、在来線を廃止したり、第三セクターとして切り離してしまうので、黒字ですが…。
北陸新幹線開業によるほくほく線の打撃は計り知れず、今まで積み上げた資産がなくなったら、廃止するようです。
私の倍率は次の二本立てです。
・ 貨幣価値換算ではなくて、名目数値。
・ km あたりではなくて、乗客一人あたりの数値。
計算をやり直して下さい。
というか、そもそも私の話を読んでいないでしょ? 本文をちゃんと読んでから数値計算をして下さい。
あのね。私の話は「建設するか否か」(建設するべきではない)ではなくて、「料金水準をどのくらいにするか」という趣旨です。あなたは私の話の趣旨を根本的に誤読していますよ。
東海道新幹線だって、国費投入で建設じゃないですか。
JRが全額負担するリニアだって、何倍も運賃高くならない予定ですよね?なぜ北陸だけが何倍も高くならなきゃならないんでしょうか。税金投入額からの適正運賃計算方法がおかしい証左です。
なお、東海道新幹線の開業時の普通席運賃は2480円ですから、建設コストー運賃の比率は、北陸と大差ありません。
自治体が負担するのはおかしいという話ですが、これもおかしい話。
北陸新幹線は1編成934人x1日50往復でおおよそ5万人の輸送能力。
金沢空港はB-767(270人)、B737(160)が合わせて12往復、全部767としても6400人の輸送能力
さて、自治体としては飛行機に補助をしなくても現状の6400人の輸送能力は確保されてます。さらに10倍の輸送能力=多大な地域活性効果のために、自治体としての税金を入れるのは当然の話。そのためになぜ、お金を入れなくても確保されている航空輸送力にまでさらに税金を投入するのか、根拠はありません。仮に1万円にしても、6400人はかわらないのですから。また、北陸の地方としての発展のために、全額旅行者やJRが負担をするのは受益者負担の原則から外れます。
なので、インフラとしての鉄道を、独立採算ではなく歳費投入はおかしくなく、これまでの新幹線と同水準で全く問題ないでしょう。航空運賃も、新幹線との競争がなかったので高止まりしていただけなので、高止まりしている航空運賃を基準に考えるのも、これまでの航空料金と新幹線料金の関連を知らない、素人感覚の浅知恵というものです。
(ほとんどの在来線は建設コスト度外視で運賃設定されていることもお忘れなく)
→ http://www.nikkei.com/article/DGXLZO79667140T11C14A1LB0000/
東海道新幹線の輸送人員は1日38.6万人。
→ http://j.mp/1FnHxm6
これだけで、一人あたりの負担コストは15倍以上になります。
> 北陸の地方としての発展のために
その目的のためであれば、全額を自治体が負担するべきであって、国が8割も負担するのは筋違いでしょう。
よその自治体はみんな自力でやっている(地方交付税と一般補助金だけで済ませている)のに、北陸だけが1兆数千億円をもらう理屈にはならない。
「おれが豊かになるために、おまえたちはみんな金を寄越せ。おれのために奉仕しろ」
というのは、泥棒の論理です。
> 東海道新幹線だって、国費投入で建設じゃないですか。
東海道新幹線の運行コストは、料金の約半額です。利用者は国に金を援助してもらっているのではなく、逆に、約半額の税金を払っているのと同様です。(その負担分が地方に回っている。)
リニアも同様で、黒字です。
これらを持ち出すのであれば、北陸新幹線も国庫負担をゼロにして、国からは金を借りるだけにしましょう。(借りた金は全額返済するわけ。それなら何も問題はない。その場合、運賃は7万円ぐらいになるが。)
開業当時の数字と比較しなきゃ意味がないです。赤ちゃんと50才の大人の知能差を比べるようなものです^^;
開業当時、東海道新幹線の1編成はおおよそ890人、1日60本=5万3400人の輸送力ですね。
北陸新幹線と同じ規模です。
なお、開業当時の航空運賃、東京ー大阪日航は6300円。
東海道と北陸、建設コスト比も、kmあたりも、乗客1人あたりの数値も、航空運賃との差額も、当時の物価補正を入れても入れなくても、どの数字を見ても同じ傾向でかわらないですね。少なくとも、3倍〜5倍の開きはどこにもありませんので、現行の水準の数倍に料金を引き上げる根拠はありません。
今日の東海道の旅客数を持ち出すなら、50年後の北陸新幹線と比較しないとおかしいですよ!50年後には災害により金沢遷都していて、東海道より利用者が多いかも知れませんよ。
> どの数字を見ても同じ傾向でかわらないですね。少なくとも、3倍〜5倍の開きはどこにもありませんので、現行の水準の数倍に料金を引き上げる根拠はありません。
あなた、本文を全然読んでいないんじゃないの? 国と自治体が8割も負担しているという点をまったく理解できていない。
仮にあなたの説が正しいのなら、国と自治体が8割も負担しているのをやめて、全額、JRの負担として、乗客の切符代だけでまかなうべきでしょう。東海道はそうしてきたんだから。(国庫負担なし)
典拠: http://ktymtskz.my.coocan.jp/sinkansen/tokai.htm
引用:これらの資金は国鉄が政府・民間から資金を借入れ、完成後に新幹線の収益から償還する
東海道新幹線は、コストの倍額の料金( http://j.mp/1BIvhKt )なんだから、前例にならうなら、北陸新幹線もそうするべき。
> 現行の水準の数倍に料金を引き上げる根拠はありません。
私はそんなことは言っていません。「2倍に上げるのが妥当な料金水準だ」と言っているだけ。その理由は実際のコストが4倍ぐらいだから、ということ。
本項は別に「料金を上げろ」という政治的な主張ではありません。「莫大な国庫負担がある」という陰の面の指摘をしているのです。事実の指摘です。
> 開業当時の数字と比較しなきゃ意味がないです。
そんな比較の数字は、ただの仮想の数字(シミュレーションみたいなもの)なので、無意味です。机上の空論にすぎない。
大事なのは、現実の数字です。それは、現実の1兆円以上の国庫負担です。あれこれ屁理屈を並べても、この大幅赤字は消えはしない。こういう陰の面を見よ、というのが、本項の主張です。
なのに、「いや、国庫による負担なんか全然ない。JRだけですべての金をまかなえる。東海道新幹線と同様さ。数字を比較すれば、ちゃんとわかるさ。赤字なんか生じないのさ」と言っているのが、あなた。夢でも見ているんじゃないの?
試算があるなら、ごちゃごちゃやり合うよりその方が早いですし、数値出さずに
>計算をやり直して下さい。
>というか、そもそも私の話を読んでいないでしょ?
>本文をちゃんと読んでから数値計算をして下さい。
っていうのは、誤魔化しに見えてしまいますよ。
誤読ですよ。ちゃんと読んでください。
そもそも東海道は全額国庫負担どころか、海外から借金して作ったもの。採算は結果として予想外に取れたが、当時は世界中で誰もここまで成功するなんて予想してなかったし、無用の長物とまで言われた。
北陸だって、ばけるかどうかはわからないから、今の採算で考えるしかないわけで。
3800億税金投入して500kmの線路作って、航空機の4割の値段2480円で開業した東海道
2.5兆で350km作って、償却終わりかけてる100kmと組み合わせて、航空機の4.5割の程度の値段の1.4万円で開通した北陸
ほぼ同じコスト構造でやってるじゃないですか。
そもそも東海道以外の新幹線や在来線のほとんども長年同じ構造で採算割れしてるのに、北陸だけ2倍に料金あげろって、視点がミクロすぎませんか?
稼ぎ頭で他を支えるシステムを否定したら、所得再配分、福祉といった、近代国家のすべてを否定することになりますよ。
誤読じゃなくて、皮肉。
> 東海道は全額国庫負担どころか、海外から借金して作ったもの。
意味不明。全額国庫負担は悪で、借金は普通の経済行為。
何が言いたいかわからないが、それだったら、北陸も、8割の国庫負担を返上して、海外から借金すればいいだけ。
> 無用の長物とまで言われた。
もともと「国庫負担なしでペイする」と予測した経営計画が、無用の長物のわけがないでしょう。ペイしないなら、世銀も融資してくれないし。実際は、一部に、極論を言う人がいただけ。
> 北陸だって、ばけるかどうかはわからないから、今の採算で考えるしかないわけで。
だったら、国庫負担ゼロにして、借金だけで建設すればいいでしょ。その場合、運賃の計算はどうなるの? → ほら。あなたは赤字を忘れて、夢を見ているだけ。
> ほぼ同じコスト構造でやってるじゃないですか。
8割の国庫負担を無視している。(自治体分も込みで)
> 北陸だけ2倍に料金あげろって
私は基本的には、「全部料金を上げろ」という主義です。ただ、たいていのところは、営業係数が 200以下で収まっているので、料金を上げるとしても、大幅値上げにはならない。一方、北陸新幹線は、国庫負担が8割で、営業係数はとんでもない数字になっている。本当は5倍ぐらいに上げるべきだが、2倍ぐらいでいい、という大甘査定です。
ついでだが、あなたの主張に従って、「東海道並みに、国庫負担なしで、融資だけ」にするのなら、5倍になりますよ。私の主張は2倍だが、あなたの主張(国庫負担なしで融資だけ)なら、5倍になる。間違えないでね。
ま、その計算のできないところが、あなたの難点なんだが。1兆2500億円の国庫負担があったということを、あくまで無視しているから、きちんと計算できない。目に蓋をしている状態。真実を見て見ぬフリ。
本文中にちゃんと数字の根拠を書いてあるでしょ? 本文を読んでいないの?
別の人が、いい加減なデタラメなシミュレーションに基づく数値を出したので、「そんなシミュレーションには意味がない」として、国庫負担額によるきちんとした数字を出しているのが、本文です。そこで数字を出しているんだから、ちゃんと読みましょう。
いい加減なデタラメなシミュレーションに基づく数値は、私の関与するところではありません。デタラメに基づいて正確な数値を出すという曲芸を、私に求めるのは、筋違い。
北陸新幹線カラガラ過ぎ
http://hamusoku.com/archives/8756879.html
新幹線で金の無駄遣いというなら、道路の方を注視していただきたい。新幹線より何十倍の予算を投入している。
高速道路も同じで、代金を大幅に引き上げ利用者に負担させるべき。
しかも、地方では、道路料金不要まである。
全額が国庫(一般財源)の負担になっているわけじゃない。浪費とは言い切れない。
> 高速道路も同じで、代金を大幅に引き上げ利用者に負担させるべき。
それはそうだと思います。現状の3割アップぐらいが妥当かな。特に地方では原価に従うべき。
私は別に、鉄道だけをいじめたいわけじゃなくて、赤字事業はすべて採算性を重視すべきだという方針です。
ただ、それは、本項のテーマじゃないから、述べていないだけ。
一般道路も仰る通り目的税で建設管理しています。
管理人さんも大変ですね。基本論を理解できない輩には。