2015年02月21日

◆ 「障がい」「うつ病」の代用漢字

 (ひらがなと漢字の)交ぜ書きよりは、代用漢字の方が良い。特に「障がい」「うつ病」について。 ──

 交ぜ書きとは、熟語の一部をひらがなにすることだ。たとえば、「障碍」「鬱病」を、「障がい」「うつ病」と書く。
 しかし、交ぜ書きは好ましくない。むしろ、代用漢字の方がいい。(理由は省略。)

 代用漢字の一例として、「障害」がある。ただ、近年は「害」という文字の評判が悪くて、ふたたび「障がい」が幅を利かせている。
( ※ 「子ども」については、「子供」に統一されつつある。 → 出典

 ──

 ただ、「障がい」「うつ病」について、交ぜ書きでなく代用漢字を用いたいとしても、代用漢字となる候補が見つかっていない。そこで、本項で提案する。こうだ。

  ・ 障碍 → 障該
  ・ 鬱病 → 忖病


 解説しよう。

 (1) 碍

 「碍」を「該」と書くのは、ただの「音合わせ」である。どちらも「がい」という音があるから、「碍」のかわりに「該」を使うわけだ。
 意味は同じではないが、当り前だ。代用漢字なのだから、同じ意味であるわけがない。(「害」だって別の意味だ。)
 それでも「できる限り意味を同じにするべきだ」と思う人もいるかもしれない。だが、「碍」という字の意味なんて、ほとんど誰も知らないだろう。だったら、意味が同じもへったくれもない。
 人々は単に「がい」という音だけを使いたいだけなのだ。だから、「害」という音のある文字を適当に持ってくればいいのだ。
 そのなかでも比較的、差し障りのない文字が、「該」である。この文字の意味は、「該当」とか「当てはまる」とか、そういった意味だ。「障碍」とはあまり関係ないが、別に矛盾するわけでもない。少なくとも「害」よりはマシだろう。
 というわけで、「障碍 → 障該」というふうにして、代用漢字を用いることを提案する。

 ※ あとで思い直したが、同じく「がい」と読む「亥」でもいい。
   つまり、「障碍」を「障亥」と書くわけだ。


 (2) 鬱

 「鬱」を「忖」と書くのは、音は関係ないし、意味も関係ない。字面がちょっと似ている、という点だけだ。
 「鬱」という字には、別字体(異体字)の「」という文字がある。この文字の右下には、「寸」という部首がある。また、「鬱」「欝」という文字の意味全体は、心に関係があるので、りっしんべん(小 みたいな部首)があると都合がいい。そこで、りっしんべんと「寸」が組み合わさった字である「忖」を、「鬱」の代用字としたいわけだ。
 理由としては、ちょっとこじつけふうだ。だが、もともと代用字というのは別字なのだから、何らかのこじつけが通ればいいのだ。(何もかもきちんと通るとしたら、それは代用字ではなく異体字である。「鬱」に対する「欝」のような。……しかし、もともと簡単な異体字があるのなら、何も苦労はしない。そうではないからこそ、別の代用字を探しているわけだ。)

 なお、第二候補もある。それは「悉」という字だ。これは、したごころ(心)という部首があるので、りっしんべんを持つのと同様である。また、「米」という字が含まれるのが、「鬱」という字の部首の、ゴチャゴチャしているところに似ている。だから、この字も、そう悪くはない。
 ただ、「悉」という字は、「ことごとく」という読みでけっこう使われる。これを「鬱」の代用に使うと、「ことごとく」という読みで使う例に影響してしまって、まずい。
 一方、「忖」は、「忖度」(そんたく)という熟語ぐらいにしか使わないし、この熟語自体が今ではほとんど死語に近い扱いだから、「忖」の字の使用例に影響することはあまりない。(使用例自体が少ないからだ。)
 そこで、「忖という字を「鬱」のかわりにつかって、「鬱病」を「忖病」というふうに書くことを提案したい。

( ※ けっこう懸け離れた文字を使っていると思う人もいるだろうが、現代の中国ではもっと懸け離れた字を代用字にしていることが多い。しょせんは代用なんだから、あまり意味について気にすることはないだろう。)



 【 追記 】
 「鬱」の代用漢字については、第三候補もある。「尉」という文字だ。この文字は、普通は軍隊で「大尉」「少尉」の用に使われるだけだが、「ウツ」という音読みが可能だ。
  → ウィクショナリー日本語版
 音が一致するだけでなく、「欝」という文字にもいくらかにている。そこで、「正式には 欝 を用いて、代用漢字としては 尉 という文字を用いる」ということにすれば、けっこう便利かもしれない。
  例。 欝病 → 尉病 / 憂欝 → 憂尉

 難点は、「尉」という文字がかなり広く使われているので、ついつい、「い」と呼んでしまいがちなことだ。この点では、大半の人が読めない「 忖 」という文字よりは、不便である。



 [ 付記 ]
 代用字の例は、ここで見たときは奇異に感じられるだろうが、人々がそれを使い慣れしまえば、もはや奇異には感じられないだろう。むしろ、交ぜ書きの方が、永続的に奇異に感じられるはずだ。
 


 【 関連サイト 】

 この件についての当事者の見解。(2ちゃんねるの書き込み)
4: 名無しさん@おーぷん 2014/10/22(水)10:36:24 ID:gZrbopz9A
障害者だけど馬鹿じゃね?って思う
少なくとも自分は気にしない
表記を変えたところで差別がなくなるわけでもないし、障害がなくなるわけでもない

9: 名無しさん@おーぷん 2014/10/22(水)10:41:20 ID:pf7BceBCa

>>4
自分も障害者だけどそう思う

6: 名無しさん@おーぷん 2014/10/22(水)10:38:43 ID:cwgAUjqEZ

障害者表記を問題視してるのは障害者ではない事実

( → 『 障がい者 』 ← この表記ってどうなの



 【 関連項目 】

 → 新常用漢字の用例調査
 
 ※ これは新常用漢字の制定以前に書かれた項目。
   結局、「碍」は新常用漢字に含まれなかった。
posted by 管理人 at 14:44| Comment(1) |  文字規格 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
後半に <FONT COLOR="#dd0000">【 追記 】</FONT> を加筆しました。
 タイムスタンプは 下記 ↓
Posted by 管理人 at 2015年02月22日 17:53
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