2015年01月27日

◆ 白鵬の審判批判

 白鵬が取り直しの一番について、審判を批判した。これをどうとらえるか? ──

 白鵬が取り直しの一番について、審判を批判した。
 「ビデオを見たけど、もう子供が見ても分かる相撲。なぜ取り直しをしたのか」と審判部に対して批判を展開した。
( → 東スポ 2015-01-26

 これについて、あちこちの報道や見解を見たが、「横綱が審判に文句を言うのはけしからん」というような論調が大部分だ。
 たとえば、次のもの。
 稀勢の里の左手が先に落ちているが、白鵬も死に体なので、取り直しは適切な判断だ。
 来場所(2015年春場所)の出場停止を検討すべきだ。
( → ハフィントンポスト 岸田法眼

 肝心の動画はこれだ。( 5:19 のあたり)





 ──

 見ればわかるように、
  ・ 横綱の体の方が下である。(死に体である)
  ・ 稀勢の里の手の方が先に着いたが、かばい手と見なせる。


 従って、手を付いたのは稀勢の里の方が先だが、勝ち負けで言うならば、稀勢の里の勝ちと見なすのが正しい。

 では、なぜ、横綱は怒ったか? 
 「先に手を付いた方が負けだ、と思い込んでいるから」
 と見なすのが妥当だろう。つまり、横綱は、相撲における勝ち負けのルールを理解していないのだ。それで、勘違いして、怒っている。
 だから、審判部としては、相撲の勝ち負けのルールを横綱に教えて上げるのが妥当だろう。(知らない人は、知らないのだから、どうしようもない。)

 ──

 では結局、どうするべきか? 
 「何らかの処分をする」
 というのは、妥当ではない。ここでは、知らないで勘違いしているだけであり、別に悪意があるわけではないからだ。単に勘違いゆえの言動にすぎない。
 むしろ、横綱に、「死に体」や「かばい手」という概念を教えて上げるべきだろう。
 そして、その上で、該当の取り組みについては、「横綱の負け」と判定し直すのが妥当だと思える。
 本来は、いったん決まった勝敗を決め直すのは、妥当ではない。しかし、今回は横綱自身が、「取り直しは妥当ではない」と主張している。ならば、その言葉に従って、勝敗はどちらか一方に決めるべきだ。そして、どちらかに決めるとしたら、死に体であった横綱の負けと決めるしかない。
 つまり、横綱自身が「取り直しは妥当ではない」と述べて決着を求めているのであるから、その本人の要望に従って、勝敗を「負け」に決めて上げればいいのだ。そして、それが相撲のルールであると教えて上げればいい。

 以上が最も公正な判断であると思える。

( ※ 一方、「審判に文句を言ったから処分する」なんてのは、言語道断だ。それは独裁者の暴政みたいなものだ。理屈が通らない。)
 


 [ 付記 ]
 白鵬は取り直しのあとで勝利して、最終的には 15勝0敗という全勝優勝だった。
 それを取り消して、該当の本割を「横綱の負け」にして、14勝1敗という記録にするわけだ。ついでに、懸賞金も返してもらう。
posted by 管理人 at 23:18| Comment(13) | 一般(雑学)2 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
白鵬の手ではなく足の甲が付くのと稀勢の里の手が付くのが同体と見たようですよ。審判部では白鵬の足の甲が早いとして白鵬の負けを主張した人もいるようです。(サンケイスポーツより)
Posted by ひで at 2015年01月27日 23:43
> 白鵬の手ではなく足の甲が付くのと稀勢の里の手が付くのが同体と見た

 だったら、稀勢の里の方の手は「かばい手」で無効となり、白鵬の足の甲だけが残るので、どっちみち、白鵬の負けです。
Posted by 管理人 at 2015年01月27日 23:47
白鵬の発言の真意は、管理者殿であってもあくまでも推定でしかないから、異なった意見を述べさせてもらいます。
15歳で大相撲の世界に入って15年(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BD%E9%B5%AC%E7%BF%94)、綱を張っている関取が「死に体」「かばい手」の概念を知らないとは思えない。審判員でもないのに土俵下から「物言い」をつけること(http://www.asahi.com/articles/ASG5Q655MG5QUTQP02T.html)ができた関取が、大相撲の勝ち負け判定規則を知らないとは思えない。だから管理人度の推論はおかしいと思う。
それより、今場所の白鵬の取り組みが強引ー例えば遠藤戦では遠藤への応援が多かったことから、むきになって戦った(http://www.nikkansports.com/sports/sumo/news/p-sp-tp3-20150117-1422635.html)ーであったことからみて、白鵬の傲慢さがでたのではないかと思う。現状では敵なしですからね。30歳でまだ若いということだと思います。
Posted by 死に体 at 2015年01月28日 07:14
死に体さんの意見に賛成ですねー
もうスポーツになっちゃってる時点で
大相撲は死に体なんですよ。
Posted by 先生 at 2015年01月28日 09:37
私も死に体さんの意見に同意です。
Posted by 丸義 at 2015年01月28日 11:50
> 「死に体」「かばい手」の概念を知らないとは思えない。

 だとしてたら、知っていた上で、「相撲のルールを破って、俺様ルールで、俺の勝ちにしろ」と言っていることになる。「相撲のルールをねじ曲げろ」と言っていることになる。
 「白鵬はあまりにも傲慢だから、相撲のルールを自己流に改めて、負けを勝ちにしろと言っている」
 というわけ。

 そうかでしょうかねえ? STAP でも何でも、人はやたらと「悪意」を見出したがる。しかし、愚かさで説明できることに、悪意を見出す必要はない。
 → ハンロンの剃刀
 http://openblog.meblog.biz/article/21863268.html
Posted by 管理人 at 2015年01月28日 12:07
スポーツでは、自分は勝ったと思っていても第三者から見ると五分五分、あるいは負けということはよくあることです。
白鵬は、自分自身では優勢で勝ったと思った(あるいは錯覚した)のでしょう。しかし審判はそのように判断しなかっただけのことです。
審判の判断と白鵬の判断が異なったわけですが、翌日の二日酔いでの記者会見(http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2015/01/27/kiji/K20150127009700060.html)での発言は、審判の判定に従わなければならないという規則を無視した言動であって、横綱として傲慢だったのでしょう。

勝ち負けの判定のルールを知っていて、あのような発言があることが、どうして、「相撲のルールを破って、俺様ルールで、俺の勝ちにしろ」と白鵬が主張していることになるのか、わかりませんね。悪意を見出そうとしているのは管理者なのでは?

審判を批判してはいけないということではないです。それは別の場で議論することですね。
Posted by 死に体 at 2015年01月28日 13:00
>スポーツでは、自分は勝ったと思っていても第三者から見ると五分五分、あるいは負けということはよくあることです。
白鵬は、自分自身では優勢で勝ったと思った(あるいは錯覚した)のでしょう。しかし審判はそのように判断しなかっただけのことです。


白鵬は、ビデオを観たうえで"子供でもわかる"と言っているので、単純に先に手を付いたほうが負けと思っていると解釈したほうが自然では?
Posted by ささ at 2015年01月28日 14:23
モンゴル相撲に庇い手の概念があるのか
気になるところです
Posted by 先生 at 2015年01月29日 09:46
サッカーでは神の手なんてのがありますが
http://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E%E3%81%AE%E6%89%8B_(%E3%82%B5%E3%83%83%E3%82%AB%E3%83%BC)

このケースでは、サッカー選手がハンドを知らないと言いますか?

白鵬が審判にいちゃもんをつけた
それだけの話です。
審判にいちゃもんつけるのは他のスポーツでもあること。
それをルールを知らないとか、素直に受け取りすぎです。

相撲界では関取が審判にいちゃもんをつけるのはタブーだった。それがいいかどうかでしょう
Posted by 掲示板常連 at 2015年01月29日 22:10
> サッカー選手がハンドを知らないと言いますか?

話が逆でしょ。

サッカーは、手を付けちゃいけないんです。
モンゴル相撲も、手を付けちゃいけないんです。(手を付けた方が負け。)
しかし日本の相撲では、「手を付けた方が勝ち」になることがあるんです。例外的。
サッカーで言うなら、「手を付けてもいい」というような例外があるわけ。その例外を知っているかどうか、という問題。

あなたの言っていることは、話の方向が正反対です。何が議論になっているかさえ理解できないでいる。

> 相撲界では関取が審判にいちゃもんをつけるのはタブーだった。それがいいかどうかでしょう

 それは世間でさんざん話題になっている常識的議論です。いちいち書く必要はない。
 あなたは本項の話題が何であるかすら理解できていない。もうちょっと読解力を持ちましょう。
 本項は「世間では話題にされていない、見失われている視点」を提供している。なのに、あなたはそれを無視して、「世間では話題にされている常識的見解」を、あたかも自分の新発見であるかのごとく偉そうに述べている。

 ──

 あと、モンゴル相撲のルールでは「先に手をついた方が負け」なので、白鵬が勝ちです。つまり、モンゴル相撲のルールでは、白鵬は正しいことを主張しており、イチャモンではありません。白鵬の考えを知らずに、一方的に「イチャモン」と見なすのは不適切です。(ただの無知である、というのが私の見解。)
Posted by 管理人 at 2015年01月29日 23:05
おはようございます。死に体でございます。

ここで議論になっているのは;

管理者殿の主張(推論):
白鵬は「死に体」「かばい手」という例外を知らず、ともかく先に手が土俵についたら負けと思っているから、判定に文句を言ったのだ。教育する必要がある。

死に体の主張(推論):
白鵬は相撲歴も長いので「死に体」「かばい手」という例外を知らないわけがない。審判に文句を言ったのは、スポーツでよくある当人だけが勝ったと思ったことを、口にしただけだ。横綱なんだから口にすべきでない=白鵬は傲慢になっている。

です。どちらの主張も、白鵬に聞かないとわからないので推論です。

審判に文句を言っていいのか、いけないのか、相撲界のタブーなのか等は、管理者殿も死に体もここでは議論していません。

ですので、掲示板常連さんの 最後の一文「相撲界では....」が不要で管理人殿のお怒りを買ったのです。

掲示板常連さんの「ルールを知らないとか、素直に受け取りすぎです。」は管理人殿の主張を否定していると考えていいのですか?
Posted by 死に体 at 2015年01月30日 07:51
某大学にて相撲部の監督補佐をしております。

取り組みから見て取れる唯一確かなことは、土俵際で稀勢の里のうった小手投げで、白鵬はまさしく「死に体」になっています。ここで稀勢の里は、白鵬に確実に先に土を付ける為、覆い被さることもできたはずです。しかし稀勢の里は、それをしなかった。なぜなら、死に体の白鵬に稀勢の里の全体重が圧し掛かれば、いかに横綱白鵬でも無事ではすまないからです。

相撲は「真剣勝負」といえど、「殺し合い」ではありません。そして、お互い人間ですので、勝ちたいのは山々ですが、相手に怪我をさせたいとは誰も思っていないのです。(常識人であれば・・・)

白鵬の意見は考慮するにも値しないほど、意味の無い意見です。それについて大人たちが水掛け論を講じるより、勝敗よりも相手を思いやる心を優先させた稀勢の里をもっと褒めてあげるべきだと思います。そして、今もってしても「相手をかばった」とは一言も言わない稀勢の里は、まさに相撲人、そして人間として見習うべき益荒男だと思います。
Posted by 相撲人 at 2015年02月01日 20:48
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