「世界の平和を実現するには、どうすればいいか?」
というのは、気宇壮大なテーマだ。正月なので、こういうテーマを選んで、考えた。ただし、疲れてしまって、ここ数日は書く気力が出なかった。そのあと、今日になって、書いてみる。
元はと言えば、大晦日ごろ(?)にあった、読売の記事だ。次の趣旨の話があった。
「テロリスト集団であるタリバーンの収入源は、麻薬である。アフガンでケシ栽培などの麻薬事業を営んでおり、年収4億ドル。これで武器を購入して、テロ活動をしている」
ふむふむ。そう言えば、メキシコでも、麻薬組織が強力になっている、という話があった。この件は、前にも述べた。( → 別項 )
──
こういう問題を解決するには、どうすればいいか? ちょっと頭をひねって、名案を思いついた。
「麻薬を合法化して、価格を大幅に引き下げる。このことで、悪の組織が暴利をむさぼることを阻止する」
と思ったあとで、「あれ。前にも考えたことがあるぞ」と思ったので、サイト内検索をしたら、すぐに見つかった。
→ 麻薬を合法化するべきか?
詳しい話は、上記項目で細かく書いてある。だからここでは再論しない。そちらを読んでほしい。
ともあれ、麻薬の合法化によって、価格を暴落させることができる。そのことで、世界の平和をもたらすことが可能になるはずだ。
年の初めに、「世界平和をもたらす方法」を、ここに記しておくわけだ。
[ 付記1 ]
「麻薬を合法化したら、弊害があるぞ」
という批判があるだろう。それはもちろん考慮済みで、上記項目で対処法を示している。簡単に言えば、こうだ。
「国の管理下で、麻薬患者を治療する」
この場合、治療を受けるが、少なくともその過程では、いくらかは麻薬をもらえる。禁断症状でひどく苦しむことはない。
( ※ 本当は禁断症状でひどく苦しむぐらいが最善なのだが、そうだとわかると、患者が来なくなって、逆効果。ゆえに、ある程度は麻薬を与え続ける。)
ともあれ、麻薬患者の健康なんか、二の次だ。彼らが精神を蝕まれようが、知ったこっちゃない。最悪の状況にさえならなければいい。
大事なのは、患者の健康ではなくて、麻薬組織の撲滅である。ここを勘違いしないようにしよう。途中で患者がどれほど死のうが、知ったこっちゃない。そんな情けは不要だ。大切なのはあくまで、麻薬組織に不当利益を与えないことだ。
[ 付記2 ]
「麻薬患者に与える麻薬はどうするんだ?」
という心配もあるだろうが、大丈夫。没収した麻薬を使えばいい。今はどんどん焼却しているが、もったいない。焼却するかわりに、麻薬患者に与えればいい。
【 補説 】
ついでだが、危険ドラッグにも、同様のことは言える。
危険ドラッグは、規制が強化されたせいで、どんどん強力で悪影響のあるものに変化しつつある。
販売や使用が禁止される指定薬物の範囲が広がるのに伴い、危険ドラッグは成分が変わり悪質になっている。製品ごとに成分が違ったり不純物が混じっていたりするため、どの治療法が有効か判断するのが難しく、幻覚や妄想などの症状が似ている覚醒剤の治療を応用しているのが現状だ。依存性も非常に強く「覚醒剤の方が治療がはるかに楽」(松本医師)とまでいう。
( → 危険ドラッグ:「史上最悪」…悪質化 成分複雑で治療困難 - 毎日新聞 )
ここでは、規制の強化が、かえって逆効果になっている。規制をすればするほど、被害が増える、という構図だ。以前はただの大麻みたいなものだったのに、それらが規制されたせいで、強力な覚醒剤みたいなものに変化しつつあるわけだ。
で、そうなると、患者の被害もひどくなる。覚醒剤の例で言うと、次のような感じ。(患者の写真)
→ 顔の変化 (少し)
→ 顔の変化 (多い) (閲覧注意 グロです)
では、どうすればいいか?
危険ドラッグについても、やはり、「合法化」という方式がいいだろう。規制をきつくすればするほど問題が発生するのだから、逆に、一挙に合法化をすればいいのだ。ただし、軽度なものに限って、だ。
具体的に言えば、大麻を合法化するのがいいだろう。この件は、下記項目の最後でも述べたことがある。
→ 脱法ハーブ(危険ドラッグ)の規制
ま、合法化といっても、一般人に向けて合法化するのではなくて、危険ドラッグを使っている人に限って合法化する、という方針だ。
具体的には、「国の管理下に置く」ことになる。そのかわり、料金は格安とする。また、治療プログラムを受けることを必須とする。(これが「国の管理」という意味。)
──
以上の方針は、ちょっと「北風と太陽」に似ている。
厳しく北風を吹けば吹くほど、相手は対抗する。
むしろ暖かな太陽で照らせば、相手は自発的に、こちらの望むようなことをする。
ともあれ、「悪い奴をやっつけよ、処罰せよ」というような善悪感情で物事を考えてはダメだ。「諸悪の根源は麻薬組織だ」という点に着目して、麻薬組織を叩くことを最終目的とするべきだ。そのためには、雑魚のことはどうでもいいのだ。
( ※ 「振り込め詐欺」もそうだが、警察は雑魚を捕らえることばかりに熱中しているから、本丸がすぐに気づいて逃げ出してしまう。雑魚を泳がせて本丸を逮捕すればいいのだが、なかなかそういう発想がない。この件、詳細は → 振り込め詐欺の防止策 )
国が一元管理してた、たばこのように
日本麻薬産業(株式会社)公社
か
日本危険ドラッグ(株式会社)公社
を設立して
管理してくということですね。
依存性の強い麻薬の合法化には弊害が幾つか考えられます。
1. A国で合法化すると、A国内でより多量に流通し、管理能力の低いB国に輸出しやすくなる。
2. 依存性が強いと犯罪が増える。
依存性が強い
->依存症になる(=合理的な判断ができなくなる)
->働かない
->麻薬ほしさに犯罪を冒す
3. 価格が下がると犯罪が増える。
価格が低くなる
->利用者が増える
->依存症利用者が増える
->犯罪件数が増える
末端価格は下げない方が良いと思います。卸売価格だけ下がってくれれば良いです。なので、高率の麻薬税を課するのはどうでしょうか。
それでも、3.の経路は防げても、価格に関わらず依存症になる人はいるので、2.の経路は防げません。依存性の強くない麻薬だけに限定して合法化すれば良いのかもしれません。そこに留まってくれるか分かりませんが。
麻薬を合法化すると近所が危なくなるかもしれません。