2014年12月27日

◆ STAP細胞事件の総括 5

 総括1〜4と続いて長くなったので、「総括の総括」をする。特に、「謎に答える」という形。 ──

 総括1〜4と続いて長くなった。そこで、全体をまとめる形で、「総括の総括」をする。
 といっても、単に要約を記してもつまらないから、新たな観点からまとめる。特に、「謎に答える」という形を取ろう。

 まず、次の謎が提示されていた。
 「いつどんな形で ES細胞の混入が起こったのか」
 「なぜこれほどずさんな論文が世に出たのか」
 という二つの謎は、ほとんど答えが得られないまま、残された。
( → 読売・朝刊 2014-12-27 )

 この謎に答えることを念頭にして、これまでの総括1〜4を振り返ろう。

1.誤認のしやすさ


 まず、総括1 を読めばわかるように、次のことがあったとわかる。
  (i) 自家蛍光を GFP の発光だと誤認した。
  (ii)多能性マーカーに偽陽性という現象があった。

 このうち、(i)は、知識不足による誤認だ。赤色光による対比で、自家蛍光である可能性を杯乗する必要があったのだが、そうしなかった。これは知識不足が原因だと言える。とはいえ、知識不足があれば容易に誤認しやすい、というまぎらわしさがあったことも原因だ。(難度が高かったわけだ。)
 (ii)は、これもまた知識不足による誤認だが、この知識は当時、世界中の誰もが知らなかった。小保方さんが知識不足だったというよりは、人類全体が知識不足だった。そのせいで、偽陽性による多能性マーカーの発光を、養成であると誤認してしまった。

 以上の (i)(ii)をまとめれば、こうなる。
 「もともと誤認しやすさがあった。そのせいで、まさしく誤認が発生した。そういう形で実験ミスが生じた」


2.混入のしやすさ


 ES 細胞の混入については、総括2 を読めばわかるように、次のことがあったとわかる。
 ずさんさのせいで、実験ミスの形で、ときたまコンタミが発生した。ここで、実験ミスをしたときには、意図したとおりの結果が出た。すると、実験ミスの方を「実験成功だ」と思い込み、真実の実験の方を「実験ミスだ」と思い込んだ。つまり、ミスと真実とを、逆に認識した。そのせいでミスの方を真実と表現して論文を書いた。

 比喩的に言えば、目の前に、嘘つきと正直者とがいる。このうち、嘘つきを嘘つきであると見抜けばいいのだが、愚かな人は、嘘つきを正直者と信じ、正直者を嘘つきと信じる。こういうことが、ES細胞の実験のときに生じた。
 ただ、こういうことは、よくあることだ。実際、今の世間もまた、捏造の有無について、嘘つきを正直者と信じ、正直者を嘘つきと信じる。この意味では、小保方さんと、今の世間とは、まったく同罪なのである。「人のフリ見て、わがフリ直せ」とは、よく言ったものだ。(それでも直せないのが、今の世論だが。)

3.謎への回答


 以上のことから、謎に対しても答えることができる。

 (1)「いつどんな形で ES細胞の混入が起こったのか」

 これは簡単だ。人々は「誰が故意に混入をしたか?」「誰が捏造をしたか?」と思うから、謎が生じるだけだ。実際には、故意ではない形で、偶発的にコンタミが起こった。だから、「誰が」を問うのは無意味だ。
 それよりは、「なぜ偶発的にコンタミが起こったか?」を考える方が大切だ。その理由は、既に示した。引用しよう。
 「すり替えか、取り違えか」
 ということについては、次の説明ができる。
 「やたらとコンタミの起こる環境(ずさんな環境では)では、ES細胞が混じっただけで、ひとりでにシャーレの中身は ES細胞に置き換わってしまう。というのは、ES細胞は、増殖力がものすごく強いからだ。いちいちすり替えをしようと思わなくても、ずさんであるだけで、すり替えと同等の結果になってしまう」
 仮に、ES細胞でなければ、この問題は発生しなかっただろう。少しぐらい別の細胞のコンタミがあったとしても、それは微量であるに留まるからだ。
 しかるに ES細胞の場合には、増殖力が強すぎるので、ちょっとコンタミがあっただけで、全体が ES細胞に置き換わってしまう。
( → STAP細胞事件を評価する
 
 つまり、「ES細胞は、増殖力がものすごく強い」ということが、根源にある。このことゆえに、コンタミによる問題が起こりやすいのだ。
 普通の細胞ならば、微量のコンタミがあっても、それは無視される。しかし ES細胞は、増殖力がものすごく強いので、微量のコンタミがあっただけでも、元の細胞を押しのけて圧倒的多数になってしまう。ここでは、「ES細胞は、増殖力がものすごく強い」という特殊な性質が、実験ミスを大幅に拡大してしまったのだ。
 比喩的に言えば、ミスは1回だとしても、ES細胞は 1060 倍に増殖するので、ミスが 1060 倍に拡大されてしまうのだ。
 つまり、ミスの有無ではなくて、ミスを拡大する増殖機構に、問題の根源があったわけだ。
 このような「ミスの増殖機構」を理解することが、ES細胞の混入の謎への回答となる。つまり、混入したこと自体が問題だったというよりは、混入を増殖させる機構が問題であったわけだ。
( ※ ただし、この機構を避けることは、もちろん可能だった。普通の研究者ならば、避けることができただろう。ただ、今回は、小保方さんは未熟でずさんな研究者だった。その場合に、どうしてこのような問題が起こったか、ということが、上記で説明される。未熟でずさんな研究者は山のようにいるが、それらの人々がみんな同じような失敗をするわけではない。たいていの場合には、ミスを拡大する増殖機構は存在しないからだ。)

 なお、このことは、 1.の 自家蛍光の場合と似ている。こちらの場合には、「未熟な研究者には見抜きにくいような、誤認のしやすさがあった」と言える。一方、2.の場合には、「未熟な研究者にはミスが拡大されやすいような、ミスの増殖機構があった」と言える。
 どちらにしても、巨大な罠があったことになる。その罠に、未熟な研究者は、まんまと引っかかってしまったのだ。
 このような罠があったのだ、と理解することが、真相を知ることになる。
 読売の示した 謎 (1) には、上記のようにして説明が付く。

 (2)「なぜこれほどずさんな論文が世に出たのか」

 これについては、二つの面から答えることができる。
 第1に、ここにはもともとミスのしやすさがあったことだ。つまり、罠があったことだ。
 一つは、自家蛍光と偽陽性の誤認のしやすさ。
 もう一つは、ES細胞の増殖力の強さ。
 この二つの罠(= ミスのしやすさ)があった。そこに研究チームはまんまと引っかかってしまった。
 第2に、チェックの不十分さがある。いくらミスのしやすい実験であったとしても、他の研究者はそのミスをしなかった。なぜなら、きちんとチェックしたからだ。自家蛍光の誤認が起こらないようにチェックしたし、ES細胞がコンタミをしないようにチェックした。こういうふうにきちんとチェックすれば、ミスは看過されなかったはずなのだ。まともな研究者ならば、それができた。
 しかし、小保方さんは未熟な研究者であるがゆえに、そのようなチェックはできなかった。これは、無能であるのだから、やむを得ないとも言える。「初歩的な研究者が未熟さゆえにミスをした」というのは、どの分野でもあることだ。いちいち指弾するほどのことはない。
 問題は、このような研究者の未熟な研究を、他の研究者がチェックしないで放置したことだ。特に、同じ研究チーム内の若山さんと笹井さんの責任は大きい。
 だが、もっと大きいのは、理研(神戸)の組織だ。組織として大々的に推進したのであれば、そこでは組織がきちんとチェックするべきだった。特に、次の二点が重要だ。
  ・ この実験は常識に反する異常な結論なので、真実性を厳密にチェックする。
  ・ 特に、再現性については、複数の研究者によるチェックが必要だ。

 このことは、山中さんは、自分できちんとやっていた。
  山中教授は平成18年に iPS細胞の作製を発表した際、自身の実験結果を「疑ってかかった」と話す。実験担当者に何度も確認し、別の研究者に再現してもらったという。「それでようやく、再現性は間違いないだろうと発表した」と述べ、常識を覆すような研究は特に慎重な確認が求められるとの認識を示した。
( → Yahoo! 産経新聞 2014-12-23

 こういうことをきちんとやっていれば、問題は発生しなかったはずなのだ。
 ところが、理研神戸は、そういうことをやっていなかった。ここに物事の本質があると言える。
 つまり、STAP細胞事件の本当の真犯人は、「未熟なミスをした初心者」ではなくて、「初心者による未熟なミスを看過した組織」なのだ。

 読売の謎 (2) 「なぜこれほどずさんな論文が世に出たのか」には、以上のように答えることができる。
( ※ なお、以上で述べたことは、総括3 でも詳しく説明した。)

4.捏造か?


 読売の謎とは別に、「これは捏造か?」という疑問に答えよう。
 これが捏造であるか否かについては、すでに 総括4述べた。つまり、部分的な小さな捏造(加工ないし操作)はあったが、実験そのものは実際にあったのであり、実験そのものが捏造だったわけではない。また、実験の結果はまったく捏造されていなかった。
  ・ 自家蛍光については、ミスした認識を正直に報告した。
  ・ ES細胞については、ミスした実験を正直に報告した。

 いずれも、ミスった内容を正直に報告している。(ただし部分的には小さな嘘もあったが。)
 
 ただ、ここで重要なことがある。「ミスしたことを正直に報告した」ということは、「捏造ではない」ことを意味する。というか、「捏造になっていない」ことを意味する。
 なぜか? 実験ミスした内容をそのまま正直に報告すれば、「自分は実験ミスをした」ということがそのまま判明するからだ。
 このことは特に ES細胞で顕著だ。今回の理研の報告を見ても明らかなように、この論文は「STAPが存在した」ことを証明しておらず、「ES細胞のコンタミがあったこと」を証明している。
 そしてまた、そのことは、今になって急に判明したことではなくて、3月08日にはすでに kaho さんに可能性を指摘されていた。
  → STAP細胞の非実在について#4 | kahoの日記 | スラッシュドット・ジャパン
 その後、「 STAP幹細胞は ES細胞だ」という疑いが濃厚になった。また、私自身、「 STAP幹細胞は ES細胞だ」と(ほぼ)断定した。
  → STAP細胞の所感STAP細胞事件を評価する
  → STAP細胞事件の解明1STAP細胞事件の解明2
 後者では、緑色の胎盤の画像に関して、次のように述べている。
 捏造をするのであれば、「真実らしさ」を高めるための画像を捏造すればいい。ところが逆に、「虚偽であること」を証明する画像を呈示してしまった。何もしなければ(こんな画像を呈示しなければ)、別に疑われもしなかったのに、この緑色の画像を呈示したせいで、「虚偽であること」を証明してしまった。
 これは、通常の捏造とは正反対である。

 これはきわめて異常なことである。
 どのような捏造者も、その捏造によって、真実性を訴える。ES細胞の捏造であれ、iPS細胞の捏造であれ、超伝導の捏造であれ、捏造者はいずれも、「これは真実です」と訴えるための捏造をしている。
 ところが、STAP細胞の緑色の胎盤画像では、逆に「これは虚偽です」ということを訴えるための捏造をしているのだ。
   ……(中略)……
 この容疑者は「自分は捏造をしています」ということをあえて告白するような、奇妙なふるまいをしているのだ。

 STAP細胞事件は、広い意味では「捏造」とも言えるが、通常の捏造とはまったく違う。そこでは、真実(らしいこと)を捏造するのとは逆に、「自分が捏造をしている」ということを捏造しているのだ。(
 この意味で、通常の捏造とはまったく違うのだ。

 比喩的に示そう。
 通常の嘘つきは、自分は立派だと見せかける。たとえば、
 「私は金持ちで、美貌があり、世間に貢献している」
 というふうに見せかける。(そのすべてが嘘だ。)
 ところが、今回の嘘つきは、自分が悪党であると見せかける。たとえば、
 「私は泥棒で、悪人面で、世間に害悪をもたらす」
 というふうに見せかける。(そのすべてが嘘だ。)
 つまり、嘘は嘘でも、通常の嘘つきは偽善家なのに、今回の嘘つきは偽悪家なのだ。こういうのを「悪党だ!」と批判するのはおかしい。仮にこいつが悪党だとしたら、「私は悪党だ」と述べていることが真実なのだから、彼は嘘をついていないことになる!

5.真相は?


 では、真相は? それについては、前に述べた。
  → STAP事件の真相は?
 これは 2014年06月17日 の記事だが、この時点で真相と見なせるものをまとめておいた。その話の内容は、実は、本項とほとんど同様である。
 ただ、いろいろと詳しい話もあるので、再読してみるといいだろう。

6.例外は?


 物事の本質については、ここまでに記したとおりだ。
 ただし、本質とは別に、枝葉末節で言うなら、次のようにも言える。
 「 STAP細胞事件では、完全なる捏造と言える点もあった」

 私の普段の主張からすると、これは意外に思えるかもしれない。ただし、本質ではなくて枝葉末節の点に限る、という点に留意してほしい。
 では、枝葉末節の点とは、何か? 次の二点だ。
  ・ おばあちゃんのかっぽう着
  ・ 黄色の実験室

 この二点については、完全な捏造であると認定される。つまり、この二点はもともと存在しなかった。Nature 掲載が決まったあとで、マスコミ向けに急ごしらで作り上げられたものだ。でっち上げとも言える。
 この件については、あちこちに情報があるが、たとえば下記がそうだ。
  → STAP小保方さんの割烹着やピンク色の研究室、全てメディア用の「演出」だった事が判明
 というわけで、「かっぽう着」「黄色の実験室」という二点については、完全な捏造であると認定される。
 逆に言えば、完全な捏造は、「かっぽう着」「黄色の実験室」という二点だけだったのだ。
 一方、Oct4発光や、STAP幹細胞の増殖は、いずれもただのミスであって、悪意ある捏造ではなかったのだ。こちらを悪意ある捏造と見なしたのは、人々の勘違いだったし、人々による捏造だったのだ。これらこそ、とうてい許されることではないだろう。
 では、「かっぽう着」「黄色の実験室」という捏造は、どうか? これらは、完全な捏造であるが、許されないか? いや、許される。なぜなら、「かっぽう着」「黄色の実験室」という捏造は、科学ではないからだ。ただの宣伝だからだ。宣伝というものは、いくらでも捏造が許されるのだ。
 「この化粧品を使うと美人になれますよ」
 というような宣伝も、
 「この自動車に乗るとハッピーになれますよ」
 というような宣伝も。
 いずれにせよ、宣伝というのは、嘘ばかりなのである。この手の捏造は、もともと許されるのだ。

7.結論


 結論はどうなるか? それは、5.のことからわかる。その () では、こう述べた。
 STAP細胞事件は、広い意味では「捏造」とも言えるが、通常の捏造とはまったく違う。そこでは、真実(らしいこと)を捏造するのとは逆に、「自分が捏造をしている」ということを捏造しているのだ。

 これは、「私は嘘つきです」という言明と同様だ。つまり、
 仮にこいつが悪党だとしたら、「私は悪党だ」と述べていることが真実なのだから、彼は嘘をついていないことになる!

 というのと同様で、「私は嘘つきです」という言明が嘘であるとしたら、彼は真実を述べているのだから、実は嘘つきではないことになる。
 このような言明は、「嘘つきパラドックス」として知られている。そして、「嘘つきパラドックス」に対する解答も与えられている。こうだ。
 「私は嘘つきです」という言明は、真実でもなく、虚偽でもなく、ただの無意味である。


 このことが STAP細胞の論文にも当てはまる。この論文は、「この研究は捏造です」ということを証明している。とすれば、捏造であるなら、まさしく真実を示していることになる。(もう少し正確に言えば、この論文は、「これは、認識ミスと実験ミスによる、デタラメな実験である」ということを証明している。)
 だから、ここから得られる結論はただ一つ。「この論文は無意味だ(ナンセンスだ)」ということだ。このことは、嘘つきパラドックスの言明が無意味であるのと同様だ。

 かくて真相は判明した。この論文は、真実でも捏造でもなく、ただの無意味である。これについて騒ぐのは、ただのナンセンスである。
 ただし、人々は、「これが無意味である」と理解できなかった。「これは真実ではないのだから捏造だ」と思い込んだ。だから、「謎がある」と思ったのだ。捏造でないものを捏造だと思えば、謎が生じるのは当然だ。そして、その謎をもたらしたのは、論文そのものではなくて、勘違いした人々自身の愚かさだったのである。

( ※ なお、蛇足で言えば、人々をかくも踊らせた原因は、かっぽう着だったのである。広告だらけの現代という時代には、ありがちなことだろう。)

8.対策


 オマケふうに、「対策をどうするべきか?」という話をしよう。このような事件を繰り返さないためには、どういう対策を取るべきか?

 第1に、研究者レベルでは、再現性を確認するべきだ。再現性が必要だということは、科学の常識だが、こと生物学に関する限り、この常識が通じない。たいていの人は「自分の手で再現すればいい」とだけ思い込んでいて、「他人に再現性を確認してもらう」という発想が抜けている。通常はそれでもいいが、特別な異常な結果が出たときには、他人に再現性を確認してもらうべきだ。特に、論文の「投稿後・掲載前」という時期に、確認してもらうべきだ。

 第2に、理研の組織の欠陥を是正するべきだ。今回は、再現性の確認もしなかったという理研神戸の問題が明らかになったが、こういうことをもたらした遠因は、理研の高齢化にある。竹市センター長は現在 71歳である。こういう高齢者が放置されたのは、野依理事長 76歳や、利根川センター長 76歳が在任していることが理由だ。
 理研はすべからく 65歳定年制を導入するべきで、それ以後は「フレンドシップ会員」みたいな形で、若干の研究資金を与えるだけでいい。権限はなく、若手へのアドバイスだけは自由にする方がいい。トップとしての権限を握るなんて、とんでもないことだ。
 この対策ができていれば、竹市センター長の暴走も阻止できたはずだ。(笹井さん一人では暴走しなかっただろう。たぶんね。別途、強力なブレーキ役がいればよかった。)

 第3に、Nature の責任がある。今回、Nature のチェックがまともにできなかった。自家蛍光の赤色のチェックも指摘しなかったし、他人による再現性の確認もしなかった。明らかに、審査員のミスがある。そして、これこそが、今回の事件が起こった最大の要因だろう。
 そもそも、未熟な研究者によるミス論文というものは、科学の分野では大量にある。それをチェックするのが、学術雑誌の審査員の役割だ。なのに、そのチェックが粗雑だったから、今回の問題が生じてしまったのだ。
 実は、他の科学雑誌(サイエンスなど)は、今回の掲載を拒否していた。それが正常なあり方だ。なぜなら、今回の論文は、「ゴミを黄金に見せかける」というものだったからだ。
 Nature の審査員がまともであったなら、ゴミをゴミと見抜いていたはずだし、それならば、不掲載のまま、事件は生じなかったはずなのだ。
 で、その場合には、どうなったか? おそらく、マイナーな科学雑誌に掲載されただけだっただろう。そして、「再現性が取れない」という報告が出て、「ミス実験」という烙印が押されて、一件落着となっただろう。それが、本来のあるべき姿だった。
 ところが、Nature の審査員は愚かしくも、このゴミ論文を掲載してしまった。Nature もまた、「ゴミを黄金に見せかける」ということに一役買った。……このことが、世間をにぎわす大問題となったことの、直接的な理由だと言える。
( ※ なぜなら、ゴミ論文というものは、他にもいくらでもあるからだ。そして、それらはゴミのまま、ゴミ箱に捨てられるからだ。そうなっていたなら、何も問題はなかった。Nature の無能さゆえに、大問題が発生してしまった。)
 ゆえに、対策としては、Nature がもっとまともな審査員を採用するべきだった。この分野では研究の専門性が強いと理解して、そのものズバリの専門家を審査員にするべきだった。たとえば、ノフラー教授。彼ならば、今回の論文がゴミであることを見抜いただろうし、赤色光の問題も指摘できていただろう。
 Nature は、審査員が不十分であるなら、せめて、外部の専門家(ノフラー教授など)の見解を聞くことができるように、制度を整えておくべきだった。チェックの二重化だ。これができなかったという点で、Nature の責任が最も大きいとも言えるだろう。
( ※ チェックするのが仕事なのに、チェックもしないで金を取るなんて、ふざけている。STAP論文を無料にしたのは、当然だ。というか、自分の無能を詫びて、STAP論文の購入者には、返金するべきだろう。「恥を知れ」と言いたいね。……もっとも、世論の大多数は、小保方さんを非難することに熱中していて、Nature の責任になんか気づかないのだろうが。)


 《 参考記事 》

  → ゴミを黄金に見せかける : サイト内検索
 


 【 シリーズ項目 】

  → 総括 1
  → 総括 2
  → 総括 3
  → 総括 4
posted by 管理人 at 23:50| Comment(53) |  STAP細胞 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
最後に  7.結論  という章を加筆しました。
 タイムスタンプは 下記 ↓
Posted by 管理人 at 2014年12月28日 07:33
最後に  8.対策  という章を加筆しました。
 タイムスタンプは 下記 ↓
Posted by 管理人 at 2014年12月28日 11:26
Posted by sekisin at 2014年12月28日 16:09
私は捏造論文(あるいは実験ミスの論文)の責任をNatureに問う気はしませんね。
他の雑誌だって今回の問題の本質に気付いてRejectしたわけでは無いでしょうし、笹井氏や丹羽氏が気付かなかった問題に、電子メールでやりとりするだけのreviewerやeditorに気付けと言うのが無理がある話だと思いませんか?
馴れ合いといわれるかもしれませんが、論文投稿をしなれた研究者や査読者であれば、Natureを責めはしないでしょう。
実際、研究者の立場でNatureを責めている人はほとんどいませんよね?
少なくとも研究や論文出版業界的には、Natureの査読に明らかな問題があったわけでは無いです。
査読の問題とするなら、Nature自体の問題ではなく研究や論文出版業界全体のシステム的な問題と見なすすべきだと思います。
論文の査読って流し読みor大学院生やスタッフに投げっぱなしの場合が残念ながら多いですから。

あとNatureは他の学術誌と違って純然たる商業誌なので、学術的なミスに責任を負うべきかはちょっと微妙な立ち位置だと思います。
Posted by met at 2014年12月28日 17:32
> 捏造論文(あるいは実験ミスの論文)の責任をNatureに問う

 私は別に、Nature を批判せよ、と言っているわけじゃないですよ。やたらと他人を批判したがるのは世間であって、私じゃない。私はむしろ「批判するな」と抑制する方です。お間違えなく。
 また、論文の問題が Nature にあるわけではないのも自明です。
 私が言っているのは、審査が甘すぎたということ。審査するのが商売で、それで金儲けしているのに、その審査がずさんだったとしたら、何のために審査しているんだ? これじゃ、欠陥車を売っているのと同じでしょう。欠陥車を売ったら、そのことを反省するべきなのは当然です。同様に、「いい加減な審査をしても問題ないよ」とということにはならないはずです。

> Natureの査読に明らかな問題があったわけでは無いです。

 能力不足があった、というのが、本項の趣旨です。

> 純然たる商業誌なので、

 当然、学術雑誌より、責任は重くなります。学術雑誌なら、手弁当なので、エラーも仕方ない。しかし Nature は馬鹿高い金を取って、ものすごい利益を上げている。それでいて、査読を手抜きしていたとなると、詐欺みたいなものでしょう。
 Nature が赤字商売だったら、まだ許容できる.だけど、高値販売の暴利で、あれほどにもボロ儲けしているんだから、粗雑な査読は責任を問われて当然です。まともな査読をするための金はたっぷりとあったんだから。

 なお、Nature が、(コストを掛けて)まともな査読をするのでないのなら、無料にして、全員掲載すればいいんですよ。arXiv みたいに。それだったら、責任は問われない。
 一方、「高精細な査読をするので、馬鹿高い値段を取ります」と称しておきながら、「実は手抜きの査読でした」なんて、詐欺同然でしょう。

> Nature自体の問題ではなく研究や論文出版業界全体のシステム的な問題と見なすすべきだと思います。

 いや、他の学術誌なら、エラーがあっても構いません。もともと安上がりな査読しかしていないし、また、権威もほとんどない。ゴミ論文が掲載されても無視されるだけだろうし、話題にはならなかっただろう。
 今回の事件は Nature に限った問題です。換言すれば、エリートにはエリートの責任がともなう、ということ。他の二流の人々には、同様の責任はありません。
Posted by 管理人 at 2014年12月28日 18:02

総括5も、私にはほぼ同意できます。
8.対策 は重要な指摘・提言だと思います。いくつか、関連コメントをさせて下さい。

>第1に、研究者レベルでは・・・
 言わずもがなですが、今日では、研究は個人で行われることはまれで、研究工房(ラボ)で行われます。したがって、ラボ統括者(教授、准教授、グループリーダーなど)には、研究が「正しく」行われるベく、ラボを管理する責任が伴います。どうも、当該の「若山研」では、その管理運営が「適切に」行われていなかったようです。

>第2に、理研の組織の欠陥を是正・・・
 笹井氏の記者会見での発言によると、彼が本件に関わったのは、竹市センター長に依頼されてのことだと理解しています。具体的なことは不明なのですが、没になった論文を、横から割り込んで論文を書き直すという「越権行為」をする神経が私には理解できません。前にも書きましたが、書き直し論文が完成するまで、若山氏は蚊帳の外に置かれたようです。これは「道義的」に私には考えられません。それを可能にするのは、竹市氏を長とする「村社会の論理」ではないでしょうか。村社会では「村長」は絶対権力者ですから、「何でも」出来る訳です。関西特有の「前近代的」風土が、それを可能にしているのかもしれません。東京では、多分あり得ない?・・・新生CDBは、本当に「近代化」したのでしょうか。
 理研は、改革委員会提言書で名指しで糾弾された竹市氏を「自然解任」し、「特別顧問」に囲い込んでしまいました。さて、懲罰委員会は、首謀者?竹市氏を裁けるでしょうか。

>第3に、Nature の責任・・・
 言われていることは、ほぼその通りだと思います。今回は、査読者の意見より、editorの意向が強く働いたように思います。Natureは所詮、一商業週刊誌に過ぎません。読者へのアッピール度も採択に影響するのではないでしょうか。私の分野に近いNature論文でも、ほとんど誤論文といっていいのに、そのまま残っているものがあります。でも、その後「正しい」論文が出た(Nature以外)ので、科学的には「淘汰され」、それほど実害はありません。結局、科学という人間の営為は、他の営為と同様、試行錯誤(=検証による修正と改訂の繰り返し)で進んでいくのではないでしょうか。
Posted by Nekogu at 2014年12月29日 09:00
生データがない、或いは出てこない
実験ノートにも記述がない
私には、実験そのものがされなかったとしか
考えられません
Posted by jackpot at 2014年12月29日 13:22
> 実験そのものがされなかった

 もしそうだとしたら、あれほど多大な真正のデータを架空のものとして創出したということなので、超絶的な知性の持主だということになります。
 理研で認定された「捏造」は、すべて小部分の捏造であり、大部分は真正のデータであると認められています。これが架空のものだったとしたら、調査委さえをもだましたことになるので、超絶的な知性だと言えるでしょう。

 「間抜けな初心者が実験ミスをした」と見なせば合理的に説明できるのに、「超絶的に頭のいい犯人が、ゼロから架空のデータを構築して、ES細胞のデータで結果をそろえた」なんて、あまりにも荒唐無稽というしかない。それほど頭のいい犯人であるなら、わざわざES細胞のデータを創出する必要はなく、STAP細胞のデータを創出すればいいんです。
 ゆえに、捏造説は自己矛盾。
Posted by 管理人 at 2014年12月29日 19:00
なんで生データが出てこないのでしょうか?
都合が悪くなって消去したと考えれば矛盾は無い。

仮に小保方氏がESと認識しながらSTAP実験してたとしたら、それを捏造と言わないのですか?
Posted by 掲示板常連 at 2014年12月30日 01:42
> by 掲示板常連

 本項と関連のないことは書かないでくだ
 STAP細胞そのものについてのあなたのご意見は、掲示板の方に書いてください。

 そもそも、上記の質問はとっくに説明済みなので、本ブログを読んでいる人なら出てこないはずの質問です。
 本ブログとは無関係に、STAP細胞そのものについてのあなたのご意見を述べたければ、掲示板へどうぞ。そこがあなたの場所です。
Posted by 管理人 at 2014年12月30日 06:59
結局、自説の矛盾点は無視なんですね。
そして「出て行け」と

管理人氏の説明では謎が残るから可能性を提示してるだけですけどねぇ
Posted by 掲示板常連 at 2014年12月30日 09:15
馬鹿げた愚問には答えない主義だけど、可哀想だから、教えて上げる。

> なんで生データが出てこない

 もともと実験ノートを取っていないからに決まっているでしょうが。紙に書き散らかして、そのまま捨ててしまったと思える。

> 都合が悪くなって消去した

 だったらゼロから架空データを構築したわけで、前出の通り。つまり、下記。
 
>> 「間抜けな初心者が実験ミスをした」と見なせば合理的に説明できるのに、「超絶的に頭のいい犯人が、ゼロから架空のデータを構築して、ES細胞のデータで結果をそろえた」なんて、あまりにも荒唐無稽というしかない。それほど頭のいい犯人であるなら、わざわざES細胞のデータを創出する必要はなく、STAP細胞のデータを創出すればいいんです。 ゆえに、捏造説は自己矛盾。

 ──

 人の話ぐらい、読んでから書けば? 
 すぐ上に答えが書いてあるのに、それさえも読まない人は、いちいち書き込む資格がない、ということ。
Posted by 管理人 at 2014年12月30日 12:45
管理人様。

初めてコメントさせていただきます。とても勉強になるご指摘が多く、感謝しております。

管理人さんの論旨は、私の理解では以下のようになります。誤読していないことを祈っています。

ずさんな環境下に行った実験によって、ES細胞のコンタミが起こった。しかし小保方さんはそれがコンタミによって起きたという認識を持たず、コンタミによってたまたま生じたその実験結果こそが正当であると信じ、その結果に合わせて若干のデータを都合よく手直しした(彼女は、それが本当の実験結果であって、都合の悪い「真実」の実験結果こそ、何らかの手違いで生じたものだと勘違いしたため、誤認実験をサポートするようにデータを書き換えた)。この時、おそらく小保方さんにとっては、正しいと誤認した実験結果をいち早く公表することこそ大事であって(それで大勢の患者に希望を与えることができる)、さらなる細かい検証実験は二の次でもよいと判断したのかも知れません。そしてこのレベルの判断は、一流誌への論文掲載に焦る若手研究者にとっては珍しい姿勢ではないわけです。

これこそ小保方さんの研究者としての実態であったのに、彼女を指導する先輩研究者たちはそこをしっかりと見抜き、指導することができなかった。

そしてそうした厳しいチェック体制(科学に誠実な姿勢)を確立していなかった理研上層部こそ、小保方さんよりもずっと大きな責任がある。

以上の論旨、私にはたいへん筋の通る、説得力ある理論だと思います。

来年も管理人様の鋭い論点を学ばせて頂きたいと思っております。よろしくお願い申し上げます。
Posted by Bangkok在住者 at 2014年12月31日 22:44
↑ とても良い要約ですね。満点です。
 初めて来た人向けには「この要約があるよ」と紹介したくなります。(そうするかも。)
Posted by 管理人 at 2014年12月31日 23:49
それが答えだと思ってないのですよ。こちらは

実験ノートを取っていなかったなら
論文に記載されてるデータはどこから持ってきたのですか?
よもや全て頭の中だったとか言いますか?
Posted by 掲示板常連 at 2015年01月03日 00:12
>  by 掲示板常連

 at 2014年12月30日 12:45 のコメントで返事を書いてあるでしょ。こちらの話を全然読まない人は書き込み禁止にします。
Posted by 管理人 at 2015年01月03日 00:22
STAP事件の総括に敬意を表しますが、一般人として責任者の指摘に不満です。

一般人は「この論文はSTAP現象論を記述したもので、最適条件を示すことやメカニズムの解明は次の論文で出す予定だった」という小保方さんや、「ひとつの有望な仮説」という笹井さんの発言から、次の論文を待ちたかったのです。

騒動の発端は、野依理事長がネットで論文の「不正」を指摘されると我慢がならず、論文を撤回させ、若い小保方さんを排除しようとしたことです。理研として再提出しようとしたのでしょう。その後はこの「先に結論ありき」で混乱します。

この姑息で、科学的見識より小保方さんとの裁判を意識した、短絡かつ偏狂的な理事長の性格が騒動の最大原因と思います。したがって、責任の第一は野依理事長にあり、武市センター長では止められません。

このブログも理事長をかなり批判していますが、まだまだ甘く、一般人は「バカな大将敵より怖い」と思っているのです。

(掲示板はどこにあるかかわかりませんでした)
Posted by もくれん at 2015年01月03日 22:35
> by もくれん

 まあ、理事長は、問題発覚後の対処がよくなかっただけで、問題そのものを生み出した張本人とは違いますから。

 掲示板は「STAP 掲示板」で Google 検索すると見つかります。1番目です。
 ま、ここのことです。
  → http://jbbs.shitaraba.net/study/12348/
Posted by 管理人 at 2015年01月03日 23:00
管理人殿

時々読ませてもらっていますが、なにか管理人殿のご意見になじまないところがあるんですよね。たくさんあちこちのページに飛んで読まないといけないし。教えてください。

理研の調査委員会の報告書
http://www3.riken.jp/stap/j/c13document5.pdf
11ページからの「(f) STAP 細胞から作製されたテラトーマは、ES 細胞 FES1 に由来する可能性が高い」を読むと、「「CD45 カルス-テラトーマ」の試料(パラフィンブロック)は、ES 細胞 FES1 に由来する。さらに分化組織の形態をとるテラトーマ由来の組織と報告されたものはホスト由来の組織であった。」とあります。

テラトーマ作成実験は小保方氏が実施したものであり、テラトーマを切り出し、ホルマリンで固定し、脱脂してパラフィンに包埋したのは小保方氏です。そのパラフィン包埋から得られた切片の内胚葉(endoderm:図からみると小腸上皮だ)や膵臓はホストの細胞であったわけです。

皮下に細胞塊を移植してできたテラトーマと一緒に、ホストの小腸や膵臓が、同一パラフィンブロックにミスで包埋されると思いますか?

いいですよ、「ミスで、コンタミで誤って増殖能力の高いES細胞を培養して細胞塊を作りホストのマウスの皮下に移植してできたのがテラトーマだった。テラトーマを作った実験は実際にあるから捏造ではない、ただミスしただけだ」でも。

しかし、移植したところとは全く違う場所のホストの正常組織を切り出して、固定染色してテラトーマだよと示すのは、ミスではなく インチキ、捏造、詐欺以外のなにものでもないと思うのですがいかがでしょうか?

正常マウスの小腸上皮や膵臓を全く異なった実験で切り出して固定染色し、撮影した写真があって、これを間違えて掲載されたわけではないですよ。テラトーマの同一パラフィン包埋標本の中の小腸上皮や膵臓のことのようですから。また小保方氏は無知なのでテラトーマとは小腸・筋肉・神経の3つを別途固めたものだと誤解していたという解説もなしですよ。

若山氏あるいは笹井氏の意図にしたがって小保方氏が実験を実施したが、小保方氏の粗雑、無知、無能が理由でこんな結果を発表してしまったと考えるのですか?

「意図的ミス」=「上司の意図にあわせて小保方がミスをミスと思わずデータを作成してしまった」という管理人殿の御意見とは一致しないと思うのは私だけでしょうか。
「誤認実験をサポートするようにデータを書き換えた」とは違うと思うのですがどうでしょ?

ご意見をお聞かせください。
Posted by 異分子 at 2015年01月06日 16:11
すでに 総括 4の「ES細胞の増殖のグラフ」の箇所の例でも示しているように、小保方さんには都合よく歪曲した箇所があると判断しています。
テラトーマの写真もかなり怪しい。ただし……

> 移植したところとは全く違う場所のホストの正常組織を切り出して、固定染色してテラトーマだよと示すのは、ミスではなく インチキ、捏造、詐欺以外のなにものでもないと思うのですがいかがでしょうか?

 それは、まともな研究者の場合です。小保方さんは、実験ノートさえもまともに取れないような人で、まともな研究者ではありません。自分が何をやっているかもろくにわからないまま、「とにかく写真が撮れたからこれでいいわ」と思った可能性が高い。
 あなたも含めて、捏造論者は、小保方さんの能力を買いかぶりすぎています。自分と同レベルの知性だと仮定している。とんでもない。むしろ中学生レベルだと思った方がいい。

> そのパラフィン包埋から得られた切片の内胚葉(endoderm:図からみると小腸上皮だ)や膵臓はホストの細胞であったわけです。

 そんなこと、中学生に区別ができるわけがない。
 彼女がやっていたことは、「正常な実験をすること」ではなくて、「笹井さんの指示したとおりの結果を出すことだけだった」という点を理解しましょう。
 彼女が自分のやっている実験を理解しているとしたら、彼女のやったことは捏造です。その点には同意します。しかし、彼女にそれだけの知性があったのかどうか。ここで、判断は分かれます。

 あなたも含めて捏造論者の根本的な矛盾は、二つの矛盾した概念を前提としていることです。
  ・ 彼女は自分のやっていることをきちんと理解して、捏造した。
  ・ 彼女は自分のやっていることが判明したら、捏造だと判明するということがわからなかった。

 一方では「捏造するだけの知性がある」と述べ、他方では、「捏造であることが簡単にバレるということがわからないほどのバカだった」というふうに主張する。自己矛盾。

 再現実験もそう。一方では「捏造するだけの知性がある」と述べ、他方では、「再現実験が成功しない(虚偽であることが簡単にバレる)ということがわからないほどのバカだった」というふうに主張する。自己矛盾。

 彼女を、無知であると見なすにせよ、天才的な捏造者であると見なすにせよ、そのどちらか一方を取ることが必要です。その両者をともに必要とするという点で、捏造説は自己矛盾に陥っています。

 簡単に言えば、捏造をするならば、バレないように捏造をするはずであり、わざわざバレるような捏造をすることには意味がない、ということです。捏造するならば、STAP細胞などのデータを捏造すればいいのであって、わざわざES細胞のデータを採取するという形の捏造をすることには意味がない、ということです。
 過去の捏造事件では、いずれも架空のデータや画像を構築しました。別の実験をして、その実験を「これこれの実験です」と詐称したのとは違います。そのような詐称は、あっという間にバレるので、捏造をする意義がないのです。今回はたったの1カ月で「再現性が取れない」と判明しました。このような捏造をする意味はないでしょう。まともな知性の持主ならば。(狂人は別だが。)

> 若山氏あるいは笹井氏の意図にしたがって小保方氏が実験を実施したが、小保方氏の粗雑、無知、無能が理由でこんな結果を発表してしまったと考えるのですか?

 違います。こうです。
 「若山氏あるいは笹井氏の意図にしたがって小保方氏が実験を実施したが、小保方氏はじぶんがなにをやっているかもわからないまま(実験の記録も取らないまま)、ずさんな試行錯誤をやたらとたくさんやって、そのうちたまたま望ましい結果が出た例だけをピックアップした」
 です。「ウルトラ級のチャンピオンデータ主義」とも言えます。「無知な愚か者が、エラーと根性で結果を出す」という感じ。
 ちょっと自然淘汰説に似ていますね。多様な突然変異があれば、そのうち少数の例では、たまたま好都合な結果が出る」といもの。ダーウィン主義と言ってもいい。

 ──

 なお、この手の問題は、他にもたくさんあることが指摘されている。
  → http://scienceandtechnology.jp/archives/5135

 こういうのをいちいち「意図的な捏造だ」と騒ぐのは馬鹿げている、と言えるだろう。意図的な捏造ならば、フォトショでいくらでも加工できるのに、あっさりバレるような捏造をわざわざやるはずがない。むしろ、単純なミスだと思った方がいい。
 「頭のいい人たとが揃いも揃って、すぐにバレるような単純な捏造をした」と見なすよりは、「多くのうっかりミスが見つかった」と見なす方がいい。

 ついでだが、画像の取り違えのミスとか、リンクミスとかは、私だってしょっちゅうやっている。この手の操作ミスのたびに、いちいち「捏造だ」なんて指摘していたら、誤入力と誤変換だらけの本サイトは、どうなるんだ?
Posted by 管理人 at 2015年01月06日 19:22
結局管理人氏は「捏造説は矛盾している」というばかりで、自説の矛盾点の説明は放置なんですねぇ。

山中氏の発言を引用していますが、全然自身の検証はできていないじゃないですか。
>自身の実験結果を「疑ってかかった」と話す。実験担当者に何度も確認し、別の研究者に再現してもらったという。「それでようやく、再現性は間違いないだろうと発表した」

何もわからないなら、赤ん坊レベルといった方が良い。そんなレベルの人間が、博論を提出できませんし、論文投稿もできませんよ。
彼女は高校まで来て、AOとはいえ大学も受かり(内申書は良かったと推察できるので、高校の成績は良かったのでしょう)、大学も普通に単位を取り、院まで行っている。

何もわからない、赤ん坊レベルならそもそも普通に進学できません。知的障碍者ってことですから。

・チャンピオンデータに頼った
ならなぜそれがPCやらノートに記録されていないのですか。

・1か月程度で分かる捏造をなぜ行ったのか
分子生物学は再現率が低いらしいです。iPSも最初は半年ほどかかったという話もあります。
かかった疑義は論文内容についてであり、論文の調査が行われました。
(再現されない云々でケチがついたわけではないのです。)
で、彼女は博論において大量のコピペが見つかりました。そしてエア実験を記載していることも明らかになっています。
http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20141007/1412672767
おそらく、投稿していた論文においてもそういうことを普通にやっていたのでしょう。
だから、彼女にとってそのような論文を出すことは普通のことだった。
論文に疑義がついたのは青天の霹靂だったというだけでは。

・なぜ再現実験に参加したか
参加しなければその時点で不正認定ですから。
やらなければ0。やれば1兆分の1でも可能性はある。

・ついでだが、画像の取り違えのミスとか、リンクミスとかは、私だってしょっちゅうやっている
個人ブログと論文を同列に語るとは、管理人さん論文書いたことないのですね。

他にも赤ん坊レベルであれば不可能な点は多数あります。

・記者会見での受け答えは卒なくこなしていた
・笹井、若山両氏を納得させる説明をしていた
・トリソミーについて何の発言もしない。
・問題が発覚した時にすぐ弁護士団を結成した。
・博論の問題が発覚してから「下書きだ」と抗弁した

管理人氏は彼女のことを見縊りすぎでは?
Posted by 掲示板常連 at 2015年01月06日 21:08
> 赤ん坊レベルといった方が良い。

 私は「中学生レベル」と言っているんですけどね。ちゃんと私の話を読みましょう。

> そんなレベルの人間が、博論を提出できませんし、論文投稿もできませんよ。

 実際、できてないし。形式的には一応できているけど、博論はコピペだし、論文は拒否されたし。実質的には何もできていない。まさしく中学生レベルでしょ。

> ・記者会見での受け答えは卒なくこなしていた

 そつなくこなすのは、AO入試の合格者の特徴です。その逆のタイプが引きこもり。面接では全然できないが、知的能力がすごく高い人もいくらかはいる。両者は別のことです。

 ま、「中学生レベル」と書いたのを「赤ん坊レベル」と誤読したり、あなただって結構いい加減で、ずさんなんだから、人のことを言えたものじゃない。いい加減で、ずさんな人は、結構います。だからといって阿呆であるわけではない。

> ・笹井、若山両氏を納得させる説明をしていた

 両氏の注意義務の欠落が本件の最大の原因です。Nature査読者も。「笹井、若山さんにも、査読者にも、ミスがあった」と考えれば、すべてはきちんと説明が付く。
 なのに、「小保方さんが二人と査読者をだませるほどに超絶的に天才的な知性の持主だ」という認識をするところに、捏造説の錯誤があります。

> ・博論の問題が発覚してから「下書きだ」と抗弁した

 見え透いた嘘とはこのことだ。馬鹿丸出しじゃん。
 彼女を「超絶的な天才」と扱ったり、「馬鹿丸出しの阿呆」と扱ったり、まったく、自分の言っていることの矛盾を理解するべき。

 馬鹿馬鹿しいので、もう、議論は持ちかけないでください。書きたければ掲示板に書いてください。あなたの妄想に付き合っている暇はない。
Posted by 管理人 at 2015年01月06日 22:28
本文中で、次のように述べた。

> Nature のチェックがまともにできなかった。自家蛍光の赤色のチェックも指摘しなかった …… 審査員のミスがある。そして、これこそが、今回の事件が起こった最大の要因だろう。

 これが大切だ。仮に、審査員(査読者)が、自家蛍光の赤色のチェックを指摘していれば、小保方さんは自分の間違いを自覚したはずだ。そうすれば、今回の騒動は避けられたはずなのだ。また、捏造論者も、そこで自分の矛盾に気づくはずだ。

 仮に小保方さんが捏造をしていたのだとすれば、自家蛍光の赤色のチェックでも捏造していたはずだ。(さもなくば首尾一貫しない。赤色を正直に出せば「STAP細胞は存在しない」という結論が出るから、赤色チェックでも捏造していたはずだ、となる。)
 ところが現実には、再現実験において、小保方さんは捏造をしなかった。つまり、赤色チェックで「これは自家蛍光です」という実験結果を正直に示した。これは明らかに、彼女が捏造の意図を持たないことを意味する。

 小保方さんは捏造の意図を持たない。だから、赤色チェックの指摘があれば、正直にチェックして、「これは自家蛍光だ」と気づいたはずだ。
 なのに、その指摘をしなかったのが、Nature査読者だ。彼こそが最大の責任者だ、と言えるだろう。素人がミスするのは仕方ないが、素人のミスをチェックするのが仕事である人がその仕事をできなかったのであれば、Nature査読者の存在意義そのものがない、と言える。その責任は甚大だ。
 彼がきちんと指摘しなかったから、捏造論者たちは、勘違いして、「捏造だ、捏造だ」とわめきたてる結果になったのだ。彼がきちんと指摘しておけば、こんな勘違いも生じなかっただろうに。
Posted by 管理人 at 2015年01月07日 00:51
管理人殿。

> これが大切だ。仮に、審査員(査読者)が、自家蛍光の赤色のチェックを指摘していれば、小保方さんは自分の間違いを自覚したはずだ。そうすれば、今回の騒動は避けられたはずなのだ。

確かに、Natureの査読者が指摘しなかったのが原因かも知れません。しかしですね、小保方氏らが Science に投稿したら、reject されたわけですが、そのreject の理由にReviewer 1 が、「死に行く細胞の自家蛍光だ」と指摘したわけです(http://retractionwatch.com/2014/09/10/truly-extraordinary-simply-not-credible-suspiciously-sharp-a-stap-stem-cell-peer-review-report-revealed/#more-22609)。つまり小保方氏は指摘されたのに検討することなくNatureに投稿したわけですね。
「小保方氏は自覚したはず」とおっしゃいますが、自覚するチャンスがあったのに無視したのですね。一概にNature の査読者が悪いということにはできないですね。

管理人殿の「中学生レベルだ」とおっしゃるのと「小保方さんは自分の間違いを自覚したはずだ。」とおっしゃるのは矛盾では?中学生レベルではNatureの査読者がもし指摘しても間違いを理解できず、わかるのはrejectされたということだけでしょ?

「小保方氏は中学生レベルだから、捏造の意味もわからない、捏造の意図もない、言われた結果を出すだけだった。都合よくグラフも歪曲した。だからといって意図的捏造と騒ぐのはおかしい。捏造論者は勘違いだ。小保方氏は自分が何をやっているかもろくにわからないのだ」 という管理人殿のご意見はこのブログだけでしか通らないでしょうね。

中学生だって、駄菓子屋でお菓子を万引きするのは行けないことくらいわかるでしょ。犯罪だと指摘しておかしくないでしょ。
30歳で、年間2千万円の研究費を自由にできるPIなんだから、折れ線グラフのデータを補間するような点の創作や、テラトーマではない組織を切り出してテラトーマだと示したことを捏造だと指摘しておかしくないでしょ。
逆に捏造ではない、無能者が行ったエラーだと主張するほうがおかしいと思うのは私だけでしょうかね。
Posted by 異分子 at 2015年01月07日 08:29
こんにちは、管理人さん。

>小保方さんは捏造の意図を持たない。だから、赤色チェックの指摘があれば、正直にチェックして、「これは自家蛍光だ」と気づいたはずだ。

その可能性を否定はしないけどね。なんていうかな、論文誌の編集なんかに携わっていると、「査読者や編集者のコメントに真摯に向き合う」ということも最近はずいぶんいい加減になっている面があってね。
笑い話をするとAという論文誌の投稿論文に「こういうデータを追加しないと証明になりませんよ」とコメントを付けて返したら「投稿取り下げ」の連絡がきて、その後、別な論文誌Bから査読を頼まれて、その投稿論文の内容を見たらA誌に投稿されたものと同じ内容だった、なんてね(笑)。仕方ないから、そっちにも同じコメントを付けて返すのね。なんていうかな、査読者や編集者がコメントするようなことというのは、その専門の人間が見たらたいてい指摘すべきことが多くて、どこに出してもたいていは指摘されることなんです。だから投稿先を変えてウロウロするより、コメントに真摯に向き合う方が効率が良い。でも、そのことが分からないのが初心者だったりするんですね。そのあたりを学位取得より前の段階できちんと指導するのが大学の役割だと思うんでけど、彼女の場合は特にそのあたりの教育がすっぽり抜け落ちているからね。

なんていうかな、彼女の場合は「論文を書く」ということの意味とかから、分かっていない感じを受けています。
Posted by 分析化学者 at 2015年01月07日 08:50
こんにちは、異分子さん。横から失礼。

>中学生だって、駄菓子屋でお菓子を万引きするのは行けないことくらいわかるでしょ。犯罪だと指摘しておかしくないでしょ。

なんとなく管理人さんとの話がエンドレスになりそうに思えるのでね。まあ、横から見ると「どっちもどっち」ではあるんだけどね。万引きみたいな刑法問題はいわゆる「法は最低限のモラル」という奴できちんとした家庭教育でモラルを持っている人なら、違法も分かるのね。

でもね、世の中には「きちんと勉強して身に着けないとわからないルール」なんてのもあるよね。私の知っている小さな工場の社長さんなんかは、人柄も決して悪くない人なんだけど、労基法なんかの勉強ができていなくて、雇っている人の労働条件なんかで、私が「えっ、そんなことしているの、それは労基法違反になるよ」と教えてあげると「えっ、そうなのか、じゃあどうすればいい」なんてね。これだって、社長として人を雇っている以上、労基法くらい理解していて当然だし、労働犯罪として指摘してもおかしくないんだけど、「あなたの会社はブラック企業ですね」と糾弾する気にはなかなかなれなかったりします。

なんていうか、そういう「程度問題」の部分で世間の人が「トンデモない悪人」みたいに彼女のことを言っているのを見ると、「悪と言うよりはきちんと教育されなかったための部分が結構ありそうに見えるんだけどね」と言ってしまう面が私にもあります。

上で彼女の場合は「論文を書く」ということの意味が分かっていない、みたいな事を書いたけど、そんな感じは受けているわけです。なんていうか、一つ一つの事柄より全体の印象としてね。じゃあ、「自分は論文書く意味をどうやって知った」みたいな事を考えると、なんていうかそれ用の授業があった訳ではなくて、なんか結構長い時間かけて、先生や仕事場の上司から、それとなく教えられた気もするのね。そういう部分が無くて、「お前は研究者なんだから全てきちんとできるだろ」とやられたら、若い時の私なんかも結構危ない論文を書きかねなかった気もしたりします。

そういう意味で、彼女の受けた教育というか、そういう面が気になることはあります、まあ、再発防止視点での解析という意味でね。
Posted by 分析化学者 at 2015年01月07日 13:49
こんにちは。分析科学者さん。
(管理人殿を抜きに会話してすみません。あっちでやれとおこられそうですけど、許してください)

小保方氏だけが悪いとかをこのコメント欄で書いているわけではないです。コメントなので書く内容が限られているからです。

万引きがいけないという教育ができてなければいけないと同じに、小保方氏の行為はいけないという教育ができていなかった、論文を書く教育ができてなかったと私も思います。
早稲田の入試、卒論、修論、博士論文、ハーバードでの研究の論文などで教育を受けるチャンスはいくらでもあったのに、そして、普通の人はこのような教育課程でそこそこ身につくのだけど、これらのシステムを通り抜けちゃったわけで、何故ひっかからなかったかを解析するのは意味があると思います。早稲田の博士課程の教育がひどかったのも認めます。しかし早稲田の同じ研究科の卒業生全員が捏造しているとは思えません(かなりコピペだったようだけど)。

小保方氏への教育はあったのだが、小保方氏は受け付けなかった。それでも早稲田は甘いのですり抜けちゃったと考えられるのでは?

ほとんどの研究者がおなじような教育課程を受けていて、データの捏造をしていないのだから、早稲田の教育が不十分であったことを差し引いても、小保方氏自体にかなりの責任があると思うのはあながち誤りとすることはできないと思います。

管理人殿は小保方氏は無能なんだからあたりまえというかもしれませんね。
Posted by 異分子 at 2015年01月07日 15:56
なんか小保方さんだけをクローズアップされて問題が収束したとしたほうが問題です。

学術誌に対しては、Natureとか権威があっても科学の真意なんてわからないのだから、もっと引用がちゃんとされてるか、根拠となる実験がされてるかなど、形式的な審査に赴きをおいてほしい。

研究所に対しては、機密管理するならセキュリティとか一般企業並み以上にしてほしい。
学術誌もそういう情報管理体制の整った研究所でやられた実験かどうかで権威をもたせるべきである。
関係者以外は機密にしてたけど、入室は自由なんて、頭かくして尻隠さずでしょ
そんな管理してて理事長は良く恥ずかしくなく、若い研究者なので先があるなどと、偉そうな事いえたものだ
Posted by ひゃま at 2015年01月07日 16:33
こんにちは、異分子さん。

>小保方氏への教育はあったのだが、小保方氏は受け付けなかった。それでも早稲田は甘いのですり抜けちゃったと考えられるのでは?

教育に関して「教え方が悪いのか、学び方が悪いのか」は、人により考え方の差が大きいですね。私みたいに向学心が弱くても周りに恵まれて少しずつ動機づけられてなんとかなった者は、つい「うまく教えてやれば」と思ってしまいやすいし、周りに恵まれなくても自分の向学心でなんとかなった者は「そんなのは本人の努力だ」となりやすい気がします。

私が知り合いの文系の人に、小保方さんについて「たぶん、これもわかって無い、あれもわかって無い」みたいに論評していたら、その人は「それまでの好運が全部悪い方に作用しているのかな」みたいな事を言って、私は「そうだね、まさにそんな感じ」なんて言ったんだけどね。

磨いた能力を試されるような機会が何度もあって、それを能力は磨かれていないのに、なんていうか「運」みたいなので乗り切っちゃうのは、実はとっても不運なことなのかも知れない、なんて思ったんですよ。

なんていうかな、私が就職したのはもう30年以上も前なんだけど、その頃の私の能力というのは同期を見渡しても1ランク下だったのね。つまり私も「運がよかった」口なわけです。ただ私はその状態を「やばい!」と恐怖したけど、彼女はどうだったのだろう、とかね。もし、そういう恐怖感を持てなかったら、それは彼女の罪と言えば罪かもしれませんね。
Posted by 分析化学者 at 2015年01月07日 16:47
分析化学者さん

そうですね。いくつもの段階で、叩かれることなく、順調にステップを登り、30歳で年間2000万円の研究費が使えるPI になってしまった不運の結果だったのかもしれませんね。
圧倒的多くのポスドクにはこんな幸運(不運?)はありえないのだという自覚がなかったんでしょうね。
Posted by 異分子 at 2015年01月07日 17:17
> 小保方氏は指摘されたのに検討することなくNatureに投稿したわけですね。

小保方さんはサイエンスの指摘を読んでいません。報道済み。
また、Nature の論文を書いたのは笹井さんであり、小保方さんではありません。
サイエンスの指摘を無視した論文を書いたのは、主として笹井さんの責任です。まあ、小保方さんにも名目上の責任はあるけどね。笹井さんに丸投げしていたんだから、口出しできるわけがない。

あと、リンクのサイエンスには、autofluorescence(自家蛍光)という語はないようだけどね。red(赤)という語もない。

> 一概にNature の査読者が悪いということにはできないですね。

そりゃそうですよ。何かあなたは誤解しているようだけど、今回の事件の「主犯」(責任者・遂行者)は小保方さんだと認定していますよ。彼女が全面無罪であるわけではない。ただ、愚かなんだから、責任能力は低い、ということ。愚か者に向かって「注意不足だ」と言ってもしょうがないでしょ。
事件の再発を防ぐためには、「愚か者が賢くあるべきだ」というのは無意味であり、「利口者が注意するべきだった」というのが、私の趣旨です。

> 折れ線グラフのデータを補間するような点の創作……を捏造だと指摘しておかしくないでしょ。

そんなことぐらいで日本中が大騒ぎする必要があるの? 馬鹿げていると思わないの? 捏造という言葉の定義しだいだから、それを捏造と呼ぶかどうかは勝手です。
それが良くないことも誰だってわかる。だけど、たかがそのくらいのことで日本中が大騒ぎするべきで、日本中で笹井さんが死ぬまで攻撃するべきだ、と思うのなら、そういう人はもはや捏造者よりもはるかに愚かです。
本サイトが話題にしているのは、捏造という語に当てはまるかどうかという「用語の定義」じゃありません。そんなことは話題にしていない。話題にしているのは、日本中における集団ヒステリーの是非です。
あなたが何かを主張したいのであれば、用語の定義じゃなくて、「ただのグラフの補間操作をことさら問題視して、ノーベル賞級の天才を死なせるまで攻撃することは正しい」と主張するべきです。

> 逆に捏造ではない、無能者が行ったエラーだと主張するほうがおかしい

 話を単純化しすぎていますね。誤読。
 上記のように述べているのは、核心部だけです。つまり、自家蛍光の誤認と、コンタミ。この二点(核心部)については、上記が当てはまります。
 一方、グラフの補間やら、図の取り替えなど、細かな点では、不正な操作があったと認定しています。小保方さん自身もそれを認定しています。
 両者を混同しないようにしましょう。
 「彼女は捏造をした! 実験のすべては架空のものだった! 史上最悪クラスの捏造だ!」と主張しておきながら、その根拠を問われたら、「グラフに補間したことが1箇所と図の取り違えです」なんて、ひどすぎる。これはもう、勝手に拡大解釈して、捏造しているも同然だ。

> 小保方氏自体にかなりの責任があると思うのはあながち誤りとすることはできないと思います。 管理人殿は小保方氏は無能なんだからあたりまえというかもしれませんね。

責任はありますよ。上記で「全面無罪ではない」と述べた通り。ただし日本中の人々が非難するような問題じゃない。どうせ非難するのなら、注意ミスの交通事故で人を死なせた人を非難する方がよほど道理が通っている。
一方、たかが万引きレベルのコピペや、些細なデータ操作なんかについて、日本中で大騒ぎするのは馬鹿馬鹿しいとしか言いようがない。
Posted by 管理人 at 2015年01月07日 18:56
ひゃまさん

>研究所に対しては、機密管理するならセキュリティとか一般企業並み以上にしてほしい。
>学術誌もそういう情報管理体制の整った研究所でやられた実験かどうかで権威をもたせるべきである。
関係者以外は機密にしてたけど、入室は自由なんて、頭かくして尻隠さずでしょ
>そんな管理してて理事長は良く恥ずかしくなく、若い研究者なので先があるなどと、偉そうな事いえたものだ。

入室ってどこのですか?
研究所自体は普通に管理していると思いますが、研究室ごとの培養室のことでしょうか?
今回の場合に限らず捏造は普通内部犯によるものなので、入室管理したってそもそも意味ないと思うのですが。
今回の問題を管理システムで防ぐなら、「実験中ずっと手元を撮影し、過去5年分の動画を保存」くらいことが必要になりますよ。
確かに企業と比べたらどこの研究所もセキリュティは甘いと思いますが、今回の問題はセキリュティで防げる類のもんではないでしょう。
Posted by met at 2015年01月07日 21:17
管理人殿

>>小保方氏は指摘されたのに検討することなくNatureに投稿したわけですね。

雑誌Scicenceの指摘を無視したのは小保方氏、笹井氏、若山氏でしょう。笹井氏が
Scienceにrejectされたことを知らないわけがなく、笹井氏がrejectされた理由を読まないわけがないと思いますがどうでしょうかね。
小保方氏は「読んだのだけどScienceに再度投稿することがないから検討しなかった=無視した」といっていますね。「読んでない」という管理人殿の見解は誤りです。
中学生レベルの頭の持ち主でも、雑誌に投稿してreject されたのに、その理由を読まないわけがないでしょ。中学生レベルで英語が読めないということもないでしょ、ハーバードに2年もいたんだから。

>あと、リンクのサイエンスには、autofluorescence(自家蛍光)という語はないようだけどね。red(赤)という語もない。

(1) the tendency of cells with GFP reporters to go green as they are dying. がReviewer1のコメントのひとつです。
死に行く細胞が赤と緑の蛍光=自家蛍光を出す というはその分野では周知のことだったようなので、Reviewer1 が red fluorescence とか autofluorescence という単語を出すことがなかったと思われます。
一般に、査読者は同じ分野の研究者なので、査読者のコメントが詳細にわたって、解説も加えるように、丁寧に書かれていることはほとんどありません。査読者は。論文の文章のように書いてこないです。"あれを使って証明しないとだめじゃん”という雰囲気でコメントされることもあります。親切な査読者が、xxの方法でチェックしなさいといってくれることはありますけどね。査読ありの雑誌に投稿されるとわかります。

>>管理人殿の「中学生レベルだ」とおっしゃるのと「小保方さんは自分の間違いを自覚したはずだ。」とおっしゃるのは矛盾では?

という質問に答えていませんね。

>>折れ線グラフのデータを補間するような点の創作……を捏造だと指摘しておかしくないでしょ。
>そんなことぐらいで日本中が大騒ぎする必要があるの?
>たかが万引きレベルのコピペや、些細なデータ操作なんかについて、日本中で大騒ぎするのは馬鹿馬鹿しいとしか言いようがない。
 
は?折れ線グラフの捏造だけで大騒ぎしたのではないでしょ。大騒ぎになったのは大々的に発表したのにSTAP現象の存在が疑われたからでしょ。結局なかったわけですが。

>「彼女は捏造をした! 実験のすべては架空のものだった! 史上最悪クラスの捏造だ!」と主張しておきながら、その根拠を問われたら、「グラフに補間したことが1箇所と図の取り違えです」なんて、ひどすぎる。これはもう、勝手に拡大解釈して、捏造しているも同然だ。

理研は少なくとも4つの不正を認定しました。グラフだけが根拠ではないです。私は実験のすべてが架空のものだったとは一言も言っていません。そんな発言は2chではあるかもしれませんが、他にはないでしょ。私の発言を拡大解釈しているのは管理人殿のようです。
調査委員会は小保方氏がES細胞を使ったとまでは断定していませんが、何らかの理由でES細胞が用いられたとしています。報告書の行間に、小保方氏が実施したと、にじみ出ていると解釈するのは私だけではないと思いますがどうでしょ。
Posted by 異分子 at 2015年01月08日 07:51
博論を下書きだと抗弁したのを「馬鹿丸出し」と言ってますが、
それ以上の抗弁がありますかね。管理人氏はどう答えますか?
馬鹿というからにはそれをはるかに超える抗弁ができるのでしょ?
Posted by 掲示板条例 at 2015年01月08日 08:00
こんにちは、異分子さん。

>圧倒的多くのポスドクにはこんな幸運(不運?)はありえないのだという自覚がなかったんでしょうね。

そう、彼女よりも能力の優れた研究者がなかなかチャンスに恵まれないのが現実だからね。若い研究者が彼女に大きな怒りを感じることの根底もそこにあるように思います。

たぶん、彼女は自分の能力とポストの不均衡にも気が付いていなかったと思います。でもって、なぜ、気が付けないのかまで、考えてしまうのですよ、私はね。まあ、あくまで、再発防止視点でということでね。推測だけど、同世代の研究者との交流が少なかったんじゃないかな、なんてね。

彼女は学部を化学で過ごして修士から生物だよね。私も大学と大学院が違うのね(出た大学に大学院が無かった時代だからね)。結構、孤独なんですよ、最初のうち。周りは学部時代からの同級生の集団に外から飛び込むわけだからね。彼女の場合は大学は同じでも学科が違う訳です。推測だけど、周りと話をするより、学部の違いを乗り越える(結局乗り越えていないけど)のにギリギリというところかじゃないかな。

でもって、博士課程の半分はヴァカンティのところだよね。ヴァカンティは麻酔科医だから、彼のところにいる学生は麻酔科医の卵ばかりで、彼女だけが生物学者の卵ね。たぶん、ここでも自分の生物学者の卵としての自分のレベルを考える環境ではないと思えるのね。

そして早稲田に戻って学位論文だけど、同じ研究室の博士論文に多くのコピペが見つかっているように、「論文なんて適当にコピペして作れば、教授は学位をくれる」みたいな雰囲気の研究室に思えます。彼女は、ここでも「自分のレベルを正しく把握する」というチャンスを持てていない感じです。

でもって、理研での研究員時代、おそらくこの時代が彼女が「自分のレベル」を認識する最後のチャンスだったんだけど、彼女は「囲い込まれて」いる感じもうけるのね。内部の報告会みたいなのもあまり多く無い感じです。

まあ、こうやって、考えて見たりする訳ですよ。
Posted by 分析化学者 at 2015年01月08日 08:36
こんにちは、管理人さん、そして皆さん。

上で彼女の場合は「論文を書く」ということの意味が分かっていない、なんて事を書きました。もう少し説明してみたいと思います。

学生が論文に触れるのは、おそらく学部の卒業研究の課題を与えられるときに「君の課題の先行論文はこれだよ」と示されるのが最初ではないかと思います。それとは別にたいていの研究室では「論文読みの訓練」みたいな勉強会をしています。私が学生の頃は「雑誌会」なんて呼んでいましたが、月に2回くらい研究室全員が集まって輪番で当番を回し、当番は何か論文を読んでは、その内容を全員に説明するという会です。

学部の時代は、この当番が結構苦痛でして、必死に読んで説明しているつもりでも教授から「もっときちんと考えて読みなさい、理解できていない」と叱咤されるという会でした。
修士の時代になると、読んで説明はなんとかなるのですが、教授から、「もっと良い論文はなかったのか?」なんて叱られたりしました。論文にも出来の良いもの悪いものがあるみたいなこともこの会で教わるわけです。他の当番の論文も含め、月2回で二、三人の当番の論文の説明を聞くのでかなりの数の論文と触れることになります。

私なんかは、この雑誌会を通じて「論文とはこういうものだ」ということを教えられた気がします。もっとも重要なこととして「論文は読まれるもの」ということです。あまりに当り前ですが、こういう会で沢山の論文が読まれるのを見ることで、「読まれるという前提で書く」「読んで論理が通るように書く」という当たり前のことが、自分にとっても「当たり前」となるわけです。

そういう雑誌会で鍛えられながら、自分も卒論を書き、修論を書きするわけで、その際に「書いてしまえば良い」ではなく、「読まれる」を前提として書くことを実地に訓練された気がします。

私は古い時代なので修士で研究所に就職し、そこで研究しては論文誌に投稿する論文を書き、それがある程度の数になってから、大学に博士論文を提出して学位をいただいています。その頃は、研究所の研究室でも「雑誌会」がありました。研究するためにはどのみちかなりの数の先行論文を読まないとならないので、当番の時はそれを紹介するだけなので、さほど苦痛ではなかったのですが、大学よりも広い分野の論文が紹介されるのが面白かった気がします。

くだらない思い出話を書いているみたいですが、研究者にとってあまりに当たり前の「他人が読んで納得できるように書く」という論文書きの能力というのは、「書く指導」と同時にひたすら先生に叱咤されながら「たくさんの論文を読みこなす」という訓練がベースにあるように思えるわけです。
実は、私などの古い研究者は今言われているような「研究倫理」についてまともに時間をとった教育は受けていません。しかし、沢山の論文を先生に指導されながら読むという中で、自然に「論文においてやってはいけないこと」なども身についた気がするわけです。

なんていうか、研究者というのが確かに「本人が努力してなるもの」ではあるのですが、同時に「教育されてなるもの」であるという視点もあるわけで、私の場合、どうしても「教育はどうされていた」の部分が気になるわけです。
Posted by 分析化学者 at 2015年01月08日 10:11
そういえば小保方さんは当初、「1週間で200本の論文を読んで、ハーバードでの留学最後のプレゼンをした」、という逸話がありましたよね。
この話は多少盛っているだろうと思いますし(200って数字が好きなようですね)、むしろ日常的に読んでいないから最後にまとめ読みする必要に迫られたって感じがしますね。

ただ多量の論文から摘み食いしてプレゼンを出来る人間が、管理人さんが言うほど研究の基礎的な知識が欠如しているとは思えないです。

やっぱり私には意図的な捏造があったと思いますね。
ただし本人はOct4の発現増強までは確認したつもりですし、そもそもハーバード大学の教授であるバカンティの仮説でもあるので、STAP現象自体は起こり得ると思っていたんじゃないですかね。
で、学生時代からの安易な発想で、自分がやらなくてもどこかで再現(厳密には同じプロトコールではないものの)を取ってくれると考えたと。

管理人さんは頭の良い人がすぐばれる様な捏造をするはずがないと再三主張していますが、研究における知識レベルとその辺の浅はかさは別の問題で、十分両立し得ると思います。
実際にCNSに複数の論文出しているような教授でも、馬鹿な捏造が発覚した例はこれまでも多々あります。
私にはそれよりも、「研究における知識レベルが底辺でありながら、200本(?)の論文を読んでプレゼンをこなし、理研のお偉方との面接やディスカッションを乗り切る人間」の方が、よほどあり得ない存在だと思います。
これが単にプレゼン能力によるのなら、小保方さんのそれは洗脳とか催眠術とか超能力とかのレベルに達しているんじゃないですかね。
Posted by FOX at 2015年01月08日 14:32
こんにちは、FOXさん。

>この話は多少盛っているだろうと思いますし

う〜ん。大盛りに盛っている可能性もありますね。何らかの検索を掛けて出てきた論文数が200くらい。表題から目星をつけて要約を読んだのが20〜30報で、プレゼン用の図とか文章を拝借したのが10報程度、という可能性もありますからね。

なんていうかな、私なんかが彼女の論文作成能力がかなり低いと思うのは、笹井氏が最初に彼女の論文の下書きを読んだ時の感想である「火星人の論文かと思った」なんて言葉も関係します。普通の人は「火星人の論文」なんてのは目にすることが無いと思うのですが、論文誌の編集に携わると相当数の「何が言いたいのかわからない論文(と著者が思っているもの)」に目を通すことになります。あまりに意味不明なのは、査読に回らずに編集者の段階で落とすのですが、そんなに少ない数ではありません。

私が学生さんなどから「論文にする方法」みたいなことを聞かれてアドバイスするのは「まず、話せるようになる」ことです。自分の研究の目的、そのためにやった実験、そして得られた結果、その結果から自分が分かったと思っていること、これをこの順番で人にわかる様に説明できたら、後はそれを話し言葉のままでかまわないから文書にして、後で書き言葉に直せば、少なくとも「火星人の論文」では無くなります。つまりプレゼンが相手に分かる様にできる人なら、「火星人の論文」は普通は書かないわけです。

>理研のお偉方との面接やディスカッションを乗り切る

理研の報告書によると、小保方氏の採用において、「英語で実施すべき面接を日本語でやり、2通必要な推薦状が1通も届いていない異例の状態だった」となっています。「当時未発表だったSTAP細胞の研究を重視した理研が、大きな実績のない小保方氏を特例とみなして採用を急いだ」ためと言われています。こういう特例採用の場合に、理研のお偉方が厳しい面接やディスカッションをしたのかは疑問に思っています。

FOXさんが、小保方氏の能力について、何か今まで知られていない情報をお持ちなら、参考にしたいのでお教えください。
Posted by 分析化学者 at 2015年01月08日 16:49
分析科学者さん

いや、私も特に知られざる情報なんてものはもっていませんが、その特例採用は、ユニットリーダーに採用される際のものです。
それ以前に小保方さんは2年間客員研究員として再生研で働いています。
報道で読んだだけの情報ですが、客員研究員時代の小保方さんのプレゼンや研究報告が評価され、人事の方から打診した結果の特例採用です。
つまり面接以前の2年間に、高評価を得るだけのプレゼンを行っているのは少なくとも事実です。

またこの時点で小保方さんの後ろ盾になり得る人物はバカンティくらいのものですが、この人はハーバード大学の教授ではありますが、研究者としての格は理研のお偉方と比べると数段落ちますよね。
特に再生医療の研究者から見ると、むしろ胡散臭いぐらいの印象が強かったんじゃないでしょうか。
そう考えると、やはり特例採用を勝ち得たのは小保方さん自身の能力によると思うんですよ。
私にはそれだけの高評価を得た能力が、中身の無いプレゼンを上手く見せるだけだとはちょっと考えられません。
Posted by FOX at 2015年01月08日 19:32
質問が出ていますが、つまらない枝葉末節のことなので、いちいちお答えしません。こういうのはエンドレスで、キリがないので。無限に続けるわけには行かない。
こういうのをやりたい人は、掲示板で、一生やり続けてください。私は関与しません。

> という質問に答えていませんね。

別に、読者の些細な疑問にいちいちすべて答えるのが私の仕事じゃありません。私はあなたから一円ももらっていないし。ただの無償サービスです。それを要求するのはお門違い。

だいたい、人にものを頼むときの頼み方さえ知らないという、非常識な人に答える義務はない。乞食でさえ、タダでものをもらうときには頭を下げるというのに。(「おれに金を寄越せ」と威張って要求する乞食なんて、聞いたことがない。)
Posted by 管理人 at 2015年01月08日 20:05
> by FOX
> 「1週間で200本の論文を読んで、ハーバードでの留学最後のプレゼンをした」

証言したのがバカンティなので、何の価値もない証言です。
小保方さんの英語力はすごくひどいというのが既に判明しています。コピペで KCl を KC1 と OCRの読み取りミスがあったのを放置するぐらい。また、「こりゃ英和」を使っていたことも判明しています。
なお、プレゼンの内容は、たぶんコピペでしょう。バカンティがわからなかっただけ。

なお、200というのはたぶん最後の references に示した参考文献の数でしょう。実際に読んだわけじゃないと思います。読んだと思ったのはバカンティの早とちり。ま,プレゼンの内容は実質的には vacant であったと思える。

> 私にはそれだけの高評価を得た能力が、中身の無いプレゼンを上手く見せるだけだとはちょっと考えられません。

「STAP細胞はまさしく存在する」と笹井さんや竹市さんが信じていた(誤認)、というのが事実です。
今回の事件はすべて「誤認」「錯誤」で理解すれば説明が付きます。それを「意図的」というふうに誤認するから、「捏造」という誤った結論にたどり着く。
笹井さんや竹市さんが誤認していたのは不思議だと思えるかもしれないが、捏造論者がいまだに勘違いして誤認し続けていることからしても、「人間は誤認しやすい」「人間は自分の誤りに気づきにくい」ということが見て取れる。
笹井さんや竹市さんの誤認は、捏造論者の誤認と同様で、ただ方向性が逆なだけです。一方はありもしないSTAPをあると信じ続け、他方はありもしない捏造をあると信じ続ける。どちらにしても「自分は間違っていた」という可能性を考慮できないという盲目性がある。

STAP細胞事件の本質は、「錯覚」です。錯覚ゆえに「STAP細胞はある」と信じた人々がいた。その虚構性が判明したあとでは、錯覚ゆえに「捏造はある」と信じた人々がいた。……このような二重の錯覚が、この事件の本質です。だからこそ日本中を騒がすような集団ヒステリーが発生した。

 とにかく、今回の事件をもたらした根源は、笹井さんと竹市さん(理研神戸の上層部)です。国の方針ゆえに何が何でも成果を出せと尻を叩かれたせいで、無理に大ホームランを打つことを迫られた。そこへ小保方さんのSTAPという餌が吊り下げられたから、まんまと食いついた。
 根源が理研の上層部にあると見抜くことが必要です。それに気づかないまま、(狭い視野で)すべてを小保方さんに由来するというふうに認識するから、「捏造した」という誤った認識が生じるのです。

( ※ ただし、その真相を理解できるだけの知性のある人は、日本中でもごく限られている。こういう愚かさ[科学的知性の欠落]こそ、事件の背景かもしれない。)
Posted by 管理人 at 2015年01月08日 20:05
>笹井さんや竹市さんが誤認していたのは不思議だと思えるかもしれないが、捏造論者がいまだに勘違いして誤認し続けていることからしても、「人間は誤認しやすい」「人間は自分の誤りに気づきにくい」ということが見て取れる。

メビウスの輪みたいな、あるいは卵が先がニワトリが先かみたいな、何とも言えないもやもや感。
Posted by met at 2015年01月08日 21:30
>「STAP細胞はまさしく存在する」と笹井さんや竹市さんが信じていた(誤認)、というのが事実です

その通り。だから簡単に騙された。
そのような背景があるのだから、小保方氏に天才的能力は全く必要ない
Posted by 掲示板常連 at 2015年01月08日 21:31
> だから簡単に騙された。

小保方さん自身もだまされたんですけどね。
だました主犯は、自家蛍光と偽陽性とコンタミ。

なのにそれに気づかないで、「自家蛍光と偽陽性とコンタミをやらかしたのは小保方さんだ」という主張をするのが、捏造論者。自家蛍光と偽陽性は小保方さんが発明したわけじゃないんだけどね。
Posted by 管理人 at 2015年01月08日 22:21
>だました主犯は、自家蛍光と偽陽性とコンタミ

すごく不思議なんですが、何を持って管理人氏はnature論文の実験が間違いなく行われたと主張するのですか?

nature論文においては
データは存在しない
PHは違った
論文中のデータに意図的な操作が見つかった等

およそ実験自体が疑われる事実が多数明らかになってるのですが
Posted by 掲示板常連 at 2015年01月08日 23:31
> 間違いなく行われたと主張するのですか?

そんなこと主張していませんよ。世間並みに、一応の推定があるだけです。

私が言っているのは、「それらの架空データをゼロから構築するほどの能力は小保方さんにはない」ということです。お間違えなく。

「彼女には捏造するだけの能力がない」と述べたからといって、「真正なる実験をした」ということにはなりません。(私が言っているのは「ミス実験をした」ということです。ミスの仕方はいろいろあるから、特定はしません。)

そもそも、実験する機材も道具も何もかもそろっている状況では、実験をするのは容易であり、一方、ゼロからデータを構築して笹井さんやNatureをだますのは非常に困難です。何だってまた、簡単なことをしないで、特別難しいことをするんだ? 論理的な合理性がない。
Posted by 管理人 at 2015年01月08日 23:51
こんにちは、管理人さん。

>こういうのはエンドレスで、キリがないので。無限に続けるわけには行かない。

なんか、そちらに話を向けてしまった様で申し訳ないです。多くの人は「事故解析」「不具合解析」とかの経験が無いので、「起こらないハズのことは、故意で無ければ起こるハズがない。起こった以上必ず故意の違反があったハズ」と思うのも仕方ない事なんです。そして、貴重な対策経験を「誰かが故意にやったこと」として「故意さえなければ起こらないハズ」を前提のシステムを動かし続け、そして次の事故や不具合を引き起こすものなんです。

原発事故の時、「想定外」という言葉がかなり話題になりました。「対策が施されているのだからAは起こらない、あるいはAに至る事象が起きてもAに至るまでに対処可能だ」という時の対策には常に前提となる「想定」があります。その想定から外れることが起きたときに、対策は簡単に無効化されてしまうわけです。ところが多くの人はこの前提となる想定と対策の関係を把握せずに対策の有効性を信じているため、前提となる想定から外れたのは何かという話にはなかなかならないものなのです。

余談になりますが、原発事故の時「想定外などという責任のがれは許さない」と息巻いた人の多くが反原発の人だったことに驚いたことがあります。「想定外のことが起きない」のなら、想定して対策すれば原発は事故を起こさないとも言える訳で、本来なら原発推進派が「想定可能」と言い、反原反対の人が「いや、どこまで想定しても想定外のことが起きないとは言えないのだから原発はやめよう」という方がよっぼと合理的に思えた訳です。

今回のSTAP細胞問題に関しては、「想定外に無能な研究者(もどき)を優秀な研究者として採用してその成果に期待してしまった」があるわけですが、その無能さがある意味、その能力を評価すべき人たちの「想定される無能さ」の範囲から外れていたために、評価が狂ってしまった面を感じています。
Posted by 分析化学者 at 2015年01月09日 08:54
管理人殿

ご意見の矛盾をお尋ねしたら、「読者の些細な疑問にいちいちすべて答えるのが私の仕事じゃありません。私はあなたから一円ももらっていないし。ただの無償サービスです。それを要求するのはお門違い。」というご返事はすごいですね。人生経験が少ない私にとってこのような返事をいただいたのは初めての経験です。貴重な体験をさせてもらっています。

一応、最初に「教えてください。」「ご意見をお聞かせください。」とお願いしたつもりだったんですけど、「人にものを頼むときの頼み方さえ知らないという、非常識な人に答える義務はない。乞食でさえ、タダでものをもらうときには頭を下げるというのに。」と頭ごなしに返されたら言葉も無いです。

ブログで、意見を述べ、コメント欄を設け、他の人の意見を聞くというサイトかと思ったのが大間違い。異なる意見には、高いところから、罵声を浴びせるサイトだったんですね。

掲示板常連さんが指摘しているように
>だました主犯は、自家蛍光と偽陽性とコンタミ。
と考えておられるのは管理人殿だけのようで;
1)自家蛍光は指摘されたのに無視した。
2)偽陽性:どんな試薬だって、対象がなくても反応らしきものが見える。多能性マーカー遺伝子の発現を見ると14例中4例でES細胞に比べいくつかのマーカーに10%程度の発現があっただけhttp://www3.riken.jp/stap/j/e3document9.pdfで、これをもって偽陽性とは言いがたい。
3)コンタミ:コンタミネーションと都合のいいようにSE細胞を使ったのとは全く違う。

>「それらの架空データをゼロから構築するほどの能力は小保方さんにはない」
ということはなく、同一パラフィンブロックにテラトーマの細胞塊とホストの小腸と膵臓を突っ込む能力はあるのだ。

と、管理人殿と異なる意見を述べても、論理の矛盾を突いても、分析化学者さんのおっしゃるようにエンドレスなようで。
Posted by 異分子 at 2015年01月09日 08:54
異分子さんはおそらく、この罪深い女を罰しろ、
なぜならこやつは男を食い物にする大悪人なのだ、
結婚詐欺で連続練炭殺人犯のアレとか後妻業で
遺産目当ての連続殺人犯のアレとかと同じで
男の敵、希代の悪女、重犯罪者なのだ!!と思ってるようです。

だから、なぜ私の意見に同意しないのだ?お前達みんな間違っている、
目を覚ませ!とばかりに頑張ってるわけで。

ところが大半の人は、小保方さんの罪のレベルは
自分で石器を埋めて自分で掘り返して考古学的に世紀の大発見をした
例のゴットハンド教授程度だな、と思っている。

誰も小保方無罪とかは考えてませんが、その程度だな、と。

自分で嘘ついてるうちにそれが心の中でなぜか本当の事になって
嘘をついてる自覚もなく自信満々に言い張ってくる、
周囲をあぜんとさせる、よくいるタイプの女性です。

あの一連の会見で、ちょっとイカれた目をして
「ありまぁす」と言い張れる小保方さんと、
困ったコレどう始末つけよう、という顔してた
理研上層部や検証委員の顔と対照的で、あれを見た人は
大抵、ああー、と分かった筈です。まともな社会人なら。

それを分からない、一般社会での経験が薄そうな、
一部のネットでだけ気が大きくなるタイプの人が
いや、間違っている!!あれはあの女の陰謀なのだ
騙されちゃだめだ!!って大騒ぎしてる。

小保方さんあたりが重要なポストにつけて
あそこまで今回の件が大事になったのはむしろ
文部省の方針(研究費配分の成果主義や大学のAO入試等)と
理研上層部の無駄なパフォーマンスが問題であり、
学術誌のチェック体制が問題なのだ、女一人を血祭りにあげて
研究制度の根本の問題から目をそらすのが困るのだ、
という管理人さんの主張が理解できないなら仕方ないです。

異分子さんの精神状態も結構問題です。自覚したほうがいい。

炎上大好き、攻撃大好きなネットオタク男性像として、
相対的に貧乏、社会的地位がかなり低い、女に相手にされない、
妬み深く、実績が無いのにむやみにプライドは高い。こんな精神像。

今回、ちょうどそのポジションの裏返しになる
若い女(まあ美人)が理系で(かしこい)高いポスト
そして山中教授のips細胞に匹敵するような世紀の大発見!

…から転じて実は思い込みによる偽データでコイツ詐欺師だった
ねつ造しやがって!さあやっつけろ!となるわけで、
ネット男子wの鬱憤を晴らすにはまったく最適すぎる逆の配置です。

立場からして、いくら攻撃しても反撃できないでしょう。
この安心感と正義感によだれたらしながら群がるネット男子w
異分子さんが頑張って色々言い張るとさらに確信せざるをえないです。

異分子さんは自分が正義のつもりかもですが、
とりあえず第三者的に見ると、ネチネチからんで、
この女に罪がないとでもいうんですかねえ?と執着するアレな人が
今回の件でいろんな問題点や矛盾点を指摘する、社会に有益な人に
粘着して困らせてるの図です。
Posted by ひら at 2015年01月09日 09:50
ひら 様

異分子です。
(管理人殿。すみません。こんなことに反応してコメント欄をつぶしてしまって。お許しを。こういうことこそ2chでやるんでしょうね。)

私の発言の どこを読むと「この罪深い女を.....重犯罪者なのだ!!」と私が思っていると判断されるのかわからないです。小保方氏を「結婚詐欺で連続練炭殺人犯のアレ」と同じとは思っていないからです。

「大半の人は、小保方さんの罪のレベルは....ゴットハンド教授程度だな、と思っている。」という「大半」の根拠はどこにあるのでしょうか?

「小保方さんあたりが重要なポストにつけて....という管理人さんの主張」を批判していないですよ。早稲田や女子医大の指導や、理研の対応に問題がなかったなど一言もいっていませんよ。早稲田の教育はむちゃむちゃでしたね。これについて管理人殿の意見を批判してませんよ。
私は小保方氏の「捏造」と思うのですが、管理人殿は「ミス」だというので反論しているのですよ。管理人殿は「都合よくグラフも歪曲した」ことをたいしたことではないから騒ぐなとおっしゃるから、それはちがうでしょといっているのです。
「何にもわからない中学生レベルなんだからホストの組織とテラトーマを一緒にしたんだ」と管理人はおっしゃるのですが、私はもうPIなんだからそんなことはないでしょといっているわけですね。

「 炎上大好き、攻撃大好きなネットオタク男性像....プライドは高い。こんな精神像。」と侮辱されるのは勝手ですが、社会的地位が低く、女に相手にされない等々とおっしゃる根拠はどこにあるのでしょうかね。もっとも女にもてるとは本人は思っていないから、そこはあたっているかも。

ネットでよくある根拠もなく喧嘩をふっかける、侮辱する、罵倒する人は欲求不満なんですよね。本人だけが不当に虐げられていると思っている人に多いパターンと思っています。どうぞご自由に。同情もしませんよ。
Posted by 異分子 at 2015年01月09日 13:36
こんにちは、異分子さん。

ここの管理人さんって結構「面倒くさがり屋」だからね、いくら頑張っても、無駄だと思います。まあ、「ひら」さんみたいに、「罵りたいだけの人」を呼び込んで、面倒くさがり屋の管理人さんが、このコメント欄が閉じられるだけね。

自分だけで「あの管理人は馬鹿だから自分の質問に答えることはできない」と思っている方が良いかも知れません。

なんていうかな、私なんかは「大局として」みたいな意識で、管理人さんの意見に付き合っているので、あまり気にならないのね。細かい故意の捏造はあったかも知れないけど、大局としては「愚かさ」の方が優先だろうな、みたいな感じかな。

なんていうかな、私は現実に起こった問題の再発防止に関わったりことが多いとはいえ、責任追及にも関わらない訳ではないのね。でね、常に完璧に「詳細」を明確化するかというと、そうでもないのね。

実は大局的なのはむしろ責任追及の方なんだけどね。なぜなら、「責任が追及できるだけの証拠があれば良い」からなんです。一人の不良社員を懲戒解雇するのに、その人が100の不正をしていたら全ての不正を列挙しなければならないかというとそんなことはなくて、懲戒解雇に値するだけの不正をしっかりとつかめば良い訳だからね。

でもって、事故の再発防止なんかの時は、細かく調べるのは「不正な操作」であって、「不正な意図」かどうかは、実は「どうでも良い」面が出てしまう。要は「不正な操作」ができないようにしてしまうのが一番の目的で解析しているからなのね。

そういう意味でいうと「責任追及」で考えても、「再発防止」で考えても、解明されない部分というのはあるもの、なんてのが、私なんかの理解になるわけです。ある意味、私も面倒くさがり屋の面があって、「目的にかなうレベル」で解明しようとするからなのね。

まあ、自分自身「不満を感じない」訳では無いけどね(笑)。
Posted by 分析化学者 at 2015年01月09日 15:52
> by 異分子

あなたの場合は、私の話を理解しようという気が全然ないので、話すだけ無駄です。

> 分析化学者さんのおっしゃるようにエンドレスなようで。

エンドレスと書いたのは、私です。私の発言をまったく理解していないのは、ここでも自明。あなたに説明するのは時間の無駄だとわかりました。小保方さんと同様で、人の指摘を読まないんだから。

ちなみに、上の1,2,3はすでに説明済み。なのにそれを「論理の矛盾」と思っているとしたら、あなたに何を説明しても無駄だということ。相手にするだけ無駄。そもそも、読まないんだし。

 それでも私は親切だから簡単に説明しておくと……

> 1)自家蛍光は指摘されたのに無視した。

 無視したというより、理解できなかっただけ。指摘を理解できないことをもって「捏造した」と結論するのは、論理の飛躍。
 また、たとえ理解していたとしても、赤色チェックの方法を知らないのだから、どうしようもない。「本人が知らない方法をやるべきだった。なのにやらなかったから、捏造だ」というのは、論理の飛躍。
 捏造論者の言い分は、この手のムチャクチャばかり。小保方さんと同レベルのデタラメ。

> 2)偽陽性:……これをもって偽陽性とは言いがたい。

 偽陽性と言うかどうかは関係ない。これは私の言葉の呼び方しだいで、定義しだい。何と呼んでもいいが、とにかくこの現象によって小保方さんが認識ミスをした(錯覚した)ということが説明される、ということ。
 「認識ミス」で十分に合理的に説明が付くのに、ことさら「捏造をした」と見なす理由がない。特に、捏造には高度な知性が必要だったことから、捏造説は自己破綻する。何度も言っているとおり。

 あなたは私の言っていることをちっとも理解しようとしない。だから私は同じことを何度も繰り返すハメになる。同じことの繰り返しなので、時間の無駄。

 ──

 p.s.
 「自家蛍光を無視した」という話があったが、それを無視して論文を書いたのは、小保方さんではなくて笹井さんです。気づかなかったのも笹井さん。この件は笹井さんのミスです。
 笹井さんのミスを放置したのは、小保方さんも理解できなかったからだ、と解釈できます。
Posted by 管理人 at 2015年01月09日 19:32
面倒臭くなったので、コメント欄を閉じます。
Posted by 管理人 at 2015年01月09日 19:33
  ※ コメントが掲載されるまで、時間がかかることがあります。

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