2014年12月05日

◆ 給食のパンは持ち帰れるか?

 給食のパンが余ったら、家に持ち帰ることはできるか? ──

 「できるに決まっているだろ」と思うかもしれないが、あにはからんや……という話。
 以下では、おおざっぱに話を紹介するだけなので、詳しくはリンク先を見てほしい。

 (1) クラス全員で給食の完食

 栃木県の中学校で、クラス33人全員で「年間給食完食」を達成した、という報道がある。全員で助け合いながら残飯をなくし、食の大切さを学んだ、とのこと。教育長は「素晴らしい、聞いた事がない。クラスのまとまりがある証」と称賛した。
  → 2014年3月21日
 半年以上前の報道ですね。(^^);
 これが、はてなブックマークで話題になって、批判された。
  → はてなブックマーク 2014-12-05

 (2) 持ち帰り

 しかし、おかずだけなら、完食は可能だろう。育ち盛りの中学生ならば、「もっと食べたい」と思う人も多いはずだ。
 一方、パンは、残す人もいるだろう。ただ、パンは残したあとで、家に持ち帰って、食べることもできる。あるいは、下校の途上で、食べることもできる。
 自分などは、中学生くらいになると、部活帰りに空腹で歩けなくなるため、こっそり給食のパンの一部を残しておいて、「非常食」として帰り道にむさぼり食ったこともあった(※悲しい食糧事情ではありません)。
 また、パンを残している友人がいると、帰り道にみんなでハイエナのように群がって、奪い合うようにして食べた(※これも悲しい食糧事情ではありません)。
( → Excite Bit コネタ

 ただ、この記事にも書いてある通り、「持ち帰る」というのは過去のことであって、今は「持ち帰らない」という風潮のようだ。

 (3) 持ち帰りできない

 すぐ上の記事には、こう記してある。
 いったいいつ頃から、給食のパンは持ち帰らないことになったのか。都内の公立中学校のある教員は言う。
 「給食のパンを持ち帰らないようになったのは、もうずいぶん前から、少なくとも私が教員になった10年前ぐらいにはみんなそうでしたね。…
 これは小学校中学校共通で、東京だけでなく、他県でもだいたい持ち帰らせないようになっていて、その理由は『衛生上よろしくないから』です」
( → Excite Bit コネタ

 このことは、次のページにも記してある。
  → いま、給食で食べ残したパンを持ち帰らせない事を知っている

 (4) 文科省の方針

 どうしてこうなったかというと、文科省の方針であるそうだ。文科省の通達があったという。
 学校給食で児童・生徒に出されるパン。かつて食べ残すと家庭に持ち帰られたが、今では学校給食の衛生基準を定めた文部科学省の通達を理由に、袋に入った手付かずのものですら持ち帰り禁止にされ、ごみとして処分している学校が多い。
 「この基準ができたのは1997年度。背景には、96年7月に堺市で病原性大腸菌 O157による集団食中毒が発生し、児童3人が死亡した事件がある。」

 文部科学省は「残食の持ち帰りは禁止することが望ましい」としているが、現場ではこれを理由に「全面禁止」しているところが多数派だ。
( →  食卓の向こう側 / 西日本新聞

 要するに、O157による集団食中毒が発生したあとで、過剰反応が生じて、それが今日まで続いているらしい。

 (5) 福岡市の試み

 たかが通達に束縛される必要もないので、福岡市では、持ち帰りを許容する試行がなされた。その報告。
 食べ残しパンの持ち帰りを可能とした場合にどのような問題が生じるのかを確認するため,試行を実施

 試行の結果と考察
(1)持ち帰ったパンによる健康被害の発生について
試行校から異物混入や食中毒等による健康被害の発生に関する報告はなかった。
(2)完食に向けた取組みへの影響について
試行校から「完食に向けた指導が難しくなった」,「食べ残しが増えた」との報告もあったが,全体としては,試行後(11 月)のパンの残滓率は試行前(6月)よりも減少しており,食べ残しパンの持ち帰りが安易な食べ残しにつながったとは言えず,これまでの完食に向けた取組みによるものと考えられる。
(3)その他
「つぎは完食するように声をかけている」など,持ち帰ったパンをきっかけとして家庭でも給食の完食について話題にしたり,「食べ残した量で,その日の体調を知ることができる」,「完食できないことに悩み,不安そうにしていたのがなくなった」など,種々のメリットがあることが確認できた。
( → 報告書(PDF)HTML変換

 


 ※ 以上で、おおざっぱに情報を示した。
   詳しい話は、リンク先を見てほしい。



 【 関連項目 】

 食品廃棄については、過去の項目でも論じた。
  → 食品廃棄の無駄
  → 食品廃棄物と返品
  → 食品廃棄でコストアップ
  → コンビニの食品廃棄

 食品廃棄というのは、実に多大な無駄なのである。
 その一方で、「エコのため」と称して、レジ袋なんかをしきりに節約しようとしている。頭隠して尻隠さず。
  → レジ袋有料化と食品廃棄
posted by 管理人 at 21:49| Comment(2) | エネルギー・環境2 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
かばんの奥底から年代物のパンが出てきたこともありました
Posted by 先生 at 2014年12月06日 10:54
かばんじゃなくて、クラスの子だけれど
机から
おかず+○キ○リ
が出てきた。(生きてますよ〜)
びっくりしたね。30年前だけど。
Posted by そうですね at 2014年12月07日 19:12
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

過去ログ