2014年11月20日

◆ 筋肉性の疲労の回復には

 前項 の続き。
 単に頭が疲れただけでなく、筋肉が強張ることがある。つまり、肩凝りだ。
 これを解決するには? ──

 《 本項は、前項 の 「 (1) 神経性の疲労」の続きである。 》


 (2) 筋肉性の疲労

 筋肉性の疲労というのは、要するに、肩凝りのことだ。単に頭が疲れているのは仕方ないが、肩が凝るのはどうにも耐えがたい。頭の疲れのほかに こんなものが付随するのは、やりきれない。(何だか罰ゲームでもやらされた気分だ。余計なものがくっついている。)

 これを解決するには、たいていは、「肩凝りをなくす運動・体操」という措置を取る人が多い。たとえば、これ。
  → つらい肩こりが劇的に解消した あべこべ体操の
 だが、体操という事後的な対症療法とは違って、もっと根源的に解決する方法がある。(うまい方法がある。)

 そもそも、肩凝りはなぜ起こるのか? 筋肉が無駄に緊張しているからだ。
 まず、頭(脳味噌)を使うのは仕方ないが、そのとき、肩や背中の筋肉を使うことは特に必要ないはずだ。なのに、どういうわけか、肩や背中の筋肉が使われる。その筋肉がずっと張り詰めているせいで、肩凝りが生じる。

 ではなぜ、肩や背中の筋肉が使われるのか? 私はさんざん考えたすえ、こう推定した。
 「きちんとした姿勢を取るときには、どうしても、肩や背中の筋肉が使われる」
 では、これを解決するには、どうすればいいか? こう考えた。
 「椅子が問題だ。椅子を高級な椅子にすれば、この問題は解決するはずだ」

 その理由は、こうだ。
 「事務用の椅子では、通常、背中の腰椎部分を支えるだけであり、肩の部分を支えない。そこで、肩の部分を支えるように、自動車のシートのような大型の椅子を使えばいい」

 以上の推定の下で、いろいろと情報を見ると、「高級椅子にすると疲労が激減した」という話が見つかる。たとえば、これ。
  → 本当に賢いお金の使い方は「毎日長時間使うもの」にお金をかけること
  → 長時間座っても劇的に負担が少ないハーマンミラー

 というわけで、上記の記事によれば、8万円の椅子または 14万円の椅子が良い、ということだ。(高すぎ!)

 ここで私の考えを示すと、こうだ。
 「椅子というのは、坐ってみないと、どの椅子がいいかわからない」

 そこで早速、良い椅子をチェックしようと思ったが、どの店にするか? ざっと見たところ、いろいろとお店があるが、ニトリが(コストパフォーマンスの点で)良さそうだった。そこで、ニトリに行ってみた。
 ニトリにはたくさんの椅子があったが、そのほとんどは、背もたれが緩い傾斜になっている。つまり、背面が後ろに傾いており、背中の体重を受け止める。
 しかし、それだと、デスクワークをするにはあまり向いていないと思える。「ふんぞりかえった姿勢でデスクワークをする」というのは、不自然だからだ。
 どちらかというと、背もたれがやや直立気味の方がいい。そういう椅子は、1種類しかなかった。これだ。
  → ワークチェア(ヒューズ)
 たったの 9515円。それでいて、かけ心地は、私にとってはこいつが最高だった。(他にも数万円のも試してみたが、いずれも傾きがゆるすぎて、ふんぞりかえるような姿勢となり、適さなかった。)

 ともあれ、これが最適だと思ったので、これを購入してみた。(色は黒とダークブラウンの2種がある。私の行った店では黒は品切れでダークブラウンだけだった。しかし黒は白い「しつけ糸」みたいなのが目立って、見映えが悪い。ダークブラウンで十分だ。なお、店からの配送料は 1000円だ。インターネットだと、配送料は 500円だ。ネットの方が安い。)

 ──

 さて。これで椅子を購入したわけだが、その結果はどうだったか? 
 買ったときは、「なんて安いんだろう。これまでの事務用の椅子(背もたれが小さいもの)と同程度の価格だ。それでいて、5〜10万円ぐらいの椅子と同じぐらいの掛け心地だ」と思っていた。だから、「仮に失敗したとしても、そう悪くはないし、金の損失にもなるまい」と思っていた。
 しかし、購入後、半月ぐらい利用し続けてみると、結果は予想外で、満足度はほぼ完璧である。最初に体験したときの満足度がずっと続いている。
 特に大事なのは、肩凝りがほとんど起こらなくなったことだ。というのも、次の違いが生じたからだ。
 @ これまでは、背中に少し体重を掛けただけで、ほぼ直立の姿勢を自力で保っていた。そのせいで、上体の緊張状態が常に続いていた。(作業中はずっと上体の筋肉が緊張していた。)
 A この椅子を使うようになってからは、少し後ろに凭れるような感じになり、背中の全体重を受け止めてもらっている。自分で上体を支えることはない。上体を支えるのは椅子である。そのせいで、上体の筋肉は常に弛緩している

 要するに、これまでは上体の筋肉が緊張していたのに、これ以後は上体の筋肉が緩みっぱなしである。だから、肩凝りのような筋肉疲労が生じるはずがないのだ!
 というわけで、この椅子を使うようになってから、肩凝りの問題はほぼ解決した、と言える。

 なお、後述の [ 付記4 ] の前の を参照。



 [ 付記1 ]
 この椅子が最高かどうかは、断言しがたい。個人差もあるだろうから、自分で椅子をあれこれと試してみることをお薦めする。
 特に、私はスポーツマン体型 or 痩せ型なので、背もたれが直立ふうの方がいいが、体が肥満体ふうの人だと、背もたれが緩い方がよさそうだ。(上体の体重をいっそう背中で支持するために。)……このように、個人差があるので、自分で椅子を試してみることをお薦めする。
 ただし、たいていの高級な椅子は、背もたれが緩くなりがちであり、そのせいで、ふんぞりかえったような姿勢を強いられる。これだと、机の上の液晶画面との間の距離も、自然に長くなるので、文字が小さく見えてしまう。そういう難点があることも理解しておこう。
 ふんぞりかえった姿勢になって、机の上の24インチぐらいの液晶を見ると、液晶との距離がかなり長くなりがちだ。それだとちょっと困るかもしれない。
( ※ ノートパソコンだと、ノートパソコンを空中で支持するような装置が必要になるかもしれない。)
 こういう問題をなくすには、やはり、ふんぞりかえった姿勢になるのは、避けた方がいいだろう。

 [ 付記2 ]
 本項でお薦めしたニトリの椅子は、自動車の椅子によく似たデザインだ。サイズも非常に大きくて、高級車のシートにかなり近い。(大衆車の小さなシートとは段違いの大きさだ。)
 座り心地も、自動車のシートにそっくりだ。ウレタンが体を柔らかく包み込む感じだ。この点は、他の事務用の椅子[メッシュタイプ]とはかなり異なる。
 私としては、今回の椅子のタイプが好みだ。(メッシュタイプは好きではない。)

 [ 付記3 ]
 今回の椅子には、ランバーサポートはない。つまり、背中の中央で腰椎部を支えることはしない。そのせいで、長時間の連続使用には適していない、とも言えるだろう。
 しかし、長時間の連続使用なんて、私はしない。1時間にいっぺんは必ず起き上がる。
 なお、私の個人的な感覚では、椅子は、腰椎部を支えるよりも、肩の部分を支えることの方が大切だ。腰椎部ばかりを支えていると、どうしても肩のあたりに力が入ってしまう。それだと、筋肉が緊張してしまう。
 むしろ、体の力を抜いて、肩のあたりを椅子の背面に押しつける感じにするといい。腰椎部(背中の下部)は、少し浮かせるような感じにした方がいい。つまり、「だらしない姿勢」の感じにするといい。……これだと、いかにもだらけた感じになり、上体の力が抜ける。だから、上体の緊張がほぐれて、上体の肩凝りは生じなくなる。
 とにかく、椅子の背もたれで肩の体重を受け止めることが大切なのだ。そのことに留意しておこう。(これが肩凝りを防ぐコツだ。)
      《 注記 》
     あとで思ったのだが、肩の体重を受け止めるというのは、次の意味がある。
     「頭をやや後ろに傾けることで、頭部の重心を首の上にもっていく」

     これはどういう意味があるか? 本来ならば、頭の重心は、首よりも前にあるはずだ。すると、頭(約 20kg)の重量を、首のあたりの筋肉で支えることになる。このことが、首のあたりの筋肉を緊張させて、肩凝りの原因となる。
     そこで、頭をやや後ろに傾けて、頭部の重心を首の上にもっていけば、このような筋肉の緊張がなくなるので、肩凝りの原因がなくなる。……これが真相だろう。 (

 [ 付記4 ]
 ネットで人気なのは、8〜15万円ぐらいする高級椅子だ。たとえば、こんなもの。
  → はてなデザイナーに人気の椅子を調査してみました - Hatena Designer’s Blog
 
 こういう馬鹿高い椅子を使えば能率がアップして仕事が大幅に進む……ということは、ない。そのことは、はてなのデザインを見ればわかるだろう。
 高級な椅子を使っても、はてなはひどいデザインばかり。見映えばかりを気にして、機能性が最悪、というデザイン。……こういうふうに仕事に集中できなくなるような椅子、と言えるかもね。(高額だけど。)

 ただ、この馬鹿高い椅子とそっくりなデザインと機能性の椅子は、ニトリでは大幅に安く買える。
  → ニトリネット
 ま、ニトリの店舗に行けば、さまざまな椅子を実際に体験できるので、お好みのものを見つければいいだろう。椅子はやはり、実際に腰掛けてみることが大切だ。

 あとで調べてみたところ、リクライニング機能が付いていて、座面高も低くできる、高機能品もあった。
  → ワークチェア(エバーツ カワ BK)
 こっちの方がいいかも。値段はほぼ倍額だけど。
 


 [ オマケ ]
 今回の椅子もそうだが、椅子の座面はかなり高めである(位置が)。靴を履いて使うのであれば問題ないだろうが、スリッパであれば座面が高すぎて困るかもしれない。
 そういうときには、「足置き場」となるものを足元に置くといい……という意見をネットで見つけたが、もっとうまい方法がある。
 DIY (日曜大工・工作)店に行って、合板(特に 集成材 木質ボード)を買えばいいのだ。厚さが 10ミリ程度の合板を足元に敷けば、1枚で 10ミリ、二枚で 20ミリ、床が高くなる効果が生じる。
 合板(特に 集成材 木質ボード)は、かなり安くて、千円程度で買える。
 ただ、大柄の人(足が長い人)であれば、この問題は生じないだろう。また、靴を履いて使う場合にも、この問題は生じないだろう。

( ※  集成材 木質ボード は、強度が足りないので構造材には使えないが、足元に敷くぐらいには使える。価格が安いのが美点だ。/なお、ネットで買うと、送料が馬鹿高くなるので、地元で買う方がいい。)
( ※ 木質ボードのかわりに、アイロン台 を使ってもいい。これだとかなり厚みを取れる。ただし表面は柔らかすぎて、すり減るので、この上にもう一枚、木質ボードを乗せる必要がある。)

posted by 管理人 at 23:54| Comment(6) |  健康・寒暖対策 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
椅子はバランスボールでどうですか?
身体も鍛えられます。
Posted by ソロモン at 2014年11月21日 06:36
<STRONG>[ 付記3 ]</STRONG>
 に、下記の一文を加筆しました。

 ──

  《 注記 》
 あとで思ったのだが、肩の体重を受け止めるというのは、次の意味がある。
 「頭をやや後ろに傾けることで、頭部の重心を首の上にもっていく」
 これはどういう意味があるか? 本来ならば、頭の重心は、首よりも前にあるはずだ。すると、頭(約 20kg)の重量を、首のあたりの筋肉で支えることになる。このことが、首のあたりの筋肉を緊張させて、肩凝りの原因となる。
 そこで、頭をやや後ろに傾けて、頭部の重心を首の上にもっていけば、このような筋肉の緊張がなくなるので、肩凝りの原因がなくなる。……これが真相だろう。
Posted by 管理人 at 2014年11月21日 19:02
どんな椅子がいいかについては、2ちゃんねるで「椅子に詳しい人」たちが延々と論じ続けている。
  「3万円以下のチェアにも一寸の魂」
 というタイトルなので、この語で検索すると見つかる。
  → http://is.gd/1ihYkx
Posted by 管理人 at 2014年11月21日 23:37
椅子も非常に重要ですね。私はキーボードを出来るだけ低くすることで肩のの緊張感が抜けた気がするのでこれも効果あると思います
Posted by ブログファン at 2014年11月22日 05:36
上記の2ちゃんねるの記事のひとつ
   → http://j.mp/1y0lf64
 にある話の一部。
  ・ ニトリの「タンパ」というメッシュ椅子は評判が悪い。 http://j.mp/1xAwwKm
  ・ ニトリの「セントレ」という合皮椅子(ウレタン)は評判がいい。 http://j.mp/11MuMSq
  ・ ニトリは返品が可能。
  ・ 座面(最低高)が異常に高い椅子(48〜50cm)があるので注意した方がいい。
Posted by 管理人 at 2014年11月22日 10:31
メッシュ椅子は、(ニトリなどの)安物はダメだが、高級品は良い……という評判がある。
 一方、メッシュ椅子は、通気性が良いので、夏は涼しくていいが、冬は寒くて凍えそうだ、という声もある。
 そこで一案。冬には、メッシュ椅子に毛布のようなカバーを掛ければいい。ふわふわして居心地もいいはずだ。ただしサイズが問題だ。毛布は大きすぎる。そこで「膝掛けなら最適」と思って、調べてみた。
  → http://j.mp/1uMTHim
 1280円。格安だ。サイズは 70×100cm なので、背面を覆うには十分だろう。(ただし、座面も覆うことはできないので、座面は別に、座布団みたいなものを使うといい。)
Posted by 管理人 at 2014年11月22日 10:59
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