2014年10月21日

◆ F-35 の決定過程の不正

 次期戦闘機は F-35 に決定されたが、その決定過程には不正があったことが判明した。 ──

   ※ これは別項のコメント欄に書いたことの焼き直しである。


           *       *       *

 次期戦闘機は F-35 に正式決定された。(2011年末)
  → 次期戦闘機、F35に正式決定

 しかしながら、ここには不正があったことが判明した。不正といっても、賄賂などではなくて、もっとひどい。「選考対象の候補のうち、 F-35 こそ最高である」ということの論拠が捏造されたのだ。
 
 まず、決定理由の文書は、次にある。
  → 航空自衛隊の次期戦闘機の機種決定について
 ここに、別添資料(PDF:7.3MB)というものがあるので、ダウンロードしてみる。
 
 このうち、16ページに、次の記述がある。
経費
最も費用が嵩む経費項目である機体購入費と燃料費のうち、 機体購入費用については F/A-18E の評価が最も高く (=経費が安い)、燃料費についてはタイフーンの評価が最も高かった (=経費が安い)。しかしながら「経費」 全体の評価においては、機体購入費と燃料費のいずれにおいても次点の評価を獲得し、また、航空自衛隊と同様の空中給油方式を採用しているため追加の改修経費も発生しなかった F-35A が最高点を獲得した。 F-35A と 次点の機種とは僅差であった。

 つまり、F-35A は本当は高価格なのに、「空中給油装置の改修経費が発生しなかった」という理由で、タイフーンを抑えてF-35A が(経費では)最優秀になった、ということだ。

 しかし、これはおかしい。
 理由は二つある。

 ──

 (1) 空中給油方式の改修経費

 タイフーンではこれが巨額になると想定されている。しかし、これは虚偽だ。なぜなら、空中給油方式の改修経費は、実際にはゼロであるからだ。
 防衛省の算定では、「機種ごとに空中給油方式の改修経費が必要だ」と想定されている。しかし現実には、そんな馬鹿なことはしない。かわりに、空中給油機(ボーイング 767 など)に積載されている空中給油装置の方を改修するだけだ。ここでは、ノズルのようなものを少し変更するだけで済む。というか、追加するだけで済む。
 ここで、その変更または追加の対象となる機数は、空中給油機の機数だ。それは、現状では、5機である。つまり、5機にノズルを2〜3個ぐらい追加するだけで済む。総計、10〜15個ぐらいのノズルだ。その経費は、ほとんど無視できるレベルだ。
 現実には、これだけの改修経費しかかからない。にもかかわらず、防衛省は、「タイフーンの1機ごとに多額の改修費用がかかる。そのせいでタイフーンは F-35A よりも高架になってしまう」と算定した。
 これは明らかに不正な捏造だ。
 ( ※ 防衛省はわかっていて、わざと国民をだましているわけだ。捏造の悪意はたっぷりある。「どうせバレないだろう」と国民を見くびっているのだろう。実際、これまで、バレなかった。軍事オタクはみんな見抜けなかった。……世間で見抜いたのは、私だけだ。まったく、ひどい悪質さ。)
 ( ※ ひょっとして、防衛省はこのことに気づかなかった、という可能性もあるが、それだったら、馬鹿すぎるので、次期戦闘機の選考はやめた方がいい。あまりにも馬鹿すぎるから、私に丸投げしろ。無料で決めてあげるよ。それは、別項に記したとおり。:公開済み。)

 (2) 価格算定の不正

 防衛省は F-35A の価格を不当に安く見積もった。当時、「1機 100億円で契約」と説明していたが、これがインチキ価格であることは、当時から指摘されていた。「米国は最初の契約機だけは 100億円で契約するが、実際に大量配備するときには 200億円近い価格に値上げするはずだ」というふうに。
 この件は、下記でも論じていた。
  → F35 を導入延期せよ
 この項目の時点で、すでに 154億円になっている。その後、さらに大幅に値上げしてから、技術革新で少し値下げして、現時点では 150億円(1億4800万ドル)程度だ。
  → http://bylines.news.yahoo.co.jp/kimuramasato/20140807-00038085/

 というわけで、「1機 100億円で契約」という防衛省の主張は、国民をだましていたことになる。正確に言えば、米国企業(ロッキード)の嘘を、「嘘だ」とわかっていながら信じて、それを国民に押しつけたわけだ。ロッキードと防衛省がグルになって、国民をだました形だ。「100億円ですよ」と国民に言っておいて、実際には 150〜200億円を請求するのだから。
 なお、150億円というのは、現時点での見込み価格であるにすぎない。開発がさらに難航すれば、このあとさらに価格は上昇する。最終的には、やはり、200億円近い価格になるだろう。
 一方、ユーロファイターはすでに開発がほぼ完了していて、このあと価格が急上昇するとは思えない。で、現時点では、8000〜8500万ドル であるようだ。
  →  http://toro.2ch.net/test/read.cgi/army/1376695496/l50 (孫引き)

 
 ちなみに、ユーロファイターが 80億円で、 F-35A が 150億円だとすれば、差額は 70億円。にもかかわらず、「 F-35A の方が安い」と判定したとしたら、空中給油機の改修のために、1機 70億円もかかる計算だ。しかし、そんなことはありえない。
( ※ F-35A が 100億円だとしても、80億円との差額で、空中給油機の改修のために、1機 20億円もかかる計算だ。これも、ありえない。……防衛省はやはり、数字で不正をしているね。)
posted by 管理人 at 23:54| Comment(0) |  戦争・軍備 | 更新情報をチェックする
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