2014年10月19日

◆ 温暖化に太陽光発電は無効

 地球の温暖化が話題になっているが、このために太陽光発電を導入しても無効である。なぜなら寿命が 20年しかないからだ。 ──

 地球の温暖化が話題になっている。将来的にはかなり温暖化が起こる、という趣旨。
  → 今世紀末には平均1.8℃(予測の幅は1.1〜2.9℃)の上昇 - Google 検索

 そこで何とか温暖化を阻止するために、太陽光発電を導入しよう、という動きが強い。再生エネ法案もそうだ。限度いっぱいになっているのに、もっと導入せよ、という動きが強い。
  → 九州電力:再生エネ買い取り中断検討 送電パンクの恐れ
  → 電力供給サービス:再エネ接続を保留、九州に続いて北海道・東北・四国も
  → 再生可能エネルギーの接続拒否 ビジョンなきエネルギー政策の帰結だ
  → 九州電力の再生可能エネルギー接続保留に対しWWFが声明
  → 太陽光発電の新設抑制 買い取り価格見直し案 経産省方針
  → 再生エネ、受け入れ再開策 送電安定、新ルール 経産省

 ──

 以上は、現状だ。しかし私としては、この方針に反対する。
 なぜか? 太陽光発電をいくら推進しても、装置の寿命は 20年しかないからだ。20年たてば、それらの装置はすべてゴミとなって消えてしまう。どれほど努力しても、その効果は 20年後には皆無になるのだ。
 つまり、今やっている推進策は、高々 20年の効果しかない。この 20年間には、わずかながらも温暖化阻止の効果はあるだろうが、どっちみち地球全体に影響を及ぼすほどの効果はない。(化石燃料の省エネによる効果の方が圧倒的に大きい。太陽光発電なんて、効果は微々たるものだ。)

 だったら、そんな無駄なことのために努力するのはやめた方がいい。それよりは、20年後以後にも役立つことをやった方がいい。
 列挙すれば、私の推奨策は、こうだ。
  ・ 砂漠化の阻止。緑化の推進。
  ・ 化石燃料の燃費向上。(現在以上に大幅に。)
  ・ 太陽光発電の技術開発。


 特に、最後のものは重要だ。現状では、太陽光発電の普及のために、莫大な金額を投入している。この金額を、太陽光発電の技術開発のために投入すればいい。そうすれば、将来の太陽光発電の普及率が大幅に向上する。

 比喩的に言えばこうだ。(20年前の時点で。)
 「電球より省エネである LED を普及させたい。そのためには、補助金を莫大に出すよりも、中村修二のような人による技術開発を援助した方がいい。小数の天才による革新的な技術の開発費を援助する方がいい。ひるがえって、未完成品を普及させるために莫大な補助金を出すのは、愚の骨頂だ」

 技術開発優先。これは、当り前だと思うでしょう? しかし、これを理解できないのが、朝日新聞などの技術音痴だ。彼らはこう主張した。
 「太陽光発電の普及のためには、普及促進のために莫大な補助金を出せばいい。そうすれば、大量生産の効果が出て、商品のコストが大幅に低下するので、普及するはずだ。何よりも大切なのは、大量生産だ。え、技術開発をするって? そんなの関係ねえ。おっぱっぴー」

 実はその当時、太陽光発電の装置はかなり大幅に普及しており、大量生産の効果はすでに出ていた。なのに彼らは、その事実すら知らずに、「大量生産すればコストが大幅に下がる」と信じていた。その妄想に染まって、「莫大な補助金を」と主張した。
 それはもはやトンデモであろう。しかしながら、そのトンデモを推進するために、政府は立法した。それが「再生エネ法案」だ。
 そして、どうなる? 導入した太陽光発電のすべては、20年後にはただのゴミとなってしまうのである。莫大な金でゴミを普及させようとするわけだ。
 トンデモ国家、日本。今現在のことだけを見て、20年後のことを見ない。

 朝三暮四の猿か。
posted by 管理人 at 20:11| Comment(5) |  太陽光発電・風力 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
域内での製造をほぼ放棄した欧州では、輸入する製品は十数年後には全てがゴミになることを想定した法体系を整備しています。同じことが日本にもそのうちあてはまるでしょうし、最近の太陽電池にもあてはまりますね。
再生発電の買取制度に基づくメガソーラー事業は日本改造計画の高速道路や鉄道と同じ匂いがします。
Posted by 京都の人 at 2014年10月19日 22:56
>太陽光発電を導入しても無効である。なぜなら寿命が 20年しかないからだ。

 これは少し言いすぎですね。最近の太陽光発電は寿命30年(家の寿命)くらいです。
身の回りのほとんどの製品の寿命は、もっと短い。クルマは15年、戸建て住宅は30年。スマートフォンは5年?
冷蔵庫は10年、パソコンは5年? カメラは5年? 壊れるように作れ(ソニータイマー)という時代でもあった?
 戸建て住宅の場合、高断熱・高気密住宅にして、パナホームや一条工務店のように、屋根に、10kW以上の大容量の
太陽光発電システムを搭載する「フルPVルーフ」を載せれば、発電量と消費電力量がイーブン、もしくはプラスに
なる。各戸建て住宅が、30年間、ネットでゼロエネルギーになることの意義は大変大きいですね。原油輸入量が減る。
日本経済の最大の弱点が緩和されます。

 砂漠化の防止と緑化は是非とも推進すべきですね。都市の緑化は工夫により拡充できるし、快適な住環境を提供し
てくれます。砂漠化の拡大と熱帯雨林の消滅と人口増大は、酸素の減少を招きます。研究者は研究費を得るために、
「CO2増大=温暖化=壊滅的な被害」という方向の研究に制約されてきましたが、研究はスポンサーからの制約を
少なくして、ある程度自由度を保障しないと、本来の力が失われますね。
 砂漠化の拡大と熱帯雨林の消滅と人口増大(環境負荷)がもたらす気候変動も研究すべきではないでしょうか。
Posted by 思いやり at 2014年10月19日 23:06
> 30年間、ネットでゼロエネルギーになることの意義は大変大きいですね。

 私は別に、太陽光発電に反対しているわけじゃないです。「将来的には太陽光発電が大きく普及するはずなので、そのころには推進するべし(というか自動的に推進されている)」と考えます。

 ただ、現状では、そのための負担が多大になります。他人の金で自分が善行をしているつもりになっては困ります。「他人の金を盗んで善行している」と意識するなら構いませんが、ともあれ、自分が他人の金を盗んでいるという意識は忘れたくないものです。
 
 ※ 払うのを厭がる人の金を勝手に奪うことは、泥棒と同じです。ただ、この例では、国家が泥棒制度を整えています。国家的犯罪。
 ※ こんな犯罪行為をしなくても、技術開発をすれば自動的に善行は進む、というのが、私の立場です。

> 30年間、ネットでゼロエネルギーになることの意義は大変大きいですね。

 何も意味はないですよ。炭酸ガスの濃度がいくらか(微々たる量で)下がるだけ。炭酸ガスの濃度を下げたければ、アメリカや中国で大量の化石燃料を使うのをやめるべきです。日本で太陽光発電をいくらかやっても、世界的にはほとんど影響はありません。
 → http://openblog.meblog.biz/article/22715101.html
 → http://openblog.meblog.biz/article/20000103.html
Posted by 管理人 at 2014年10月19日 23:17
> 最近の太陽光発電は寿命30年(家の寿命)くらいです。

 シリコン系の太陽発電の保証期間は普通、20年ですから、このくらいが妥当な期間だと思えます。

 また、20年もたつと、大幅に進歩した太陽電池が出ているはずなので、新しいのに乗り換えた方が、かえってお得になりそうです。
 20年後には、現在の性能(効率)の2倍の太陽電池が、価格は 10分の1で普及しているでしょう。そうなると、どこの家でも、安価で高性能な太陽光発電をしているはずです。その時点で、低性能で高コストの古い太陽光発電を使い続ける理由はありません。高性能で低コストの新しい太陽光発電を使うべきです。たとえ寿命になっていなくても、廃棄するべきです。どうせそのころは発電効率も大幅に低下しているはずなので、使い続けることが罪です。

 太陽光発電で何よりも大切なのは、技術革新です。低性能のものを無理に普及させるために公金を投入することではありません。
Posted by 管理人 at 2014年10月19日 23:29
>日本で太陽光発電をいくらかやっても、世界的にはほとんど影響はありません。

 そのとおりです。日本は、炭酸ガス削減に生真面目に付き合うことはないですよ。出鱈目な論理です。資源非効率かつ環境
汚染知らんぷりの中国が世界の工場になることが、大不合理。資源非効率への付加税。環境汚染への付加税をかけることこそ、
合理的です。日本は、正道の資源の効率的利用と環境汚染の削減をやっていけばいい。その論理の方を主張すべきです。

>また、20年もたつと大幅に進歩した太陽電池が出ているはずなので、新しいのに乗り換えた方がかえってお得になりそうです。

 カメラのジャンルのクチコミに、よく出ています。「待てば安くなる。もっと性能が良くなる」10年くらい待って買う。
すると、可愛い盛りの子供が大きくなって、カメラを向けると「よしてよ」と、撮らせなくなっていたとか。
 20年も経つと50歳でマイホームを建てた人も70歳。関心は太陽光発電より老人ホームのカタログに移っていたりとか。
パナホームが採用しているHITは、さまざまな改善の結果、変換効率が20%程度。夏場にも効率がそれほど低下しない。
余力のある人は、高断熱・高気密で10kWの太陽光発電を付けた住宅にするのが、トータル経済的にお得です。それ以上に、
年中、5月のような快適な室内環境になるので、もっとお得です。
Posted by 思いやり at 2014年10月21日 14:14
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