これは、次の記事。(写真あり)
《 蓄光材、夜の避難導く 持続720分・簡単に設置・メンテ不要 震災きっかけに脚光 》
太陽や電灯の光をたくわえて暗がりで光る蓄光材が注目されている。きっかけは東日本大震災だ。加工技術の向上で長時間光るようになり、自治体が災害時の避難誘導用に活用し始めた。設置が簡単で、メンテナンスもいらない。明るさや発光時間の一層の向上も期待されている。
( → 朝日新聞 2014-09-13 )
この記事の趣旨には、賛同である。
ただし、この記事と同様のことは、私はずっと前に指摘していた。
→ 2013年11月16日 (2013年11月16日)
1年近く前のことだ。朝日が記事にするのは、「何を今さら」という感じだ。それでも、読売より先に記事にしたのは、いくらかはマシだと言えよう。
ただし、肝心の話が抜けている。私の記事には、次の指摘があった。
「太陽光パネルと蓄電池の併用システムは、はるかに高額なので、ダメだ」
実は、朝日は前からずっと「太陽光発電はすばらしい」という記事を掲載しており、上記の件でも、「太陽光パネルと蓄電池の併用システムは素晴らしいから、自治体はこれを推進しよう」という趣旨のキャンペーン記事を掲載し続けた。
しかし、こんなもの(太陽光パネルと蓄電池)は、看板一枚に数十万円〜百万円程度という巨額の金がかかる。あまりにもコストパフォーマンスが悪い。だから、こんなものはやめるべきなのだ。
で、そのかわりにどうする? 「蓄光剤を使えばいい」というのが、私の主張だった。それが、上で示した私の項目だ。
とにかく、朝日の「太陽光発電が素晴らしい」という信仰(太陽教信仰)は、ひどすぎる。最近は、以前ほどひどくはないが、それでも、その名残がある。
蓄光について話題にしたのなら、「前に述べた太陽光パネルと蓄電池を使う案は、ダメですね」というふうに、過去記事を否定しておくべきだった。
とにかく、朝日の「太陽光発電推進」という記事はダメだ。
( ※ ただ、私はこの主張[太陽光発電推進はダメ]を 2004年ごろから続けてきたが、2010年ごろに池田信夫が同趣旨で述べるようになってから、世間でも「太陽光発電推進はダメだ」という見解がひろがってきた。それは好ましいことだ。)
( ※ なお、「太陽光発電」は、技術そのものがダメなのではない。現時点では時期尚早だから、現時点では推進するべきではない、ということだ。技術革新でコストが大幅に下がるまで、何年か待つべきだ、という趣旨。「太陽光発電を一切やめてしまえ」という趣旨ではない。単に「やたらと急ぐな」というだけだ。理由は無駄金を使わないため。)
( ※ 朝日のエコ関係の記事は、やたらとデタラメ[歪曲報道]が多いので、私はしばしば指摘する。……ただし、ネトウヨみたいに、狂気的に騒ぐことはしません。技術的に指摘するだけです。朝日が嫌いなわけじゃないし、朝日が好きなわけでもない。単に無知な人の誤りを指摘するだけです。……モヒカン族ふうに。)
ことエコ問題に関しては、管理人殿の見方や考え方には
卓越したものがあると常々思っています。
かつてのエコキャップ運動批判も秀逸でした。
太陽光発電に関しても、管理人殿の見解の先見性は、
そう時を待たず明らかになると思っています。