2014年08月14日

◆ 抗うつ剤(SSRI)の是非

 抗うつ剤(たいていは SSRI )には、功罪があるようだ。この問題を私なりに考察する。 ──

 抗うつ剤(たいていは SSRI )には、功罪があるようだ。
  ・ その副作用かもしれないが、自殺者が出ることもある。
  ・ それによって症状の改善が見られることもある。


 「抗うつ剤(SSRI)の副作用で自殺者が出る」という説は、かなり知られている。
  → 「SSRI 副作用 自殺」 - Google 検索
 この件は、前にも少し言及した。
  → 笹井さんを死なせたのは誰か?(STAP)

 ただ、そのコメントには反論もあった。「SSRIには重要な効果がある」という趣旨。

 実際、「SSRI のおかげで助かっている」という体験談もある。
  → http://okwave.jp/qa/q5615049.html
 この人の場合には、たしかに SSRI が顕著な効果があるようだ。それなしではまともな人生が送れないほどに。
 とはいえ、そのことで神経がますます悪化しているのも事実であるようだ。現在は良くとも、どんどん「廃人」への道を進んでいるように見える。それはちょうど、麻薬中毒者の道である。「現在はいい気分でいるが、どんどん廃人への道を進む」というのは、覚醒剤中毒の患者のたどる道だ。次の写真のように。
  → 顔の変化 (少し)
  → 顔の変化 (多い) (閲覧注意 グロです
 実は、SSRI と覚醒剤には、いくらか似た点があると推定されている。「 SSRI は麻薬だ」という表現もあながち誇張とは言えないのだ。
 その意味で、「病気を治す」という本来の薬剤とは、だいぶ意味が異なる。SSRI は、薬剤というよりは、「(対症療法で)症状をやわらげるモルヒネのようなもの」と考えた方がいいかもしれない。

 なお、Wikipedia には次のような表現がある。
 男女ともSSRIの処方量が増えると、自殺率は低下する。若年者への投与の減少により、若年者の自殺率が増加している。
( → Wikipedia

 これも上記の認識を裏付ける。つまり、SSRI には短期的な対症療法の効果があるから、SSRI を断つと短期的に自殺者が増えてしまうのである。(SSRI を断つと、不幸感が増すので、弱い鬱病の人が自殺してしまう。)

 一方、Wikipedia には次のような表現もある。
 SSRIを長期に使用した場合、無気力・無関心、疲労感、精神的に鈍い感じが残る状態に陥ることがある
( → Wikipedia

 これも上記の認識を裏付ける。つまり、SSRI を長期的に続けると、脳細胞が損なわれて、どんどん廃人のようになってしまうわけだ。

 ──

 上記の二点(相反する評価となる点)をともに合わせて考えると、次のように結論できそうだ。
 「 SSRI は、処方の初期には有効である。しかし効果がだんだん少なくなっていくので、効果を維持するために、しだいに処方量を増やしていく。その過程でも、効果は保たれる(有効である)。しかし、その後、処方量がとても大きくなると、効果の限界に達して、薬効は低下する。症状は悪化し、副作用ばかりが目立つようになる。結果的に、この時点になると、自殺の危険性がとても高くなる。また、たとえ自殺しなくても、廃人のようになりかねない」

 つまり、次のようになる。
  ・ 処方なし …… ほぼ一定の自殺率
  ・ 処方あり …… 当初は低いが、長期使用で危険上昇。


 この意味でも、麻薬に似ている。最初はいい気分でいられるが、長期使用すると、廃人になるか死者になる。

 ともあれ、こう考えるのは合理的だろう。そもそも、人間の脳に劇的に作用する薬が、脳の健康に良いはずがない。薬効はあるとしても、脳そのものにダメージをもたらすだろう。

 なお、このことからしてでは、単純に「効果の有無」を調べる調査は無意味だろう。短期と長期とで事情は異なるのだから、短期と長期とを区別した調査をするべきだ。
( ※ 現実には、両者を区別しないで、単に「 SSRI を処方しないと自殺は増えるか」という調査をしている。これでは調査として肝心の点が抜けていることになる。)
( ※ 比喩。酒中毒の人を強制的に断酒にすると、犯罪は増えるか減るか? 短期的には酒屋への強盗などが増えて犯罪は増えるだろうが、長期的には心身の健康改善ゆえに犯罪は低下するだろう。だから、長期と短期を区別しないで調査をしても、そんな調査は無意味である。) 

 というわけで、SSRI の是非というのは、単純には割り切れない。短期的には使った方が症状の改善を見られるが、長期的には死に近づきがちだ。

 ただ、次の選択肢は、あるかもしれない。
 「現状では脳の痛みのせいで、生きているのがつらすぎる。こんなふうにしてまで生きていたくない。さっさと死んでしまいたい。しかし SSRI で痛みが消えるのであれば、数年間だけはまともに生きていける。そのせいで、数年後に死んでしまうとしても、数年間は充実した人生を送れるのであれば、その数年間のために、残る人生のすべてを失ってもいい」

 一方、次の選択肢はないだろう。
 「現状ではたいして苦しみはないのだが、小さな苦しみがある。その小さな苦しみを、SSRI によって除去できるのであれば、気持ちが良くなるから、SSRI を使いたい。麻薬でハイになるのと同じように、SSRI でハイになりたい。そのせいで数年後または数カ月後に死んでしまうとしても、構わない」
 これは、あり得ない。というか、許されない。このような発想は、麻薬中毒の発想そのものだからだ。
 実際には、このような場合には、SSRI を処方せずに、他の代替的な方法を取るべきだろう。なぜなら、SSRI を処方しなくても、死ぬことはないからだ。また、他の代替的な方法が存在するはずだからだ。
 これが重要な結論となる。




 すぐ上では、結論を示した。
 ところが奇妙なことに、この結論は現代医学の標準には反するようだ。つまり、現代医学の標準では、次のようになっているらしい。
 「ちょっとでも鬱病を訴える患者が来たら、SSRI をどんどん処方してしまえ。それで症状が緩和するのだから、それでいい。それで死んだとしても、死んだ責任は患者にある。医者のせいではない」
 これは、医者による殺人も同様だ。しかしながら、このような処方が標準的であるらしい。

 というのは、たとえば、次の記述が見られるからだ。
 自殺予防なんか出来っこない。人間はその気になれば何時でも何処でも死ねるのだ。
 笹井氏の場合は、おかしな女に自分の人生を賭けてしまったことがこの結果となったのでしょう。
 これも運命ですか
( → 精神科医の本音日記

 この精神科医の認識では、笹井さんはもともと死ぬべき精神があったから死んでしまったのであり、医師にはどうしようもないことだった、ということになる。

 しかし、すでに知られているとおり、笹井さんには抗うつ剤が処方され、その副作用でまともな会話もできないような状況になっていた。
 10日ほど前から自殺した笹井芳樹副センター長(52)の様子がおかしいことを同氏の研究室に所属する複数のメンバーが竹市氏に連絡していたという。
 「研究のディスカッションが成立しないときがあった」(竹市氏)
( → 東スポ 2014-08-08

 ここでは副作用がひどくあった、と推定される。そして、それほどにもひどい副作用があったのは、かなり大量の抗うつ剤が処方されたからだ、と推定される。
 逆に言えば、精神科医が大量の抗うつ剤を処方しなければ、笹井さんは死なずに済んだはずなのだ。ここでは、精神科医の処方が、笹井さんの生死を左右したのである。
 
 一方、小保方さんはどうか? 彼女は、病院に入院して療養したが、抗うつ剤は処方されなかったようだ。そのせいで、激やせ状態にはなっても、自殺することはない。非常にひどい心理的な圧迫を受けても、自殺しないのだ。それはひとえに、「抗うつ剤を処方されなかったからだ」と推定される。
 では、もし小保方さんが抗うつ剤を処方されていたら? やはり、笹井さんと同様に、自殺していただろう。小保方さんが自殺しないのは、「彼女の精神科医が笹井さんの精神科医とは違うから」というだけのことにすぎない。
 ちなみに、先の精神科医は、こう述べる。
 彼女の方は自殺はないでしょう。
( → 精神科医の本音日記

 この認識は甘い。小保方さんだって、笹井さんと同じ精神科医にかかっていれば、今ごろは自殺していた可能性が高いのだ。二人の生死の違いは、一種のサイコロ的な運によるのだろう。

 ──

 では、笹井さんは、どうするべきだったか? それについては、先に述べたことを再掲しよう。
 実際には、このような場合には、SSRI を処方せずに、他の代替的な方法を取るべきだろう。なぜなら、SSRI を処方しなくても、死ぬことはないからだ。また、他の代替的な方法が存在するはずだからだ。

 そうだ。笹井さんには、SSRI を処方するかわりに、代替的な方法を取るべきだった。では、代替的な方法とは? 私の提案では、こうだ。
 「理研を辞めて、アメリカなどに移って、静かな環境で研究する」
 実際、これは笹井さんが望んでいたことだった。しかるに、竹市センター長がそれを認めなかったので、笹井さんは辞任できなかった。
理研を辞め、渡米したいが、辞められない」と母に愚痴
( → 朝日新聞出版
 この知人によれば、笹井氏は母親に、STAP騒動についての本音をこう吐露していたという。
 「あの子は、週刊誌などに書かれた小保方さんとの仲などについて、『あんなことは絶対ないから信じてほしい』と言っていた。理研について、『クビにするならしてくれればいいのに。アメリカで研究したいのに、なかなか切ってくれない』と愚痴をこぼしていた」
( → 週刊朝日
 理研の竹市雅俊センター長は「この情勢、彼にとっては、非常に苦しい情勢、状況だったのは明らかで。もう少し我慢してほしかった」と話した。
( → FNN 2014/08/06 04:51

 ここで、理研が笹井さんの辞任を認めなかったことが、死を阻止できなかった理由だとも言える。
 だが、理研には理研の思惑があるから、これをもって理研を一概に非難することはできない。笹井さんが一方的に辞職届を出すことも可能だからだ。(といっても波が立つので現実には困難だが。)

 ここで別途可能なことはなかったか? あった。こうだ。
 「精神科医が病気診断をして、『休職が必要だ』という診断書を書いて、入院させること」

 つまり、精神科医が診断書を書いて、笹井さんを小保方さんと同じ状況に置けばよかったのだ。具体的には、「休職して入院」という形である。こうすれば、世間の圧力からは隔離される。また、抗うつ剤を飲む必要もなくなる。
 私としては、「抗うつ剤が必要だ」と医師が感じた時点で、「休職」や「辞職」を強力に推進するべきだったと思う。つまり、そのための診断書を書くべきだったと思う。(つまり、理研がグダグダ言おうが、医師の権限で、強制的に「休職」や「辞職」にしてしまうわけだ。そのせいで理研の組織が滅茶苦茶になっても仕方ない。笹井さんの命よりは軽いからだ。)

 しかし医師は、診断書を書くかわりに、抗うつ剤を処方した。つまり、現代医学の標準的な処方をした。……そこが、笹井さんの不運だった。
 もし笹井さんが、小保方さんを診た医師にかかっていれば、死なずに済んだのだろうが。
 結局、医師の選択が、二人の生死を分けたことになる。



 [ 補足 ]
 本項のポイントは、こうだ。
 「通常の精神医療は、薬物療法である。つまり、過酷な環境を放置したまま、過酷な環境で苦しまずに済むように、薬物を与える。しかし薬物を与える前に、過酷な環境から脱するようにさせることの方が、本質的だ」
 比喩的に言おう。地獄の煮え湯に放り込んでから、特別な秘薬を与えて死なずに済ますよりは、地獄の煮え湯から引き出して上げればいい。そのことだけで問題は解決するのだ。
 もちろん、これはすべての場合に当てはまるわけではない。先天的な器質疾患には当てはまらない。しかし笹井さんや小保方さんの場合には、器質疾患ではなく、周囲の環境が圧迫要因だったのだ。この圧迫要因を取り除くことが先決である。圧迫要因を放置したまま、薬物だけで何とかしようとすれば、短期的には効果が出るだろうが、長期的には自殺となりがちだ。
 薬物だけで何とかしようという現代の医療は、薬物というものを過信しすぎているのである。本当は薬物なんてほとんど役に立たない、という事実を見失っている。
  → 精神疾患の新説(トーマス・R・インセル)
 


 [ 付記1 ]
 医師の選択で結果が大きく異なる……ということは、よくある。歯医者の例では、次の例がある。
  ・ ある歯医者では、歯をいっぱい抜いてしまう。
  ・ ある歯医者では、歯を抜かずに済ませる。

 処置も金額も、大差が付く。同じ人の同じ歯なのに。
  → 歯周病治療体験記 (5)

 [ 付記2 ]
 小保方さんが自殺していないのは、たまたま運良く「薬漬け」にはしない医者にかかったからだ。
 とすると、彼女が医者を変えて、「薬漬け」にするようなことがあれば、彼女もまた自殺する可能性は高まる。注意した方がいいだろう。「抗うつ剤は自殺をもたらす」とわきまえて、彼女には「抗うつ剤」のかわりに「休職」を促すべきだ。
 また、笹井さんの遺族も同様だ。最近の声明では「絶望している」とのことだ。マスコミによる二次被害の形で、遺族が自殺する可能性もある。理研によるケアが必要だろう。
 ただし、「ケアする」と言って、抗うつ剤を処方するようなことがあれば、かえって逆効果だ。
 本当を言えば、笹井さんを死に至らしめた学会などが「私たちが悪かった」と謝罪すればいいのだが。彼らが自己正当化を図っているせいで、小保方さんと、笹井さん遺族には、自殺の圧力が高まっている。
 特に、分子生物学会などが、過去の攻撃文をいまだに撤回しないでいることは、きわめて罪深いと言えるだろう。彼らはいまだに殺意を撤回していないのである。そのせいで、このあとも被害が出る可能性は残る。



 [ 参考1 ]
 話は変わるが、次の説が成立するようだ。
 「鬱病と睡眠不足には、類似性がある」
  → 脳がうつ状態と同じに?睡眠不足の危険性
  → プレスリリース 国立精神・神経医療研究センター

 このことを知ると、「睡眠不足を直すには、睡眠薬を飲ませればいいのでは?」というアイデアが浮かぶ。
 しかし、睡眠薬もまた脳に直接する薬だ。というわけで、同じような副作用が生じる危険性もある。
  → 睡眠薬を飲んだからといって、不眠症やうつ病が根本的に治るわけではない
 というわけで、睡眠薬はやめた方がいいようだ。

 [ 参考2 ]
 じゃ、何がいいか? どうも決定的に有益なものはないようだ。思いつくのは、次の二つだ。

 (i) ホメオパシー。それによるプラセボ効果に頼る。「信じるものは救われる」という効果。
 ただし、馬鹿高い金を払って、詐欺師を儲けさせるのは、癪だ。ゆえに、無料ホメオパシーを使えばいい。
  → 無料 ホメオパシー (主催:Openブログ )

 (ii)睡眠不足の原因になるコーヒーを断つ。
  → コーヒーよりも運動を
  → 快適な睡眠(不眠を治す)




     【 注記 】

     本項は、抗うつ剤について、医学的ないし薬学的な知識を提供することを目的としていません。冒頭に書かれたように、あくまで「私の考え」を述べただけです。私は医師ではありません。私の述べたことを「医学的な正しい見解」と見るべきではありません。あくまで参考に留めるだけにしてください。

     
posted by 管理人 at 16:56| Comment(12) | 医学・薬学 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
本文の最後のあたりに、<STRONG>[ 補足 ]</STRONG> を加筆しました。次の箇所。
  → http://openblog.meblog.biz/article/23331034.html#ps
Posted by 管理人 at 2014年08月14日 20:47
うつ病の通常療法は「薬物療法」ではなく「休養と薬物療法」です。これはどんな本を読んでも大抵そう書いてあります。

抗うつ剤は確かに抜本的な対策とは言えないでしょう。現時点でうつ病に特効薬はなく、根本的に治すのは「休養」しかありません。心身のエネルギーが極度に低下しているわけですから、まあ当たり前です。

ただ、休養の効果が出るにはそれなり(数か月とか、対策が遅れれば年単位)の時間がかかる。その間の非常につらい状態を緩和し、回復までの時間を稼ぐために抗うつ剤や抗不安薬は意義がある、ととりあえず理解しています。

また、完治しないまでも、薬の力を借りつつ安定した生活が送れる状態(寛解)まで回復し、それが持続的に続くならばはるかにマシな状況と言えるでしょう。多少の依存はあるかもしれませんが「SSRI を長期的に続けると、脳細胞が損なわれて、どんどん廃人のようになってしまう」はオーバーです。そうやって服薬しながら生活を(長期的に)維持している患者さんがどちらかというと多数だと思いますし。

管理人さんご指摘のとおり
> 「精神科医が病気診断をして、『休職が必要だ』という診断書を書いて、入院させること」
はその意味でまさに正しいと思います。大事なのは休養。

ただ、周囲の理解不足、根性主義、あるいは休業による収入減に対する社会制度の不備などから理想的な休養をとれるケースは少ないのが現実です。そこに薬だけ処方しても満足な効果は期待できず、副作用ばかり目立つ、ということかと。

うつ病になった本人は将来への不安でいっぱいです。だから余計にがんばって症状を悪化させてしまう。
疲れ切ったんだから休んで。大丈夫だよ、何とかなるよ、と周囲が当たり前に言ってくれるような意識づけと制度が、この国にはまだまだ不足していると思います。
Posted by 深海誠 at 2014年08月15日 23:15
先天的な重度の器質障害と、後天的な(環境要因に由来する)軽度なものとを、分けて考えるべきだ、というのが私の立場です。
 後者は、心身症みたいなもの。漢方薬が効くかも。
Posted by 管理人 at 2014年08月15日 23:26
SSRIだけを処方する医者がいるのでしょうか。
うつ状態が酷いと死ぬ気力すら無い状態となるのですが、その状態を改善するためにSSRIが出されるわけでして。(でも今はSNRIとかですよね。私に処方されているサインバルタもSNRIで、今使っている人が多いと思われるリフレックスはNaSSA。SNRIはSSRIと似たような作用をしますが、こちらは作用が異なります)
それで中途半端にやる気が出ると、深く悩むことが出来てしまうため、その不快感への対処として自殺する人もいるようです。それでは困るので、抗不安薬を併用します。(あれこれ考えすぎるのを止めます)

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%83%A5%E3%83%AD%E3%82%AD%E3%82%BB%E3%83%81%E3%83%B3
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%AB%E3%82%BF%E3%82%B6%E3%83%94%E3%83%B3

カミングアウトしたついでに言わせていただきますと、メチルフェニデート(処方薬)やアンフェタミン(シャブ)のようにドーパミンやノルアドレナリンの遊離を「促進させる」ような作用を持つものと、セロトニンの再取り込みを阻害するだけのものを同じと言い切るのは乱暴です。
漢方薬や、それすら不要で少し休養を取るだけで済むような人に強い西洋医学の対症療法は不要という話だとは思いますが、インパクトを求め過ぎて例えが的外れになってしまうと説得力を失います。
Posted by クルマ好き at 2014年08月16日 00:25
> SSRIだけを処方する医者がいるのでしょうか。

 そこは問題じゃなくて、本項は「笹井さんが休職にならなかったこと」だけを問題視しています。

> 同じと言い切る

 まさか。そんなことは言っていません。該当箇所は「であるようだ」「ように見える。」というふうに書いてあるだけです。ちゃんと読みましょう。
Posted by 管理人 at 2014年08月16日 07:01
Wikipedia に次の記述があります。

 ──

軽度から中等度の症例のうつ病の治療に対するSSRIの有効性は議論されてきた。

2つの臨床試験のメタ分析が見出したことは、うつ病の症例の大部分を占める軽症から中等度のうつ病でのSSRIの効果は、偽薬と比較して僅かかあるいはまったくなく、一方で重度のうつ病でのSSRIの効果は臨床的に有意だということである。

2010年のレビューは同様の結論に達した。 軽症から中等度のうつ病でははっきりと、SSRIの効果は、偽薬と比較して非常に小さいかまったくなく、一方、非常に重度のうつ病においては臨床的に有意である。

 →  http://j.mp/1re4h38
Posted by 管理人 at 2014年08月16日 07:10
> 先天的な重度の器質障害と、後天的な(環境要因に由来する)軽度なものとを、分けて考えるべきだ、というのが私の立場です。

失礼ですが何か勘違いされているのでは? うつ病に「先天的な重度の器質障害」なんてありませんよ。発病の原因が不明なものはありますが、多くは強いストレスをきっかけに発症し、ただその程度に軽症から重症まてあるのです。

>後者は、心身症みたいなもの。漢方薬が効くかも。

ですから、環境要因由来であっても「軽症=要因から離れればすぐ回復」ではありません。抗うつ剤の効果については議論のあるところですが、少なくとも重症なものについては治療の選択肢から排除すべきとは考えられていません。

漢方薬が効くかも、なんて軽く言えるような病気じゃないですよ。
Posted by 深海誠 at 2014年08月16日 08:48
訂正させていただきます。

>であるようだ。
に対する私の発言について、以下のように訂正します。

作用が全く違います。同じだと思われたようですが、性質が全く違うのでお間違えなく。


うつ病がまともに病気として市民権を得つつある(いまだに根性が無いだけといったことをいう人が結構います)のが最近のことですので、無気力の原因が体の不調だと思って内科の医者を受診したりすると安易に適当な抗うつ薬を処方されたりすることがあります。
笹井さんがどの科を受診なさったかは知らないのですが、医者は投薬ではなく休職しなさいと強く勧めるべきだったのではないかというのは同じ意見です。

SSRIはかなり前に出た古いタイプの抗うつ薬ですので、それの是非を語るのを実際に治療を受けている人から見ると「ロボトミーってもう有り得ないよね」ぐらい古い話をされているように感じます。
Posted by クルマ好き at 2014年08月16日 08:54
> うつ病に「先天的な重度の器質障害」なんてありませんよ。

 別に「鬱病」とは言っていません。「SSRIを処方すると改善される症状」のことです。精神疾患の一種。
 精神疾患には、先天的な要因で起こる例が多数知られています。それに対して SSRI が有効と見なされて処方される例も多数あります。OKwave の例もそう。
 深海誠 さんの言っているのは、軽度の症状のもので、それは「鬱病」と呼べる。一方、私が言っているのは、重度の精神疾患を含みます。

> 漢方薬が効くかも、

 これは精神症状に効くのではなくて、心身症における身体疾患に有効となる可能性があります。「心身症」のWikipedia を読んでください。身体的症状の話が書いてあります。漢方薬は、そっちの話です。鬱病は必ずしも関係ありません。

 ──

> SSRIはかなり前に出た古いタイプの抗うつ薬

 本項の SSRI は、抗うつ剤の代表として例示しているだけなので、他の新しい薬であってもいいですよ。特に SSRI に限った話ではありません。本項の比較対象は、最新の薬ではなくて、昔のあまり効かない薬です。
Posted by 管理人 at 2014年08月16日 09:53
「日光を浴びると、セロトニンが分泌されて、鬱病状態が治る」という説もある。

 「日光 セロトニン」でググればいい。
Posted by 管理人 at 2014年08月16日 10:06
彼は薬が手放せないと言っていました。供養のつもりで記させて下さい。
同僚として出会いましたが、とてもエネルギッシュで誰もが聞き手に廻るしかない程、饒舌でした。それが薬の作用だったようです。数年後、街で出会った彼はまるで別人になっていました。見るからにふわふわと気力の無い夢遊病者の様なのです。薬を止めろと云いましたが、飲まないとイライラが自分では止められないのだそうです。確かに切っても切っても又すぐに電話を掛けてくる。欲求を制御出来ない彼でしたが、ついにこの世を去りたいという願望を成就してしまいました。大量服用であったと家族から聞きました。根本治療という事を考えた時に本当に有効で必要なものなのでしょうか。

薬を飲まなくてもおそらく彼は精神の均衡を崩していたと思います。なぜこういう症状になるのか、どうすれば良かったのか、私には解りません。
どんなに手を尽くして対してみても、最後は「でもおれってついてないよね」と後ろ向きな言葉しか出てきませんでした。絶望した人の心には入り込めず助けにもなれないのだと思い知りました。そこまで追い詰めたものに心当たりはありましたが、第三者には介入出来ません。彼は思いを遂げましたが、それは本当に彼の本心が望んでいたことなのかと云うことなのです。私に自分の家族がいても精神科の薬は決して処方させません。別の方法を一緒に探します。

笹井さん程の方が。もしかしたら薬を処方された時点で先行きを覚悟されていたのではなかったのか。もう苦しくて苦しくて仕方なかったのではないかと感じます。
小保方さんが決して薬に頼らない様にと切に願っております。
Posted by 小平の義太郎 at 2014年08月16日 20:32
うつ病と自殺について、次のような説があります。
うつが酷いとき→自殺する気力すらない
うつが改善→自殺する気力(行動力)がわく
よって、特定の薬の副作用ではなく、「うつを改善する」という「抗うつ剤の作用そのもの」が自殺を招いてる可能性があります。
だからといって治療を放棄するわけにもいかないでしょう。自殺する気力すらわかない酷いうつでは生活などままならないでしょうし。
「抗うつ剤(SSRIなど)を処方すると改善される症状」全般に話を広げても同じかもしれません。
Posted by nogue at 2014年08月19日 16:41
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