2014年08月11日

◆ 社会的バッシング(STAP)

 STAP細胞事件の本質は、論文不正ではなくて、社会の狂気だろう。それはイラク人質事件と共通する。 ──

 今回の狂騒状態を見て、似た事件があるのを思いだした。先にライブドア事件を掲げたが、それとよりも古い例として、イラク人質事件がある。
 イラク人質事件では、イラクに出向いたボランティア3名に対して、「自己責任論」が噴出した。それはまさしく社会的バッシングと言えるものだった。
 「イラク日本人人質事件」は、その戦争に関連して起こった事件で、イラク武装勢力がイラクに入国した3人の日本人を誘拐し、自衛隊の撤退などを求めた。当時の日本では、3人の軽率な行為が国に迷惑を掛けたとして「自己責任」が問われ、同時に3人は事件そのものとは関係のない誹謗、中傷を受けることとなる。
( → 「日本人人質事件」のバッシングから9年

 思い出せば、このときも私は、ほとんど孤軍奮闘のような形で、人質を攻撃する社会を批判したものだった。
 ただし注意。私は、人質の行動を是認したのではなくて、人質を狂気的にバッシングする社会を批判した。このときも「社会の狂気」というふうにとらえた。この当時の文書は、下記にまとめられている。
  → イラクの人質問題 の本質
 そのコラムの言葉(【 後日談 】)から、一部を抜粋しよう。
 その趣旨は、当時、「妥当だ」と多くの人々に感じられた。しかるに、私は、そういう人々の態度を「狂気」と称した。
 さて。今になって、事実が判明してみると、「狂気」の正体がわかる。それは、人々が精神的に発狂した現象というよりは、人々が錯覚した現象なのである。

 単純に言うなら、イラク人質事件とは、戦争や政治の事件ではなくて、(人々が錯覚した ・だまされたということに起因する)社会心理の事件であり、また、人間性の本質に関わる事件なのである。

 こうしてみると、今回の STAP細胞事件との類似性に気づく。両者(二つの事件)は、驚くほどよく似ている。
  ・ STAP細胞事件 ……… 「捏造がある」と錯覚した → 小保方・笹井 両名を批判した
  ・ イラク人質事件 …… ありもしない大量破壊兵器を「ある」と信じた → 人質3名を批判した


 いずれも、巨大な錯覚に基づいて、社会的に大々的に攻撃を加えた。
 ここでは、次のことがポイントだ。
 @ 批判の原因となるもの(捏造・大量破壊兵器)は、もともと存在しなかった。
 A たとえそれが存在したとしても、社会的に攻撃を加える必要はなかった。

 このうち、A について説明するなら、こうだ。
 (i) STAP細胞事件では、たとえ捏造があったとしても、社会的に攻撃を加える必要はなかった。それはせいぜい学会の内部の小さな話題に過ぎなかった。そして「論文の取り下げ」によって片付いたはずの問題だった。簡単に言えば、信号無視や駐車違反よりも、もっと小さな罪にすぎなかった。(人の命に関わることもないから。せいぜいマウスの命に関わるだけだ。かかったコストも、野口英世賞の1億円にも及ばない額だ。)
 (ii) イラク人質事件では、たとえ大量破壊兵器が存在したとしても、日本中の人々が大騒ぎするほどの問題ではなかった。なぜなら、「人質を解放してほしければ自衛隊を撤退させよ」という武装勢力の要求を、政府は拒否したからだ。その意味で、日本は何ら迷惑をこうむっていない。また、人質のために専用機を飛ばした(そのために費用がかかった)のは、人質解放の事後のことであるから、人質の解放のためにかかった費用ではない。本来ならば普通の旅客機で帰国してもらえばいいものを、あえて政府が宣伝のために専用機を飛ばしただけだ。政府が自分の宣伝のために専用機を飛ばしただけなのに、「人質解放のために専用機を飛ばしたので巨額の費用がかかった」というふうに錯覚した人々が、「税金泥棒!」というふうに大騒ぎして、バッシングを加えた。
 
 ──

 当時の私の見解(泉の波立ち)から、一部を抜粋しよう。
 「日本の狂気」について。
 現在の日本は、恐るべき狂気状態になっているようだ。人質にされた三人に向かって、国中で非難の声を上げている。「三人は立派だった」と褒めた米国国務長官のような意見はほとんど掻き消され、数千万人がそろって、三人の個人を攻撃している。それも「政府から守れ」と防御するために立つのならともかく、「政府こそ正しい! あいつらをいじめろ」と三人を攻撃している。巨象が蟻を蹴っ飛ばしたときに、「蟻を踏みつぶせ!」と叫んでいる。狂気の沙汰だ。
 問題を整理しよう。
 第1に、彼らがどこへ行って命を危険にさらそうと、彼らの命は彼らのものである。あくまで「自己責任」だ。この点では、攻撃派の主張は正しい。そして、それだからこそ、他人が口を差し挟む必要はないのだ。
 第2に、国費の問題だ。「植村直己は自弁だったが、三人の人質には莫大な国費がかかった」という主張がある。これもとんでもない。 (a) まず、三人は、誰も国の援助などを求めなかった。国が勝手に活動しただけだ。 (b) また、国は、何一つ実効ある活動をしなかった。どんなに費用がかかろうと、それはすべて無意味な行動であり、人質解放にはつながらなかった。政府が人質解放のためにやった仕事は、ただ一つ、「テロには屈しない」と述べて、見捨てたことだけだ。
( → ニュースと感想  (4月20日)

 (3) 血税を使わせた
 政府は救助に何も活動していなかったのだから、いくら血税が使われたとしても、それは救助のための金ではなくて、ただの無駄遣いである。政府の無駄遣いに、人質が責任を問われるいわれはない。

 (5) 運送費用ぐらいは、自発的に払うべき

 それは、その通り。運送には金がかかる。では、その費用は、どのくらいか? 
 第1に、誘拐先から解放先までの費用は、ゼロである。なぜなら、解放先までの費用は犯人がすべてを払ってくれたからだ。
 第2に、解放先はバグダッド市内である。一人あたり 300円程度。この程度は、人質に分担を求めてよい。
 第3に、日本大使館から先は? そこから先は、もはや解放されて安全なのであるから、「自由行動」とするべきだ。実際、バグダッドにいる日本人はたくさんいるのだし、解放された人質たちだけをことさら日本に連れてくる必要はない。
 では、なぜ、バグダッドにいる三人を日本に連れてきたか? それは、政府が強制的に連れてきたからだ。
 以上をまとめて言おう。三人が払うべき費用は、一人当たり 300円だけである。
( → ニュースと感想  (4月22日)

 【 人質になった三人への勧告 】

 人質になった三人へ勧告する。
 あなたたちは、重大なミスをした。将来を楽観しすぎて、危険を無視した。自らの生命を危険にさらしたし、のみならず、生命を失う危険がある。……なぜなら、イラクを離れて、日本に帰国したからだ。
 今の日本は、イラクよりも、はるかに危険だ。日本中でそろって、あなたたち三人を攻撃している。イラクでは、あなたの敵は十数人ぐらいの誘拐犯だけだったろうし、実際には何も危害を加えられなかった。しかし、日本では、あなたの敵は、国民の大半である。しかも、すでに実害が加えられている。金銭的な危害は言うに及ばず、脅迫の類は枚挙に暇がない。明白な危険がある。
 あなたたちは、日本という国を、信頼しすぎた。イラクでは生命の危険はほとんどなかったが、日本では生命の危険がある。
 日本は今、あなたたちに、死を望んでいる。日本は狂気の国なのだ。この危険を無視するべきではない。…… 一刻も早く、狂気の世界から脱出して、正気の世界に向かうべきだ。
 今の日本は、血に飢えている。
( → ニュースと感想  (4月23日)

 このように狂気的な状態にあった。
 ただし、当時と今日では、一つだけ違いがある。次の点だ。
 「イラク人質事件では、大々的な攻撃があったが、死者は出なかった。STAP細胞事件では、大々的な攻撃のせいで、死者が出た。それも、わが国最高の頭脳の一人の生命が奪われた」

 こうして、二つの事件の類似性に注目する価値があるとわかる。



 【 補説 】
 ここから、次の結論も得られる。
 「 STAP細胞事件であれ、イラク人質事件であれ、世間はその問題を重視しているから騒いでいるのではない。騒ぎたいから騒いでいるだけだ」


 ちなみに、STAP細胞事件では、「捏造が問題だ」「論文不正が問題だ」と騒いでいる人が多いが、本当はそうではないことがわかる。
 たとえば、他の捏造事件については、すっかりほおかむりだ。東大の加藤元教授についてはいくらか騒いでいたようだが、これはすでに該当者が辞任しているので、たいして意味がない。今さら騒いでも騒がなくても、どっちでもいい。
 大事なのは、次の点が無視されていることだ。
 「J-ADNI の改ざん事件

 これについては、Wikipedia の記述もほとんどない。年表みたいなものがある程度だ。世間からはすっかり忘れられているようだ。
 しかしながら、J-ADNI というのは、大規模なデータ改ざんのある正真正銘の捏造である。(臨床データの改ざん・捏造)
 ... 当然、10分後と30分後では記憶している量や精度に違いがあるのは明らかであるので、これを30分後に聞き取りを行ったデータであると称することは、データ改竄以外の何者でもないという話になるのだ。
 当初は病院側のミスもあり、内容を訂正させたにすぎないと抗弁していたが、... 現在で確認されているだけで220件に及ぶ改竄と推定される訂正を出させている。
 さらに、本来はアルツハイマー型認知症の推移を長期観察することが目的であったにも関わらず、アルツハイマーにはまるで無関係の外傷性記憶障害(外傷性痴呆)や痴呆症状を伴う筋萎縮性側索硬化症(ALS)の患者までも被験者としていたことが明らかになっていた。問題となるデータだけでも545件が確認され、データ量でいえば16%が改竄、捏造されたものであろうと推測される
( → J-ADNI 問題とは | 海野吉臣

 このような問題があった。しかも、問題が指摘されたあとで、政府が隠蔽工作に加担した。捏造をもみ消そうとしたのである。
  → 告発、動かぬ厚労省「隠蔽される」 元教授、実名で会見

 では、心ある人々は、これを指弾したか? 一部の人は、指弾した。たとえば、私がそうだ。
  → サイト内検索
 見ればわかるように、計3回(2014/05/04 ,2014/06/03 ,014/06/28 )、指摘した。
 
 しかるに、他の人々は指弾しなかった。特に、STAP細胞について「捏造だ」と大騒ぎした人は、指弾しなかった。
 たとえば、分子生物学会の会長は、だんまりである。
  → J-ADNI - Google 検索
 その本人が、STAP細胞については、多言を費やしているのだが。
  → STAP - Google 検索

 片瀬久美子という人も同様だ。J-ADNIについては、自分の言及は皆無であり、リンクを二つ紹介しているだけだ。
  → 片瀬久美子(@kumikokatase)/「J-ADNI」の検索結果

 以上のことからはっきりとわかる。
 STAP細胞事件で「捏造だ」と大騒ぎしている人々は、本当は、「捏造」そのものに関心があるのではない。その証拠に、より大規模な捏造である J-ADNI にはほおかむりだからだ。
 では、彼らはなぜ大騒ぎしたのか? それは、イラク人質事件と同様だ。単に社会的バッシングを加えたいからだ。弱者をいじめて攻撃したいからだ。簡単に言えば、「正義の味方ごっこ」をしたいからだ。
 彼らは「正義の味方ごっこ」をしたい。そのために、格好の獲物を見つけて、一挙に攻撃する。相手が悪だから攻撃するのではない。攻撃したい相手がうまく見つかったから攻撃しているのだ。自分の嗜虐性(しぎゃくせい)を満たすために。
 要するに、彼らは「サディスト」という精神異常者なのである。その狂気が日本中を覆っているわけだ。そして、そういう「1億総狂人」というありさまが、日本ではしばしば発生する。「社会の狂気」として。

 だから、この問題の本質は、捏造があったか否かではなくて、社会の精神病理の問題なのである。



 [ 付記1 ]
 人々が捏造そのものには本当は関心がないということは、他の例からもわかる。これだ。
  → 大阪大・下村伊一郎・元教授らによる事件 (大甘の処分
  → 東大・加藤茂明・元教授らによる事件
 いずれも、人々はほとんど内容を知らないはずだ。どういう捏造があったかも、どんな分野であるかも、ほとんど知らないはずだ。

 結局、J-ADNI であれ、下村事件であれ、加藤事件であれ、人々は捏造そのものにはほとんど関心がないのである。
 では、人々は何に関心があるか? 小保方さんの容姿に関心があるのだろう。若い女性の失敗ということで、ワイドショー並みに興味を持つ。そこに笹井さんとのラブ・アフェアみたいなスキャンダルを持ち込んで、大喜びするわけだ。

 [ 付記2 ]
 ひどいマスコミの中でも、NHK は最たるものだ。例の番組の中で、二人のメールを持ち出して、「この二人はデキている」というふうに思わせようとして、情感たっぷりにメールを読み上げた。
 しかし、文字だけを見れば、そこにあるのはただの他人行儀のよそよそしい文言だけだった。大山鳴動、ネズミ一匹もない。
 まったく、NHK というのは、週刊誌並みにひどい捏造メディアだな。こんな捏造番組を放送するような放送局は、免許剥奪してもいいぐらいだ。(NHK の受信料徴収を1カ月停止してもいいかもね。職員は大幅減給。)

 [ 付記3 ]
 NHK の番組については、放送内容のまとめが、次にある。
  → (メモ)NスペSTAP関連片瀬久美子氏ツイートまとめ(7/27)
 見ればわかるとおり、「発言者:片瀬久美子。まとめ人:大隅典子(Noriko Osumi @sendaitribune)」である。
 呆れた。番組内容をいちいちツイートして はしゃぐのもひどいが、それをまとめて togetter にするのはもっとひどい。こんなこと、分子生物学会の会長のやることか?
 二人の感性はほとんど下品な2ちゃんねらーと同程度である。単にギャーギャー騒いでいたいだけだ。そしてまた、この二人が強くつるんでいることもわかる。「腐女子二人で、いっしょに美女を叩いて、楽しみましょう」という感じかな? (失礼)
 とにかく、この二人がやっているのは、「学問的な真実を探る」というようなことではなくて、「些末な重箱の隅を突ついて、攻撃対象をいじめて、いっぱい楽しみましょう」ということであることは、確実だろう。そのことが、この togetter から判明する。
( ※ 削除されるかもしれないので、保存しておくと良さそう。)

 なお、分子生物学会会長がこの番組で大はしゃぎしていたことは、当日のツイートからもわかる。
  → Noriko Osumi(@sendaitribune)/2014年07月28日 - Twilog
 小保方・笹井を攻撃する NHK 番組が放送されて、大はしゃぎ、というところか。(視聴率を誤認するほどにも、はしゃいでいる。)

 ただし、実際にはどうだったかというと、「NHKスペシャル、今回は軽いジャブという感じもします」(片瀬久美子ツイート)というように、番組は内容稀薄なものだった。「不正だ」と断定できるような証拠は何一つなかった。「疑わしい」と思える事実をいっぱい示して、思わせぶりな推測を示していただけだった。これはもう「冤罪番組」と言えるほどである。
 こんな「疑わしい」という推測だけで番組を作るのであれば、「片瀬・大隅は NHK と組んで笹井殺人を企てた」という推測の冤罪番組だって作れそうだ。
 片瀬・大隅の両氏に科学者としての公正な心があったなら、「NHKは全力を尽くしても、STAP 細胞が捏造であったという証拠を見つけられなかった」という判定を下せたはずだが。



 [ オマケ ]
 本項とは関係ないが、次の情報も示しておく。



 ここには、「理研の研究不正に関する規定に従った手続きを済ませてから、本人に再現実験させれば良い」と述べてある。これは、分子生物学会の見解と同じなので、この人の見解が分子生物学会に波及したのかもしれない。(別の人の見解かもしれないが。)
 ただ、こういう見解はしばしば見られるが、誤りである。なぜなら、いったん解雇した職員を理研で働かせることはできないからだ。この件は、下記で詳しく述べた。
  → STAP:分子生物学会の謎
 それにしても、懲戒免職にしたあとで、「本人に再現実験させれば良いと考えます」とは、一体、どういう神経をしているんだ? 頭がイカレているのだろうか?

 ついでだが、「懲戒免職ではない」と思うとしたら、ますますおかしい。「論文の不正は原則として懲戒免職」というふうに、理研の規定で決まっているからだ。このことはすでにマスコミに報道された。また、たとえ報道されたことを知らなくても、そのくらいのことは見当が付くはずだ。
 そもそも、「処分せよ」と主張していた彼らの主張そのものが、「懲戒免職にせよ」であったはずだ。(まさか「停職1カ月」のために、あれほど大々的に騒いだわけではあるまい。ね?)
 
 こうして見ると、「捏造だ、処分せよ」と騒いでいた人々が、いかに滅茶苦茶な論理で主張していたか、よくわかる。
 ま、狂気なんだから、仕方ないが。
 


 【 関連サイト 】

 分子生物学会会長のブログには、次のコメントが寄せられて、掲載されている。(一部抜粋)
 研究者も含めて、人々がひたすら理研、CDBの側を責めているのを見ると、とても異常な感を持たずにはいられません。...
 (中略)
 常々、日本のマスコミの、政治家の言葉尻だけを捕まえて喜んでいる低レベルな姿勢に飽き飽きしていましたが、いまはそのターゲットが理研になっているようで心配です。日本の研究システムをいかに良くしていくか、それに向かってこれまで行われてきた試みの客観的な評価という、より大きな、建設的な問題を棚において、これまで少なくともいろいろな点でうまく機能していた組織の解体を、短絡的に言い出すのはとても危険に思われます。日本の科学者が、もっと大局的に、長い目で物事を考え、建設的な方向に物事が進んでいくことを望んでいます。
( → 大隅典子の仙台通信 2014-07-10

 海外から見れば、分子生物学会の危うさはよく見えるようだ。それを指摘されたのに、忠告に耳を傾けず、図に乗って攻撃をしていたものだから、このような悲劇を導いたのだろう。
 せめて、読売新聞の取材のときに、もうちょっと言葉を和らげれば良かった。
 同学会理事長の大隅典子・東北大教授が「理研の対応は、税金で研究を支える国民への背信行為。不正の実態解明が済むまで、検証実験は凍結すべきだ」との声明を出し、口火を切った。
( → 読売新聞 2014年08月02日

 この記事の取材を受けたときに、「今では少し態度を変えました。あまり攻撃はしません」と言えば良かった。なのに、そうしなかった。だから、笹井さんの死を直接的に導く結果になってしまったのだ。
 この記事が1面トップに掲載されて、大々的な批判がなされた直後に、笹井さんは死を選んだ。
  → マスコミの不公正報道(STAP)
 会長が態度を和らげて、もうちょっと慎重な発言をしていれば、笹井さんは死なずに済んだのに、……と思うと、かえすがえすも残念でならない。



 【 関連項目 】
 実際には捏造はなかった……という点については、下記で説明した。そちらを参照。
  → 《 STAP細胞のご案内 》
posted by 管理人 at 20:22| Comment(24) |  STAP細胞 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Nature の記事の翻訳。
 http://blog.livedoor.jp/xcrex/archives/65802157.html
 以下、一部抜粋。

 ──

 日本のメディアでは、笹井博士に対する批判で溢れていた。そこには根拠のない非難も含まれ、...
 6月26日にNatureニュースチームに送られた笹井博士の最後のeメールでは、笹井博士は研究データの精査を欠いたことは認めたが、予算獲得について考慮が働いていたことや、小保方博士がメディアの前で何を着るかについて決めたという憶測については、強く否定していた。
 6月にNatureニュースチームは、笹井博士やCDBに対する様々な疑惑に関する根拠を質問したが、改革委員会長の岸輝雄東京大学教授も他の委員会メンバーもそれらを提示することはなかった。
 前例のない動きとして、改革委員会はCDBの解体を推奨していた。...ロンドンは国立医学研究所のRobin Lovell-Badge博士は、このような圧力はとても重いものであり、委員会は公平ではなかったという。
Posted by 管理人 at 2014年08月11日 21:00
J-ADNIなるアルツハイマー研究プロジェクトで起きていた改竄問題は、多くの人には分かりにくいのだと思います。これが大きな問題だと分かった人はそれを批判(非難)できます。分からない人は、批判しない、できないのだと思います。分からないので関心もないのかも。
 STPー小保方問題は、多くの人にとってわかりやすい部分(分かったように思う部分)があったのだと思います。
 分かりにくいこともできるだけわかりやすく一般国民に伝える(伝えようとする)のが、マスコミの本来の仕事だと思うのですが、記事や報道が一般大衆に受けたらいいとか、興味関心を引いたらいいとか、考えているのかもしれません。
 ひょっとしたら、マスコミの一部というより大部分はJ-ADNI問題がどんな問題なのかわかっていないのではないでしょうか。
Posted by ishi at 2014年08月11日 21:06
> 多くの人には分かりにくいのだと思います。

 2ちゃんねるの人ぐらいだと、そうでしょうね。
 しかし、片瀬久美子 氏、大隅会長は、理解していたはずです。分子生物学会の面々も、改革委の面々も。
 また、はてなブックマークで論陣を張っていた人々も、生物系の研究者がけっこうたくさんいたのに、J-ADNI については無視です。 twitter でも、STAP で大騒ぎしていた生物系研究者のほとんどは、J-ADNI については無視です。
 彼らは決して無知ではないんですけどね。
 マスコミよりも、生物系の研究者に責任がある。
 
 ──

 なお、この件で、私の見解は次の通りです。

>  結局、J-ADNI であれ、下村事件であれ、加藤事件であれ、人々は捏造そのものにはほとんど関心がないのである。

 該当箇所を見てください。
Posted by 管理人 at 2014年08月11日 21:16
片瀬久美子ってペンネームなんですよね
ペンネームで人を攻撃する。2ちゃんねるの書き込みと同レベルと言えます
また、大隅理事長は8月2日の読売報道の後のtwitterで、「一ヶ月前のことを最近のように報道されてもなんだかなあ」みたいな事を呟いていて、それこそ「なんだかなあ」と思いました
Posted by 通りがかり at 2014年08月11日 21:20
> 多くの人には分かりにくいのだと思います。

 よく考えたら、J-ADNI の方がずっとわかりやすいですよ。100字ぐらいの説明で簡単に説明が付く。本項でも示した通り。
 STAP の方が 1万倍ぐらい複雑です。いまだにたいていの人が真相を理解できていない。
Posted by 管理人 at 2014年08月11日 21:28
騒いでいる人々だけを見ないことだ。
 商売でも一番こわいのはやたらクレームで騒ぐ客ではなく、黙って来なくなってしまう客である。
 科学に信頼をなくした市民達はどちらの極端な意見にも与しない。
 くだんのNHKスペシャルも視聴率ひと桁である(おそらく5%以下)。
 町工場並みの管理(品質、安全、工程、生産履歴などの管理)すらできない科学者達にあきれて言葉にならないか、とうに愛想をつかしてこの問題への関心を失っているのだ。
 社会の狂気などという大げさなものと捉えていては多くの国民の失笑を買うだけだろう。「一部のやかましい声をあげている人たちだけの狂気でしょう」ってね。
Posted by 科学誌印刷業者 at 2014年08月11日 21:32
> NHKスペシャルも視聴率ひと桁である(おそらく5%以下)。

 それは捏造ではなくとも、錯誤です。正しくは:
 NHK番組の視聴率 10・6%
 → http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2014/07/28/kiji/K20140728008646540.html

>  社会の狂気などという大げさなものと捉えていては多くの国民の失笑を買うだけだろう。

 サイレントマジョリティは関係ありません。彼らは笹井さんの死には関与していません。
 笹井さんの死をもたらしたのが誰であるかを考えてください。サイレントマジョリティがどれほど多数(n)であろうと、次の式で示されます。
    0 × n = 0
 選挙で言えば、棄権した人がどれほど多数いても、影響しないんです。「最大の多数派は棄権した人だ」なんて言っても無意味です。

> 一部のやかましい声をあげている人たちだけの狂気でしょう
 
 それが人を殺すんですよ。
 あなたはもうちょっと経営者の立場を理解した方がいい。経営者ならば、次の事実を理解しています。
 「世の中のほとんどすべての人は、自社の顧客でない。自社の顧客は、世の中のごくごく一部にすぎない。しかし、そのごくごく一部のおかげで、自分は飯を食えるんだ」
 このことを理解しないと、ごくごく一部にすぎない顧客を無視して、顧客ではない大多数の人々ばかりを見たあげく、売上げがゼロになり、倒産します。
 あなたは経営には向いていないので、経営だけはやらない方がいいですよ。やれば、倒産です。企業にとって一番大切なもの(顧客)をすっかり見失っているからです。
 
 ──

 あとね。これは一部の人だけの問題じゃない。
 (1) 新聞の1面トップになった。NHKの番組になった。
 (2) あなた自身が興味を持って、ここに書き込んでいる。

 小さな問題であれば、上記のようにはならなかったはずだし、それならそれで、笹井さんが死ぬこともなかった。本当にそうであれば、どれほど良かったことか。

 ──

 考え直すと、あなたは本項をきちんと読めていないようです。
 ライブドア事件、イラク人質事件、笹井さん事件。これらには共通するものとして、社会的なバッシングがあった、というのが本項の主張です。
 それに対して、「サイレントマジョリティの方が多い」と主張しても、何の意味もないでしょう。
 たとえば、巨人ファンや阪神ファンはたくさんいますが、「プロ野球には関心のない人の方が多い」と述べたところで、巨人や阪神の経営には何ら関係しません。これらの経営に関係するのは、ファンだけであって、非ファンは関係ないからです。
 あなたはそこのところを勘違いしています。
Posted by 管理人 at 2014年08月11日 22:11
イラク人質事件の時は、「3人を見殺しにする」という心理的なストレスが原因だと指摘されていたかと思います。

とすれば、科学会が批判していたのは嫉妬もあるかもしれませんが、論文数の低下の原因とされる研究予算の削減の結果、科学者は強いストレスを感じているとも見ることはできないでしょうか?
Posted by こもの at 2014年08月11日 23:59
いつも公平な物の見方になるほどと思いながら読ませていただいています。

分子生物学会などが殊更理研やSTAP細胞を攻撃したのは、再生医学・医療研究が優遇されすぎているという不満が鬱積していたからではないでしょうか。iPS細胞出現以来、科学行政が再生医療推進に舵を切りました。山中教授がノーベル賞を取ったこともあり不満があっても声を上げにくかったところ、今回の件をきっかけに不満が爆発したように思えます。(分子生物学会は加藤研事件の際にも声明文は出していますが。)

また、NHKスペシャルのメールの件ですが、あれは世間に二人の関係を思わせぶりに匂わせたのではなく、笹井、小保方両氏に対して「我々はメールの内容をすべて握っている。その気になればこうなるぞ。」というアピールをしたのだと思います。
Posted by 朧月夜 at 2014年08月12日 01:56
NHKがどのような手段でメールを入手したのか不思議ですね。
メールのセキュリティがハガキ程度であるにしても、組織内イントラネット内はそう簡単に外部から覗けるものではない。もしそうなら機密管理体制がザルで大問題。

そうではないとしたら内部の誰かが意図的にリークしたわけで、メールサーバーのログを発掘できる術を持つ人物が相当し、限定される。
これは職務違反。年金問題でタレントや政治家の納付状況を覗いたデバガメと同じ違反行為で懲戒対象になる。
しかも理研解体論に対しては異議を唱える立場になる理研内部の人物が懲戒覚悟で背信行為に走ったのなら、絶望感に輪をかけたと言える。
だけど、こんな壮大な、職を賭けた、しかも人物特定される可能性のある行為は普通やらんと思う。

そうではなく、外部関係者も含むメールのヤリトリの中で、いつの間にかccなどに含まれた宛先の人が、下の方に残っていた二人のメールだけ抽出してNHKに提供したと考えるほうが容易でしょう。

と考えますのでNHKは断片化された情報を元に架空の事実を捏造したと推論してしまいました。
きっとすごい情報は無いと思う。
Posted by 京都の人 at 2014年08月12日 05:13
二人のメールの文章内容を示すページを、リンクしておきました。「文字だけ」の箇所。
Posted by 管理人 at 2014年08月12日 05:15
最後のあたりに [ 付記3 ] を加筆しました。
 タイムスタンプは 下記 ↓
Posted by 管理人 at 2014年08月12日 05:49
NHKスペシャルの内容に関連して。
(今回のテーマに即しておらず今更なので、不適切であれば削除して下さい。)

論文figureの7割(でしたっけ?)に疑義があるというコメントがあったと思います。電気泳動写真の切り貼りなどは確かにやってはいけないことですが、今回の騒動の最大のポイントは最初のキメラ作製だと思います。(だからこそ、CDBの大御所達がみんなSTAP細胞を信じたのです。)

失敗続きだったキメラ作製がなぜ突然成功したか。
実験では同じ事をしていてもなぜか分からないが突然うまくいくことがあります。(今回の酸刺激のような単純すぎる方法のほうがむしろそういう可能性があります。)
ただ、そうではなく、(意図的であれ、ミスであれ)何らかの操作が加えられたとしても、今のように小保方さんだけを盲目的に犯人だと決めつけるのは危険だと思います(管理人氏が主張されているように)。小保方さんが若山研で実験をしていた頃の話ですから、小保方さんのみならず、当時の若山研全員(若山さんだけではありません)のノートなども含めて調査する必要があると思います。
Posted by 朧月夜 at 2014年08月12日 08:07
社会的バッシングに「社会的必要性」は潜んでいないか?

その認識が異なれば、批判は的外れとなり変化は期待できない。


社会的バッシングの狂気への批判に、管理人殿得意の新たな

切り口での論説を期待します。
Posted by たろう at 2014年08月12日 10:24
> 「社会的必要性」は潜んでいないか?

 「社会的必要性」はあるでしょう。しかし、それがあるからといって、人を殺すことや罵倒することが許されるはずがない。
 許されると思うのは、「マッド・サイエンティスト」の発想です。
 「人体実験には社会的必要性がある。だから、女の子を誘拐して、人体実験したんだよ。死んじゃったけど、これは社会的必要性があるんだから、仕方ない」
 これを狂気というんです。
 
 ただ、思い直すと、今回の事例は「マッド・サイエンティスト」という言葉で説明が付きそうだ。おかげで、うまいアイデアを思いつけた。ありがとうございます。
Posted by 管理人 at 2014年08月12日 11:11
フランケンシュタイン博士の研究は、生命の聖域を侵す反社会的行為でしょう。そこに功名心も虚栄心も殺意もなく、純粋な探究心だけなのだとしても、手段を選ばぬから狂気なのです。そして物語とは違いますがもし、生み出されたものがアトムの様に人間の味方で役に立つ存在に成長するならば、その研究成果をどう捉えればよいのか。結果が良ければ反社会的手法も問題はないのだろうか?

やはり根本の<動機>が肝心だと思われます。いつも何度でも動機を確認するべきです。そもそも発明・発見も身の廻りの出来事・社会的な事象も、共鳴・共振・同調現象だと感じます。必要があるものが顕れてくると。原爆が何故人類に造る事が叶ったのか。原子力を平和活用できなければ淘汰する為の自然の采配かも知れません。人類がいなくても地球は困りませんから。必要なレベルまで成長が果たせなければ、再生医療現場での発明も聖域からの認可が下りないのかもです。現時点では我々は落第した。足を引っ張り合った事によって。協力し理解し合っていればまた別の展開があったのかも知れないと思われます。

嬉々としたツイート自体、何でその様な事が平気なのか不可解です。
神聖であるべき場所に実に人間的な揉め事を持ち込んでしまった。
組織維持の闇と組織を先導する個人の闇が恰好の標的を見付けてしまった。
ここには失敗を許さない風潮と云いますか、それを口実にして内側の獣を解き放して構わぬとする人間の悪しき性があるようです。

無用なバッシングが次々と社会に顕れてくるのも、まだそこから学ぶべき事があるから尽きることがないのではないでしょうか。そこで犠牲になるのは、いつも追いやられた少数派の個人でしょう。
Posted by 小平の義太郎 at 2014年08月12日 13:20
これって「二分間憎悪」の萌芽かもしれませんなあ。
Posted by ごーるどすたいん at 2014年08月12日 20:07
>管理人 at 2014年08月11日 22:11
 視聴率は確かに小生の錯誤(別の特集)であった。その点は混乱させて申し訳ない。
 が、後の反論については・・・管理人さん、あなた大丈夫か?・・・新聞社、雑誌社(サイエンス等の一般科学誌も含む)はサイレントマジュリティを主とした顧客としている。うちも表紙のデザインを頼まれたら一般大衆にわかりやすいものを心がける。
 よしんば特定の狭い範囲の顧客を相手にしている事業であったとしても、小生は「黙ってこなくなってしまう客」と述べているのだから、その範囲内の獲得済みの顧客を指しているのは明らかであろう。
 管理人さんが小生の経営能力に疑問を呈されている議論は以上のように一般的にあてはめるのが困難なようだ。
 わかりやすく管理人さんが挙げておられるプロ野球ファンの例で言うならば、「一部」とは「聞くに耐えないヤジ」を飛ばしている者たちのことを指し、「黙ってこなくなる客」とは他の大多数のファンのうち、例えば「あんなヤジ、子供に聞かせられない。」と言って帰ってしまう客である。
 「俺はこんな試合、見にきたんじゃない」とか吠えている客に限って、毎試合観戦に来ている。球団経営者がサイレントマジョリティの観客が離れていきはしまいかと気にするのは至極当然であろう。
 「聞くに耐えないヤジ」を「論理が破綻している不合理なバッシング」に置き換えるならば、それに対処する反論が「論理が破綻」していては、泥仕合になるだけだろう。そんなことではサイレントマジョリティはますます球場から帰って(=科学からはなれて)しまう。
 「聞くに耐えないヤジ」を許せない気持ちはわからなくもないが、他のサイレントマジョリティまで含めて「社会の狂気」と悲観することではあるまい。
 競技中にバナナを投げ込まれたサッカーのアウデス選手は「どんな世界にも、ああいった手合いは一定の比率でいるものだ。」と達観している。学会にも一定比率いて、マスコミにも一定比率いたということである。
 相手の挑発に乗り「ヤジ合戦」したり「破綻した議論合戦」をするのは不毛である。管理人さんはしきりに過去の「ヤジ合戦」のまま終わってしまった事例を悲憤慷慨されているが、見事苦境を乗り越えたアウデス選手の事例、慶大医学部の研究不正対策など事例に学んで考えていくほうが簡単であるし、これ以上余計な犠牲者を(バッシング側、被バッシング側ともに)出さないためにも有益ではないか?
 過去にも孤軍奮闘してダメだったのでしょう?ダメだったやり方を繰り返すよりも、うまく行った事例を謙虚に学んだ方が、管理人さん、あなたのためでもあると思う。
Posted by 科学誌印刷業者 at 2014年08月12日 21:47
NHKや、読売1面や、分子生物学会や、学術会議が、「一部のヤジ」のわけがないでしょう。
 笹井さんの遺書を読みましょう。「マスコミ等からの不当なバッシング」と書いてあります。
 比喩的に言えば、肉声は周囲数メートルにしか届きませんが、マスコミの声は全国津々浦々に届きます。両者を同一視するのは変でしょ?
Posted by 管理人 at 2014年08月12日 22:15
イラク人質事件を思い返すと、以前から問題になっている
「進入禁止の防波堤に入り込む釣り人」とダブって仕方あ
りません。
法律上問題があるわけではない(条例が制定されていなけ
ればですが)が命の危険があるからここには入るな(入ら
ないでください!)、を「これがやりたいから」で無視し
て入り込む。実際に波にさらわれれば「あいつらが勝手に
やったことなんだから」では済まされず、公務に携わる
人たちは救出に行かねばならず、命の危険にあれば放置は
できず蘇生の可能性を模索しなければならない。
(実際には嫌々救出作業を行う、という事はあり得ずに
 どこの部門の担当者もぎりぎりの努力をされる事は明白
 でしょうし。)
イラク人質事件の場合、根本的には外務省他のイラク情勢
関連の最前線で働いていた方々の「公」を踏みにじった三人
の「私」に対する素朴な怒りが原点だったと思います(実
際救出不可能な状況で首を裂かれた若い人もいましたし。
あの人は「私個人でやった事。救出は必要ない」とは言わ
れませんでしたね。)
あくまで「成果」とその「発表」の「経緯」が問題になった
STAP細胞の件とは出発点は根本的に異なると(個人的
には)考えております。STAP細胞の件はそもそも社会
的にパッシングするような問題ではない、という管理人様
の主張はその通りであると思いますし、自身では考え付き
得ない論点の数々、勉強になります。

ただこの論点自体が異なる問題が批判が「エスカレート」
する事で「(社会的な)パッシング」という共通の問題に
なるのが何ともやりきれない気持ちがします。個人的な感
情としては、あの三人の「身勝手さ」には今でも怒りを感
じておりますし。
Posted by 七氏井 at 2014年08月12日 23:46
> イラク人質事件を思い返すと、以前から問題になっている 「進入禁止の防波堤に入り込む釣り人」とダブって仕方あ りません。

それはその通り。そして、その彼らを救うために政府が何かをしたとしたら、彼らは非難されて当然でしょう。
しかし政府は単に彼らを見捨てただけでした。

> あの三人の「身勝手さ」には今でも怒りを感
じておりますし。

その怒りの感情が目を曇らせています。自分が何かをしたわけでもないし、助けるために行動したわけでもないのに、「おれたちはこんなに犠牲を払ったのだ」という錯覚をした末に、大非難を浴びせました。(やったことは専用機を飛ばしたことだけで、それは、彼らのためには何一つ役に立たず、むしろ彼らに迷惑をもたらしただけだというのに。)

その錯覚を私は指摘しました。

p.s. 簡単に言えば、日本国民は、大変心配させられたので、「こんなに心配させやがって」と怒り狂ったのです。
 「おまえたちが死ぬかと思って、ものすごく心配したんだぞ。よくもこんなに心配させやがったな」
 そう思って怒り狂ったあげく、彼らに「死ね、死ね、自己責任で死んでしまえ」と罵声を浴びせ続けたのです。

 そこに問題は見つかりませんか? たいていの人は、問題は何もないと信じていました。
Posted by 管理人 at 2014年08月13日 00:17
>しかし政府は単に彼らを見捨てただけでした。
日本大使館を初めとする、外交・関連行政各関係者の
努力を「公務」と捉えて、その最上部で責任を取る立
場の人間を政府のトップと一連のつながりで考えれば
「見捨てた」という表現は誇張しすぎかもと思ってい
たのですが、よく考えたら当時のトップはかの『泉』
さんですね。当方、現在最末席ながら某改革にズタズ
タにされた業種に拾ってもらった人間ですので、管理
人様の「怒り」は理解できます。特に最近のあの方の
政治活動の再開で(反原発という主張の持つ本質とは
別に)、「何も変わっていない」事が暴露されました
し。まさに丸投げ&自己責任のオンパレードでしたね。

>そこに問題は見つかりませんか? 
批判が暴力に転嫁してしまう現象を抑制する仕組みが
無い事にはずっと疑問を感じております。ネットが普
及する以前には故小室直樹氏が盛んに指摘されていま
したね。残念ながら私には提言出来る案がありません。
御指摘の通りかと思います。
Posted by 七氏井 at 2014年08月13日 12:02
> ふうん。あるいは誤って消去されたのかもしれないと性善説に立ち、もう一度消えたコメントをアップしておこう。

 消えていませんよ。同一コメントの二度掲載はお断り。二度目の方は消しました。
Posted by 管理人 at 2014年08月13日 13:00
(BLOGOSへのコメントを再録)              

大隅氏は[笹井氏の自殺報道からすぐに表明した「黙祷」のなかで]「なぜ自らの命を断つという選択をしたのか。このようなことが起きた背景について分析し、問題を取り除く努力を続ける必要があると思います。生命科学の商業化・産業化、過当競争、教育の質保証、問題は多岐にわたり交絡しています。犯人探しや責任のなすりあいをするのではなく、どうすればこのような悲劇を防げるのか、科学者コミュニティーの構成員が自分の問題として現実に目を向ける必要があります。」と言われています。この「しらじらしい」言い様には驚いてしまいます。笹井氏の自殺を、自分の言動とは無関係な、まるで他人ごとのようにいう無神経さには絶句します。

誰がなんと言おうと、マスコミ・ネットの誹謗・中傷の嵐の中で受けた精神的ストレスが、笹井氏の自殺の一因となったことは明白ではないでしょうか。まさに「いじめ」の構図です。たとい落ち度があったとしても、何人も超過度の非難に晒されるいわれはないのではないでしょうか。笹井氏の社会的責任は然るべき形で取られるべく、進行中であったわけですから。中でも、分子生物学会やNHKという有力な組織からの非難の威力は、想像以上に凄まじいものがあったと思われます。笹井氏のように責任ある立場のものなら尚のこと、そうだったろうと思われます。マスコミやネットでの「攻撃」から受ける精神的ストレスが如何程のものかは、体験者のホリエモンこと堀江氏もネットでコメントしていますし、東大を退官してシカゴに移った中村氏も、ご自分のネット通信(「中村祐輔のシカゴ便り」)で自らの体験を披露しています。

「いじめ」の一端を担った理事長さんは、「立場を超えた」言動の「責任」を重く自覚すべきだと、私は思います。さらにいえば、「立場を超えて」一貫性のない言動を繰り返してきた理事長さんは、分子生物学会の理事長としては疑いようもなく著しく不適格者ではないでしょうか。

yahoo user c9e9bさん[「黙祷」にコメントされたお一人]は、「大隅氏には、大隅氏の立場と責任があり、それに相応しい言動を行ってきたと思います。どうかつまらぬ誹謗中傷におびえることなく、言うべきことを言い続けてください。」と書かれています。しかし、これは貴方の全くの思い違いで、「大隅氏は、立場をわきまえず、無責任にも、その立場に相応しくない言動を行ってきた」と言い換えるべきだと思います。

なぜなら、STAP騒動で、学会に関わりがあるとすれば、発表論文の「不具合」にあるのであって、論文が撤回された段階で関わりはないはずだからです。「不祥事」を理研CDBがどう処理するかは、学会とは関係ない事柄でしよう。

例えば理事長声明3は全く驚くべきもので、改革委員会の出した「提言書」をも無視して「提言書にもとづく再現実験」の凍結を、何の理由付けもなく要望しているのです。これを「立場をわきまえず、無責任にも、その立場に相応しくない言動」と言わずして、何というのでしょうか。

大隅氏が、もし常識人なら、今後、大隅氏のSTAP騒動に関わる発現はほとんどなくなるでしょう。「いじめ」の一端を担った事に対する自戒の念があれば、当然そうなる筈です。しかし、yahoo user c9e9bさんの「大隅氏には・・・どうかつまらぬ誹謗中傷におびえることなく、言うべきことを言い続けてください」という罪深い「期待」に答えて、「立場をわきまえず、無責任にも、その立場に相応しくない言動」を続けるのであれば、ブログで誰かが言ったように「人格破壊者」といわれても仕方がないのではないでしょうか。
Posted by Nekogu at 2014年08月19日 12:15
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