自動車のルーフを白くするといい……と前に提案した。
→ 省エネ・カラー

※ 合成画像です。実物ではありません。
これを提案したのは、2008年07月22日だった。
それから5年以上を経た現在では、この提案は、いくつかの車種で実現している。
特に、販売台数が多くて、女性ドライバーの多い軽自動車では、多く見られる。単に「ツートンカラー」というふうに表示しているが、
「ボディーはピンクで・ルーフは白」
という組み合わせが多い。実例は、下記。
→ http://used-move.com/2013/08/4664/
いずれも、ルーフは白だ。ホンダの N-ONE は、上記ページではルーフが黒だが、メーカーページではルーフが白のものもある。
→ http://www.honda.co.jp/N-ONE/webcatalog/styling/
というわけで、「夏は暑いな」と思っていて、しかも軽自動車を買いたい人は、ツートンカラーで屋根の白い自動車を買いましょう。
[ 付記 ]
デザイン面からいうと、ピラーは黒い方が良いデザインだ。スズキ スペーシアとホンダの N-ONE が該当する。
ただし、スズキ スペーシアのツートンカラーは価格が高くて、あまり人気はないらしい。
→ スペーシアのツートンカラーは人気ではないらしい
オプション価格は42,000円だというから、高すぎるね。
スズキ・ラパンも、ほぼ同額。(43,200円高(消費税込み))
【 追記 】
ならば、N-ONE がよさそうだ……と思ったが、違った。
N-ONE のツートンカラーはもっと高額だった! 6万円または8万円も高い! (色によって異なる。)
→ メーカー公式ページ
そんなに高いと、考えものですね。
だけど、調べてみたら……
・ 価格が高いのは、手塗りなので仕方ない。
・ ツートンカラーには多様な組み合わせがあり、選択できる。
・ おしゃれなのでカッコいい。ミニみたいだ。
ということで、おしゃれさが加わって、大人気らしい。
実用のためというより、おしゃれのために買う人が多数であるようだ。ま、それはそれいでいい。
で、どうせそうするなら、ルーフは黒でなく白にしましょう。省エネのために。
【 関連項目 】
→ 省エネ・カラー
タイムスタンプは 下記 ↓
例えば、エンジンの温度が少し下がるだけで馬力に直結するレースカーでボンネットの色を白に拘るチームはありませんし。
また、それほど効果があればカタログでそのカラーをアピールすると思いますが、そんなアピールをしている車種は見たことがありません。
自動車ではありませんが、住宅用の屋根材で白やシルバーで遮熱を謳った製品がありますが、実際には室内環境を涼しくする効果は認められないようです。
↓メーカーサイト
http://www.kmew.co.jp/shouhin/roof/shohin_shosai.jsp?id=75
↓実証実験
http://www.env.go.jp/policy/etv/pdf/list/h25/051-1325a.pdf
熱線を反射しているのは間違いないようですが、室内環境は変わらないようです。
ただし、デザインとしてのルーフの塗り分けは白に限らずおしゃれだと思います。
どうせやるなら白で太目のレーシングストライプなんかもいいですよ。
室温が変わらないとしたら、2センチぐらいの断熱材の効果ということになりますが、それほど優秀だとも思えない。
レースカーは、エアコンが付いてないのだから、「エアコンの分の燃費」を話題にしている本項とは関係ないです。
あと、エンジンの温度はボンネットよりもはるかに高温なので、比較しても無意味。
また、性能に直結するのはエンジンの温度ではなくて、吸気の空気の温度です。これは本項とは関係ない。
> カタログでそのカラーをアピールすると思います
ライバル社との比較ならともかく、自社との比較だったら、するだけ逆効果。
例。「白のツートンカラーは高性能です」ならば、「それ以外の色はすべて低性能です」だから、白のツートンカラー以外のすべての色で販売低下効果が生じる。結果的には自社の商品をけなしているだけ。
> 実際には室内環境を涼しくする効果は認められないようです。
PDF にはそのデータはないみたいだけど。濃い色ばかりで。
濃い色と薄い色の比較は下記。
→ http://www.kmew.co.jp/shouhin/roof/feature/colorbest/shanetsu_glassa.html
けっこう差があるようですよ。
検証実験も何もないとなんとも言えませんね。
と思って調べたらいくつか情報がありました。
http://www.jaf.or.jp/qa/ecosafety/trouble/01.htm
車体の色で室内温度は殆ど変わらないようですね。
確かに色が農色のみの資料でしたが、改めて淡色のものを探したところ見つからず、申し訳ございません。
ただ、いろいろなクルマに乗っていてエアコンの効きに関して感じるのは、渋滞で止まっている場合や青空駐車場に長時間駐車した直後に乗り込んだ場合はとても暑い(といいますか、熱いですね)ですが、走り出すとすぐに冷えるということです。
走行風であっという間に熱が奪われるので、あまり意味がないのでは?と思います。
私が挙げた例の住宅と違ってクルマは走ってなんぼのものですし。
あと、環境でエンジンの性能を左右する最も大きなものは吸気温度なのは間違いありませんが、細かいところで冷却水なんかも工夫して油温・水温を下げることによりより性能を発揮する努力がなされています。
外装の本の一部に過ぎないルーフを大きく取り上げられているので、その程度の差(と言っても冷却水一つで水温が1℃以上変わります)が重要なのだと思いました。
ルーフが大きな効果を示すのは、バスや冷蔵車ですね。こちらは既にルーフが白のデザインが多いですし、冷蔵車はアルミむき出しが多いです。どちらも面積が大きいので、色の違いが無視できないのだと思います。
ですので、管理人様は日産のクーペでなくワンボックスカーやミニバンを例に出されると私のような誤解をする人がいなかったのではないかと思います。
それは単にエアコンが強力だということであって、省エネとは関係ありません。
> 走行風であっという間に熱が奪われる
そう簡単には奪われないでしょう。半分ぐらいかな。また、停車している時間もけっこうあるし。
> by ささささき
情報をありがとうございました。屋根よりも断熱ガラスの方が影響が大きい、ということですね。なるほど。
本項に関するデータは、リンク先にありました。下記。
http://www.jaf.or.jp/eco-safety/safety/usertest/temperature/detail2.htm
これを見ると、停車時なら、白黒で室温に5度ぐらいの差があるようですね。
管理人様が示されたメーカーサイトのアピールでは室内温度に関するデータが示されておりませんが、遮熱を謳う屋根材を求めるお客は反射しようがどうしようがそんなことに興味はなく、室内環境が涼しくなることだけに興味があるはずです。
差があれば当然大アピールするはずですが、それが無いというのはおそらく宣伝にならないデータしか取れなかったからではないかと思います。
それで、何故そうなっちゃうのか考えてみましたところ、住宅には屋根の他に天井があります。そのため、小屋裏の熱が室内に侵入するには天井板を通過しなければならないので、室内にはたいした影響がなかったものと推測します。
そこまで考えたところで、自動車にも天井があるのを思い出しまして、実際多くの車種は車内の天井は鋼鈑ではありません。そして、ルーフの内側にはたいてい補強のリブが溶接されているのですが、天井はフラットなことが多いです。つまり、リブの厚さ分の天井があり、ルーフの熱が車内に侵入するには熱伝導率の高くなさそうなプラスチックの板を通り抜けなければならないのです。
実際に乗り込んだクルマの天井を触って火傷しそうなほど熱かったことは無いと思います。(少なくとも、私はルーフ外側を触って火傷するかと思ったことはありますが、内装を触ってそう思ったことはありません)
従いまして、やはりルーフ表面の色による温度の違いはエアコンの稼動を抑えて省エネに貢献するほどの効果は無いように思います。
もともとそんなに大きな効果じゃなくて、3〜5度ぐらいの効果はあるのでは、というぐらいの話。このくらいの温度差だと、手で触っただけではわからないでしょう。
ま、常識的に言って、少しは効果があるんじゃないの? 「大幅に」ということはないだろうが。
ダッシュボードがストーブの様になり車室内に熱を供給します。
試しに炎天下に放置した車の天井とダッシュボード触りくらめて見てください。
フロントガラスの内側に光を遮るプレートを置くだけで車内温度の上昇はかなり抑えられます。
本当はダッシュボードが熱を吸収しないと良いのですが、ダッシュボードを白や銀にすると反射で前が見づらくなります。
走行スイッチOffで白、走行スイッチOnで反射を抑えた色になるダッシュボードでも作れれば屋根を白くするよりも効果が高いと思います。