2014年08月01日

◆ STAP/東大の捏造

 STAP事件で人々が大騒ぎするのは、なぜか? それは、東大の捏造事件と比べると、はっきりする。 ──

 STAP事件では、人々が大騒ぎする。たとえば、次のページには、小保方さんを「捏造した」と批判する声が多数ある。
  → はてなブックマーク(その1)
  → はてなブックマーク(その2)

 それぞれのページのリンク先には、意見の元となった考察が並んでいる。(その1)のページの元のページは、下記だ。
  → なぜ研究者は小保方さんに厳しいのか

 ここでは、研究者が小保方さんに厳しい理由をいくつも並べている。そのすべては、
 「捏造は許しがたいから」
 という論拠だ。つまりここでは「捏造があったこと」を天下り的に受け入れている。物事の真偽を判定するのではなく、天下り的に「おれの信じていることは正しい」と思い込んだ上で、「人々が正しいことを理解できないのはなぜか?」というふうに論旨を運んでいる。
 そして、それを読んだ人々(はてな民)は、「なるほど。素晴らしい論考だ」と拍手喝采する。
 ま、科学的試行とは正反対の、宗教裁判的な認識ですね。(魔女裁判と言った方が適切かも。)

( ※ 論理のどこがおかしいかというと、「実験ミス」という点をまったく考察していないことだ。「真ではない」「虚偽である」という事実からは、「捏造」「ミス」の双方が考えられるのだが、「真ではない」ということから、一挙に「だから捏造だ」と決めつけている。ものすごい論理の飛躍。宗教裁判や魔女裁判と同様だ。)

 上記のサイトの論旨は、いろいろとおかしいが、基本的には、「捏造だ」と一方的に決めつけているという点がおかしいわけだ。それは論理的に完全な誤りである。
( ※ それに気づかずに拍手喝采しているのが、はてな民。)

 ──

 ただし、である。上記のサイトにも、論理的に間違っていない点もある。最後に述べた点だ。一部抜粋すると、下記だ。
 博士号や研究者養成機関としての日本の大学の信頼は維持していかなければならないし、それを損なうような事態が起きたとすれば、たかが一件の事例であってもきちんとした処置が必要なのです。

 これは、論理的には間違っていない。どこにも論理矛盾はないし、科学的な矛盾もない。
 ただし、ここには、「厳しすぎる」という難点がある。このような「正義の主張」を、小保方さん一人のみに厳しく当てはめるのは、公平を逸していることになるのだ。
 このことは、東大の捏造と比べると、はっきりする。
 東京大分子細胞生物学研究所の加藤茂明元教授らが発表した論文に不適切な画像が使われていた問題で、東大は1日、加藤氏が論文の不正を隠すため、実験ノートの捏造を指示していたとする調査報告を発表した。
 報告では、5本の論文について実験画像の捏造、改ざんを認定。加藤氏のほか、柳沢純元助教授、北川浩史元特任講師、武山健一元准教授の計4人が不正に関与したと判断した。
 報告によると、加藤氏自らが捏造、改ざんをした事実は確認できなかった。科学誌から疑義を指摘され、論文撤回を免れるため、研究室のメンバーに実験ノートの捏造、改ざんを指示した。また加藤氏が実験結果を過度に求めるなど強圧的な指導をし、一部の教員は「加藤氏は捏造、改ざんを容認している」と受け止めたことが不正の背景にあると指摘した。
 柳沢氏と北川氏は、複数の画像を合成するなど論文の画像の捏造、改ざんに直接関与し、武山氏は実験ノートの捏造、改ざんに協力した。
( → 日経 2014/8/1

 ここには、はっきりとした捏造・改ざんがある。(東大の調査報告が正しいとすれば、だが。)
 しかも、実行したのは東大の教授クラスだ。平の研究員になって2年ぐらいの経験があるだけの、新米ほやほやのユニット・リーダーなんかとは違う。経験も責任もある、東大の教授クラスだ。そこで、本人の直接的な指示で、明白な捏造、改ざんがあったのだ。(実験ミスの余地はない。)……こちらの方がはるかに重大で悪質だろう。
 だとすれば、STAP事件なんかで大騒ぎしているときじゃない。東大の捏造の方でこそ、大騒ぎするべきだ。

 さらに言えば、別件の不正もある。
  ・ 東大の高柳広教授の疑惑
  ・ アルツハイマー病研究の改ざん

 これらについては、下記項目で言及した。
  → 論文不正の話題(3件)

 こういうふうに、重大な不正の問題がいくつもある。
 にもかかわらず、多くの人々は、「小保方さんを処分せよ」とばかり叫ぶ。お馬鹿な はてな民が騒いでいるだけかと思ったら、理研の高橋さんも同じように騒ぐし、分子生物学界の大隅会長も騒ぐし、さらには、学術会議まで騒ぎ出す始末だ。
  → STAP問題:「関係者処分を」…日本学術会議が声明
 同様の記事は、NHK(リンク切れ)にもあった。一部転載すると、下記だ。
 日本学術会議は、検証実験の実施とは関係なく不正の詳しい調査を行ったうえで、小保方研究ユニットリーダーら関係者の処分を行うべきだとしています。

 これらの人々は、「自分は正しいことを言っている」と思っているのだろう。「自分は正義だ。悪を懲らしめる」と思っているのだろう。
 しかし本当は、彼らは単に「弱い者いじめ」をしているにすぎない。相手が一人の新米女性科学者だから、「いじめやすいな」と思って、いじめているだけだ。
 で、相手が東大教授クラス(加藤・高柳)になると、途端に口を噤んでしまうのである。彼らのように偉い相手に対しては、「捏造だ」と騒ぐことはしないのだ。
 まとめてえ言えば、小保方さんには異様に厳しいくせに、東大教授の捏造には大甘なのだ。

 こういうのを 二重基準(ダブル・スタンダード)と言う。

 ──

 では、そこに真実はあるか? もちろん、ない。二重基準というのは、矛盾とは違うが、矛盾に近い非科学的なデタラメだ。
 で、人々がそういうデタラメなことをやるのは、なぜか? 私が思うに、それは、次の二点だろう。
  ・ 若い女性が大成功した、と報道されたことへの嫉妬。 
  ・ 弱者をいじめて喜ぶ嗜虐性(しぎゃくせい)


 この二点こそが、STAP事件がかくも日本中で大騒ぎとなることの、本質である。要するに、一種の社会ヒステリーだ。
 そして、このような社会ヒステリーに着目するのが大好きなのが、本サイトである。

 こうして、本サイトが何度も STAP事件を取り上げる理由がわかっただろう。 STAP事件はすでにすっかり解明されているのだが、本サイトは何度も繰り返して取り上げる。その理由は、小保方さんや STAP細胞に興味があるからではない。社会ヒステリーをする人々の狂気に興味があるからだ。
 STAP事件は、日本人全体の狂気を示す、興味深い精神疾患事件なのである。



 [ 付記 ]
 考えてみれば、日本には大きな話題がたくさんある。
  ・ 福島の原発問題
  ・ 東北の復興問題
  ・ 脱法ハーブによる死者
  ・ 集団的自衛権による戦争参加
  ・ ウクライナの戦争状態
  ・ パレスチナの戦争状態
  ・ どさくさにまぎれて法人税の2%減税を奪う


 いろいろと問題があるのに、そっちには関心を持たずに、やたらと STAP ばかりに着目する。ほとんど精神異常と言えるほどだ。
 これはまあ、社会ヒステリーによる狂気的な執着としか言えない。日本人全体の狂気以外では、このバカバカしさを説明できないだろう。

( ※ ちなみに本サイトでも、STAP を扱う項目は、アクセス数が大幅に増える。)



 【 関連項目 】

 → 《 STAP細胞のご案内 》
 



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   ( STAP細胞の話題は終了しています。上記参照。)
posted by 管理人 at 20:02|  STAP細胞 | 更新情報をチェックする
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