2014年07月31日

◆ STAP事件の主導者と主謀者

 STAP事件の主導者は、小保方さんではなく、笹井さんと竹市さんだ。一方、主謀者は…… ──

 まず、池田信夫の論説がある。
  → STAP細胞は「第二の耐震偽装事件」

 これを読んで思ったが、池田信夫というのは、実に有益な人である。彼の話を読めば、たちまち真相がわかる。次の二点で。
  ・ 真実の逆を言うので、彼の言説の逆が真実だとわかる。
  ・ 高度な分析をするので、それを利用できる。


 だから、彼の話を読んで、言いたいことを理解した上で、彼の言説の逆を取れば、それが真実なのだ。その意味で、真実にたどり着くために、とても有益である。(反面教師とか、他山の石みたいなものだ。)

 ──

 今回の例では、次の話がある。
・ 意図的な不正を予防するコストは非常に大きい
・「組織ぐるみの構造問題」ではない
 この二点が強調されている。
 この二点について、以下で私の見解を示そう。


 (1) 意図的な不正を予防するコストは? 

 意図的な不正を予防するコストは非常に大きい

 という点は、事実か? もちろん、事実ではない。正しくは、その逆だ。つまり、コストはゼロだ。なぜなら、意図的な不正があれば、笹井さんがあっさりチェックして発見するからだ。
 すでに判明しているように、小保方さんの知的レベルはとても低い。まともな実験ノートすら書けない。このような人が笹井さんをうまくだませるはずがない。つまり、勝手に虚構を作って、その虚構を真実だと見せかけることなど、できるはずがない。
 換言すれば、笹井さんが小保方さんの不正を見抜くことなど、朝飯前である。あまりにも容易だ。

 そして、ここから得られる結論は、こうだ。
 「意図的な不正があれば簡単に見つかるのに、実際にはそうはならなかった。とすれば、意図的な不正はなかった」
 これが論理というものだ。(三段論法)
 ここから、必然的に、次の推論に結びつく。
 「意図的な不正がなかったのだとすれば、何らかのミスがあっただけだ」
 では、何らかのミスとは何か? 単純なミスはありえそうにないが、だとしたら、どんなミスがあったのか? 


 (2) 組織ぐるみの構造問題か? 

 「組織ぐるみの構造問題」ではない

 という点は、事実か? もちろん、事実ではない。正しくは、その逆だ。つまり、「組織ぐるみの構造問題」であった、ということだ。
 ただし、「組織ぐるみの構造問題」ではあったが、「組織ぐるみの不正」ではなかった。この点を混同しないようにしよう。

 まず、「組織ぐるみの構造問題」ではあった、という点は、簡単に証明できる。小保方さんには、次の権限はないからだ。
  ・ 小保方さんをユニットリーダーに任命する
  ・ ユニットリーダー就任の条件を異例ずくめにする
  ・ 理研が組織全体で STAP細胞を推進する
   (竹市さんや笹井さんが STAP細胞を推進する)


 小保方さんは、このような権限はなかった。つまり、理研CDB のセンター長や副センター長に命令するだけの権限はなかった。(当り前だ。)
 では、誰がセンター長や副センター長を動かしたか? そう問えば、真相はただちに判明する。
 もちろん、センター長や副センター長を動かしたのは、自分自身である。センター長自身と、副センター長自身である。さらに言えば、そこで同意をした関係者も同様だ。
 これらの人々の全体が STAP細胞の研究を大々的に推進した。小保方さんは、それらに担がれた「御輿(みこし)」にすぎない。御輿は、担がれるだけであって、自分自身で推進する能力はない。御輿を動かすのは、それを運ぶ人々なのである。……ここでは、理研という組織が該当する。
 というわけで、「理研 CDB の全体が STAP細胞を推進した」という事実からして、この問題の主導者は理研 CDB であった、と判定が付く。つまり、この問題は、「組織ぐるみの構造問題」なのである。
( ※ 従って、事件の再発を防ぐには、組織そのものを抜本的に変革する必要がある。「解体」は必要ないが、「抜本的な是正」は必要だ。……この点では、世間が正しい。組織責任を無視する池田信夫は間違い。)

 ──

 さて。以上から、次の二点がわかった。
  ・ 意図的な不正は、なかった。
  ・ 「組織ぐるみの構造問題」は、あった。


 この二点から、どんな結論が得られるか? こうだ。
 「 STAP細胞事件は、意図的な不正によるものではなく、何らかのミスによるものである。ただしそのミスは、単純なミスではなく、組織的な構造問題ゆえに生じたものだった」


 ここでは、「組織的な構造問題」というのが何か……というのが問題となる。それを私なりに示せば、こうだ。
  ・ 「STAP細胞は真実だ」という勝手な思い込み
  ・ 「STAP細胞で予算を獲得したい」という功名心
  ・ チェック体制の不備

 詳しく言うと、こうだ。
  1. 「STAP細胞は真実だ」と勝手に思い込んだ。科学者にはあるまじきことだが、批判精神が不足した。自己への慢心があった。
  2. 「STAP細胞で予算を獲得したい」という功名心があった。この背景には、国の「選択と集中」という間違った科学政策があった。( → STAP細胞事件の背景
  3. 功名心に駆られたこともあって、研究の肯定的な面ばかりを見て、否定的な面を見なかった。チェック体制が不備だった。特に問題なのは、次の二つだ。
      @再現実験をしなかったこと
      A実験ノートをチェックしなかったこと

 このような問題があった。これらは、理研 CDB または研究チームの「組織的な構造問題」とも言える。少なくとも小保方さん一人の問題ではなかった。
 仮に、小保方さん一人が暴走したのであれば、
  @ 再現実験をして、「再現不能」と判明
  A 実験ノートを見て、「実験データがない」と判明

 という形で、簡単に暴走をチェックできたはずだ。(1) でも述べたように、「意図的な不正を予防する」ことは、簡単にできるのである。
 ところが今回は、チェックする立場の人がチェックしなかった。@もAもなされなかった。
 これが問題の本質なのだ。

 ──

 以上から、次のように結論できる。
 第1に、意図的な不正[捏造]はなかった。(あれば笹井さんが簡単にチェックできたから。)
 第2に、今回の問題は、組織的な欠陥から生じたものである。積極方向の推進は過剰にあったが、逆に、消極方向のチェックはまったく不足していた。そういう組織的な問題があった。

 これらを換言すれば、こう言える。
 「今回の事件の主導者は、小保方さんではなく、竹市さんと笹井さんである。この二人が STAP細胞の研究(間違った研究)を大々的に主導した。一方で、今回の事件の主謀者は、存在しない。なぜなら、そこには不正はないからである。犯罪がなければ犯罪者はいないように、不正がなければ(不正の)主謀者はいない」

 というわけで、「主導者は竹市さんと笹井さん。主謀者は存在しない」というのが、結論となる。
 


 [ 付記 ]
 学術会議は「関係者を処分せよ」と主張した。
  → ITmedia ニュース 2014年07月25日
 しかし、本項に従えば、「(不正の)主謀者は存在しない」となる。学術会議は、主導者と主謀者の区別が付いていない。物事の真相を理解しないまま、単に「関係者を処分すればいい」という判断だ。
 学問というものは、「真実の解明」こそを目的とするべきなのだが、学術会議はそうではないようだ。(こういう人が多いから、日本の研究は低迷する。)



 【 関連項目 】

 → 《 STAP細胞のご案内 》

 ※ 「意図的な不正」はなかったが、「意図的なミス」はあった。
   そのことは、上記リンク先の三番目の項目で示されている。
 



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   ( STAP細胞の話題は終了しています。上記参照。)
posted by 管理人 at 19:27|  STAP細胞 | 更新情報をチェックする
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