都会の猛暑対策のためには、緑化するといい。ヒートアイランドを抑止する効果があるはずだ。
そういう見解は前からあったが、ヤマカンふうだった。しかしこのたび、実証的な数値が出た。
東京大の中島映至教授らの研究グループは、温暖化の予測に使われる高精度な数値モデルで緑化の効果を計算している。
関東の市街地の50%を緑化するなどの条件で計算すると、都心で最大3〜4度の低下が見込めるという結果が出た。
( → 朝日新聞 2014-07-28 過熱都市を冷やせ 「白」「緑」「青」3色が決め手 )
「最大3〜4度の低下が見込める」ということだ。かなり大きな効果があることになる。
仮に、34度が 30度になるとしたら、数日前の猛暑が、今日ぐらいの感じになるわけだから、ものすごく過ごしやすくなることになる。大変な効果ですね。
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とすれば、「都会の緑化」を大々的に推進するといいだろう。「太陽光発電」なんかよりも、(環境・気候のためには)ずっといいはずだ。
特に、太陽光発電のパネルは、真っ黒であって、吸熱効果が高い。これはヒートアイランド効果があって、まずい。これを阻止することも大切だろう。
同様のことは、前にも述べたが。
( ※ ここまでの話は、前に述べたことの二番煎じ。)
本項のポイントは、「都会の緑化」を大々的に推進する、ということだ。そのためには、さまざまな優遇措置を取るといいだろう。たとえば、緑地を持つ割合に応じて固定資産税を下げる、とか。逆に、緑地を持たない土地では固定資産税を大幅に引き上げる、とか。
こうすると、戸建て住宅の持主は(相対的に)減税となる。一方、庭のない高層ビルやアパートに居住する人は、増税となる。もちろん、法人も同様だ。
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具体的に言うと、渋谷のヒカリエみたいなのは、ただのビルなので、増税となる。ただし屋上緑化をすれば、その分は減税対象となる。
一方、大手町では、自然林が人工的に作られた。これはかなり画期的なもので、好ましい。
→ 新緑のオーテモリ:大手町タワーの緑地帯を散策する
→ オフィス街に森が出現!?大手町の新名所「OOTEMORI」の歩き方
このような緑地には、大幅な減税や容積率アップという得点を与えることが好ましい。
こういう形で、都会のヒートアイランド化を阻止したい。
( ※ 一方で、品川の高層ビルは、海からの「風の通り道」を阻止して、東京全体をヒートアイランド化してしまう。だから、品川の高層ビルには、高率課税してもいいね。)
[ 蛇足 ]
ちょっと思い出したが、赤坂サカスのそばの檜町公園というのもある。これもすばらしい……と思ったのだが、Wikipedia で調べたら、実は、ずっと昔からあった公園で、新たに作られたものではないということだ。赤坂サカスは、それを借景したらしい。
赤坂サカスができた直後に行ってみたら、檜町公園はできたてのホヤホヤに見えたのだが、この時点では、単にお色直し(全面刷新)をしただけだったようだ。新造ではない。
しかし、大阪の関電ビルディングはバルコニーがあるデザインなのですが、せっかくのバルコニーに太陽光パネルが置かれています。残念なことです。:(