2014年07月07日

◆ AKB48 警備の尻抜け

 AKB48 の握手会が、厳重な警備の下で再開された……と報道されたが、尻抜けだ。無意味。 ──

 記事を引用しよう。
 人気アイドルグループ「AKB48」の握手会が5日、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開かれた。警備員を増やして手荷物検査を徹底するなど、厳戒態勢の中で開催された。
 主催者によると、会場には、同規模の握手会の7倍にあたる約 350人の警備員を配置。ファンの入場時には、金属探知機で所持品検査を行い、ペットボトルなどの飲み物は係員の前で飲むよう求めた。メンバーと握手する際には手荷物を預かり、ファンとの間に高さ約1メートルの柵を設けた。
( → 読売新聞 2014年07月05日

 写真もある。
  → http://natalie.mu/music/news/120578
  → http://www.daily.co.jp/gossip/2014/07/06/p3_0007120199.shtml
  → http://sankei.jp.msn.com/life/photos/140705/trd14070517540020-p1.htm
  → http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2014/07/05/kiji/K20140705008507320.html

  → http://natalie.mu/music/news/120578

 見ればわかるように、まったく無意味だ。
 警備員は、テーブルのファン側ではなく AKB側にいる。これではとっさの場合に阻止できない。
 
          ● ファン
     ━━━━━━━━━  テーブル
   警備員 ●  ● AKB


 むしろ、このように配置するべきだ。


  警備員 ●   ● ファン
     ━━━━━━━━━  テーブル
          ● AKB


 さらに言えば、警備員は、とっさの際に暴漢の行動を阻止できるように、武道経験者にするべきだ。特に、空手の経験者が好ましい。
  ・ 相手のとっさの動きを見きる。(ボクシングも同様)
  ・ 左手で相手の武器を止め、右手でパンチを食らわす。

 これらをやるには、空手の経験者が最適だ。また、空手の経験者を配置していると宣伝することで、暴行を未然に防ぐことができる。

 ひるがえって、現状では、素人を配置しているだけだ。たとえば、この写真。
  → http://www.daily.co.jp/gossip/2014/07/06/p3_0007120199.shtml

 これを見ればわかるように、左端にいる警備員は、

  ・ 両腕を合わせており、とっさの行動ができない。
  ・ 視線が幼児に向かっており、他の危険人物を見ていない。

 この人は明らかに素人だ。武道や警備のプロならば、もっと自由に動ける体勢をして、周囲に視線を配っているはずだ。
 そもそも、体重が後ろにかかっていて、休んでいる姿勢だ。これじゃダメだ。常に緊張して、体重を前掛かりにするべきだ。さもないと、とっさの行動に対応できない。武道の経験がないことが見え見えである。

 ──

 また、会場では、ボディチェックや手荷物検査もしている。(読売の新聞[紙]の写真でわかる。)
 しかし、ボディチェックや手荷物検査なんて、無意味だ。ベルトに危険物を仕込むこともできるし、そもそも、素手で攻撃することもできる。
 ボディチェックや手荷物検査は、テロリストの爆弾の持ち込みには有効だが、暴漢の暴行を阻止するためには何の意味もない。単に無駄なことをやっているだけだ。テロ(会場爆弾)を阻止することばかり考えて、暴漢の暴行を阻止することはまるきり考えていない。(暴漢の暴行があったあとで逮捕するための人はいるが、それでは何の役にも立たないことは、前回の暴行からも明らかだ。)

 今回の警備員を見ると、ただの「警備をしています」というデモンストレーションをしているだけにすぎない、とわかる。これでは暴漢を阻止することはまったくできない。それでいて無駄な警備のために莫大な経費をかけている。

 主催者:
 「警備のコストを下げよう。そのためには、なるべく安上がりな人件費で、大量の警備員を配置すればいい。賃下げこそ、最もコストパフォーマンスが高い。350人の警備員で、万全だ」

 だから馬鹿なんだよね。
 警備というものは、少数精鋭が原則だ。他人の数倍の金を得るプロが、少数だけ配置されていればいい。比喩的に言えば、ケンシロウやラオウみたいなのが、テーブルごとに1人配置されていればいい。この会場に 350人もの警備員を配置するなんて、愚の骨頂だ。これじゃ、ベルトに凶器を仕込んだ暴漢の暴行を、まったく阻止できない。
 無能な人間がどれほど多く集まっても、優秀な少数の精鋭には敵わないのである。特に、武道では。
 
 教訓。

 故事成語をきちんと学んでおこう。今回は、次の言葉だ。
 「烏合の衆」

( ※ とにかく、警備であれ何であれ、日本では安全対策というものがまるきりダメだ。素人の対策ばかりがなされて、プロの対策がなされていない。警備会社は警備員を増やして売上げを増やすことを考えているだけだし。軍事経験者によるプロの警備をする会社は存在しない。イスラエルあたりの会社が進出するべきかも。モサド出身者でも雇うべき。……何しろ現実に多数の暗殺を実行している、ほぼ唯一の国家機関だ。)



 ※ 警備員は、精鋭であれば、女性でもいい。





 以下は、映画。(フィクション)
  → http://youtu.be/1ESCypyWVuY
 





posted by 管理人 at 20:29| Comment(17) | 安全・事故 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
警備員は検挙が目的ではなく対象の安全が目的
危険が生じた場合はAKBを突き飛ばして身体を割って入れれば良い
だからAKB側に居るのが正しい警備配置

というのが一応SPの理論になっています
Posted by 先生 at 2014年07月07日 21:22
> SPの理論

SP の場合は、守る VIP が1人で、攻撃側は複数人だから、それが正しいと思います。

AKB の場合は、攻撃側は1人の異常者だけで、守る VIP は1人〜複数人です。今回の写真を見るとAKBはテーブルごとに1人でしたが、前回の攻撃では複数のAKBが攻撃されました。このような場合は、攻撃側を打倒する方が早いと思います。1人で複数を守るのは困難なので。

あと、AKB を突き飛ばしちゃったら、そっちの被害の方が大きかった、ということになりかねない。AKB への暴漢というのは、せいぜい小さな怪我をさせるぐらいで、命を狙うわけじゃない。突き飛ばすのはまずいです。

私が警備員の立場だったら、間抜けな暴漢が懐あたりに手を入れて挙動不審な動きをした時点で、すばやく拘束して阻止します。素人相手にはこれが一番だと思います。プロと素人では動作に圧倒的な差があるので、拘束するのが一番の方法だと思えます。(相手がピストルを持っているなら話は全然別だが。)
Posted by 管理人 at 2014年07月07日 22:03
こうした暴漢のタイプには2通りあります。
1つは逃走する意思のある者、もう1つは逃走する意思がない者(あるいは希薄な者)。
警備というのは、一般には前者を念頭に置いてなされるものです。
そして、後者のパターンは、事実上、防ぐことは不可能です。
だから、テロ組織は自爆テロを好むのです。
警備というのは「やってごらん、すぐに捕まるから」と心理的圧力をかけるのが基本です。
しかし、捕まってもいい、あるいは捕まえてほしいと思っている人間を、完全に排除することなど出来ないのです。
それから、今回の事件以降の議論がアンフェアなのは、たとえば政治家の選挙期間中の街頭演説や路上の握手などは警備不要なのかといった議論を全くせずに、ひたすらAKBの警備体制ばかりを糾弾している点です。
日本のマスコミの悪いところですが、被害者を吊し上げる最悪の手法ではないでしょうか。
では、映画館は安全なのか、東京駅や新宿駅は安全なのか、デレビ局や新聞社は安全なのか。
どこもかしこも、AKBの握手会並みの警備が必要なのでしょうか?
キチ○イを基準にあわせて社会の仕組みを作ることは出来ません。
映画館に行くたびに金属探知機にかけられたら、誰が映画なんて見に行くでしょうか。
映画館やAKBの握手会くらいならまだいいですが、東京駅の改札口に金属探知機を置けるでしょうか。
もう馬鹿な議論は終わりにしましょう。
Posted by Teru at 2014年07月07日 22:45
「素人を配置しているだけだ。たとえば、この写真」と制服姿の警備員にイチャモンつけているが、手前の黒いTシャツを着た人が警察官OBで組織したOJS48のメンバーなのだが…。

知らないのに口出しすると恥をかくという例の典型だね。それにしても、ホントなんでもかんでも口出しするんだね。w
Posted by 王子のきつね at 2014年07月08日 09:26
>それにしても、ホントなんでもかんでも口出しするんだね。w
まあ、あくまでネタを出してそれを論じるのが目的の
サイトですし、それができるのがネットの良い所でも
ありますし。管理人様と久々さんの論戦は読み応えが
たっぷりでした。ディベートのテクニックを封じてい
る状態での論旨のぶつかり合いは感情的に高ぶること
もなく迫力満点でしたね。

>警察官OBで組織したOJS48
以前漫画(というより準劇画)作品の「ホーリー・ランド」
で描写されていました時けど、各警察署には武道有段者で
格闘訓練も積んだ人員が複数いて、暴走族や不良集団で
乱闘・暴行騒ぎがあった時は横断的にチームを組んで、
一気に取り締まるとか。情け容赦なく学校に通報もするの
で、本気で制圧されたらひとたまりもないとか(一般人が
見る事は性質上ほとんど無いわけですけど 汗)。
芸能界としてのプロヂュースではあっても相当の実力を
お持ちなのでしょうね。
Posted by 七氏井 at 2014年07月08日 12:36
> 手前の黒いTシャツを着た人

 手前の黒いTシャツを着た人は、テーブルのこちら側にいるんだから、文句ありません。

> 制服姿の警備員にイチャモンつけているが、

 そうです。私が批判しているのは、テーブルの向こう側にいる制服姿の警備員のこと。読めばわかるとおり。
 故意に曲解して(青服の人の話を黒服の人の話だと曲解して)、文意とはわざと逆の方向に読み取って、イチャモンを付けるのは、ほとんど捏造に近いですね。

 だいたい、「警備のプロをテーブルのこちら側に配置する」というのは、私の主張そのものですよ? プロはこちら側にいるんです。私の言っているとおりじゃん。

 ただし……
 OJS48の平均年齢は64歳です。(→ Wikipedia )
 これは本当のプロじゃないですね。少なくとも、警備の元プロであって、格闘技のプロじゃない。ケンシロウの比喩には当てはまらない。
Posted by 管理人 at 2014年07月08日 12:52
>そうです。私が批判しているのは、テーブルの向こう側にいる制服姿の警備員のこと

1)黒い服は不審者ではない
2)すると、周囲にいるのは小さな子供だけ
3)一時的に重心が後ろになっていたり、手を前で組んでいたり、子供に目がいっても、特に非難の対象とはならない(なぜなら、しかるべき時には管理人さんの主張する、警備対象者の横にいる警備員が取るべき態勢になっている可能性も否定できない)

一枚の写真から警備の質を批判するのは厳しいように思います

http://natalie.mu/music/gallery/show/news_id/120578/image_id/294072
この写真を見ると、手前にも警備員はいますね
Posted by 一介の医療者 at 2014年07月08日 15:47
管理人さん、こんにちは。
多方面の物事に対する論理的な思考、とても楽しく拝見しています。否定的なハンドルネームの方にたいしてもきちんとレスを返したり、電脳空間では稀有なサイトだと思いますので、これからも宜しくお願いします。
さて、この警備の方々、警察OBとは驚きですね。秋元康も面白い事考えていますね。でも、警備をするからには、やはりCQC(オオゲサナ)等手練なのでしょうか。この辺り、プロモーションと実力がどの程度釣り合ってるか興味があるところです。自衛隊勤務の事務方さんが格闘戦闘が強いとは言い切れないのと同じで、警察OBだからokともならないのでしょうけど(素人よりは良いのでしょうが)。
Posted by sara at 2014年07月08日 18:59
> by 一介の医療者
> 特に非難の対象とはならない

そりゃそうですよ。テーブルのあちら側にいる人は、逮捕する能力がないんだから、のんびり立っていて当然。たとえ前掛かりになっていたとしても、テーブルに遮られて、逮捕できるはずがない。

私が言っているのは、こんなふうに役立たずの人員を配置するのではなくて、役に立つ人員を配置するべき、ということ。根本的な警備体制を問題にしているのであって、一個人を批判しているわけではありません。

あと、OJS48 は、64歳の歌手ですからね。ケンシロウではありません。お間違えなく。

ちなみに、警備体制の不備をチェックするには、誰かが試してみればいいんです。不審者がベルト仕込みの凶器で AKB を傷つけることが可能か? 現状では、十分に可能だと思いますよ。

一方、私のアイデアなら、コストを 10分の1にして、完全阻止ができるでしょう。(相手が素人ならば。)

一般に、事故を未然に防ぐには、「万一の場合」を考えることが必要です。それをしないで、「現状で大丈夫さ」とばかり思っているから、原発事故や津波被害が発生するのです。あと、韓国のフェリー事故も。
Posted by 管理人 at 2014年07月08日 19:18
いろいろ意見を聞けて楽しい

逮捕というけど形式的には実力における行使だから私人逮捕になりますが
実際は逮捕にしない場合が圧倒的に多い
Posted by 先 at 2014年07月08日 21:01
事がある度に現場に無用な負荷を掛ける愚策の典型的な例ですね。金属探知機って…。7倍とか350人というのは体裁を繕ったものでしかないようです。現在の配置はメンバーを守る為の発想。管理人さんの提案は暴漢を阻止する為の有効な方法。
少数精鋭で武道経験者の配備が原則なのですね。

動画の女性が警備員で配置されていたら、彼女目当てで握手会に行きたくなりそう。一見強そうに見えないのも暴漢を油断させられる点で有効かもです。
(※余談)ブルース・リーはただ街中を歩いているだけで力自慢にやたらと喧嘩を挑まれたとか。能ある鷹は爪を隠すと云いますが、隠しようもない威光はどうしようもありませんね。
Posted by 割烹義太郎 at 2014年07月08日 21:47
動画に2本目を追加しておきました。彼女が素人をぶっ飛ばす動画。
 全国大会優勝したことがあるんだって。
Posted by 管理人 at 2014年07月08日 22:29
>テーブルの向こう側にいる制服姿の警備員
この写真ですと、握手している相手は(凶器を取り出して
襲い掛かるとはとても思えない)女の子と明確にわかって
いるので向う側の警備員は警戒心を解いて手を合わせてい
る、とは解釈できないでしょうか?過去の事件のケースは
現場の人間には周知されているでしょうし、前回の犯人の
ような危害を加える可能性のある年代の人が来たときには
手を解いて重心を心なし前に掛ける、ぐらいは普通にやる
のではと思います(そうでない、管理人様の言われる通り
あきらかに手を抜いた状態を映した写真・動画が存在しま
したら撤回いたします)。

>役立たずの人員を配置するのではなくて
テーブルの双方に(おそらくは)警護・護身術の経験が
ある方が配置されているとしたら、余剰に見える人員は
ひょっとしてわざと動員されているのかもしれません。
なんのかんの言っても警備業界もコネやら人脈のからみ
はコテコテでしょうから、海千山千の秋元氏の事、ムダな
動員に見えても(安全性を確保しつつ)裏でしっかり別の
メリットを確保しているのかもしれません。
Posted by 七氏井 at 2014年07月09日 00:33
> 握手している相手は

 握手している相手以外からも攻撃がかかる可能性があるので、プロならば仕事中は一切、気を抜きません。というか、そもそも、この位置に立ちません。
 私は「こうしてはいけない」と言っているのではなくて、「この人はプロではない(ケンシロウではない)」と言っているのです。
Posted by 管理人 at 2014年07月09日 06:30
宣伝用の撮影のためにはAKBの横に並んでいたほうが良かった
ということもあるかも。
まさか客の顔を撮影する訳にはいかないし・・・
Posted by 先生 at 2014年07月09日 07:03
物量による張り子の虎が最も有効な局面、それは威嚇です。

アイドルオタ+マスコミには張り子の虎も十分有効で、意味があります。
これ見よがしにアイドルの後ろ(オタから視界に入るところ)にいるのもよいわけです。

本気の犯罪者はどんな警備態勢でも100%は止められません。
しょせんアイドルグループで、大統領ではないので、完璧な警備態勢も必要ないわけです。

世の中の多くの人(あるいは犯罪者)は、管理人さんのように論理的に計画をたてたりしませんので。
Posted by 一介の医療者 at 2014年07月09日 08:55
罪な動画。しまった!ハイキックガールの続きが観たい!と云う訳で全長版観賞。
師匠が強すぎて勝負にならず。
空手は逆境風車の原理ですから相手の攻撃をそのまま跳ね返してやればよいでしょう。けれどもチカラでは守り切れない憎しみの連鎖を人は識るのではないでしょうか。
先の暴漢事件は双方の絆をぶち壊す暴挙。ならば絆をどう繋ぐかを指向すべき。不信感を基にした過剰警備は悲しい限りです。
警備員が要らないくらいに空手&合気道(その心)を全員習得すべし。そのプロジェクトの要、メンバーに武田梨奈師匠を迎えるべし(うそ)
Posted by 割烹義太郎 at 2014年07月09日 12:51
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