2014年07月06日

◆ 高橋研究は人体実験か?

 理研の高橋政代リーダーによる iPS細胞(網膜)の移植は、人体実験である疑いがある。 ──

 理研の高橋政代リーダーによる iPS細胞の移植(網膜の上皮細胞の移植)については、先に述べた。
  → iPS臨床研究が中止?

 ここでは、いったん「人体実験かも」と書いたあとで、それを取り消した。というのは、コメントで次の指摘を得たからだ。
研究が進みiPSが腫瘍化する確率は正常な細胞と同じ程度にまで下がりましたが
ES細胞でもなし得ていない世界初のヒトへのiPSの臨床ですから、慎重を期す為に
山中教授らのiPS研究所が、世界初のiPS臨床として「加齢黄斑変性」を選んだのです

筋肉のような体内組織ではなく、皮膚治療のように治療法が確立されていないですが
網膜であれば外から観察でき、移植後に増殖する事があればレーザーで除去でき
万が一のリスクが最小限という理由からだと、講演で山中教授本人が言っておられます
( → コメント欄

 この意味であれば、「リスクは少ない」と見なせるので、「人体実験とは言えない」と判断した。ゆえに、「人体実験」という表現を取り消した。(横線で打ち消した。)

 ──

 しかし、この問題について詳しく考えるうちに、大きな疑問にぶつかった。こうだ。
 「そもそもこれは、網膜の視細胞ではなく、ただの上皮細胞である。そして、移植のリスクが少ないのであれば、網膜の上皮細胞なんかを使う必要はなく、普通の皮膚の細胞を使えばいい。なのになぜ、そうしないのか?」


 つまり、網膜の上皮細胞を移植するのではなく、普通の手足や胴体の皮膚上皮細胞を移植すればいいのだ。その方がずっとリスクは少ない。

 さらに、次の疑問も湧いた。
 「皮膚の上皮細胞の移植手術は、特に高度な技術を必要としない。網膜の上皮細胞の移植手術に比べて、はるかに容易である。なのになぜ、その移植が成功していないのか?」


 この疑問に対する解答はただ一つしかあり得ないだろう。
 「皮膚の上皮細胞の移植手術は、まだ誰もなしていない。または、すでに試行したが、ことごとく失敗した」


 そこでネットで裏付けを得るために調べたところ、次の情報を得た。
 iPS細胞は、拒絶反応が生じない移植医療を提供できる夢の細胞として注目されています。しかしながら、2011年5月、米国の研究チームは、マウスiPS細胞を元のマウスに移植すると、免疫反応が誘導され、移植細胞が拒絶されたという研究結果を報告しました。この報告により、iPS細胞が本当にES細胞と同様の性質を持っているのか、改めて慎重に調べ直す必要性が指摘されました。
 このような状況の中、当研究チームは、高品質のiPS細胞およびES細胞を同系マウスより多数樹立し、iPS細胞・ES細胞由来の皮膚および骨髄細胞を用いて同系移植実験を行いました。その結果、両細胞群ともに、免疫反応はほとんど誘導されず、生じても極めて軽微であることを明らかにしました。
( → 独立行政法人放射線医学総合研究所

 つまり、現状では、(マウスによる実験はなされたが)、人間による皮膚細胞の移植はいっぺんも成功していない。実験がなされたかどうかもというと、一度もなされていないようだ。
 これについては、次の記事がある。
 理化学研究所の高橋政代プロジェクトリーダーらは30日、神戸市内で記者会見し、iPS細胞を使った世界初の再生医療を臨床研究として8月から始めると発表した。
 今回の臨床研究は、iPS細胞を使った再生医療の安全性を確認するのが目的。視力が大幅に改善する可能性は低い。
( → 日経 2013/7/30

 世界初の再生医療ということだから、普通の皮膚細胞でも一度もなされていないのだろう。

 ──

 以上のことからして、次のように結論せざるを得ない。
 「高橋さんの臨床研究は、好ましくない。本来ならば、網膜の上皮細胞で移植手術をする前に、普通の皮膚で移植実験をするべきだった。特に、安全性を確認するのが目的であれば、なおさらだ。そちらで安全性を確認した上で、網膜の移植手術をするべきだった」


 つまり、必要な基礎研究が必要だった。「皮膚の上皮細胞でも、移植された細胞は生着する」ということを確認する研究が。なぜなら、それが可能かどうかは、まだ確認されていないからだ。(マウスでは部分的に確認されたが、人体ではまだ確認されていない。)
 その意味で、基礎も確認されないうちに、いきなり臨床研究を行うというのは、人体実験と呼ばれても仕方ないだろう。

 ──

 では、どうすればいいのか? 
 もちろん、「網膜」という代替の利かない重要な器官で、危険性のある移植手術をするべきではない。万一の場合、失明のリスクがあるのだ。それほどにも高い危険性のある手術をするべきではない。
( ※ 万一の場合を考えるのは、フェイルセーフの思想だ。)
 
 万一の場合を考えるならば、「失敗したとしても大丈夫」という移植手術を先にやるべきだ。つまり、皮膚の移植手術を先にやるべきだ。(iPS細胞で。)
 これが一応の結論となる。

 ──

 ただし、ここで問題が生じる。
 「 iPS細胞で皮膚の移植手術をやる」
 というべき例が、ありそうにないのだ。というのは、皮膚細胞の培養シートについては、すでに培養技術が確立されており、iPS細胞を使う必要はないからだ。
  → 培養皮膚 - Wikipedia
  → 自家培養表皮(再生医療製品事業):株式会社 J-TEC

 すでに安全で確実な技術が確立されているのに、わざわざ iPS細胞で同じことをする意義がない。つまり、「 iPS細胞で皮膚細胞の移植をする」というのは、ただの「安全性の確認」にすぎないから、それは治療目的の医療ではなくて、純然たる人体実験にすぎないのである。

 ──

 ここで iPSの研究者は名案(珍案)を思いついた。
 「皮膚細胞のかわりに、網膜の上皮細胞を使えばいいんじゃね? それなら、皮膚の細胞の移植と実質的に同じことだし、しかも、治療効果もちょっとは見込める。ちょっとであろうと、治療効果が見込めるのだから、純然たる人体実験とは違って、医療と称することができる」

 しかし、この名案(珍案)は、ゴマ化しだ! ただの人体実験を、治療に見せかけるために、「ちょっとは治療の効果のあるもの」を選んでいるにすぎない。その移植手術の本来の目的は、治療効果ではなくて、安全性の確認にすぎないのである。(本人が言っているのだから間違いない。)
 要するに、網膜の上皮細胞の移植手術というのは、ただの人体実験を、治療であると見せかけるための、詐欺的な欺瞞なのである。
 つまり、世間の人々がこの手術を「iPS細胞の未来を切り開く素晴らしい研究」と見なしているのは、詐欺師のペテンにだまされているのだ! そして、その詐欺師の口車に乗ってだまされた患者が、医師の口先を信じて、自分の体を人体実験のために差し出しているのである。そこには危険性があるというのに!

 ──

 何度も言うが、私は詐欺やペテンが大嫌いだ。嘘つきのゴマ化しが大嫌いだ。(ついでだが、小保方さんは嘘をついていない。ただし、頭が悪くて、手先は不器用で、ずさんきわまる。それでも、嘘はついていない。)
 分子生物学会や高橋さんは、小保方さんを「不正だ」という名分で「処分せよ」と主張する。しかしながら、高橋さん自身が、とんでもない嘘つきなのである。嘘つきという言葉が悪ければ、詐欺師である。ペテンによって、世間を欺いている。本当は人体実験にすぎないものを、「治療」と称して、危険性のある手術に患者を巻き込もうとしている。
 こういうペテンにだまされてはいけない!

 ──

 では、どうすればいいか? 簡単だ。真実を語ればいい。
 「人体における皮膚手術はこれまで一度も成功したことがない。それを初めてやるとしたら、治療ではなくて、人体実験にすぎない」


 ここまで示せば、結論も自明だろう。
 「人体実験をするのであれば、一般の患者を使うべきではない」

( ※ 治療ではないのだから、治療のメリットがあるかどうかを考える必要は一切ない。危険性だけを考えればいい。)

 では、危険性を考えれば、どうするべきか? 方法はたった一つしかない。
 「自分自身の体で人体実験をする」

 つまり、研究者が自分の体で人体実験をすればいいのだ。たとえば、自分の皮膚のシートを培養してから、膝頭あたりに移植すればいい。5〜10ミリ四方ぐらいの皮膚ならば、どうってこともあるまい。

 ──

 「自分の体で人体実験をする」
 というのは、別に、目新しい発想ではない。古くからあった。似た例で有名なのは、天然痘のワクチンの発明者のジェンナーだ。彼は、自分の息子および使用人の息子に、ワクチンを接種した。そういう人体実験をした。
  → エドワード・ジェンナー - Wikipedia

 他にも、自分自身で人体実験をした科学者は多い。下記の書籍に詳しい。(書評もある。)




 上記の例で示した人々は、倫理があった。だからこそ、「人体実験をするなら、自分自身の体で」と思った。
 ところが、現代の人々は違う。「人体実験をするなら自分自身の体で」とは思わず、「人体実験をするなら患者の体で」と思う。ただし、それでは批判を浴びるので、「安全性を確認する(人体実験をする)というのが本来の目的だ」ということを隠して、「治療のため」と嘘を言う。その嘘を実行するために、本来は手術の必要性のない患者を引っ張り出して、モルモットにする。
 そして、それを見た世間の人々は、拍手喝采する。「世界初の再生医療の確立だ! 素晴らしい!」
 しかしそのような思い込みは、「それはまだ確認されていないことだ」という点を忘れている。いわば、「サッカーW杯で日本が決勝リーグに進出する! 素晴らしい!」と思い込むのと同様だ。まだ成功してもいないことを、きっと成功すると思い込んで、ぬか喜びしているわけだ。
 そして、そこでは危険性や失敗の可能性はまるきり無視されている。(ちょうど原発の事故の可能性が無視されていたように。危険性を無視して、うまいことばかりを信じ込んでいる。)

 ──

 まとめ。

 iPS細胞による網膜の上皮細胞の移植は、[現段階では]治療ではなくて、ただの人体実験である。なぜなら、皮膚細胞の移植という基礎実験がまだ済んでいないからだ。
 このような人体実験を推進するべきではない。人体実験をするなら、まずは安全性の高い皮膚細胞の移植を先にやるべきだ。
 また、その人体実験の被験者は、研究者という自分自身であるべきだ。
 とにかく、人体実験には、人体実験の倫理を適用するべきだ。人体実験を「臨床研究」と偽って、倫理を免れるのは、ほとんど悪魔的なゴマ化しである。(マッド・サイエンティストに似ている。)






 

 [ 付記 ]
 人々は「人体実験」という言葉に異常に激しく反応しすぎる。その例は、下記項目でも見て取れる。勝手にひどい誤読をして反発する人が何と多いことか。
  → 人体実験には死刑囚を (コメント欄)
 
 これほどにも、人々は「人体実験」という語を忌み嫌う。だからこそ、関係者は「人体実験」という言葉を避けて、「臨床医療」という言葉を使いたがる。
 だが、そのようなゴマ化しをすることに付随して、必要でもない手術を一般人(患者)に行なうことになる。特に、あえて危険度の高いこと(手足でなく網膜を使うこと)がなされるようになる。
 こういうことは、ゴマ化しに帰因する。真実を語ることを忌避して、偽りのきれいごとにこだわるから、偽りのきれいごとを守るために、現実の人間が危険な目にさらされるのである。

 小保方さんの研究は、捏造ではなくて、ただの実験ミスだった。記載されたことは、故意に加工された数値ではなくて、(実験ミスによる)間違ったデータを正直に記載しただけだった。
 しかし、高橋さんは違う。本当は人体実験である研究を、臨床治療というふうに故意に偽っている。これは故意による捏造も同然であろう。
 ただし、人々は、それを批判しない。なぜか? 次の違いによる。
  ・ 小保方さん …… 何もゴマ化していないが、世間が「故意にゴマ化しているぞ」と批判する。
  ・ 高橋さん …… 故意にゴマ化しているが、世間が「何もゴマ化していないぞ」と思い込んでいる。(だまされている。)


 結局、だまし方が上手であれば、世間から指弾されるかわりに、世間から称賛を浴びるわけだ。かくて人体実験が推進される。

( ※ 私としては、必要でもない手術を受けてモルモットになった患者が、失明しないことを祈りたい。)



 [ 余談 ]
 本項を読んで、反発する人も出てきそうだ。
 「そんなことはない! 高橋さんの研究は素晴らしい研究なのだ! 網膜の手術も安全であり、何ら問題ではない! 文句を言うな!」
 というふうに。
 実は、そのように反発する人が出るようにすることが、本項の本当の目的であった。そのような人が出て、名乗り上げれば、その人にモルモットになってもらうことができるからだ。

 今の患者は、手術の本当の意味を理解できていない。「この手術を受ければ原状からは回復するだろう」と思っていて、「そこには失明の危険性がある」ということをよく理解できていない。
 一方、本項を読んだ上で反発する人は、「この手術を受けても原状からはたいして回復しない」とわかっているし、「そこには失明の危険性がある」ということもよく理解できているはずだ。ならば、そのような人にこそ、モルモットになってもらえばいいのだ。
 
 というわけで、本項の本当の目的は、モルモット志願者を募ることだ。高橋さんの研究を「素晴らしい」「しかも安全だ」と思う人は、是非、高橋さんに連絡して、モルモットに志願して欲しい。そうすれば、その人は人類の科学の発達に貢献したことになる。次の人々のように。(再掲)





 なお、「モルモットになったって平気さ」と思う人も多いだろう。「自分自身の細胞なんだから、生着するに決まっている。失敗するはずがない」と。
 しかしそのような甘い見込みは成立しないかもしれない、という実験データが出ている。再掲しよう。
 iPS細胞は、拒絶反応が生じない移植医療を提供できる夢の細胞として注目されています。しかしながら、2011年5月、米国の研究チームは、マウスiPS細胞を元のマウスに移植すると、免疫反応が誘導され、移植細胞が拒絶されたという研究結果を報告しました。
( → 独立行政法人放射線医学総合研究所

 はっきりと確定したわけではないが、少なくとも1つの研究では、「マウスにおいて移植細胞が拒絶された」という研究報告がなされたのだ。(マウスは1体ではなくて、複数であったと推定される。)
 モルモットになったマウス( (^^); )の例では、この手術は失敗した。とすれば、モルモットになった人間( (^^); )の例でも、同様のことがあってもおかしくはない。
 実際にどうなるかは、モルモットが身を挺した実験の結果次第だ。だからこそ、さあ、モルモットになろう! モルモット募集中! 

( ※ なお、だまされて集団的自衛権ゆえに死にたい人は、自衛隊に行きましょう。 → 該当ページ

 だまされて死にたい人のためにも、だまされて失明したい人のためにも、本サイトは有益な情報を提供しています。すごいお役立ちサイトですね。  (^^);



 【 関連サイト 】

 モルモットになりたい人のためには、他にもいろいろとモルモット募集をしているところがあるので、紹介しよう。
  → 【治験バイト募集】オイシイ求人はココで探せ!
  → 治験(健康な方)情報一覧 [ページ1]| 生活向上WEB[治験モニター募集]

 いずれも、楽して高給をもらえます。たとえば、1日ベッドで寝ているだけで2万円とか。すごく楽ちんですよ。
 ただし、内容は、副作用が未確認である新薬を飲むことなど。危険性はあります。しかし、大丈夫。会社の用意した生命保険が利きます。死ねば1億円ぐらいもらえますから、大儲けが可能です。薬を飲むだけで1億円! 
 すばらしいですね。モルモットという商売は。だから、是非、モルモットになってくださいね。
posted by 管理人 at 13:04| Comment(2) |  STAP細胞 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
科学者は、自分のアイデアを試したい衝動に駆られます。そして名誉欲がそれを後押しします。ジェンナーのような倫理観を持たない科学者は管理人さんのご指摘する手段を取るのでしょうね。


ところで、変換無し、誤変換見つけました
<<引用開始>>
必要でもない手術を一般人(患者)に行なうことになる。特に、あえて危険度の高いこと(手足でなくもうまくを使うこと)がなされるようになる。


 小保方さんの研究は、捏造ではなくて、ただの実験ミスだった。記載されことは、故意に下降された数値ではなくて、実験ミスによる
Posted by Putra at 2014年07月06日 21:45
ご指摘ありがとうございました。誤変換を訂正しました。
Posted by 管理人 at 2014年07月06日 21:47
  ※ コメントが掲載されるまで、時間がかかることがあります。

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