2014年06月24日

◆ アレルギーの原因は皮膚から

 アレルギーの原因は不明であることが多かったが、その謎が解明されつつある。皮膚経由の反応が引き金らしい。 ──

 アトピーなどのアレルギーの原因は不明であることが多い。近年になって急増しているのだが、どうしてそうなるのか、原因がつかみにくい。
 なるほど、アレルギーという現象自体のメカニズムは、ほぼ判明している。しかし、どうして特定の人にその現象が起こり、他の人には起こらないのか、原因は不明だった。また、治療法も不明であることが多い。
( ※ やたらとステロイドを使うことが多いが、弊害も出る。かといって、ステロイドをやめたら、症状がすごく悪化した、という例もある。ときどきインチキ療法などがニュースになる。)

 ──

 ところが、このたび原因が解明されたらしい。原因を説明する有力な説が登場したそうだ。これでほぼ決まり、という感じである。
 簡単に言えば、こうだ。(朝日の記事のまとめ。)
 「最初に皮膚を経由して、アレルギー物質がもぐりこむ。それによって特異的なアレルギー反応が生じる」
 「原因は、皮膚の防御機能の弱さ。それには遺伝子的な理由がある」
 「具体的には、皮膚のたんぱく質 フィラグリン がバリアーとなっているのだが、フィラグリンをつくる機能が低下して、バリアー能力が低下している」
 「対策は、皮膚の防御機能の弱さを強めること。具体的には、フィラグリンを多く作れるような薬剤を投与する」

 ──
 
 以下では、上記の元となった朝日の記事から、一部抜粋する。
 《 アレルギー、皮膚から? バリアー機能低下、原因説 》
 食物アレルギーや花粉症などのアレルギーはこれまで、体を守る免疫そのものの働きの異常が原因だと考えられてきた。ところが最近の研究で、体内に異物が入るのを防ぐ皮膚のバリアー機能の低下がまずあって、それが免疫の異常を招いているのではないかという新説が支持されるようになってきた。皮膚のバリアーを強める研究も始まっている。
 初めてアレルギーの発病との関連が確かめられたのは、意外にも皮膚のたんぱく質「フィラグリン」をつくる遺伝子の変異だった。アトピー性皮膚炎の患者の2、3割でフィラグリンの遺伝子の異常が見られる。
 フィラグリンは皮膚の表面でつくられ、皮膚を守るバリアーとして働いている。さらに、分解されると天然の保湿成分になり、これが皮膚を覆うことで守りを固めている。
 この説に基づき、皮膚のバリアー機能を高めてアレルギーを防いだり、治したりできるかという研究も始まっている。
 国立成育医療研究センターの大矢幸弘医長らは、アトピー性皮膚炎の家族を持つ新生児を保湿剤で皮膚のバリアーを守るグループとそうでないグループに分け、調べた。バリアーを守ると発病したのは33%で、やらなかった場合の発病率54%に比べ約4割減らせた。
 アトピー性皮膚炎以外のアレルギーでも皮膚のバリアー機能が回復するとアレルゲンの侵入が止まり、過剰な免疫反応が治まる可能性がある。バリアーを守るにはどうしたらいいか。天谷さんは「ごしごし体を洗いすぎるのをやめ、首から下はわきの下と股だけせっけんを使えばいい」と勧める。天谷さんの研究では人間の皮膚は軽く水で流すだけで汚れが落ちるようにできているという。
( → 朝日新聞 2014年6月23日

 上記は一部抜粋なので、もっと詳しい話は、朝日の記事(原文)を読むといいだろう。

 ──

 なお、ついでに私の見解を述べておく。

 (1)
 「アレルギー対策には乾布摩擦がいい」

 という説があり、広く知られている。
  → アレルギー 乾布摩擦 - Google 検索

 (2)
 同様に、皮膚を強める方策として、次のものも知られている。
  ・ 日光浴
  ・ ビタミンBの摂取
  ・ 戸外に出て運動する。(ジョギングなど)


 ……以上の (1)(2) も有効だろう、と私は考える。私の私見というよりは、以前から広く知られてきた情報を、列挙しただけだが。



 【 関連商品 】
 皮膚の健康のためには、ビタミンB 群も有益である。
 ビタミンB 群は、普通の食生活では少し不足がちになりやすい、という話も聞くので、ビタミンのなかでは唯一、サプリメントを服用する意味があるようだ。激しい運動をする人にも有益らしい。
 ま、値段も安いので、ビタミンB 不足を感じている人は、サプリメントを取るといいだろう。


    

チョコラBB 250錠 ネオビタBB 250錠 ビタミンBB 250錠


 チョコラBB は、有名なビタミン剤。大宣伝で有名。
 中央と右は、同等の成分をもつ商品。ジェネリックみたいなものだ。宣伝費がかかっていない分、大幅に安い。

 なお、宣伝文から効能を引用すると、こう書いてある。
チョコラBBプラスは、肌あれ、にきび、口内炎の緩和と、疲れた時に効果的なビタミン剤です。
吸収にすぐれた活性型ビタミンB2が、細胞の新陳代謝を助けて皮膚・粘膜の症状を改善します。また、バランスよく配合した5種類のビタミンB群が、食事から摂取した栄養素を効率よくエネルギーに変換して毎日の疲れをケアします。
肌あれと疲れた時には小型でのみやすい錠剤のチョコラBBプラスがよく効きます。

 皮膚の状況を改善するということだから、本項で述べた用途には、ぴったりだろう。
( ※ もちろん、アレルギー以外の人でも、有益であることがある。上の効能の通り。)
 


 【 関連サイト 】

 → アトピー性皮膚炎の発症因子!フィラグリン遺伝子
   (基本的解説)

 → 皮膚からはじまる食物アレルギー (PDF)
   (基本的解説・詳細)

 → アトピー性皮膚炎は「フィラグリン」の発現の促進で改善可能 - 京大
  (症状を改善させる化合物を発見したそうだ。)

 → フィラグリンがアトピーを治せるというのは間違いだった!
   (最初の発症を止めるが、発症後の治療には役立たないそうだ。)
posted by 管理人 at 20:13| Comment(4) | 医学・薬学 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
サプリメントはネイチャーメイドとかDHAで部分的に個別に買うと安いですよ。
最近はサプルメントというのですか?
Posted by 先生 at 2014年06月24日 21:47
> 最近はサプルメントというのですか?

サプリメントの方が普通みたいですね。書き直しておきました。

> ネイチャーメイド

 これは有機農産物から作ることが多いので、コスト高のことが多いようです。工場で作る化学品の方が安価であることが多いようです。
 少なくともビタミンBは、ネイチャーメイドの方がずっと高い。成分を比較すると、だいたい3〜5倍ぐらい高い。1粒あたりでも、ネイチャーメイドは10円で、本項で紹介したのは5円以下(で成分は2倍ぐらい)。
 ネイチャーメイドは、粒単価ではけっこう安いが、成分が薄いので、総合的には損です。そもそも、コスト高だし。宣伝ばかりうまくて、詐欺みたい。

 DHA は魚油の名前ですが、DHC という会社はあります。高級品を売っています。品質はいいようなので、お金持ちのぜいたく品になるでしょう。ただ、宣伝費をすごくかけていて、多額の宣伝費もユーザーが負担する必要があります。
 
 これらの会社は、調べればすごく高いとわかるんだが、「安い、安い」と大宣伝していますね。
Posted by 管理人 at 2014年06月24日 22:12
以下 素人ですが
 乾布摩擦は表皮角質層を削る恐れがあるので強くすることは厳禁(勿論ご存知とは思いますが)、積極的に行うメリットは寡聞にして知りません。

 日光浴は皮膚がんの心配があり、肌老化の遠因になるというのが定説なので、日本の環境下では乳幼児には積極的には陽光を浴びさせないほうがいいと思っています。
Posted by 隠居2 at 2014年06月25日 09:43
何事も、過ぎたるは及ばざるがごとしです。日光浴も、やりすぎは良くない。
 一方、不足すると、弊害が生じます。次のような。
  ・ ビタミンDの不足。カルシウムの骨化の不足。
  ・ 近視になる。
   → http://openblog.meblog.biz/article/16418037.html
Posted by 管理人 at 2014年06月25日 12:22
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

  ※ コメントが掲載されるまで、時間がかかることがあります。

過去ログ