2014年06月18日

◆ STAP細胞事件の真犯人

 STAP細胞事件の真犯人は誰か? その真相がいよいよ判明した。その真犯人の名前は、誰もが予想してもいなかった、意外なものだった。その名前を本項で明かそう。 ──

 一般に、推理小説では、「意外な真犯人」というものが現れる。しかし、STAP細胞事件では、あまりにも意外な真犯人が出現する。それは誰もが予想していなかった名前だ。
 その意味で、これは推理小説の歴史を書き換えるほどの、画期的な真犯人だとも言える。いかに意外な形で真犯人が現れるか、以下の話をじっくり読んでほしい。

 ──

 まずは、次の新情報がある。それを引用しよう。本来ならば、長々と引用するのは憚(はばか)られるのだが、本項の話が冗談やネタではなくて、学術的な話であることを理解してもらうために、長々と引用する。(かなり専門的な話だ。)
 STAP細胞はES細胞とTS細胞(胎盤の幹細胞)の混合ではないのか?またSTAP幹細胞はES細胞ではないのか?と、論文発表以来疑われてきました。しかしながら、論文の中ではSTAP細胞及びSTAP細胞由来幹細胞(STAP幹細胞およびFI幹細胞)がこれまでの既存の幹細胞(ES細胞、TS細胞)とは決定的に異なる性質を持つことが示されていました。
 一度分化した細胞に刺激を与えることによって多能性細胞であるSTAP細胞が出現しますが、STAP細胞は増殖能を持ちません(上図)。そこで筆者たちは、STAP細胞に増殖能を持たせたSTAP幹細胞を樹立しています。もし、STAP細胞にES細胞が混入されていた場合、ES細胞の増殖に必要な培養液(2i + LIF)で培養するとSTAP細胞(ES細胞の混入)は増殖するはずです。しかしながら、この論文の中ではSTAP細胞を2i + LIFで培養しても生存することができず、他の特殊な培養液(ACTH + LIF)でSTAP幹細胞が樹立できたと示されていました。すなわち、この実験によってSTAP細胞にES細胞が混在していることが否定されていたわけです。
 (中略)
 若山さんは、ACTH + LIFでSTAP幹細胞の樹立を行っていたが、2i + LIFでSTAP細胞が死滅する実験はしておらず、その実験は小保方さんが行ったということでした。これは推測ですが、おそらく論文の査読者(審査する研究者)がSTAP細胞 = ES細胞の可能性を疑い、ES細胞の培養液(2i + LIF)でSTAP細胞を培養してSTAP幹細胞が樹立できるかどうか聞いたのかもしれません。
 また、論文の中ではSTAP細胞にFGF4(増殖因子)を添加することで、FI幹細胞と呼ばれる細胞も樹立されています。このFI幹細胞はES細胞とTS細胞の性質を併せ持つ多能性幹細胞です。この細胞に関してもES細胞とTS細胞の混合の可能性が指摘されてきましたが、論文の中ではその可能性を否定する実験データが提示されていました。ES細胞はMEKiと呼ばれる薬剤を添加しても増殖することができます。もし、FI幹細胞がES細胞とTS細胞の混在だったとすると、MEKiを投与することによってTS細胞が死滅し、ES細胞が増殖してくるはずです。しかし論文の中では、FI幹細胞にMEKiを添加するとすべてのFI幹細胞が死滅することが示されていました。また、ES細胞にJAKiと呼ばれる薬剤を添加すると、ES細胞は増殖することができません。もし、FI幹細胞 = ES細胞 + TS細胞ならば、FI幹細胞にJAKi添加するとES細胞が死滅して、TS細胞だけが増えてくるはずです。しかし論文の中では、FI幹細胞にJAKiを添加するとOct4陽性細胞が増えてくることが示されていました。ES細胞はOct4を発現していますが、TS細胞はOct4を発現していないので、増えてきた細胞はES細胞でもTS細胞でもない新規多能性幹細胞であると主張されていたわけです。会見の中で若山さんは、STAP幹細胞と同様に「FI幹細胞を樹立したのは自分だが、FI幹細胞にMEKiおよびJAKiを添加した実験は小保方さんが行った。」と発言していました。
( → 関由行の解説

 つまり、こうだ。
 「 STAP細胞とされるものが、ES細胞でもなく TS細胞でもないことを確認するために、特殊な薬剤を添加して実験したところ、まさしくその通りになった、という実験結果が出た。しかるに、この STAP細胞とされるものが ES細胞であることは、すでに判明している」

 ここから、次のことが推定される。
 「 STAP細胞であることを証明する実験は、虚偽の実験であるが、それは意図的に出された実験結果である」
 ここまでは正しい。

 ──

 さて。この報告を書いた人は、次のように推定した。
 「虚偽の実験結果が意図的に出されたのであれば、その実験は意図的に歪められた実験である」

 具体的には、次のように記している。
 もし、STAP細胞 = ES細胞だった場合、2i + LIFで培養したSTAP細胞を『意図的に死滅させた』可能性が考えられます。
( → 上記ページ )

 しかし、この推論には、重大な勘違いがある。それは、「正しく実験がなされた」ということだ。(現実にはそうではなかったが。)
 すでに前出項目のコメント欄でも記したことを思い出してほしい。この分野の専門家は、「実験はきちんとなされるのが当然だ」というふうに思い込んでいる。そこには「実験がずさんになされる」という発想が欠落している。だから、細胞が死滅した実験を見ると、「意図的に死滅させた」と思い込む。「ずさんさゆえに死滅させてしまう」とか、「ずさんさゆえにシャーレを取り違えてしまう」とか、そういう実験ミスが起こるという発想が根本的に欠落している。

 では、現実にはどうだたか? 私としては、次のことを想定する。
 「虚偽の実験結果が意図的に出されたのであれば、その実験は錯誤によって取り違えられた実験である」

 ここではとりあえず、その可能性を示しておこう。強く「こうである」とまでは主張しないが、こういう形でも先の報告のことは起こりうる。
 つまり、先の報告のことは、捏造説を意味しない。捏造説と錯誤説の双方が成立可能なのだ。
( ※ ただし、留保が付く。)

 ──

 ここで、捏造説の人は、反論をするだろう。次のように。
 「意図的でなく錯誤によるのだとすれば、どうしてそう都合よく、ES細胞であることを否定する結果が出るのか? あまりにも都合が良すぎるのでは? こんなに都合が良すぎる結果が出るとしたら、明白な意図があったはずである」(*
 「とすれば、そこから得られる結論は、ただ一つ。捏造する意思があったということだ」(**


 以上のように思う人が大半だろう。しかしながら、よく考えると、そうではない。実は、以上のことは、捏造ではなく錯誤があったことを示すのだ。
 つまり、上の推論は、「捏造説でなく錯誤説が正しいこと」を示すのだ。
 その理由は、以下の通り。

 まず、上の(*)はまったく正しい。つまり、ご都合主義で、ありもしない実験結果を導く出すように、実験結果を歪めた、ということはまったく正しい。
 ただし、(**)は正しくない。「そこから得られる結論は、ただ一つ」ということはない。頭が単純な人だと、「捏造」しか思い浮かばないのだろうが、もう一つ、別の可能性がある。次のことだ。
 笹井さんがあらかじめ、正しい実験結果というものを、小保方さんに教えた。小保方さんは、その教えを受けて、正しい実験結果に合致するような実験を出そうとして、何度も何度も実験した。それらの実験のほとんどは正常な実験だったので、「この細胞は ES細胞です」という結果しか出なかった。しかし、ごく稀に実験ミスが起こって(取り違えが起こって)、「この細胞は ES細胞ではありません」という結果が出た。それはもちろんミスった結果である。しかし、「これこそが正しい」と教えられていた小保方さんは、「成功かくにん。よかった」と記したのだ。
 そして、このときの実験過程は、もちろん実験ノートには書いてなかった。ただし、どういう実験がなされたかということは、もともと笹井さんが指導していた。笹井さんはその内容の実験がなされたと思い込んだ。そのあと、ミスった結果が「この実験の結果」として論文に書かれた。(実際は、その実験の結果ではなくて、ミスった実験の結果だったが。)

 ──

 以上が真相だろう。ただし、その真相は、あくまで推定された仮説だ。この段階では、上記の仮説と、捏造説との、どちらが正しいかは判明しない。「どちらも成立する」というだけだ。
 実際、どちらであっても、冒頭の報告の内容は成立する。

 では、実際には、この仮説と捏造説の、どちらが正しいのか?
 それを決着するのは、上記の(*)だ。

 ──

 上記の(*)を再掲しよう。
 「意図的でなく錯誤によるのだとすれば、どうしてそう都合よく、ES細胞であることを否定する結果が出るのか? あまりにも都合が良すぎるのでは? こんなに都合が良すぎる結果が出るとしたら、明白な意図があったはずである」(*


 ここには明白な意図があったはずである。STAP細胞が ES細胞や TS細胞ではないことを実験的に示すという、明白な意図があったはずである。(重要!)
 ところが、である。このようなことを知るには、高度な専門知識が必要なのだ。
 (a) MEKi や JAKi のことなど、たいていの人は知らない。
 (b) STAP細胞事件が騒がれたあとでも、たいていの人は知らない。
 (c) この件の矛盾を指摘したのは世界中で、関由行さんだけである。
 (d) 関さんが指摘したのも、半年近くたった6月下旬である。

     【 訂正 】 「気づいた」を「指摘した」に書き改めました。


 これほどにも高度な専門知識が必要なのだ。
 仮に、これを小保方さんが意図的にやったのだとしたら、次のことが結論される。
 「小保方さんは意図的にすべてを捏造した。MEKi や JAKi (と ES細胞)のこともよく知っていた。その意味で、小保方さんは、たいていの細胞生物学の研究者をしのぐほどにも、圧倒的に詳しい知識を持っていた」(***


 ──

 ところが、上のことは、次の事実に矛盾する。
 (1) 小保方さんは、機械のコピペで、KCl と KC1 を取り違えたことに気づかないほど、基礎知識がない。
 (2) 上記のコピペでは「こりゃ英和」という翻訳ソフトの OCR 機能を使ったことが判明している。「こりゃ英和」を使うほどにも、英語能力がない。 (^^);
 (3) 博士論文では論文コピペしかできないほど能力不足だった。
 (4) 実験しても、実験ノートをまともに書く知識もない。
 (5) ES細胞を使うとき、コンタミを避ける配慮もない。
 (6) 細胞生物学で、リンパ球という用語を使っているが、好中球または単球との区別が付かないほどにも、無知である。


 このうち、(6) の件は、本サイトでは前にも紹介された。具体的には、Knoepfler ブログで指摘されたことだ。そこにある記述と翻訳を示そう。
 Both original paper and the new detailed Obakata protocol is filledwith ignorance, which is causing problem in our discussion.
 Majority of CD45+ cells from 1 week old mouse are granulocyte mainly neutrophil, also monocyte, so they shouldn't have called it “lymphocyte”. Nature Reviewer should have corrected this before publication.

 Nature論文と小保方プロトコルは、無知丸出しなので、我々のディスカッションで問題になっている。
 生後一週間のマウスの大部分のCD45+ cells は、顆粒球主に好中球または単球なので、リンパ球と称してはいけません。Natureの査読者は、出版の前に修正すべきです。
( → Knoepfler Lab Stem Cell Blog 読者コメント

 以上の (1)〜(6) では、小保方さんがいかに無知であるかがわかる。これは、他のさまざまな証拠と整合的である。

 一方、「小保方さんが圧倒的な専門知識を持つということ」[上記の (***)]は、上の (1)〜(6) に矛盾する。
 つまり、「小保方さんが圧倒的な専門知識を持つということ」を前提とした「意図的な捏造」という説は、「小保方さんは無知である」という事実と矛盾するので、破綻してしまうのだ。
 かくて、捏造説は破綻する。

 ──

 こうして、先の仮説と捏造説のうち、捏造説の方は破綻した。では、先の仮説はどうか? 「他の研究者をしのぐほどの圧倒的な知識がある」という条件を、先の仮説は満たすのか?
 これには「イエス」と答えることが出来る。なぜなら、次の事実があるからだ。
 「笹井さんは ES細胞の専門家である。ES細胞についての知識は、世界でも最高レベルである」

   → 眼の形成(ES細胞を使った自己組織化の証明)

 先の報告の内容を吟味しよう。このことは「 STAP細胞の研究分野をよく知っている人が実験した」ということか? 違う。「 ES細胞の研究分野をよく知っている人が主導した」ということだ。その人は、そこいらの研究者ではすぐには理解できないほど、ES細胞についてはよく知っているのだ。それほどにも高度な専門知識を有しているのだ。
 では、それは誰か? もちろん、ES細胞のスーパー専門家である笹井さんだ。

 かくて、次のことが結論される。
 「冒頭の報告からは、STAP細胞が ES細胞のコンタミではないことを証明する実験が、意図的になされたことがわかる。ただし、その意図を有していたのは、小保方さんではなくて、笹井さんである」

 これ以外にはあり得ない。無知な小保方さんが何もかも計画して捏造したというのは、あまりにも荒唐無稽な発想である。
 かくて、「小保方さんが捏造した」という説は否定され、「笹井さんの示した指導の下で、小保方さんがたまたま1度か2度の実験ミスをした」という結論が得られる。

  【 追記 】
  上記の赤字の部分を「意図的なミス」と呼んでもいい。下記参照。
   → STAP細胞事件の総括 1
 

  ────────────

 さて。話はそれで済むか? いや、済まない。ここから先が重要だ。
 仮に、話が以上で済むとしたら、「真犯人は笹井さんだ」ということになる。しかし、話はそれほど単純ではない。

 まず、専門知識を持って、実験結果を誘導したのは、笹井さんである。ここまではいい。
 では、笹井さんは意図的に捏造をしたのか? いや、そうではあるまい。4月ごろの笹井さんの会見を見ても、彼は「これが捏造だ」と信じていたとは思えない。「 STAP細胞は存在する」と信じていたとしか思えない。
 
 ここで注意。仮に、本当に STAP細胞が存在しているとしたら、笹井さんのやったことは捏造には当たらないのだ。笹井さんは「 STAP細胞は存在する」と信じていた。そして、その信じる内容にふさわしい実験結果を求めた。すると、小保方さんがそのような実験結果をもってきた。だから「それを正しい実験結果だ」と思い込んだ。
 ここには、「捏造する」という意図は存在しない。だから、笹井さんが意図的に捏造したとは言えない。つまり、笹井さんは真犯人ではない! 

 ──

 これは重要なことだ。
 今回の間違った結果は、すべて笹井さんが主導したことだった。その意味で、「犯罪の主犯」というものが存在するとしたら、その主犯は、笹井さん以外ではあり得ない。
 しかしながら、笹井さんは犯人ではないのだ。(上記)

 これはどういうことか? 謎に思えるかもしれない。しかし、論理を働かせば、正解は一つだけだとわかる。
 「笹井さん以外には犯人がいなくて、笹井さんもまた犯人でないとしたら、犯人は一人もいない」

 つまり、真犯人は存在しないのである! 
 比喩的に言えば、真犯人は Nobody である。
 あるいは、イメージ的に言えば、真犯人は幽霊(ゴースト)である。
 これがこの事件の真犯人なのだ。

 ──

 このことは次のことを意味する。
 「犯人が存在しないのだとすれば、犯罪そのものがなかったことになる。つまり、捏造という事件は存在しなかったのだ」」

 こうして、捏造説を否定することで、「誰も捏造していない」という形で、真犯人がわかったことになる。
 意外な真犯人! 

  ────────────

 さて。真犯人はわかったとしても、事件の真相はまだわかっていない。では、事件の真相は? 
 事件の全体の概要については、前項で述べた。そちらを参照。
  → STAP事件の真相は?
 一方、本項では、新たな情報を得た。そのことを考慮して、新たに結論すれば、次のようになる。

 ──

 冒頭の報告では、次のようにして問題が生じた。
  ・ 笹井さんが「正解」を勝手に示した。
  ・ 小保方さんが「正解」に合うようにミス実験をした。

 こういうことは、普通、起こるだろうか? もちろん、起こらない。なぜなら、普通は、次のように実験がなされるからだ。
 「研究全体の統括者と、実験の遂行者とは、同一人物である。したがって、実験の意味を理解しながら、実験をする。仮に、ミス実験をすれば、実験の意味に合致しなくなることに気づくから、ミス実験はあり得ない」

 一方、今回は、こうだった。
 「研究全体の統括者と、実験の遂行者とは、別々の人物である。したがって、実験の意味を理解していない人が、実験をする。仮に、ミス実験をしても、実験の意味に合致しなくなることに気づかないから、ミス実験を逆に正解だと勘違いする」

 ──

 ここまで見れば、物事の本質がわかる。
 今回の問題が起こったのは、誰かが意図的に捏造をしたからではない。「研究全体の統括者と、実験の遂行者とが、別々の人物である」ということがあった。そのことから、ミス実験が正常実験だと勘違いされてしまったのだ。
 とすれば、すべての根源は、「研究全体の統括者と、実験の遂行者とが、別々の人物である」ということだったのだ。
 これは一種のヒューマンエラーである。組織の統括者が誰であるかよくわからないほど無責任な体制だった。かくて、責任の所在がはっきりとしないまま、デタラメがまかり通る。……こういうことは、よくあることだ。

 結論としては、STAP細胞の事件は、「船頭多くして舟陸に上がる」という形で理解できる。船頭が一人で統括していれば、何事も起こらなかっただろう。ところが、船頭が二人いて、責任体制もはっきりしないまま、それぞれが勝手な思い込みで、ずさんな行動を取った。そのあげく、舟は陸に上がってしまったのだ。
 こうして、今回の事件は、「船頭多くして舟陸に上がる」という形で、本質を理解できる。
 つまり、これは、犯罪ではなくて、事故の一種なのである。

( ※ 二人羽織 のようなものだ。頭と手が分離している。)



 [ 付記1 ]
 一般に、事故というものは、しばしば起こる。
 しかしながら事故が起こったとき、「それは組織的な欠陥から起こったことであり、再び組織的な欠陥ゆえに起こる可能性がある」と理解できる人は少ない。
 たいていは、こう思う。
 「それは個人の悪意によって起こったのだ。個人の責任なのだ。だから個人をとっちめれば、それを教訓とした人々が罰されまいとするから、このあとの事故の再発を防げる。ゆえに、個人をなるべく厳しく罰することこそ、正義である」
 こうして、組織の欠陥という真因は、隠蔽される。

 [ 付記2 ]
 これに似ている事件は、最近も聞いたことがある。韓国のフェリー沈没事故だ。
  ・ 金儲けばかりで安全がデタラメな会社
  ・ 自分が逃げることしか考えていない船長
  ・ まともに操船もできない初心者レベルの航海士


 これと比べて STAP細胞事件を示せば、こうなる。
  ・ デタラメな組織を持つ理研
  ・ 実験の正確さについて無責任な笹井さん
  ・ まともに実験もできない初心者レベルの彼女

 よくもまあ、似ているものだ。

 ついでに言えば、世間もまた似ている。
  ・ 「船長を殺人罪で死刑にしろ」と叫ぶ韓国世論
  ・ 「彼女を捏造の罪で追放しろ」と叫ぶ日本世論

 事実を誤認して、ヒステリックに攻撃的なことを叫ぶところも、そっくりだ。

 [ 付記3 ]
 なお、笹井さんと小保方さんの関係は、次の通りだろう。

 「笹井さんが、正解となる結果を示して、その結果に合致するような実験報告を求める」
 「小保方さんは、正しい実験を何度もやるが、その結果のすべてを実験ミスと見なして棄却する。一方、ごく稀に実験ミスによって要求通りの結果が出る。その結果を、正しい実験結果として、報告する。ただし、実験ノートへの記録はない」

 このあと、実験ノートの記録を見ないまま、笹井さんが上手に論文を書き上げた。……「捏造」というよりは、「ずさん」ですね。ずさんさは、小保方さんだけにあるのではなく、笹井さんにもあった。

 [ 付記4 ]
 では、事件の全体像は? 
 もちろん、「真犯人」はいないから、「犯罪」ではない。これは、「論文の不正」ではなくて、「論文のミス」である。呆れるほどにも低レベルのミス。「実験結果を確認する」ということすらもしない、低レベルのミス。

 私が思うに、これは、笹井さんが手抜きでやったからだ。彼の本職は、「自己組織化」の研究である。そっちを本気でやっていたから、STAP細胞なんて手抜きでやればいいさ、と思っていたのだろう。そのせいで、あちこちでミスが生じたのだ。

 それはまあ、Open ブログにやたらと誤字が目立つのと、同じである。 (^^);
 で、それを「捏造だ」と非難する人は、私のブログの誤字を見つけても、「捏造だ!」と非難するのかもね。……困ります。
( ※ 昨日のコメントでも、ひどい記述ミスをやって、ミスを指摘されたことがあった。「捏造だ」と言われないだけ良かった。「陰性かくにん。よかった」という感じかな。)

 [ 付記5 ]
 論文が高度である、ということを強調したが、これについては、若山さんの証言もある。
 笹井氏が執筆し、自分自身も理解できないような難しい内容になり、
( → 毎日新聞 6月16日
 実際に(論文を)書いて下さったのは笹井先生です。データの多くは、自分自身が理解できなくなってしまったような難しい論文になってます。
( → 朝日新聞 2014年6月16日

 共同執筆者である若山さんでさえ理解できないほど、高度で難しい論文なのだ。そういう実験を、小保方さんが理解できていたはずがない。すべてを理解できていたのは、(チーム内では)笹井さんだけだろう。




 [ 余談1 ]
 本項とは直接の関係はないが、「 ES細胞は、ただのコンタミであって、意図的な捏造ではない」ということを示す根拠が、また一つ出た。
 三木弁護士は「小保方氏は、若山研にいた時期にマウスや細胞を独自に入手できる立場になかった。全て若山研ルートで入手した」と反論した。
 三木弁護士は「ES細胞は実験の比較のために若山研から譲与された」と話した。
( → 日新聞 2014年06月18日

 ここでは、「 ES細胞は比較のため」というふうに述べられている。これは、前に私が紹介した情報と整合的だ。
 「 STAP細胞を ES細胞にすり替えたのだろう、という推測があったが、実は、コンタミ(異物混入)を疑わせる根拠があった。小保方さんは実験室で、STAP細胞のそばに、ES細胞を並べておいたのだ」
 つまり、STAP細胞の培養皿と、ES細胞の培養皿を、並べておいたのである。何でまたそんな馬鹿なことをしたのかというと、「対比用」とのことであった。
( → ずさんさ/愚かさ

 これを記したのは 3月28日のことだが、それから3カ月ほどたって、そのことが確認されたわけだ。
 結局、小保方さんは、意図的な捏造など流行っていない。他だ、対比用として、ES細胞を STAP細胞のシャーレのそばに並べておいた。そして、そのとき、ごくわずかにコンタミが生じた。(意図的ではない。)
 その後は、ES細胞の強力な増殖能力によって、STAP細胞のシャーレは ES細胞によって埋め尽くされてしまったのだ。
 すべては、3カ月前に上記項目に記したとおり。そのことが、今回の小保方さんの発言からも、裏付けられたと言えるだろう。(本人は気づいていないようだが。)
 
 [ 余談2 ]
 本文中では、次のように述べた。
 「小保方さんがたまたま1度か2度の実験ミスをした」
 この回数については、前項のコメント欄に記した。
 論文発表後に STAP幹細胞の作製に1回成功しているので、それを差し引くと、論文発表前には、 STAP幹細胞の作製に成功したのはたったの1〜2回だけです。たったの1〜2回しか成功しなかった。
( → STAP事件の真相は?

 その前に「総計で2〜3回」という話も書いたが、それは下記項目で記した。
  → STAP:改革委の提言への批判 [ 補足3 ]

 [ オマケ ]
 「真犯人は Nobody だ」と述べたが、これと似たことは、鏡の国のアリス にも出ていたな。アイデアはそっちが先です。(私の独創じゃなかった。残念。 (^^); )


     

 ※ 右のものは Kindle 版が 149円。格安。
posted by 管理人 at 20:28| Comment(45) |  STAP細胞 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
[ 付記1 ] を加筆しました。(以後の番号も付け替えました。)
 タイムスタンプは 下記 ↓
Posted by 管理人 at 2014年06月18日 21:48
管理人さんは

>たぶん彼女は、デタラメな実験をたくさんやっただけだと思います。その後、適切だと思える実験を取捨選択したのは笹井さんで、そのとき選択された結果から論文を書いたのも笹井さんでしょう。

と考えられているようですが、これも、笹井氏が彼女に「(STAP細胞の実在を前提とした上で)カクカクの実験をすれば、シカジカの結果が得られるはずだ。実験報告よろしく」と「求める『正解』を提示した上で、彼女に丸投げ」してしまっていたとしたら、まさに分析化学者さんが仰るように「どんな手段を用いてでも『正解』を得る」ことに邁進してしまったかもしれませんね……。
Posted by >分析化学者さん at 2014年06月18日 16:40


コメント欄に大ヒントがあって良かったですね!
Posted by 大ヒント at 2014年06月18日 21:55
> コメント欄に大ヒントがあって良かったですね!

 逆でしょ。本項のアイデアは、昨日中に思い浮かんでいました。だからその方向で、細かなコメントをいっぱい書いたわけ。
 私のコメントを読んで、それをヒントにして、同じ内容を分析化学者さんも思いついたのでしょう。(その点では、読解力が優れていて、洞察力もある。私が本項を書く前に、そこにたどりついた。)

 分析化学者さんが、私の意見を一切読まないで思い浮かんだなら、たいしたものだけどね。

 でも実際には、私がそのヒントをすでに書いている。前項の
  Posted by 管理人 at 2014年06月18日 00:01
 を読んでごらん。
 これを読めば、本項の内容にたどり着くのは、容易でしょう。
Posted by 管理人 at 2014年06月18日 22:26
> (1) MEKi や JAKi のことなど、たいていの人は知らない。
> (2) STAP細胞事件が騒がれたあとでも、たいていの人は知らない。
> (3) この件の矛盾に気づいたのは世界中で、関由行さんだけである。
> (4) 関さんが気づいたのも、半年近くたった6月下旬である。

Jak阻害剤やMek阻害剤は決して高度な知識ではありません。
例えばJAK-STAT経路など、一般的な教科書にも書かれいますし、この分野でシグナリング経路阻害の意味が分からない人は他科学者との議論すら全くできないでしょう。

また、「STAPはESコンタミの可能性」という皆が最初に考えるだろう発表当初は、論文のJAKi、MEKiの実験が完全に嘘データだったとは気がつきませんでした。
が、コピペなどの捏造が指摘され始め、実験ノートが晒されて小保方氏の実験能力が低すぎると話題になった頃に、
「もしやJAKiやMEKi実験は嘘データだったのでは・・?」
と思う人が出てきたわけです。
なんせ、金のかかるゲノムワイドシーケンスまでして、階層的クラスタリングでTSやES細胞との違いを示しているわけですからね・・・
ただの実験ミスではこの差異は出せません。

関さんは会見での指摘をNoteに分かりやすくまとめただけで、「気がついたのは世界中で関さんだけ」なんてことはありません。
今回この矛盾が話題になったのは、会見で「小保方本人しかこの実験をしていない」ことが明らかになり、多くの科学者が納得したからです。

この経緯を考えれば、今回の矛盾の指摘までの流れがごく自然なもので、決して「高度な知識」のために気がつかなかった、という解釈は出来ません。

誰もか小保方氏に実験遂行能力がないことを認め、それでいて最後の砦が崩れた、というだけです。
Posted by 通りすがり at 2014年06月18日 22:40
> Jak阻害剤やMek阻害剤は決して高度な知識ではありません。

 それが ES と STAP の区別になる、という知識です。阻害剤そのものの知識じゃなくて。

> この分野でシグナリング経路阻害の意味が分からない人は他科学者との議論すら全くできないでしょう。

 小保方さんはそうだと思いますよ。

> 「気がついたのは世界中で関さんだけ」なんてことはありません。

 漠然と疑うぐらいのことは他の人もしていたのでしょう。しかしはっきりとは指摘しなかった。ま、本文を少し書き換えておきます。

> 会見で「小保方本人しかこの実験をしていない」ことが明らかになり、多くの科学者が納得したからです。

 改めて言われるまで気がつかないんだから、簡単な知識じゃないですよね。

> 「高度な知識」のために気がつかなかった、

 論理が逆です。「たいていの人が気がつかなかったほど、高度な知識である」ということ。

> 誰もか小保方氏に実験遂行能力がないことを認め、

 そんなこと(ずさんさ)は何カ月も前からわかっています。今になって急に判明した事実じゃない。本サイトでも3月中に何度も書いています。
 
> 最後の砦が崩れた

 砦は3月中に崩れています。「STAP細胞は存在する」という発想はとっくに崩れている。本項が扱っているのは、その話題ではありません。
Posted by 管理人 at 2014年06月18日 22:51
[ 付記5 ] を加筆しました。「実験や論文は高度なものだった」ということを裏付ける、若山さんの証言を紹介しています。
Posted by 管理人 at 2014年06月18日 23:09
かなり言葉尻だけで文脈から切り離されてコメントされてたので補足します。

>>この分野でシグナリング経路阻害の意味が分からない人は他科学者との議論すら全くできないでしょう。
>小保方さんはそうだと思いますよ。

少なくとも専門用語バンバン使う面接や科研費申請、学振等をクリアできないと思われます。プレゼン能力が優れてる〜というのも、専門分野のプレゼンなのですから、議論が出来ることが前提ですので。

>> 会見で「小保方本人しかこの実験をしていない」ことが明らかになり、多くの科学者が納得したからです。
> 改めて言われるまで気がつかないんだから、簡単な知識じゃないですよね。

一人の科学ジャーナリストが代表して指摘したものです。小保方氏しか実験をしていないのであれば、このような杜撰な嘘データが出せないよね、て納得できるわけです。
確かに一般の人には難しい内容でしょう、2報の論文の両方を読んでいることが前提になるので。

>> 「高度な知識」のために気がつかなかった、
>論理が逆です。「たいていの人が気がつかなかったほど、高度な知識である」ということ。

私がここで述べているのは、管理人さんが「小保方氏には高度な知識であるため理解できなかった」に対するものです。管理人さんのいう「たいていの人」は非専門家のことを指しているのでは?

最後の行の
>誰もか小保方氏に実験遂行能力がないことを認め、最後の砦が崩れた
というのは、JAKiおよびMEKiのことを指しています。当然ですが、STAPの非存在も、ここを抜きに語ることは出来ません。別段3月中には崩れていません。
Posted by 通りすがり at 2014年06月18日 23:14
> 「小保方氏には高度な知識であるため理解できなかった」

 それはそれで、成立するでしょう。JAKiおよびMEKi を理解しているはずもないし、他のことも理解しているはずがない。理解しているなら、「STAP細胞は存在しない」とすでに気づいているはずです。
 彼女が理解できるのは Oct4発光だけです。こう考えれば、すべては整合的です。

 なお、理解については、[ 付記5 ] も参照。

> STAPの非存在

STAP(幹)細胞の存在性は、kaho さんが遺伝子の分析をして、3月中に崩れていました。タイトルも「STAP細胞の非存在について」だし。
  http://openblog.meblog.biz/article/21432661.html

 さらに、キメラマウスの遺伝子についても分析されて、3月中に正しさが崩れていました。
  http://www9.nhk.or.jp/kabun-blog/200/183818.html
Posted by 管理人 at 2014年06月18日 23:26
先ほどのコメントでも述べましたが、STAP細胞がTS細胞やES細胞と違うものであることを示すフィギュアに、RNAシーケンスに基づく階層的クラスタリングがあります。
これは高度なバイオインフォマティクスの能力が必要ですので、小保方氏が実行したとは思えないものの一つです。
このフィギュアでは、STAPのRNAがESやTSやSTAP-SCのRNAと系統樹上で大きく異なることが示されています。
仮に、小保方氏が培養ミスであったりしてES細胞をコンタミさせて実験を行っていたのなら、系統樹上ではESと同じ配置になります。
ゲノムワイドRNAシーケンスは何回も行えるようなものではない上に、解析は別の方がやっているなら、ESコンタミであったなら即座にバレます。
しかも、RNAの違いを示すものであることから、笹井氏などが条件を指摘しながら行えるものとは異なります。

意図的にES細胞等との違いを演出しなければ、起こりえないものだと思います。
Posted by 通りすがり at 2014年06月18日 23:28
TCR再構成の話は、STAP幹細胞の非存在を示しているものです。
STAP細胞との区別が必要ですよ。

STAP幹細胞についてはとっくに周回遅れの議論であることには違いないです。
Posted by 通りすがり at 2014年06月18日 23:33
> STAP細胞がTS細胞やES細胞と違うものであることを示すフィギュアに、RNAシーケンスに基づく階層的クラスタリングがあります。

 難しくて、何を言っているか、わかりません。   (^^);
 私にもわからないことを、小保方さんがわかっていたとも思えないんですが。

 笹井さんが関与したのかもしれませんが、そのような内容だと、私が言及している話の範囲外となります。(私の言及は「小保方さんは捏造していない」であって、「他の誰かが捏造した」は範囲外です。)

> TCR再構成の話は、STAP幹細胞の非存在を示しているものです。
> STAP細胞との区別が必要ですよ。

 最初は STAP細胞のはずだったのが、後日は STAP幹細胞になっていたのでは? どっちみち、ES細胞のコンタミだと思われる。

 ともあれ、(加筆した)(3)(4)(5) も含めて、小保方さんの無能は歴然としており、JAKiおよびMEKi の捏造を計画できるだけの知性はありません。このことから、計画的な捏造という説は、もはや否定されます。「RNAシーケンスに基づく階層的クラスタリング」となると、もう、何が何だか。小保方さんの計画的捏造なんて、もはや荒唐無稽と言える。
Posted by 管理人 at 2014年06月19日 00:12
小保方さんの無能を示す例として、(3)(4)(5) を加筆しました。
Posted by 管理人 at 2014年06月19日 00:13
管理人さんは今回のレポートの意味を理解してないようですね。
他の人と話が噛み合ってないように見えます。
Posted by キング at 2014年06月19日 00:14
> 他の人と話が噛み合ってないように見えます。

当り前でしょ。全然別方向から書いているんだから。話の次元が異なるのに、噛み合うはずがない。
当然ながら、他の人の意見を、肯定してもいないし否定してもいません。土俵が違う。

あなたは私の話を理解できていないんでしょう。もともと別次元のことを書いているとわかっていないし。
Posted by 管理人 at 2014年06月19日 00:28
すみません、STAPについてこれだけ記事を書いていらしてたので、当然元論文をちゃんと読んだものだと勘違いしておりました。
むしろ、読まずにこれだけ書けるのは、素晴らしい才能と洞察力をお持ちのようで感服です。

上で挙げたシーケンスの例は、付記してあるように「小保方氏は解析手法が分かっていないため、解析できない」ことが前提です。ここは管理人さんの主張と同じです。
このことは、解析は第三者が行っていることを示します。

ですが、その第三者が行った解析により、ES細胞のコンタミでは示す事ができないデータが出されているわけです。
どのような細胞かは小保方氏に聞かないと分かりませんが、全く別の細胞種を(しかもCD45とTSの中間に系統解析されるような特殊な何か、およびESとTS-SCから系統分岐する何かの細胞)をソーティングしなければ不可能なのです。
FACSでのセルソーティングは小保方氏が行っていますので(実はこの実験は比較的難しい部類に当たります)、残念ながら意図的にすり替えるしか手法はありません。

>最初は STAP細胞のはずだったのが、後日は STAP幹細胞になっていたのでは?

この点に関しては、TCR再構成の意味を理解していただけないと議論が出来ません。
これも免疫学の知識が必要なので、管理人さんの主張に則れば、きっと小保方氏は理解していなかったのでしょうね。
Posted by 通りすがり at 2014年06月19日 00:29
> 他の人と話が噛み合ってないように見えます。

 上のことだけだと不親切だから、ここで言及しておくと。
 インチキ実験について:

 関さん …… 小保方さんの関与があった。意図もあった。/小保方さんの意図があった可能性も。

 他の人 …… 小保方さんの意図があったと関さんが断言している。ゆえに小保方さんの捏造意思は明確だ。捏造は立証された。

 私の解説 …… 関さんは「可能性」だけを言ったのであり、断言なんかしていないよ。勘違いするな。/意図はあったとしても、その意図は小保方さんの意図ではない。その意図を持つだけの知性がないからだ。(理解すらできない。)意図をもてるのは笹井さんだけ。一方、行動をしたのは小保方さんだけ。意図と行動は分離している。そこを勘違いするな。
Posted by 管理人 at 2014年06月19日 00:35
>意図をもてるのは笹井さんだけ。一方、行動をしたのは小保方さんだけ。

笹井さんがSTAPに関わったのは、小保方氏がおおまかのSTAP細胞の確証をもてるだけの実験(難しいものを含め)を既に行っていたため、タイムラグが生じています。
管理人さんのこの仮説を証明するためには、
1.笹井氏が関わる前の小保方氏が出したあらゆるデータがESコンタミで説明つくものであることを示す
2.笹井氏が嘘をついており、STAP細胞実験の当初から関わって小保方氏に命令をし、実験を遂行させて都合のいいデータをまとめた
3.笹井氏はSTAP細胞が存在しないことを知っており、小保方氏に論文に必要なデータのみ出させて論文にまとめた

のどちらかを示す必要があると思われます。

笹井氏のような人間が自滅的な行動をとるメリットは私には浮かびませんが、陰謀論的なもので説明できなくもない・・・かもしれませんね。
Posted by 通りすがり at 2014年06月19日 00:55
上の件はすでに判明していますよ。

> 笹井氏が嘘をついており、

 が正解。「あとになってから関与したから、当初のことは知らなかった」という会見の言葉は嘘だと判明しています。すでに報道されています。どの記事かは失念したが。

 小保方さんがリーダーに専任されたころから、すでに笹井さんの関与がかなりあります。当初からではないけれど、会見の話よりはずっと古くからです。

> 命令をし、実験を遂行させて

 これは間違い。アドバイスだけです。ただし小保方さんはそれを盲目的に信じた。
 基本的には、全員が「信じ合う」関係です。善人ばかり。他人を疑うことを知らない人たち。それが根源。
 悪人だからではなく、善人だからこそ、ミスが巨大化した。

> 小保方氏がおおまかのSTAP細胞の確証をもてるだけの実験

 それは若山さんとやった、キメラマウスの作製まで。ここでは ES細胞のコンタミだけがあった。
 それ以後の難しい機械分析は、すべて笹井さんの指導の下で行なわれた。その意味も使い方も、小保方さんや若山さんは知らなかった。小保方さんは Nature にいろいろと指示されたが、意味がわからなくて、笹井さんのところに泣きついた。それが二人の接点のきっかけです。
Posted by 管理人 at 2014年06月19日 01:22
> 難しくて、何を言っているか、わかりません。   (^^);
> 私にもわからないことを、小保方さんがわかっていたとも思えないんですが。

一応面接やらプレゼンを通って理研のお偉いさん方から信用を勝ち取るだけの知識と能力もあった小保方さんよりも、御自身の方がこの分野の知識があると考えられるところはもうさすがとしか言いようがないですな。
笹井さんが関与したのは理研上層部が小保方さんのプレゼンをもってSTAP細胞の研究にGOサインを出したからなわけですが。
Posted by 管理人さんのそういうところ嫌いじゃない at 2014年06月19日 01:44
>「あとになってから関与したから、当初のことは知らなかった」という会見の言葉は嘘だと判明しています。

そうだったのですね、それは知りませんでした。
もし元記事を思い出したら、示していただけると助かります。

となると、上で述べたように、ESコンタミ説では説明のできないフィギュアについては、笹井氏がSTAP細胞の非存在を知りながら小保方氏に実験を薦めた
もしくは小保方氏がES細胞とバレないように別の細胞をソーティングしてきた、のどちらかとなります。

もう少し丁寧に書くと、コンタミ説で説明できない理由としては、
小保方氏がSTAP細胞だと信じていたものがES細胞コンタミであるなら
シーケンスデータで系統樹を描くとSTAPとESは同じ樹に配置されてしまうためです。
解析したら一発でバレてしまうものですから、コンタミES細胞ではなく、別の何かの細胞をソーティングしてきて、STAP細胞およびSTAP-SC細胞としてシーケンスに使ったことになります。
コンタミや実験ミスでは起こりえない現象なのです。
Posted by 通りすがり at 2014年06月19日 01:54
STAPとESの遺伝子発現の比較のデータですが、あれは全ての遺伝子を網羅的に比べているわけではなくて、STAPとESで最も違いのみられた遺伝子を抽出してヒートマップを作っていますよね。また、STAPもESも複数の株を比較しているわけではありません。こういうやり方で比較すると、仮に同じタイプの細胞同士でもいかにも差があるという図が作れてしまいます。例えばESの異なる細胞株を用いて似たようなフィギュアを作るのは簡単です。
Posted by 前出のコメントに対するコメントです。 at 2014年06月19日 02:46
ま、しかし、コンタミではと言われてそれを否定するためにES細胞を使う実験はしてない、研究室に存在してないと言いつつ、
今回はあっさりともらったES細胞で実験してました、なんて言ってるわけで。

なんでこんなにすぐバレるような嘘をついたんですかね。バレるような嘘をつくというのは論理的にありえないですから、どのような錯誤があるのか、解明してもらいたいものです。
Posted by 信奉者 at 2014年06月19日 04:13
こんにちは、管理人さん。

>分析化学者さんが、私の意見を一切読まないで思い浮かんだなら、たいしたものだけどね。

私は管理人さんの描く小保方像をトレースしているだけです。
我々のような品質管理屋の世界に「5なぜ法」なんてものがあります。「なぜ?」を最低5回以上連鎖させて、原因の奥にある原因を考える方法です。第1原因が「Aのミス」であれば、「なぜAはそのようなミスをしたか」という第2の原因を探らなくては気が済まなくなっているのです。
小保方氏はある意味で普通の研究者ならまずやらかしそうに無いミスをしています。「未熟である」はその通りなのだけど、その未熟さはどういう原因で、どういう形の未熟さなのか、を考えてみたくなっただけです。
Posted by 分析化学者 at 2014年06月19日 08:20
なるほど。
つまり小保方さんは、若山さんをも唸らせた驚異的な忍耐強さと根性をして、
それこそ実験ノートを記載する暇さえ惜しんで何度も何度も正しい実験をし続け、
発生した「稀なミス」の結果こそを真実だと思い込んで、
それらの積み重ねであの論文がきたたということですね。

本人にその意図はないまま、求める結果を得るミス(コンタミ)が起こるまで、
ひたすら正しく、誠実に実験をし続けたというなら、
発表から現在にいたるまでの彼女の態度や言動も理解できます。

結論ありき、という点で研究者としての資質には問題があるのかもしれませんが
その情熱と根性だけは見上げた人物なのかもしれません。
Posted by 分かった at 2014年06月19日 08:21
追記ですが、彼女はやたらにデタラメな実験をしていたのではなく、
どこかにデタラメなところがあった実験結果だけを論文として積み重ねただけであって、
多くは正しい実験で正しい結果(STAP細胞はない)を得ていたのでしょう。
納得していなかっただけで。

周囲の人々が彼女を優秀な人材だと思っていた理由もそれなら頷けます。
Posted by 分かった at 2014年06月19日 08:32
通りすがりさん専門的な解説ありがとうございます。
やはり、単純な「ミス」や「エラー」や「錯誤」の話ではなく、誰かが、何らかの意図を持って、事実の操作を行ったことは間違いなく、誰かの何がしかの「捏造」が、この論文中に紛れ込んでいることは、確定的ですね。
私にはこの事実の操作が、「善意の捏造」であったように思えます。
小保方さんのなかでstapの存在が真であり、stapが世界中の難病患者の救いとなるならば、その存在を論文で示すことは「善」です。
一方、小保方さんは、会見で堂々と、何のてらいもなく、「実験環境内にES細胞は存在していませんでした」と、言っちゃえるような人です。小保方さんの頭の中では、常日頃から、なんの罪の意識もなく、躊躇もなく、「あと先を考えない事実の操作」という選択肢が存在しています。
彼女の中でstapの存在が間違いなく、それを世界に示すことが正義であるなら、その正義の大きさに比べたら、その正義と食い違う事実を次々と操作していく、そんなことは非常に瑣末な、取るに足らない問題であると、彼女は認識していたのではないでしょうか。

分析化学者さんのおっしゃるとおり、「ゴールを定め、なんとしてもそこに辿り着く」という精神は、科学者の資質として、悪いものではないと思います。
動物王国のムツゴロウさんが、鳥類のインプリンティングを発見した鳥類学者と対談した際、こっそりオフレコで教えてもらったそうなのですが、研究の発端は、自分が鳥たちの親となって群れ飛ぶことができたらどんなにすばらしいだろう、と夢想したことだったそうです。
まず「突拍子もない夢のゴール」のほうが先にあり、その夢に向かって研究が進んだわけです。
ですから「あり得そうもない夢を抱きそこに向かって邁進する」という姿勢は、科学者として決して間違ってはいないのではないか、と自分も思います。
ですが、その過程に事実の操作が紛れ込んでは、いけません。
Posted by はるお at 2014年06月19日 09:46
こんにちは、分かったさん、はるおさん。

>分析化学者さんのおっしゃるとおり、「ゴールを定め、なんとしてもそこに辿り着く」という精神は、科学者の資質として、悪いものではないと思います。

何を追い求めるかによって、その評価は違うでしょうね。「倉庫一杯の藁束の中に針がある」という仮説の証明など、ひたすら根性で探し続けるしかない面はありますが、傍証的に「この藁束の中に針があるはずだ」ということにある程度の根拠が無ければ努力も根性も空費されるだけですからね。
私自身、ある分析法の開発に5年くらいかけたことがあります。条件を変えて繰り返しても良い分析結果が得られなくてもあきらめなかったのは、「理論的にはできるはず」という意識があったからです。最終的に妨害要素があることに気が付いて、それを排除したらうまく行きましたけどね。

変な話をすると、研究者の卵の時代に叩き込まれたスタイルというのはなかなか抜けないものです。大学で非常に厳密な分析を叩き込まれた人が、工場の品質管理の数値のばらつきの大きさに吃驚することもあります。出荷基準に対して十分にマージンがある分析値ならばらついていてもかまわないということが、なかなか受け入れられない人も中にはいます。「こんな分析は間違っている」と喧嘩をはじめそうになった人まで知っていますからね(笑)。

大学というところは、先生も学生も多く集まっているところです。私などはこれに意義を感じたりします。先生の違う学生さん同士が先生のスタイルを話し合う機会があることによって、学生さんはいろいろな研究スタイルがあることなどを理解し、その研究スタイルの違いが研究分野やテーマにより選択されていることを知ることができるからです。

推測になりますが、小保方氏はヴァカンティのもとで或る意味てマンツーマン教育の状態ではなかったのだろうかと推測します。ヴァカンティは麻酔医であり、彼のもとに他の学生がいたとしても、それは麻酔医療技術を学ぶ学生だったはずです。ヴァカンティの萌芽様多能細胞説の検証実験をやっていたのは彼女だけの状態では、その研究スタイルが「研究はこのように行うもの」という非常に強く刷り込まれる可能性があると思います。
Posted by 分析化学者 at 2014年06月19日 10:22
>管理人さん 分析化学者さん

組織論は別に存在するとしても
自分の中では「悪人」がいなくなったのでスッキリ(笑)

でも、彼女が「倉庫いっぱいの藁束に針がある」と思い込んだ理由を知りたいですね。
全ての藁をしらみつぶしに探してやる!と考えたきっかけは何だったのか。
もしかしたらそこに、STAP細胞とは異なる「倫理的に問題のない人工多能性細胞」のヒントが
隠れているかもしれません。
Posted by 分かった at 2014年06月19日 11:47
難しい内容はわかりませんが、
動機の面から考えると、小保方さんや笹井さんなどの研究者が身の破滅に繋がる捏造をする理由がないと思います。
小保方さんを憎む第三者の存在の可能性はないのでしょうか?
特例の待遇でユニットリーダーに抜擢され、周りからもチヤホヤされる。ノートを覗いてみたら「陽性かくにん♡よかった」ナニコレ⁉︎
同じ職場の同性の敵は多いのでは?
Posted by ninakoki at 2014年06月19日 12:03
こんにちは、分かったさん。

>でも、彼女が「倉庫いっぱいの藁束に針がある」と思い込んだ理由を知りたいですね。

少し違っていて。彼女はどんな研究でも「藁束から針を探す」やり方でやるものだと思っている訳です。なぜなら研究者の卵時代にやった研究が「藁束から針を探す」タイプのものだったからなんです。ヴァカンティの萌芽様多能細胞説というのは、「成体の中に多能性を示す細胞がある」というMUSE細胞なんかと良く似た説なんだけど、違いは「その細胞は小さく休眠している」という点が違うわけですね。だから、彼女はヴァカンティの指導の下で、細いガラス管の中を細胞を通すことで、小さな休眠状態の細胞と言うのを探しては、それが多能性を示すかどうかを見る実験をしたわけです。これは「そこに存在しているものを探す」というテーマですから、何回見つからなくても「存在しない」という証明にはならなくて、逆に1回でも見つかれば「ある」という証明になるタイプの実験です。ヴァカンティがどういう指導をしたかはわかりませんが、彼女は「実験と言うのは、失敗しても繰り返して1回でもうまく行けば良いものだ」と世の中の実験全てがこういうものだと思い込んでいるのではないか、と考えてみるわけです。そうすると、彼女のやった不正の不可解に見える部分のかなりが説明できるということです。
Posted by 分析化学者 at 2014年06月19日 12:12
http://www.e-heartclinic.com/kokoro/senmon/hpd01.html
>演技性パーソナリティ障害は、他人の関心や注目に過剰な関心をおくタイプのパーソナリティ障害で、関心や注目を求めるあまり、自分を損なったり、信用をなくしてしまうようなことをしてしまうこともあります。

>演技性パーソナリティ障害の有病率は2〜3%です


>動機の面から考えると、小保方さんや笹井さんなどの研究者が身の破滅に繋がる捏造をする理由がないと思います。

という常識は、こういった障害の前ではまったく意味をなしません(論拠になりません)

なお、身の破滅につながる行動をある程度知識的な人は取らないということが真ならば、世の中の犯罪は極端に少なくなるでしょう。

なぜ、警察官の犯罪がなくならないのでしょう?
なぜ大学教授が痴漢なんかするのでしょう?
身内への衝動的な殺人・傷害事件などがなぜなくならないのでしょう?(計画的殺人なんてのは推理小説の中が主舞台で、現実の多くはは衝動的な身内・知り合いによるずさんな証拠を残した殺人です)

なのに、なぜ研究分野だけ後先を考えないの捏造がありえないのでしょうか?バイオ関連の論文は、半分が「見抜くことが比較的容易な」捏造とも言われていますよ?
Posted by NINAKOKIさんへ at 2014年06月19日 13:06
>同じ職場の同性の敵は多いのでは?
ついでに、同姓から嫌われるのは、このような障害を持っている場合が多いです。
異性から気を引くために、あることないこと吹聴して捏造しまくるわけですから、嫌われるのは当然です。

捏造して当然の人が捏造するのは特に驚くに値しません。いるかもわからない他人を陥れる「同姓の敵」を想定するより、はるかに確率の高い現象です。

その同姓の敵は、何十回以上の実験や研究員の間のやりとりなどにことごとく干渉して捏造された結果を誰にも気づかせずに演出するという、007もびっくりの超絶技術を持たないと駄目ですから。
Posted by NINAKOKIさんへ at 2014年06月19日 13:29
衝動犯罪と比較するのはどうかと。

まぁ、衝動的に捏造した可能性もなくはないけど、だとしたら捏造は意図的なものだから、本人は自覚している事になる。

彼女の言動をみていると、自覚しているとは考えにくいから、錯誤説が唱えられている訳です。

捏造説を裏付けようとすると、人格障害説だのにいきつくのはわかります。

でも人格障害なら、それはそれで証拠がでてくるんじゃないですかね。
知人などの証言で、過去に人格障害を裏付けるような言動があったとか。
人格障害は鬱とか統合失調症みたいに突然なるものじゃないしね。
Posted by BAK at 2014年06月19日 15:53
分析化学者さんの、開発に5年かかっても諦めなかったエピソード、本当に頭が下がります。

研究者のスタイルの話も、とても興味深いです。
これって科学研究の分野に関係なくもうちょっと普遍的な話なのかもしれないですね。
自分も技術者ですが、同じ成果を出せるレベルの技術者同士であっても、コミュニケーションしてみると、そのスタイルにずいぶん開きがあるものだと、思います。
それはやはり、参入した時期や、参入したときに最初に触った技術、どこで勉強したのか、そういった違いが、そのままスタイルの違いとなって現れている、ということは、実際に感じますね。

自分はわりと、基礎的な概念を重視して少し遠回りするタイプなので、そういう「文化」がない人と一緒に仕事をすると、歯がゆい思いをすることもあります。
結局、どちらも成果を正しく出せるので良い悪いの話ではないのですが。
成果は同じでもプロセスはスタイルによってだいぶ変わりますね。
研究スタイルのお話、なるほどありそう、な話です。

一方で、「そこにあるはずの事実を取り出す」ための実験において、ミスや錯誤によってそれを「取り出してしまう」ということと、「取り出した真実を補強するための証拠集め」の実験において、その取り出した真実のほうを盲信するあまり、「あった事をなかった事にする、なかった事をあった事にする、その事実の操作を繰り返すことによって、望みの証拠を得る」ということの間には、その背後にある思考に、かなりの乖離があるように思います。

前者に「研究スタイル」の概念を当てはめてみると、たいへんしっくり来ます。
後者はどうでしょうか。これには前者のケースから飛躍した思考が必要なようにも思えます。しかし、前者のケースの研究スタイルを拡大解釈し、さらにもう一段階拡大解釈し、またさらにもうひとまわり拡大解釈すれば、同じ研究スタイルの理念によってこのケースも違和感なく達成できるのかしら、とも思います。

「使命感」という観点はどうでしょうか。人間は大きな使命感を背負い込むことによって人を殺すことも厭わなくなれる生き物ですから、「これは世界の不幸な人々を救う研究だ、私にはこれを達成する使命がある」と、彼女が使命感を背負い込んだとしたら、「純粋な善意」のみによって、後者の実験を達成することに倫理的な矛盾がなくなるのではないか、とも思います。
Posted by はるお at 2014年06月19日 16:02
こんにちは、はるおさん。

>後者はどうでしょうか。これには前者のケースから飛躍した思考が必要なようにも思えます。

正直な話として、私自身にも違和感があります。「こういう実験でも同じように99回の正解(本人にとって失敗実験)を捨て、1回の失敗(本人にとって成功)を取り上げるかなぁ〜」です。ただ、ずっと考えているのは、我々、研究で飯を食う者が、そういうスタイルを生まれつき持っているのか?、どこかで教育されたのか?ということです。実のところ面と向かって教育されたか?というと、有るような無いような・・・(笑)。ただ、いろいろ教育される中で自然と「ゆるがせにしてはいけない事柄」と言う感じでおそらく教育されたのではと思うのです。生まれつきでは、たぶん、ない。

でもって、彼女の研究者としての成育歴(?)を見ると、早稲田の理工学の化学の学生が修士で生物に変わっていたり、博士課程の途中をヴァカンティのところで過ごしていたり、その早稲田の常田研というのが、まともに教育なんてしていないみたいだったり(先生がほとんど大学にいないみたいな話もありましたし、とにかく博士課程の学生が多すぎるという話もありました)とかで、何か、大事な教育がスッポリ抜けて落ちている可能性はありそうに感じます。

変な話になりますが、教育されないということは、教育されて自然にこなしている人間にとって、意表をつかれるものではあります。公道じゃないところで免許の無い人に自動車を運転させたら、縦列駐車を前進でやろうとしたのに意表を突かれたりしたことがあります。それと似たような意表を突かれる部分が彼女にはあり、それが物議をかもしている感じもします。
Posted by 分析化学者 at 2014年06月19日 16:49
研究スタイルと教育の件、興味深いお話です。研究者の使命感もしかり。
功名心が動機の捏造ならもっとうまくやるはず、という
捏造論が含んでしまう大きな疑問はいずれも払しょくできますし、
悪意も不在なので、しっくりきます。

研究者としては自殺行為とも言える行為をかくも大ざっぱにやってのけるほど
彼ら彼女らの社会的地位は低くありません。多くの実績だってある人たち。
結果間違いだったとはいえ、そこには積み上げた実験の数々や研究者としての使命感が
集積されていたと考えるのがスジだと思います。

ベテランがよってたかって検証しなかったのは最悪の失敗と言えますけれども。
Posted by 分かった at 2014年06月19日 19:12
>捏造説を裏付けようとすると、人格障害説だのにいきつくのはわかります。
でも人格障害なら、それはそれで証拠がでてくるんじゃないですかね。
知人などの証言で、過去に人格障害を裏付けるような言動があったとか。
人格障害は鬱とか統合失調症みたいに突然なるものじゃないしね。


残念ながら、捏造説が本格化する前から人格障害のエピソードは明らかになってます。なので、捏造説を裏付けるために人格障害説に行き着いたのではなく、人格障害説から捏造説も補強されていった、というのが正しい時系列。

http://matome.naver.jp/odai/2139460923813387301
などなどソース多数
Posted by BAKさんへ at 2014年06月19日 19:17
ちなみにその号が発売されたのは2月6日。華々しい会見からわずか1週間後の出来事。
Posted by BAKさんへ at 2014年06月19日 19:19
通りすがり さんへ。(このハンドルに該当する人は多数いるが。)

 笹井さんの関与については、下記記事で言及しています。
  → http://openblog.meblog.biz/article/22191636.html

 「CDB広報担当は「ネイチャー側から求められた書き直しや追加実験に対応したのは、主に笹井さんだった」と話す。」
 という引用があります。

 また、TCR再構成については、1次分化と2次分化を区別するべきだということを、私が下記で指摘しました。(混同している研究者やマスコミ記事が多かったので。)
  → http://openblog.meblog.biz/article/21474166.html

 ──

> どのような細胞かは小保方氏に聞かないと分かりませんが、全く別の細胞種を(しかもCD45とTSの中間に系統解析されるような特殊な何か、およびESとTS-SCから系統分岐する何かの細胞)をソーティングしなければ不可能なのです。

 小保方さんがそんな難しい選別を理解できるはずがないから、それを「意図的なすり替え」と見なす説は成立しません。

> FACSでのセルソーティングは小保方氏が行っていますので(実はこの実験は比較的難しい部類に当たります)、残念ながら意図的にすり替えるしか手法はありません。

 事後的な選択だって可能ですよ。(事前に)細胞を選別するかわりに、(試行錯誤の事後で)実験結果を選別すればいい。
Posted by 管理人 at 2014年06月19日 19:26
> 人格障害説

 本項によって否定されます。「たとえ意思があっても、計画する能力がないから」
 
 能力不足はどうしようもありません。コンタミならば、笹井さんが主導して全体を計画できます。一方、小保方さんの人格障害説だと、小保方さんが笹井さん並みの高度な知性を持っていないと成立しない。かくて破綻する。
Posted by 管理人 at 2014年06月19日 19:30
分析化学者さん、分かったさん、教育の話、「ある意味、逆」のことが起こったのでは?と思いました。

私は研究のけの字も知らない門外漢ですが、このニュースを知ったときに、直感的に「それ」は「ダメ」だろう、という感想を持ちました。
私が門外漢であるにもかかわらず、「研究者が持っているべき倫理観」が漠然と私の中にあり、どうやらその倫理観が分析化学者さんとそんなに大きく食い違っていないらしい、それは何故だろう?と考えました。

思うに、小学校、中学校での理科の実験や数学での解を導き出すという体験、また、歴史で習うガリレオやニュートンの逸話、そういった義務教育のレベルの知識から統合的に、科学の世界はこんなもの、という漠然としたイメージが私の中に出来上がっており、研究と名のつく実験という行為において、「それ」は「ナシ」だろう、という判断基準も、そういう初等教育の中から漠然と育ったのではないかと思うのです。
故に、そういった「漠然とした研究者が持つべき倫理観」は、義務教育を修了した誰もが持つことができ、それがいわゆる「常識」と呼べるものに育っていきます。

一方、科学の世界では、ときとして、そんな義務教育レベルの知識から導き出される「常識」からは考えられない、まったく新規な素晴らしい成果、センス・オブ・ワンダーが、起こります。
科学の世界に身を置くということは、そんなセンス・オブ・ワンダーの世界に身を置くということでも、あるのではないでしょうか。
特に、「今をときめく」バイオの分野です。常識の範疇で常識的な発想をしていたのでは、「常識を超える素晴らしい成果」は挙げられません。
「常識に囚われるな」「常識を打ち破れ」「常識は敵だ」、そんなスローガンが、意識的にせよ無意識的にせよ、科学の世界の底流には流れているような気がします。
そんな中で科学者の卵たちは、「わ、こんな考えもあるんだ」「あ、これもアリなんだ」とさまざまなセンス・オブ・ワンダーとの出会いを繰り返し、常識の枷を外す術を学習していきます。

しかし、です。「常識」と「倫理観」はまったく別のものです。
倫理は、一般人だろうと専門家だろうと、等しく踏み外してはならないものです。
が、その「倫理」はまた、さまざまな「一般的に共有される常識」の組み合わせから、成り立っているものでもあります。
故に、「常識の足枷を外して物事を考える」世界に身を置いている人は、同時に「倫理観のタガを外す」ことも容易にできる脳に、訓練されているのではないか、と思うのです。

小保方さんの中で、倫理観が育たなかったのではなく、専門家の跋扈する世界に身を置き「わ、これもアリなんだ」「わ、あれもアリなんだ」とやっているうちに、逆に、小保方さんの中に元々はあったかもしれない、常識から導き出されるそういった倫理観が、徐々に失われていったのではないか、そんなふうに思うのです。

大学に必要なのは、倫理観を「育てる」ということよりも「忘れさせない」、常識の足枷は外していいけど倫理の道は踏み外してはいけない、そんな教育なのかもしれません。

ものすごく脱線しますが、専門性が高まれば高まるほど一般人の誰もが持っている筈の倫理観が何故か失われるという現象は、どこにでもある普遍的な事象である気がします。
例えば、経済学と数学のものすごく専門性の高い人たちが寄り集まって、ものすごく専門性の高い知識を出しあった結果、サブプライムローンという成果物が生まれたり。
Posted by はるお at 2014年06月19日 22:48
こんにちは、はるおさん。

>「研究者が持っているべき倫理観」が漠然と私の中にあり、どうやらその倫理観が分析化学者さんとそんなに大きく食い違っていないらしい、それは何故だろう?と考えました。

今回の事件では「業界ルール」ということを結構感じました。業界ルールといっても「世間のルール」と違うのではなくて、世間にもあるルールだけど、業界では世間より厳しく守るルールなんてものです。世間のルールと違わないだけに逆に「業界ルール」であることが分かりにくい面が出ます。

あまり良いたとえではないけどホテルマンの守秘義務みたいなのをたとえに使っていました。もともと世間に「客商売が客のことあれこれ話すのは良くない」みたいな一般ルール感はあるけど、例えば、八百屋の大将が「三丁目の奥さんもコレを買っていったよ、あんだもどうだい」と二丁目の奥さんに言ったからと言って、そう物議もかもさないでしょう(笑)。でもビジネスの会議で使われるようなホテルで会議に飲み物をサーブするホテルマンが「何々物産と何々産業が合併の打ち合わせをしていた」なんて洩らせばえらいことです。それをやったホテルマンが解雇になり、他のホテルもそのホテルマンは雇わないとしたって、なんらおかしくないわけですね。
こういうのが業界ルールであり、なせその業界ルールが世間より厳しいかというと、そのルールが守られなくなれば、業界全体が危なくなるからです。秘密が守られなければホテルで会議する会社は無くなるかもしれませんね。
研究データの捏造等の不正と言うのも、世間一般のデータ不正よりも厳しさを持ちます。それが守られなければ、研究者の業界が破たんする可能性すらあることだからです。

ただ、同時にホテルマンはそういう守秘義務を「教わらずに身に着ける」でしょうか?研修などで明示的に教えることもあるでしょうし、先輩などから態度で教えられることもあるでしょうが、私は「教育されるもの」と考えています。そして、その教育を受ける機会の無かった、むしろ八百屋の大将のように「他の客のことを話して商売ネタする」といったことを良く見聞きした人間が、格式あるホテルで重要な会議の飲み物をサーブしたりすると「何々物産と何々産業が」をやらす可能性はあると思っています。
Posted by 分析化学者 at 2014年06月20日 08:22
こんにちは、分かったさん。

>ベテランがよってたかって検証しなかったのは最悪の失敗と言えますけれども。

私に言わせると、それ以前の問題として「プロの中にアマチュアが紛れ込んだ」ことの方を問題視する面がありますね。プロの集団にアマチュアが紛れ込むと、プロはすぐその実力を見抜く・・・と言いたいけど、そうでもないんですね。だからこそ、入り口で防がないとならない。

変な話をしますと、世の中にはいろいろな資格と言うのがあります。でもって資格を持っていればプロとして最低限の能力はあるはず・・・なのですが必ずしもそうならなくて、「あんた本当に資格持ってんの?」というのが紛れ込むことはあるんですね。この前「すき家」を経営するゼンショーホールディングスが労働紛争の訴訟で東京高裁で負けた(都労委、中労委、地裁に続いて4敗)のですが、そのゼンショーの委任を受けた弁護士の主張していた理屈なんて、それこそ「過去積み重ねられた労働法理の歴史を愚弄している」としか言いようがなかったりしてね(実は高裁判決の裁判官もかなり厳しい意見を判決に付けています:笑)。でもって、弁護士が無能だというのは皆分かるけど「ゼンショーの法務担当もいい加減ダメ弁護士と気づけよ」という声の方が大きかったりするのね。

なんていうか、肩書とかキャリア的にプロに見えるけど実はアマチュアという人間が世の中にいる場合があって、それがプロの世界に紛れ込むと、結構大変なことになるものなんですね。
Posted by 分析化学者 at 2014年06月20日 09:40
分析化学者さん、なるほどです。

これは「暗黙知」と「個体差」の問題なのかな、という気もしてきました。

例えば、八百屋さんの例にしても、日々、産業スパイだのインサイダー取引だのというニュースをNHKで見ていたり、ドラマやドキュメンタリー番組で見るホテルマンの現場、自身の旅行の経験、そういった情報の蓄積によって、10人中8人くらいの八百屋さんは、いきなりホテルマンの現場に放り込まれても、「これは他言無用」というルールは自然と察知することができると思うのです。
でも中には1人か2人、他の八百屋さんと同じようにテレビを視聴したり旅行をしたりしているにもかかわらず、そういった認知が醸成されず、「あすこの奥さん情報」と同じ感覚で、「やらかしてしまう」八百屋さんが、いそうだなー、というのもよくわかります。

同じ情報に触れていても認知には個体差があります。

企業経営の世界では、そういった、「暗黙知の認識には個体差が出るものだ」ということが、最近になって分かってきたのではないでしょうか。
業界内部でしかわからないルールにしても、「うちの業界でやっていいのはここからここまで」という不文律は、大抵の従事者は日々の業務の中で自然と吸収できるものなのだと思いますが、ときどきその不文律が認知できない人がいて、結局、集団の中にある程度の個体数を取り込むと、必ず、そういう明文化されない言わずもがなの領域に認知のエラーを起こす個体が紛れ込んでくる、それは、学歴でフィルタリングしようが、面接でフィルタリングしようが、資格でフィルタリングしようが、何をしようと、不思議とそういう個体は必ず出てくる、そういうことなのかもしれません。
だからこそ、入って来るのが避けられないのならば定期的に是正を行おう、と、コンプライアンス教育のようなことが当たり前に行われるようになったのだと思います。

研究者の世界でも、限られた数の本物の専門家だけが本物の専門知識でもって専門領域の研究をしている間は、そういった問題は発生しませんが、経済界からの要請も相俟って、早稲田のようなところで「専門家」が大量生産されるようになると、大数の法則に従って、一般の企業に起こっていることと同じようなことが、起き始めるのだと思います。

そう考えると、水際で止める作戦をしても必ず集団の内部から、そういうエラーを持つ個体は出て来るので、結局は、「守るべきことは守らなければならない、うちの業界で守らなければならない範囲はここからここまで」ということを強制的、定期的に指導する、というような、一見するとそんな言わずもがなことをわざわざコストをかけて教育してどうするんだ、と言いたくなるようなコストが、実は大事になってくるのかもしれませんね。
Posted by はるお at 2014年06月20日 15:20
こんにちは、はるおさん。

>これは「暗黙知」と「個体差」の問題なのかな、という気もしてきました。

まさにそうだと思います。ある業界に飛び込んだら9割以上の人が、その業界のルールを自然に身につけることができる。どうやって身に付いたのかはよくわからないけど、「こうするものだ、これはいけないことだ」と分かってしまう。それがある意味圧倒的に多数派だから、逆に自然に身に付かない人がいるということがわからない。

ルールが身についていないホテルマンが合併話の情報を漏らし、それでインサイダー取引でもおきて、それが明るみにでれば、多くのホテルマンは「金か何かと引き換えに大事なルールを破った」とまず考えると思います。ルールが身についていないからだなんて思うことができないくらい普通のホテルマンは自然に身に着けているルールだからです。

実験において、得られたデータの意図的選択をやってはならない、みたいなことも多くの研究者は自然に身に着けています。実際には「理由がある異常値の棄却」などはやっていますが、そこには暗黙知のルールみたいなものがあります。棄却の境界みたいなのは、なかなか形式知にできなくて、暗黙知でやっているけど、たいていは互いに「それなら棄却していいよ」納得できる範囲で境界は守られている。

じゃあ、そんなルールをどこで覚えたと言われると「研究者ににる過程で身に付けた」としか言えない人も、私みたいな年配者には多いのじゃないかと思います。若い時に「研究倫理研修」なんて受けた記憶は無いのに、自然にそういうものだと思っていますからね。

理研が研究倫理の研修をやっても受講率が低かったと言われていますが、ある意味「そうだろうな」という思いがどこかにあります。おそらく9割くらいの人は「なんで、そんな当たり前のことを研修されなきゃならない」と思うような研修になりますからね。

ただ、教育がマスプロ化して、先生や先輩の背中から学ぶみたいな「徒弟制的部分」が薄らぐと、普通なら自然に身に付くルールが身に付かない人も出てくることを考えなくてはいけないのだろうと思います。1割もいないルールが身に付かない人に聞かせるためには9割は我慢して聞くしかないのだろうと思います。
Posted by 分析化学者 at 2014年06月20日 16:48
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