2014年06月12日

◆ Webページのスマホ対応の功罪

 Webページをスマホ対応にする(パソコンと兼用にする)サイトが増えているようだ。しかし、評判は良くない。 ──

 Webページはもともとはパソコン専用だった。その後、ケータイ専用の文字主体のページを作る試みがなされた。たとえば、本サイトでは、このページ。( 専用の URL )
  → http://openblog.meblog.biz/pages/user/m/

 今どきこのようなページを見る人はほとんどいないだろうが。 (^^);

 その後、これを発展させる形で、スマホ専用のページを作るサイトも出てきた。たとえば、Seesaa ブログがそうだ。
  → nando ブログ

 このページは、パソコンとスマホで共通する URL を用いる。アクセスした機種がパソコンであるかスマホであるかを自動判別して、それに適した別々のページ(専用ページ)を表示する。
 同様のことは、Gunosy などでもなされている。
 
 ──

 さて。それとは別に、次のようなページも出現した。
 「単一のページを、パソコンとスマホで共有する。スマホで接続した場合には、サイズを幅狭のサイズで表示し直す」


 この場合、基本的には同一のデザインを使うし、デザインの css ソース も同様だ。ただ、画面幅に応じて、表示のサイズなどリサイズするわけだ。

 それでうまく行くか? 本来ならば、うまく行くはずはない。そこで、デザインを根本的に作り替えて、「どっちでもいい」という共用デザインにすれば、どちらでもきちんと表示される。
 たとえば、MLB のサイトがそうだ。
  → Yankees Gameday (2014-06-11)
  → Yankees BBS
 
 これらのページに、パソコンとスマホで接続してみてほしい。どちらも共通するページが表示されるとわかるだろう。(ただしスマホでは、幅狭の表示デザインとなる。)

 ──

 では、これで問題はないか? 「ほとんどない」と設計者は思った。「これでパソコンとスマホの双方でちゃんと表示できるのだ。だから万々歳」と思った。

 しかし、ユーザーは違った。ものすごい不評のブーイングが襲った。「最低だ!」という悪評がわんさと押し寄せた。(1週間ほど前。)
 つまり、それまではパソコン用のページを見ていたのに、以後はスマホと共用のページになった。すると、パソコン用としては、使いにくくて仕方ないのだ。

 (1) 前は横長でタイトルが1行表示されていたのに、今度は幅狭のせいでタイトルが2行で表示される。見にくい。
 (2) タイトルの下に別の情報が何行も表示される。そのせいで、タイトルだけを次々と見ていくことがやりにくい。
 (3) 余計な情報がやたらと目に付く割りには、肝心の情報が目に付きにくい。
 (4) 1件あたりに数行も費やすので、1画面に収まる件数が大幅に減ってしまった。たとえば、以前ならば、フォーラムのタイトルを 50件ぐらい見て、好みの選手の名前だけを検索などでピックアップすることが簡単に可能だった。ところが今度は、1画面に収まる件数が少ないので、 50件ぐらい見るために、何度も何度も画面をスクロールする必要が出てきた。ものすごく手間がかかる。


 以上のように、掲示板は使いにくくなった。(見にくくなった。)
 おまけに、投稿するときには「プレビュー」の機能がなくなり、いきなり投稿されてしまう。そのせいで、事前に確認することも難しくなった。

 ──

 さらには、次の問題も出てきた。
 「 Gameday のページでは、ページをスクロールするために、スマホふうの操作が必要となる」

 具体的に言えば、スマホでは指で画面をこすることでスクロールするが、それと同様のことを、パソコンでも強いられるようになった。今まではマウスのホイールを回転させれば画面中にある小画面がスクロールしたのだが、今度はそれができなくなった。かわりに、次の操作が必要となった。
 「画面の一部をクリックしたままドラッグする」

 この操作をやると、パソコンでは通常、範囲指定となる。(ドラッグするにつれて範囲指定の範囲が変化する。……試してみてください。)
 ところが、新たなページ(スマホと共通するようになったページ)では、上記の操作をすることで画面をスクロールすることになったのだ。つまり、パソコンでも、スマホふうの操作を強いられるようになったのだ。
( ※ マウスのホイールを回転させると、どうなるか? その場合も、スクロールはされるのだが、速度がすごく遅い。通常の 10倍ぐらいの回転を強いられる。ちょっとスクロールするためにはホイールを 100回転ぐらいさせる必要がある感じ。げげげ。)

 ──

 結局、以上をまとめると、こうなる。
 「パソコンページとスマホページを統合して、共用するページにする、という変更がなされることがある。しかし、その場合、スマホにとっては便利になることが多いが、パソコンにとってはものすごく不便になることが多い。当然ながら、パソコンのユーザーからは、ものすごい不評の嵐となる」


 で、私はどうしたか? 接続する回数が大幅に減った。というか、もう見たくない感じ。私の大好きだった MLB のページはすっかり破壊されてしまった、という感じですね。( Gameday と BBS のページについては。)

 ただし、一般的な記事ページについては、特に問題は生じていないようだ。問題があるのはあくまで、特殊なレイアウトを使うページだけであるようだ。
( ※ つまり、特殊なレイアウトを使うページでは、パソコンとスマホを共用にしない方がいい、ということ。)
( ※ そもそも、幅狭の画面を基準にしたデザインでは、いろいろと制約が加わるので、パソコンで便利に使えた機能がいろいろと使えなくなってしまう。これまでパソコンの大画面で使っていたユーザーにとっては、不便だらけになるのが当然だし、不評だらけになるのも当然だ。……一言でいえば、ユーザー無視である。Webページデザイナーの都合ばかりが優先されて、ユーザーはないがしろにされてしまう。)
posted by 管理人 at 23:19| Comment(0) | コンピュータ_04 | 更新情報をチェックする
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