理研の調査委は、理研の内部関係者が主導するもので、「すべては小保方さんのせい」というふうに結論した。(理研の組織防衛が狙い。)
一方、改革委は、理研の外部の人々で構成されるものだが、こちらは正反対の報告を出した。新聞記事を引用しよう。
《 「理研再生研の全面改組を」…改革委が提言 》
STAP(スタップ)細胞の論文問題で、外部有識者で作る理化学研究所改革委員会(委員長・岸輝雄東京大名誉教授)は11日、小保方晴子ユニットリーダーが所属する発生・再生科学総合研究センター(神戸市)を全面的に改組し、研究テーマの選択や組織運営の仕組みを再検討するよう、理研に求める方針を決めた。
12日にも理研改革推進本部(本部長・野依良治理事長)に提出する提言に盛り込む。
4月に設置された改革委は、センターで行われた小保方氏採用からSTAP論文発表までの経緯を検証した結果、研究不正を防止できなかったのは、論文の妥当性をチェックしたり、実験の再現性を事前に確認したりするといった組織の管理体制が不十分だったためと判断した。
理研全体の信用を大きく損ねたセンターの責任を重くみて、竹市雅俊センター長と小保方氏の指導役だった笹井芳樹副センター長の辞任を促す方針だ。
( → 読売新聞 2014年06月12日 )
《 理研改革委、再生医療拠点廃止を提言へ 》
STAP細胞の論文を巡る問題で、理化学研究所が設置した外部識者による改革委員会(岸輝雄委員長)が、小保方晴子研究ユニットリーダーの所属する理研発生・再生科学総合研究センター(神戸市、CDB)の廃止を提言に盛り込むことが11日、分かった。研究内容を一新し、再生医療の研究を続ける場合は京都大学iPS細胞研究所(山中伸弥所長)と連携するよう求める。
改革委は論文の不正が起きた原因について、小保方氏だけの責任ではなく同センターの組織的な問題があると指摘。廃止を含めた組織の大幅な見直しが欠かせないと結論付けた。廃止に伴って、竹市雅俊センター長や小保方氏の指導役である笹井芳樹副センター長の辞任も必要だとした。
同センターの廃止後は研究内容を見直したうえで、新しいセンターの設立を求める。新センターが再生医療を続ける場合は、名称の変更や理研の他のセンターと合併することなどが欠かせないとした。
( → 日本経済新聞 2014-06-12 )
これはびっくり。まるで本サイトを読んでいるような感じの結論ですね。もしかしたら、本当に読んでいるのかもね。なぜなら、下記の 【 関連項目 】 と整合的だから。
【 関連項目 】
→ 《 お知らせ 》(笹井さんの責任 6)
改革委は小保方氏の研究不正は認めた上で
理研の責任も問うている訳です。
これは納得のいく結論ですが、
管理人の論とは相容れません
こちらの記事も読まれましたか?
http://mainichi.jp/select/news/20140612k0000m040127000c.html
実際に細胞培養の経験があれば自明なことですが、
ずさんさによる単なるコンタミではES+TSなど
起こりようがありません。
誰かの何らかの故意がなければ起こらない事象なんです。
「自分は優れた少数派である」という選民意識が、管理人氏の記事を誇大妄想的な「トンデモ風」にしてしまっているのは、毎度のことながら残念なものです。
「不正」という言葉に悪意(意図的な捏造)があるか否かが問題ですが、実験ミスという意味での不正であるならば、私も認めていますよ。私は無実論ではありません。
なお、改革委は小保方さんの責任を追及する組織ではありません。それをやるのは調査委です。
> ずさんさによる単なるコンタミではES+TSなど起こりようがありません。
そりゃ当り前です。コンタミはES細胞についての説明であって、TS細胞は言及外です。
TS細胞の方は、単なるコンタミではなくて、もっと大規模な「検体をゴチャゴチャにいじくって取り間違えること」によって生じたものでしょう。小保方さんの実験のいくつかは、「部分的な手順ミス」というよりは、根本的にデタラメな滅茶苦茶実験であったとしか思えない。
<!--
意図的な捏造というのは、ありえないでしょう。そんなことをする意義がない。ここでは、胎盤を光らせる意味がない。胎盤が光るという結果は、その実験が妥当であることを意味せず、その実験が捏造であることを意味する。「捏造であることを証明するための捏造した」(STAP細胞が存在しないことを証明するための捏造をした)というのでは、意味が通らない。この件は前出。
→ http://openblog.meblog.biz/article/21727354.html
また、TCR再構成の遺伝子の調査でも、kaho さんがきちんと調べると、それが正しい実験ではないことが判明しました。ここでも、「STAP細胞が存在しない(架空である)」ことを証明するために捏造をしたことになります。つまり、「捏造であることを証明するための捏造をした」ことになります。(仮に捏造だったとすれば。)
しかし、それはありえない。ここでも単なる「実験ミス」と見なすのが妥当でしょう。
-->
彼女が意図的に捏造ををやるだけの知性があると思うのは、彼女の能力を買いかぶっています。彼女にはそんな能力はない。<!--あると思うのは、「枯れ尾花を見て幽霊が存在すると思う」ようなものです。いい加減、「幽霊などは存在しない」と気づくべきです。
(幽霊 = 捏造する高度な能力)-->
> 何らかの故意がなければ起こらない事象
捏造する故意じゃなくて、勘違いがあるだけです。
私が言っているのは、「偶発的ミス」じゃなくて、「錯誤」です。
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> 「改革委が管理人氏の提言を受けて対処を決めた」というより
もしかしたら、と本文中に書いてある通りです。つまり、その可能性はきわめて低い。
ちなみに、「もしかしたら宝くじで一等賞に当たるかも」という言葉は、「宝くじで一等賞に当たることが確定した」というのとは全然違います。むしろ正反対です。正反対に誤読しないでください。
> 「管理人氏の提言はごく当たり前(多くの人が考えること)」
え? 「捏造論」が世間の大多数を占めていたと思ったのは、私の錯覚だったの? 理研の調査委の報告(「小保方単独犯」説)が支持されていたということは、実はなかったの?
ひょっとして、あなたの記憶は捏造されているのでは?
ひょっとして、あなたの記憶は捏造されているのでは?
http://openblog.meblog.biz/article/22215891.html
なお、「理研責任論が増えた」というのは、この時期がピーク。この時期だけ、理研責任論を支持する人が多かった。瞬間風速みたいなもの。
以後、小保方さんのデタラメぶりが明らかになると、ふたたび小保方責任論が上昇して、理研責任論は下火になった。
なお、私が理研の「組織欠陥論」を唱えたのは、それより1カ月も前にあたる、3月19日です。
→ http://openblog.meblog.biz/article/21727375.html
このころは、世間は「捏造論」一色という感じでした。
御手数ながら「管理人氏が念頭に置いている『捏造論』」の「具体的な内容」を「正確かつ曖昧な表現を排して(後出しで『誤読』が起こらないよう)」に解説頂けますでしょうか。
「責任論」と「捏造論」が管理人氏の中で同一(単なる言い換え)なのか別物なのか、判断が付きません(勝手に判断すると、後出しで「誤読」になってしまう)。
本サイトは「言い合い」をする場ではありません。
そもそもの話、
> 「管理人氏の提言はごく当たり前(多くの人が考えること)」という結論
なのであれば、あなたは私の見解には文句がないはずです。単に「言い方が気に食わない」というだけ。そういうのは、いちゃもんと言います。
あとね。私の見解が社会で優勢になったあとで、「そんなのは当り前だ」と言うのは、ジャンケンの後出しです。
「それは当り前だ」と言うのであれば、私の見解が優勢になる前に 言ってくださいね。できれば3月中に。