2014年05月23日

◆ PC遠隔操作事件・補遺

 PC遠隔操作事件は解決したが、謎が残っているように見えるかもしれない。そこで、解説しておく。 ──

 謎なんてものはもともとなかったのだが、「謎が残った」と思っている人も多いだろう。そこで、過去を振り返る形で、解説しておく。

 (1) 猫の首輪

 「ゆうちゃんが江ノ島を退去したあとで、猫の首輪が裏返しになっていた。これは、別人が猫の首輪を裏かがしたからだ。とすれば、そいつが真犯人だ!」
 という見解が出たことがある。
  → 猫の首輪は付けかえられていた! 江川 紹子 2013年4月6日

 こんなことを見て、「ゆうちゃんは犯人ではない」と断言するなんて、ずいぶんそそっかしい人だな、と思っていた。いちいち反論する気にもなれなかった。で、放置していたら、さっそく翌週には、自分で前言を撤回した。
  → 江ノ島の猫その後 江川 紹子 2013年4月13日
 一部抜粋しよう。
 猫の世話をしている地元の女性が、首輪をつけかえたと証言している、という情報をいただき、確認に赴いた。

 詳しくは上記ページに書いてあるが、とにかく、こうして「別人が首輪を裏返した」と判明したわけだ。
 というわけで、「猫の首輪」という謎は、あっさり解決したことになる。

( ※ なお、上記の「謎だ」という記事には、「解決した」という後日注記が記してない。不誠実ですね。さらに言えば、この人は、江川紹子氏のブログネタをそのまま使いながら、記事を書いているが、この人もまた、問題が解決した旨を注記していない。不誠実ですね。)

 (2) 雲取山の写真

 真犯人から「クイズメール」が送られたあと、そのクイズを解決すると、雲取山の写真が出てきた。で、「犯人は雲取山に行った」という推定の下で、次の謎が出てきた。
  → 雲取山USBメモリの謎 江川 紹子 2013年7月18日

 整理すると、こうだ。( cf. Wikipedia
  ・ 12年12月1日に、ゆうちゃんが雲取山へ。
  ・ 13年1月1日に、不詳の真犯人からクイズメール。
  ・ 翌日、警察が雲取山を捜索したが、何も発見できず。
  ・ 同年1月5日に、不詳の真犯人から再びクイズメール。
  ・ そこに写っていた猫写真から、容疑者が浮かぶ。
  ・ 同年2月10日に、容疑者(ゆうちゃん)逮捕。
  ・ 同年5月16日に、警察が雲取山でUSBメモリを発見。


 このことから、「2月10日から5月16日の間に、真犯人が USBメモリを埋めたのだ」という推理(弁護士による)が出た。
 しかし、それは今では間違いだったと判明している。
 では、正しくは?

 警察では、理屈をつかめていないようだ。
 同じく犯人からのメールを受けて、2012年1月1日に雲取山山頂の三角点を捜索した警視庁刑事部捜査一課の古野智一氏は、1月に登頂した際には地面が硬く凍っていてほとんど掘ることができなかったなどと当時の状況を証言した。また、5月16日にふたたび山頂を捜索した際にUSBメモリがすぐに発見できたことについては、斜めに掘ったらすぐに見つかったなどと証言したが、なぜ5月の捜索では簡単に見つかったものが1月の捜索では見つからなかったかについては明確な説明は聞かれなかった。
( → ビデオニュース・ドットコム

 ここからわかるように、警察はこのとき、うまく見つけられなかったのだろう。「1月に登頂した際には地面が硬く凍っていてほとんど掘ることができなかった」と述べていることからも、捜索が不十分であったことが窺える。
 ともあれ、これで「見つからなかったわけ」は説明できる。一言でいえば、「警察の努力不足」である。そのことを、警察は自分の口では言えないから、口を濁しているだけだ。謎なんてものは、ない。「私の無能のせいです」と、はっきり口に出さないだけだ。

 では、事実は? 
 常識的には、12年12月1日に、ゆうちゃんが雲取山へ行ったときに、USBメモリを埋めたのだろう。このことは、1月5日の「真犯人のメール」でも指摘されていた。
 掘った穴が浅すぎました。ネットで見た12月の写真だと、三角点の土台周りの土が風化して減っているようです。これでは私の埋めたものは露出して拾われたか飛ばされたか・・・
( → 真犯人のメール(転載)

 ただ、私の推定では、(本人の言葉にかかわらず)あの写真は合成写真である。このことは、下記項目のコメント欄で指摘・紹介した。
  → PC遠隔操作2件 (コメント欄)
 だから、警察は、この合成写真(捏造写真)を見て、間違ったところを掘ったのかもしれない。そのせいで見つからなかった、とも考えられる。
 その辺は、微妙である。



 [ 付記1 ]
 雲取山の USBメモリの写真はこれ。
  → 雲取山の写真は偽造である可能性が判明

 画像では「このへん」と書いてあるので、それを見て、そこを警察は掘ったのだろう。しかしこれは合成画像だから、ゆうちゃんが間違えたところを「このへん」と記して、それを警察が真に受けたせいで、うまく発見できなかった、とも考えられる。

 [ 付記2 ]
 犯人が画像を合成したのは、小保方さんの画像合成にちょっと似ているね。 (^^);
 どっちも、本人は画像を合成したのだが、その画像合成の意味を、本人がよく理解できていなかった。そのせいで、自分がどこをどう間違えたのか、理解できなかった。その一方で、識者が見ることで、「合成した」ということがバレてしまった。
 ま、ちょっとは似ているわけだ。(それだけのことだけど。)



 【 関連サイト 】
 初公判で、被告は起訴内容を全面的に認めた。
 保釈から一転、再び勾留され、22日の公判に出廷した片山祐輔被告(32)。罪状認否をやり直し、聞き取れないほどの小さな声で、「全部事実です」と述べた。
続けて、「今まで多くの人をだましてきた。誤認逮捕された方々、無実を信じてくれた方々、全てを裏切りました」と謝罪した。
( → 時事通信 2014-05-22

 より詳しくは下記。
  → 遠隔操作事件 片山被告が起訴内容認め謝罪 NHKニュース



 【 関連項目 】

 本項は、下記項目の続き(補遺)です。詳しい話は、下記をご覧ください。
  → PC遠隔操作は決着した
posted by 管理人 at 19:27| Comment(4) | コンピュータ_04 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
確かに、PC遠隔操作事件は解決したように見えるかもしれない。
しかし、真犯人が捕まったと安心するには不自然な点がある。そこで、この場を借りて、不自然と思える点を紹介しておく。

まず、この数日の一連の出来事は、あまりに検察にとって都合の良すぎる展開だ。しかも、この1年間、検察にとって苦しい展開だった頃にはほとんどメディア報道に乗らなかった事件であるのに、週末からの一連の出来事についてはメディアが競って報じた。これは、誰かが全体のシナリオを書いたと考えると、納得が行く。

彼は自分のことをサイコパスだと言ったが、本物のサイコパスはそれを自らは明かさない。何のメリットも必要性もないからだ。また、なぜ1年以上戦った裁判で今さら罪を認めたのかについて、本人が述べている理由は取ってつけたようだ。普通の人ならともかく、自分はサイコパスだという主張とは整合性が低い。

そして一番の問題は、結局のところ確かな証拠が無いということだ。公判で採用されたのは状況証拠ばかりで決定的とは言い難く、結局検察は自白に救われた形となった。これで真実が明らかになったと言えるだろうか?
しかも、自白者は自らを平気で嘘がつける人間だと前置きして喋っているではないか・・・。
Posted by ふむふむ。 at 2014年05月23日 20:11
> by ふむふむ。

その疑問については前出項目で答えています。

→ http://openblog.meblog.biz/article/22505115.html
Posted by 管理人 at 2014年05月23日 20:51
最大の問題は、決定的な証拠がないのに長期拘留したり、冤罪(遠隔操作された被害者)を作り出してきた警察・検察ですね。Torなどを使った類似の(でも、尻尾を出さないような)犯罪が起きたとき、どのように対処するのでしょうか?

決定的な証拠がないのに長期拘留したという謎、これはもしかしたら、米国の通信傍受・盗聴機構の手助けがあり、その情報が裏にあった、ということは、どのくらいありうるのでしょう?
Posted by sumiyaki at 2014年05月24日 16:01
> by sumiyaki

 それも、前出項目をご覧ください。
  → http://openblog.meblog.biz/article/22505115.html
 最後の [ オマケ ] という箇所です。
Posted by 管理人 at 2014年05月24日 16:20
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