彼女は嘘をついていない、という専門家の見方がある。一部抜粋しよう。
千葉県警の元刑事でウソを見抜くプロとして知られる森透匡(ゆきまさ)氏(47)が12日、自身のブログで言及。会見での表情などを総合的に判断し、「本当のことを言っているように見える」と分析した。
「『STAP細胞は存在するのか?』という記者の質問に対して、彼女は『STAP細胞はありまぁす!』と断言しました。それもかなり力強く。彼女の目の動き、顔の表情、その後の発言の様子、いろいろと総合的に判断して、彼女は本当のことを言っているように見えました」と分析した。
報道陣を前にウソをつくには、相当度胸が必要で、もしウソを言えば、良心が痛み、精神的ストレスになり、外見にその証拠が現れるという。
「ストレスで自律神経が乱れ、汗をかいたり、顔が赤くなったり、手が震えたりという現象が出てくる。これは人間であれば、誰でもそうです。しかし小保方さんはそんな様子もなく、研究の話になると、時々笑顔を見せていました」
猪瀬直樹氏の会見や都議会での場面を例に、小保方氏との違いを強調した。
「彼(猪瀬氏)は、スーツに滴り落ちるくらいの汗をかいていました。顔も紅潮し、言葉に覇気がなく、自信なさげな様子でコメントしていました。あれがまさにウソのサインなのです。小保方氏にそんな様子は見られませんでした」
森氏によると、小保方氏がウソをついている可能性は少ないようだ。
( → nikkansports.com )
いちいちいわれなくても、あの会見を見た人ならば、誰でもすぐにわかることだ。
とはいえ、専門家のお墨付きが付いたことは、大切だろう。専門家の言葉を信じるならば、「彼女は嘘をついていない」と言えるのだ。
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ただし、である。次の説は、正しくない。
「STAP細胞の存在を信用できる」
なぜ正しくないか? 彼女自身が誤認している可能性があるからだ。自分自身が勘違いしているのであれば、(たとえ嘘をついていなくとも)間違ったことを言っている可能性はある。というか、きっとそうであるに決まっている。
ここでも、「実験ミスによる誤認」という私の見解が、いっそう妥当性を帯びたことになる。
結論。
世間は「真実か、虚偽か」つまり「STAP細胞は実在するのか、捏造されたのか」という二項対立ばかりを考える。しかし実際には、もう一つの道がある。「実験ミスによる誤認」である。裁判の用語で言えば、「無実か、有罪か」のほかに、「過失」がある。
そして、その可能性が最も高いことが、心理学の専門家の判断からわかるのだ。そしてまたそれは、例の会見を見た多くの人が感じたことでもある。
あの会見を見ても「彼女は嘘つきだ」と思うような人は、人間認識ができない人だ。女性と付き合ったことがないのかもね。(はてな民だと、よくあることだが。……だから、はてな民の多くは、「彼女は捏造した」と思っていいるんでしょうね。さもありなん。)
はてな民の多く = 非モテ = 女性認識ができない = 捏造説
リア充 = モテる = 女性認識ができる = 捏造説の否定
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[ 付記 ]
最後の2行は、ネタです。 (^^);
読んだ はてな民は、怒らないでくださいね。
【 追記 】
小保方さんの会見の5日後、補足文書が配られた。そこには、「200回行なった」という STAP細胞の作製に関して、次の文章がある。
このようにして作成された STAP細胞の幹細胞性については、培養系での分化実験、テラトーマ実験やキメラマウスへの寄与の実験などにより複数回再現性を確認しています。
( → NHK ,朝日新聞 )
つまり、「200回も STAP細胞を作製して、そこから STAP幹細胞ができたのは、たったの数回(複数回)でしかない」ということだ。これはほとんど誤差にすぎないほどの回数だ。
ここから、次のことが結論される。
「 STAP幹細胞が ES細胞のすり替えだ、という説は成立しない。意図的なすり替えであれば、毎度毎度、成功するはずだからだ」
つまり、「意図的なすり替えである」と見なす説は成立しない。こうして「すり替え」説は否定されることになる。
では、真相は? 成功率が2〜3%程度に過ぎないのだとすれば、それは偶発的なエラーによるもの(つまり実験ミス)にすぎない、と見なすのが妥当である。結局、「コンタミ」(異物混入)という「実験ミス」が真相である。
※ なお、「 STAP幹細胞は存在する」という主張も否定される。
その再現性は本人すらできていないことを告白しているからだ。