2014年04月07日

◆ 電子データの保管と共有

 実験ノートなどの電子データを、保管して共有するには、どうすればいいか? ──

 通常は、組織のファイルサーバーを使えばいいだろう。それによって外部からの接続を遮断できるし、メンテナンスなどもきちんとできるはずだ。だから、通常は、問題がないはずだ。

 ただし、「研究費不足で機材が買えない」とか、「機械が古くて容量が不足する」とか、「ソフトが古くてアクセス制限などの機能が貧弱だ」とか、いろいろと問題が生じることがある。そういう場合の対策を示す。

 ──

 方法は簡単だ。
 「ネット上にある無料のストレージサービスを使う」


 具体的には、Google Drive か、OneDrive だ。
 前者は Google の提供で、15GBまで無料。後者は MS の提供で、25GBまで無料。容量を超えると有料だが、少額だ。

 この基本をわきまえておけばいい。それで済む。
 あとは細かな話。

 ──

 以下の述べることは、IT技術者ならば誰でも知っているようなことだ。本サイトの常連さんならば、「当り前だ」と思うだろう。
 ただ、STAP細胞で本サイトを始めて訪れたような、生物学関係の人は、こういうことを理解していないようだ。そこで簡単に説明しておく。

 (1) 保管

 ファイルを保管するには、パソコン上のファイルをクラウド上にアップロードする。それには次の設定が必要だ。
  ・ ソフトをインストールする
  ・ ソフトの設定をする
  ・ 同期フォルダをパソコン内に設定する
  ・ 所定のデータフォルダを、同期フォルダにバックアップする。

 
 これによって次のことが自動的になされる。
 「所定のデータフォルダにファイルを入れると、そのファイルがクラウド上にアップロードされる」
 ここで、いくつかのサブフォルダを用意しておくと、サブフォルダごとに、「秘密」「公開」「共有」などに分けることができる。

 (2) 共有

 「秘密」「公開」は、簡単だから、説明不要だろう。
 「共有」が大事だ。これは、グループ内のメンバーだけがアクセスできる。そのためにはアクセス許可をいちいち与える。メンバーが退会したら、アクセス許可ははずされる。

 ──

 以上の設定はどうするか? 
 コンピュータ技術者ならば、自分でやるのも簡単だ。
 生物系の学者ならば、自分でやるのは面倒だ。チーム内にいる若手(コンピュータに詳しい人)に任せるといい。チーム内のすべてのパソコンを一括して設定してもらえばいい。
 その後、各人は、特に何も意識しないで使えばいい。(どのフォルダにファイルを入れるか、ということだけを考えればいい。)
 ただし、ファイルをダウンロードする方法だけは、覚えておくといい。これはブラウザを見るだけでできるので、女の子でも簡単にできることだ。ちょっと覚えておくだけで済む。

 ──

 Google と MS のどっちがいいか? 私の判定は、こうだ。
 (1) 使い勝手は、MS の OneDrive の方がいい。使いやすい。
 (2) 容量と価格は、Google Drive の方がいい。特に画像は、長辺2048ピクセル以下のものは容量無制限でいくらでもアップロードできるので、好都合である。

  → http://www.njccloud.jp/blog/5691.html

 以上をまとめれば、こう言える。
 「容量が 25GB を突破しないのなら、MS の OneDrive の方がいい。一方、画像ファイルが大量にあって、容量が 25GB を突破しそうなら、Google Drive の方がいい。……無料ならば、そう言える。」
 「一方、お金が十分あって、有料プランでも構わないのであれば、MS の OneDrive の方がよさそうだ。価格も高めだが」
 
 ま、このあとは、ご自分で判断してください。……というか、そばにいる若手(コンピュータに詳しい人)に質問してください。

 【 注意 】

 本項で述べたこと(データの共有)は、個人で実行するべきことではありません。チーム内の全員で共同して実行することです。一人だけで勝手に実行しては駄目です。



 [ 付記 ]
 本項で述べたことは、基本的なことだけです。細かな使い方などは質問しないでください。知りたければ、ネットで調べるか、知恵袋で質問してください。私はいちいちお答えできません。
 
 なお、本項の内容は、前項のコメント欄に書いたことを簡単にまとめたものです。興味があれば、前項のコメント欄を読むといいでしょう。
  → 前項のコメント欄
posted by 管理人 at 23:29| Comment(3) | コンピュータ_04 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Googleに情報を取られないか心配です。大丈夫でしょうか?
Posted by こもの at 2014年04月08日 00:11
研究データは外部遮断可能なusb外付けHDを使えば何テラバイトも保管可能。いくら何でも2〜3万の予算がない、ということはない
Posted by あ at 2014年04月08日 05:55
クラウドは一つの方法ですね。其々が応用すれば良い話。
クラウド企業による盗み読みを懸念するのであれば対策は各ファイルの暗号化で良いのでは?

複数の実験、測定の同時進行であっても5W1Hのキーワードはノートにボールペンで手書きするべきでしょう。
A4ノート見開きを日記みたいにしている人も居ました。結構余白が多いノートでした。
私のノートは難読系でしたw

Posted by 京都の人 at 2014年04月08日 07:59
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