2014年04月06日

◆ 実験ノートの取り方

 実験を記録する際、実験ノートにはどのように書けばいいか? 書き方は? ──

 これについて迷っている人が多いらしくて、マスコミから研究者への問い合わせが多いそうだ。
  → 北里大学・野島高彦

 この人に問い合わせが来たのは、下記のページを公開しているから。ググるとこれが上位に来る。
  → 実験ノートには何を記録するのか?

 これを見ればおおまかにわかるが、実は、ググると最上位に来るのは、Wikipedia だ。Wikipedia にとても詳しく書いてあるから、そこを読むといい。(長すぎて詳しすぎるが。)
  → 実験ノート - Wikipedia

 ──

 ところが、以上では大切なことが取りこぼされている。「自分が書くこと」だけが示してあって、「他人がチェックすること」が抜けている。これでは例の事件の二の舞になる。何も反省していないに等しい。
 では、どうすればいいか? 朝日新聞の投書欄に指摘があった。

 35年ほど前、博士研究員として米国のある州立大学に赴任した初日に、教授から厚い表紙のノートブックを渡されました。
 見開きには「このノートは大学の財産である」と書かれ、記載方法の詳細な説明を受け、身が引き締まる思いでした。研究員や学生は実験方法や経過、結果などを記載し、一日が終わると最後に署名し、同僚に確認と意見を求める署名をもらいました。
( → 朝日新聞・声欄 2014年4月6日

 同僚のチェックがあるようだ。ここが重要だろう。
 特に、博士課程では、先輩のチェックが入ることが最重要だ。ここで先輩が厳しくチェックすることで、実験ノートの書き方を厳しく教え込ませることになる。
 研究所でも同様で、先輩が新人の実験ノートを見て、いちいち厳しく教え込むべきだ。

 現実にはどうだったか? 博士課程でも研究所でも、そういうことはなかったようだ。そのことが問題を引き起こす要因となったようだ。
 今回の事例をきっかけに、日本中で研究体制が一新されることを望む。特に、実験ノートの書き方については、抜本的に改定されるべきだろう。つまり、下記の三点だ。
  ・ 本人任せにしないで、チーム内で厳しくチェックし合う
  ・ 先輩が後輩に厳しく指導する
  ・ 後輩もまた先輩に指摘できるようにする


 できれば、先輩はときどきわざと穴を見せておいて、後輩が指摘し損ねたら、「きちんと指摘しろ!」と指導するといいだろう。
( ※ 実はうっかりがあって指摘されたとしても、「そんなことはもともとわかっていたんだよ」という顔をすれば、先輩のメンツが傷つかない。「しまった」と焦るかわりに、うまく指摘した後輩に、「よくやった」と褒めてあげればいい。こういう演技力こそ、実験ノートの取り方で一番大切なことである。……というのはジョークみたいな話だが。 (^^); )
 


 [ 付記1 ]
 本項には、実は大切なことが抜けている。こうだ。
 「現在ではデータのほとんどは電子化されている」

 電子化されたデータは、実験ノートに記述するには適していない。だから補足的に、次のことが必要だ。
  ・ プリントアウトする
  ・ 電子データの所在を明示する


 プリントアウトは、必須だろう。
 電子データは、ドロップボックスみたいなデータ保管所に置いて、 URL とパスワードを記録しておけばいい。ノートを見た誰もがそこにアクセスできるようにしておく。

 なお、電子データが漏れても大丈夫になるように、次の措置を取っておくといい。
  ・ データは単に数値の羅列にする。
  ・ X軸と Y軸 が何の数字であるかという内容は、ノートだけに記す。
  ・ 画像データは、暗号化する。(ノートにパスワード)


 [ 付記2 ]
 ファイルの暗号化は、次の無料ソフトを使えばいい。
  → Express Zip ファイル圧縮ソフト
 暗号化と圧縮を同時にやってくれる。
 
 これ以外にもいろいろある。ググればわかる。
 





コクヨ リサーチラボノート エントリーモデル 研究記録用





 【 関連項目 】
 電子式の実験ノートについては、新たに項目を執筆した。下記。
  → 電子式の実験ノート ( 2014-04-09 )
posted by 管理人 at 09:05| Comment(32) | 科学トピック | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
管理人様、どうもこんにちは。
世の中が「彼女は実験ノートを3年で2冊しか取ってなかった!」と集団バッシングに走る今こそ、管理人様には「そもそも実験ノートなんて、そんな金科玉条のように大事なものなのだろうか」という視点を期待していたところではあったのですが……やはり実験ノートというのは、そういうものではないのですかね。
Posted by 外野 at 2014年04月06日 15:42
実験ノートを軽視する意見は、下記にあります。まあ、お笑いふうに。

http://takedanet.com/2014/04/post_7c45.html
Posted by 管理人 at 2014年04月06日 16:19
研究・実験ノートは、本来は研究を円滑に進めるためのものですね。
明日やるべきこと、段取り、工夫したいことなどメモしておけば、寝ている間に神も支援してくれる。
当日に「さて、今日は何やるか?」と行き当たりばったりに行動する人より、成果を上げる確率が高い。
もちろん、作業をするうちに、思わぬ、着想が浮かぶときは、予定ノートに、書き加えていけばいい。
なので、研究・実験ノートは、面倒で余計な作業という印象よりは、実用的ではないでしょうか。

 理論家のファインマンさんは、核心となるアイディアをナプキンなど何にでも書き込んでいたという。
理論物理学は最終的に論文で決まりなので、証拠の痕跡を残す目的よりもアイディアを熟成させる目的
の思考メモになるなど、流儀は分野によってそれぞれだと思いますが。
Posted by 思いやり at 2014年04月06日 22:37
理論家の思考は二つの種類があります。

 一つは、普通の思考。いろいろ考えて、その過程をノートなどに書く。これはたいていの人が実際にやっていることだし、特におかしなことはない。通常、基礎から上部へと、反転して構築していく形。一定の論理構造をもつ建築物のようなもの。

 もう一つは、ヒラメキ型思考。漠然と頭のなかで様々な試行錯誤をしている。すると突然、思いがけないヒラメキが生じる。そのヒラメキが生じるのは、普通の業務をしているときではなくて、ご飯を食べているときや、散歩をしているとき。もちろんノートなんかないから、ナプキンでも何でも、そばにある紙にメモしておく。
 こうしてメモしておくが、あくまでキーワードぐらいだ。肝心のヒラメキは頭のなかに残っている。それを思い出すキーワード or 短文だけをメモしておく。
 そして、これを元にして、先の普通の思考に戻り、そこでヒラメキを発展させて、体系化していく。
Posted by 管理人 at 2014年04月06日 22:56
電子的に実験ノートの代わりをする仕組みって存在しないんでしょうか?
メールベースのやり取りを1日単位でアーカイブして、いつでも参照可能かつ変更不可能にすればいいだけなので、技術的には何ら問題なく実現できる気がします。
Posted by T.M. at 2014年04月07日 13:18
私は中○大の武田氏のことを学者としては一切信用しませんが、こればかりは武田氏の意見に一理有と思います。

研究の実情をしらない知的財産関係者や化学倫理の専門家が、「研究を円滑に進める」という視点を
無視した「正しい実験ノート像」を色々言っており、これに山中先生までもがのっかりはじめたもんだから
もうわけわからない。連中の言うことときたら、

(a)実験中や前後に起こったことは全部書く
(b)電子データは全部プリントアウトしてノートに貼り付ける。あるいは、全部のリンクを貼る。
(c)すきまなく,行間なく記載する。
(d)消しゴム禁止
(e)時系列を順守
(f)他人が見て分かるようにする
(g)1実験者1ノート
(h)こまめに第三者のチェックを

ときやがる。以下、私なりに反論します。

(a),(b)は無邪気すぎて話にならない。学生実験なら当然できるが現代のプロレベルの実験ではよほどのことがないかぎり1000%無理。現代の実験機器は人間の筆記能力を、速度的にも量的にもはるかに超えた情報を平気で出してくる。
(c),(d)については、それやると視認性悪くなって結局実験ノートが使い物にならなくなる。

(e)については、複数の実験をパラでやった場合に、(f)と相反する
実験には多くの待ち時間があるのでパラで実験することが多いという実情を無視している。

(g)は拝承。

(f)は、(e)のようなやり方をしている限り、形骸化するだけ。せいぜい要領のいい学生が手書きの二次記録を作って教官を欺くだけ。「それなりに重要な局面に達した実験は、必ずその日のうちに簡潔なレポートにまとめ教官にメールで送りなさい」
で充分。
Posted by Y.A at 2014年04月07日 18:05
> リンクを貼る

このくらいはできるでしょ? たとえば、リンクを 100個並べた「リンクのまとめ」というページを作って、そのリンクを一つだけ書く。そのリンクは短縮リンク。たとえば、
   http://p.tl/temU
 というリンクを書く。
 
 これを1行だけ実験ノートに書くぐらい、できるでしょう。これだけで、100個のリンクを書いたのと同じことだし、そこから 100個の実験データを取得できる。それぞれの実験データが圧縮ファイルならば、一つの実験データに膨大な分量のデータを書き込める。
 たとえば、100GBという大量の実験データを、たった1行のリンク(上記)で済ませることができる。
 1000%できない、なんて、信用できません。
 できないのは、その人が無知だから。

 テクニックを教えて上げるといいでしょうね。
   ・ 短縮リンク
   ・ リンクを並べたファイル
   ・ フォルダの圧縮/圧縮ファイル
 こうやって電子データを上手に扱えます。
Posted by 管理人 at 2014年04月07日 19:45
まずHPのリンクの話ではなく実験ノートにデータへのアクセスリンクを張れるかという話だったのですがそれはおいといて。

手書きのノートの話をしてるんですよね。
それにに短縮リンクを書くんですか?その必要性がさっぱりわからない。(試薬のカタログのコピーを二次的な電子データの実験メモに張ることはあるにせよそれならカタログナンバー控えればいいはず。Wordファイルならフルのパスを書いても何も問題ないし、その時点のアーカイブをPDFで取るけど)

逆に100個のリンクを手書きで書いて1個も書き間違えないなんてことは、できるとしたらあなたはすごい。このブログに誤字が1文字もないなら信じるが到底信じられない。

データへのリンクについては、装置から自分のPCとファイルサーバーに移すけども、空き容量の関係で定期的に場所が変わるから、フォルダツリに適当なreadmeファイルを置いてフォルダ構造がわかるようにしておかないと(フォルダ構造が一貫している必要は大きいが)無理でしょう。
Posted by Y.A at 2014年04月07日 20:09
> それにに短縮リンクを書くんですか?その必要性がさっぱりわからない。

 長いURLを短い文字数で済ませるためです。たとえば、上記の http://p.tl/temU なら、手動入力が簡単でしょ? 
 このあと、実際の URL は、ストレージサービスの URL になります。たとえば、OneDrive や GoogleDrive では、暗証番号のような複雑な URL になります。これを手動入力するのは無理。だから短縮 URL を使います。

> 100個のリンクを手書きで書いて

 それはありえない。前出の通り、100個のリンクを記したリンクページがあるだけです。目次のようなページ。

> 空き容量の関係で定期的に場所が変わる

無料ストレージサービスを使いましょう。OneDrive は25GBだし、 GoogleDrive は 15GB です。 アクセス制限で保護されていますから、他人には見られません。アクセス制限が面倒なら、公開フォルダに入れておいて、ファイルにパスワードをかければいい。(ただしファイルにパスワードを書けると、ファイルサイズがかなり増えるので、方法としてはまずい。)
Posted by 管理人 at 2014年04月07日 20:34
データー外部に出したら漏えいだっつーの20ギガぐらいで済むならUSBメモリで充分。

その点でいうとローカルのデータについてはまぁ
PCの改廃(リース契約上2〜3年)が絡まなければ実は問題ない(ちょっと説明が不正確でした)ただ、研究室の共用のファイルサーバーだと、数TBぐらいはあっても、なんやかんやですぐ満杯になる。(冗長性が高すぎるのかもしれんが)

小手先のテクニックの問題については、それなりにやってるけども、実験データのライフサイクルをそれなりに長く取った場合、数年後はどうなるという問題がどうしても出てくる(だからファイルをわざわざ不便でサイズも大きくなるような標準フォーマットでも持っておくみたいなことをする)

今討議中の問題の本質は、
*データの保管場所はサイズ、ソフトの改廃の関係から変えざるを得なくなる。(後でバックアップ場所を変えた時にはノートに書きますが、ノートだけから追えるわけもなく記憶に頼る部分が大きくなってしまう。
*論文投稿の終盤になって生のデータを吟味せざるを得ない事態はあり得る。その時
ファイルの場所が動いてることはある。
*実験レポートではなく実験ノートというのならデータが出たその場で書かないと意味がないが、
操作しながらデータについて細かな記録を取るというのは追いつかないこともある。
*そういう時に限って並行してやってる実験でトラブルがあったりとか…。

そういう現状を踏まえた議論をしないと空理空論になりますよというのが
私の言いたいこと。(武田氏の「全部ビデオに」というのもあれはあれで
検索性の観点から空理空論のような気もするが)


【余談】
今日健康診断だったのですが、視力だの身長体重だのの血圧だののデータがそれぞれ
測定ごとにレジのレシートみたいな紙に出てくるのであのくらいのデータなら確かにノートに
貼れると思った。数か月すれば自然に消えるであろう感熱紙のデータを貼り付けることに
記録としての意味があるかどうかはおいといて。

で、太りすぎだとか。確かに太りすぎだ。で、保健師にクドクド説教されるわけだが、
「食べる量を減らしましょう」「運動しましょう」とくる。「朝はそのおにぎりなら半分ですかね」
とか「1日10キロは歩きましょう」とか「週に一回は有酸素運動を」とか言い出すもんだが

おにぎり半分とか、夕食半分とかってどうせーゆーねん。そんなもん売ってねーっつの
集中力に影響するから(普通じゃねとかいう量を)食ってるわけで…。
そのくせ、一汁三菜とかいいはじめる。
有酸素運動だってそりゃやれんことはないけども…。ということで、
相変わらず栄養指導の世界というのはすごい世界だと感心してしまった。
Posted by Y.A at 2014年04月07日 20:46
> データー外部に出したら

クラウドですよ。長いパスワードで保護されているから、外部には漏れません。

数TBなら、Google Drive や OneDrive の有料サービスを使えばいい。容量は無制限。費用は研究費でまかなうだけです。

あと、普通の文字データなら、テラバイトになることはないでしょう。なるとしたら、画像データが多いから。画像データなら、GoogleDrive は、長辺2048ピクセル以下のものは容量無制限でいくらでもアップロードできるので、これを使うのがお薦め。
 http://www.njccloud.jp/blog/5691.html
Posted by 管理人 at 2014年04月07日 21:06
なお、ストレージサービスを使うときは、いちいちアップロードする必要はありません。所定の場所にフォルダやファイルを入れておけば、あとは自動的に同期されるので、いちいちストレージサービスを使うという意識は必要ありません。普通のフォルダ管理と同様です。

 ストレージサービスの使い方を教えておくことが大切かもね。
 バックアップソフトと併用すれば、普通にフォルダを使うだけで、特に何も意識しないでデータの同期ができる。

 例。
 STANP フォルダの、データ1フォルダに、ファイル003を入れておく。
 その前に、バックアップソフトが設定されてあるので、仕事用のファイルはすべて Gdrive フォルダにバックアップされている。
  Gdrive フォルダに入っているフォルダとファイルはすべて Google Drive というクラウド上に同期されている。

 ファイル003を入手したいときは、指定された(アクセス許可された)パソコンから、Google Drive のソフト(ブラウザ)を使って、ファイル003を入手すればいい。
 ファイルをクラウドに入れるためには、普段は何も意識しないでいい。
 誰かがクラウドにあるファイルを入手するときには、ブラウザからファイルをダウンロードする必要がある。それだけだ。
Posted by 管理人 at 2014年04月07日 21:20
当座、メーカーの研究者とか以外には便利そうというのはまぁなんとなくわかったけど

>外部には漏れません。

グーグルがどうだかとかいう話はおいといて、

あなた自身だってそのうち「外部」になるわけで
部下のスタッフだってそのうち「外部」になる。
その場合、どう管理するのかとかいうもんだいはそれでも残る。(細かい話だが)

まぁまずメーカーなら許されないか、
随分使い勝手の悪いものを廻されるか?
困ったことにメーカー以外でも最近そういうことはうるさくなってきている模様(知財とか法務関係のグループが発言力を持つようになってくるにつれ)

それはそうと。その昔ノーツという当時としては随分便利なものがあって、それでデータを管理してた人たちがいましたが、維持費の高騰とか、ノーツの衰退とかでいろいろあって随分手痛い目にあっていた。NSFファイルは他じゃ開けないとかいうのもあってメールすら手元に残らなかったとかいう悲しいオチがあってだな。

他にもファイルの場所が変わるというのには、装置の独自形式のファイルを、何らかの不幸な事態でそうじゃない形式に変換して(置かなかった人がWindowsXPの廃止で泣いてますが)おくとかしだしたときにきちんとトレースできるかとかいう問題もありますわな。

いや、本来一番簡単な「長期保管」の問題ですらこんだけいろいろあるのだからいわんやほかの問題に関しては…。

知財部門だ研究倫理の専門家だかが現場を知らずに変なルール作ったり、他方で新しいツールに飛びつく人たちが「落とし穴」に気づかずに大損を引き起こすとか。

個人でやる分には止めないが、ルール化はやめてほしい。そういう研究と関係ないことに気を使うのってほんとに嫌なんで。
Posted by Y.A at 2014年04月07日 21:26
> 部下のスタッフだってそのうち「外部」になる。

その場合には、該当スタッフのアクセス許可をはずすだけです。

>ノーツの衰退とかでいろいろあって随分手痛い目にあっていた。

クラウドなら大丈夫ですよ。簡単に乗り換えることができる。
たとえば、先日、SugarSync というサービスの無料停止が終了して、そこに保存しておいたファイルが一切利用できなくなりました。
しかし、ちっとも困らない。ファイルのアップロード先を、SugarSync から Google Drive に変更するだけで終了。変更の手間はわずかでした。
 今後、ストレージサービスがどんどん終了しても、変更の手間はごくわずかです。設定を少し変更するだけでおしまいです。あとはコンピュータが自動的にアップロード先にファイルを入れます。それには何時間もかかることがあるが、人間がやるわけじゃない。手間がかかることはコンピュータがやってくれます。人間がやるべきことは設定の変更だけ。それは簡単です。

 ストレージサービスが便利なのは、同種のサービスがいっぱいあるからです。いつ終了しても、簡単に乗り換えることができる。

> ルール化はやめてほしい。そういう研究と関係ないことに気を使うのってほんとに嫌なんで。

 ルールじゃない。知恵を得るだけです。そのITの知恵を得たものは、研究の無駄業務を大幅に削減することができて、無駄な面倒な作業をすべてコンピュータにやらせます。
 一方、知恵のない人は、人力で延々とファイル保管の手間をかけ続けます。あなたもファイルの保管場所のために、さんざん手間暇をかけているようですが、ちょっと知恵を使うだけで、すべてをコンピュータの自動作業に委ねることが可能です。
Posted by 管理人 at 2014年04月07日 22:05
Oさんの実験ノートは、実験ノートと言うより「発想メモ」って感じだっただろう。
実験ノートですが、企業では重要な知識資産として再利用するために、今では、サーバでの一元管理をするのが普通だと思います。
実験データの他実験法やメモ、ありとあらゆるデータをサーバいれ訂正や削除もログをとりながらトレース出来るようにするのが普通でしょう。
セキュリティ確保のため閲覧、コピーには権限が与えられています。
うちの会社もそうしていますが・・
自前のしすてむですが。
Posted by 大次郎 at 2014年04月07日 22:06

>実験ノートですが、企業では重要な知識資産として再利用するために、今では、サーバでの一元管理をするのが普通だと思います。

その場合、実験ノートというのは、一次記録としての実験ノートではなく、重要なデータのアーカイブとIMRaD全部入ったレポートに近い代物ですよね。そこが結構渾然一体と議論されてるような。



>SugarSync というサービスの無料停止が終了して、そこに保存しておいたファイルが一切利用できなくなりました。しかし、ちっとも困らない。ファイルのアップロード先を、SugarSync から Google Drive に変更するだけで終了。変更の手間はわずかでした。


で、本来のメリットであるはずの「手書きの実験ノートへのファイルパスの記載が簡単になる」というメリットはどうなったの?

ファイル階層の名前の付け方を一貫してたから困らないというのなら、ローカルのPCと組織のファイルサーバーを使ってるのに対してメリットがさほど大きいとは思えないんだけど。(名前/年/月/日ぐらいにしておけばいいわけで)

それでも、何番目のデータが何でという話を全部ノートに書いておくのは面倒だし、現実的ではないというお話だったわけだけど…。

こういうのって主体となって進めてる人は知恵や創造力発揮してる気分になって楽しいから「無駄」に気づかないけど、廻りは単なる思い付きぐらいにしか思ってなくって迷惑してるかもよ。よくある話だけど(うわぁ、またあいつの思い付きで採用したあのサービス終わって対応しなきゃって)
Posted by Y.A at 2014年04月07日 22:31
> 本来のメリットであるはずの「手書きの実験ノートへのファイルパスの記載が簡単になる」というメリットはどうなったの?

 それは短縮 URL です。別件です。
 サービスが停止されたら、新たに書き直せば済む。書き直すのが面倒なら、SugarSync をそのまま使えばいい。無料が停止になっただけで、有償ならばそのまま使えます。少額を払うだけ。

> ローカルのPCと組織のファイルサーバーを使ってるのに対してメリットがさほど大きいとは思えない

 それでいいなら、それでいいですよ。あなたが「容量不足で困る」と言っていたから、「容量無制限のサービスがありますよ」と示しただけです。現状で不満がないなら、そのまま使えばいい。

> 何番目のデータが何でという話を全部ノートに書いておくのは面倒だし、現実的ではないというお話だったわけだけど…。

 だからその URL を電子ファイルに入れておいて、電子ファイルの URL を短縮 URL にしておけばいい。
 例。
  http://www.aa-univ/saito/archive/data/list.htm
   というファイルに、電子データの URL を 100個ぐらい入れておく。そして、上記の URL を短縮 URL にしておく。

 あとは、短縮 URL を手動で入力すると、上記の list.htm が開ける。そこから、実験データのファイルを開ける。

> またあいつの思い付きで採用したあのサービス終わって対応しなきゃ

 Google と MS のサービスですから、そう簡単には終わらないでしょう。弱小メーカーならともかく。しかも、有料だし。(無料は小容量だけ。)
 一般に、無料サービスはしばしば停止になりますが、儲かっている有料サービスはなかなか停止にはなりません。

> こういうのって主体となって進めてる人は知恵や創造力発揮してる気分になって楽しいから「無駄」に気づかないけど、廻りは単なる思い付きぐらいにしか思ってなくって迷惑してるかもよ。

 あなたが自分でやる必要はありません。そばにいる若い人(コンピュータに詳しい人)に任せましょう。
 自分でやる(設定する)のは無駄です。やめた方がいい。自分でやるのは、最小限のアクセスの仕方を学ぶことだけです。女の子でも簡単にわかる程度の知恵を知っておけばいい。あとは全部他人に丸投げするべきです。その人がすべてのパソコンを設定すればいい。
Posted by 管理人 at 2014年04月07日 23:02
始めまして。ROMってました。
YAさんに一票です。
手書きノートにはコンピュータファイルにあるようなタイムスタンプがありません。
時系列の証明能力が低い以上、それほど手書きノートを重視しなくても良いと思います。
Posted by 覚蓮坊 at 2014年04月07日 23:05
> 手書きノートにはコンピュータファイルにあるようなタイムスタンプがありません。

 コンピュータファイルのタイムスタンプはいくらでも改ざん(変更)が可能なので、証拠能力はゼロです。手書きノートの方がずっと証拠能力が高い。日付はともかく、時間順は変更できない。また、同僚のチェック(毎日)があれば、改ざんがなかったことの証言が得られます。
Posted by 管理人 at 2014年04月07日 23:08
コンピュータファイルのタイムスタンプを記録する方法は、あります。Dropbox の「古いバージョンを見る」という方法で、ファイルとタイムスタンプを記録することができます。

 といっても、そこまで厳密に証明する必要もないんだけどね。犯罪や裁判に関わるような大事件じゃないし。(特殊な例外を除く。)
Posted by 管理人 at 2014年04月07日 23:53
>コンピュータファイルのタイムスタンプはいくらでも改ざんが可能・・・
何か誤解されているのでは。
コンピュータへの記録は、サイクリックリダンダンシーチェック(CRC、冗長度検査)と共にセクターレコードとして記録されています。理屈の上からは改ざんできないことはありませんが、全ての記録レコードにわたって整合性のとれた改ざんすることは、手書きノートの改ざんよりずっと困難です。
手書きノートの利点としては、電源スイッチを入れなくても読み書きできることと、不都合な部分を破り捨てることができることくらいしか思いつかないのですが。
Posted by 覚蓮坊 at 2014年04月08日 07:40
サーバ管理についてですが、「サーバへログオン」した時点から全てのログを記録します。
当然、修正(訂正)、書き加え、削除等もログの対象です。
削除等は実際に削除されず時系列的に変化の状況が残りますが、研究結果整理する意味で最新を見せています。
当然、さかのぼって元に戻って行くこともできますがそれも記録の対象です。
次に記録するデータですが、手書きから電子情報まで全てOKですが、具体的にまとまって行く時点で電子情報が中心になります。電子情報でないと検索や絞り込みの対象にできないからです。
慣れてくるとはじめから電子情報で入力しながら考えるようになります。図も手書きではなくパソコンに向かって図を書きながら考えます。
古い人ほど手書き重視のようですが若い人は画面を見ながら考えます。
表計算は特に楽ですね。
セキュリティに関しては暗号化とアクセス権限です。
もちろん自動バックアップです。
最重要プロジェクトはネットワーク自体を外界から遮断しています。超機密に絡むモノはネットワーク事故を気にしていますので。
Posted by 大次郎 at 2014年04月08日 08:22
> コンピュータへの記録は、サイクリックリダンダンシーチェック

 それは、タイムスタンプの話じゃなくて、履歴管理の話。履歴管理については、Dropbox の例で示しました。

あと、私のコメントは基本的には、「クラウドに電子データを入れることができる」という話です。「できない」という趣旨ではありません。

 「できない」という人が一部にいるので、「その場合にもこうすればできます」という話です。
Posted by 管理人 at 2014年04月08日 12:11
実験ノートと知財の関係が重く見られたのは、米国が先発明主義の特許制度だったために「どっちが先に発想したか」の争いに勝つには「実験ノートに発想を書いておけ」なんてことだったのですが、米国の特許制度も段階的に洗出願主義に代わりつつありますから、実験ノートの役割はまさにきちんと実験を記録するためのものになっていくでしょう。そういう意味では書き方に変にルールなんかは作る必要が無いだろうと思います。
また、実験ノートの同僚(上司)確認なんてのもこの知財の証拠能力みたいなことから出ているから、私としては好きではなくて、むしろフランクな研究について互いに話す機会を増やした方が良いと思います。成果を報告しあうというよりも「ここで煮詰まっちゃってる」みたいなことを気楽に話し合えるミーティングで、「こうやったらどうだ」とか話していると、自然に変なタコツボ思考でおかしな理屈にのめりこむことは減りますから。
Posted by 分析化学者 at 2014年04月08日 13:27
>>コンピュータへの記録は、CRC、冗長度検査・・
このレベルの改ざんうんぬんを議論しても無駄ですね。
改ざんやセキュリティを目的とした場合、パソコンを貸し出した研究をされなうようにするような無意味なことを考えず、ネットワーク越しにデータはサーバで管理するのが常識です。
よって、CRCならばHDDドライブの中で計算するような項目は議論の無駄です。
HDDそのものを盗まれても解析されないようにするためにはHDDとドライバの間に暗号チップを入れますので、HDDを外したところで無意味って事ですね。
今回の議論はそのレベルではなく実験ノート(紙)にせよサーバ管理にせよ、改ざんやアクセスログによる追跡調査ができる仕組みが重要であってポイントがずれています。
いずれにせよ二重帳簿の様な事をやられれば不可能であり日常的な人と人の管理は最低限必要ですけど。
Posted by μ太郎 at 2014年04月08日 16:18
私の議論は、YAさんに一票、という話です。
紙媒体記録はタイムスタンプや動画記録、音の記録などで機能的に劣るので、現在はそれほど重要なものではないという話です。みなさん誤解のないように。
Posted by 覚蓮坊 at 2014年04月09日 07:27
「電子情報に一票」了解です。同意します。
私も先のコメントでごちゃごちゃ書きすぎましたが、
現在のログシステムは修正や変更があっても記録に残るし、
裁判でも有効なレベルになっています。
何よりもデータの整理、知識の検索、知識の再利用と
セキュリティ確保を目的に紙で残す文化は残っていても
サーバー上データが「実質正=マスタ」が定着しつつあります。
電子情報と言ってもデータベース化しないと効果は半減しますが。
紙媒体はもはや、不慣れな人の「発想メモ」等に限定されています。
こんな事より重要な事は何をきろくするかですが・・・
Posted by 大次郎 at 2014年04月09日 08:59
私自身紙媒体の実験ノートは今だ重宝してますが、飽く迄自分の行動ログ(実験中の)と思考の整理や逐次的な簡易解析用途が主体。証拠物件としての使途は企図していない。

まぁ、改ざん防止なんていうのは、どこまでいっても疑いだせばどうしょうもならないので、はっきりいってもはや「実験ノート」の本分とすべきではないでしょうな。枝葉末梢の些末な問題に過ぎない。

逆にこれらの役に立たないようなものは敢えて検索性や記録密度に劣る手書の実験ノートを使う意味が乏しい。(内部の報告資料作るときに電子データからならコピペできるが手書きだとそうもいかない)

「日々の記録」というならそれこそその日のうちに一次記録を参考にしてWordかなにかで書いておくのが便利。これで定期的にデータについて振り返られる。
Posted by Y.A at 2014年04月09日 21:16
補足まで。

>逆にこれらの役に立たないようなものは

の「これら」というのは、
「自分の行動ログ(実験中の)と思考の整理や逐次的な簡易解析用途」という意味ですね。

Wikipediaじゃないけど、速記の人ですら1分間で100文字ぐらいが限度だというのに、
普通の人が「起こったことをその場で全部、きれいな字で書く」なんてのは、まず無理。
Posted by Y.A at 2014年04月09日 21:25
因みに、速記というのはURLのような世界。
そこまで早い話ではないけども、ここまでしないと無理。

今の計測機器が出すデータの量とか
そういったもの細かい変化の情報量というのは
このビデオよりはるかに早く、それをなんとなくは感じ取って装置を細かに調整しながら仕事をしている。(アナログのもの以外はログが残る)

装置じゃなくても、今日は水がよくはねただとか、蒸留水の勢いが少し遅いとか、いつもとタイミングがちょっと違ったとか…。いずれも実験の成否に(エアコンの効いた部屋の気温だとかに比べればはるかに)影響するんだけど…。
Posted by Y.A at 2014年04月09日 21:33
URLというのはこれですね。
http://www.youtube.com/watch?v=DLpJwDy3zxg
ホームページアドレス欄に書いたのですが、リンク化されてませんでした。

まぁ、人間の筆記速度がいかに頼りないものなのかがわかるように思います。
Posted by Y.A at 2014年04月09日 21:36
電子式の実験ノートについては、新たに項目を書きました。

 → http://openblog.meblog.biz/article/22097584.html
Posted by 管理人 at 2014年04月09日 23:46
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