将棋 電王戦 第2局。 やねうら王 v.s. 佐藤紳哉六段 の対局は、前者の勝ち。 ──
棋譜はこちら。
→ http://hantosidegodan.seesaa.net/article/392327084.html
解説記事はすでにある。こちら。
→ http://blog.livedoor.jp/shogitygoo/archives/51935417.html
私の分析を期待している人も多いだろうから、以下に書く。
( ※ 素人のたわごとなどは聞きたくない、と思う人は、ここでお帰りください。以下は素人の分析ですからね。お断りしておきます。)
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決定的なミスとしては、飛車と角を交換したことだ。例によって人間は「これで駒得」と思ったのだろう。私が「駒得をしちゃ駄目だ。敵が駒得を許すときには、敵はすでに詰みまで読んでいる」と何度も言っているのだが。(特に終盤で。また、大駒に関して。)
この交換は明らかに後手の損だった。というのは、穴熊対策では、飛車よりも角の方が有効だからだ。穴熊退治で最も有効な角を与えてしまうなんて、馬鹿げている。案の定、角を与えたあとでは、すぐに詰んでしまった。
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ただ、もっと前で形勢判断をするなら、上の解説記事にあるように、△6七香成が問題だと思う。
かわりにどうするべきだったか? 私としては △5五歩 がお薦めだ。このあと、銀がどこへ動いたとしても、△2八角打ちを含みに、△4五歩 や △1八歩 などの手が用意される。
とにかく、△2八角打ちが圧倒的に強力で、これで敵王への詰み筋が生じる。
ただ、 △5五歩 の前に △2四歩 を打っておくことが必要だ。飛車はここにいると邪魔だ。ここ以外ならどこでもOKなので、 △2四歩 で飛車をどかしておくことが必要だ。
……というのが私の読み筋だけど、正解かどうかはわかりません。間違っているかもね。正解を知りたければ、ソフトに聞いてみて下さい。
( ※ ソフトに対抗するための選択肢を、上記で与えたわけ。)
2014年03月23日
過去ログ
やねうら王の勝ち、感慨深いです。ソフトの作者は、「やねうらお」名の方が馴染みがあります。ソフト開発本でお世話になりました(印税で支援したとも言えますが)。
さて、プロは、ソフトをさんざん研究してるのに、どうしちゃったのかな?
ソフトの方は、初手をランダムに設定して、序盤の進行がさまざまになるようにしてあるので、研究はうまくできないようです。
昔のソフトは、指し方が一定だったのだが、今のソフトは、人間並みに対応の変化がたくさんある。人間がいくら研究しても、ソフトの指し方が一定ではないので、あまり研究は役立たないようです。
95手までで投了
50手近くを読んだとはとても思えない。
「敵が駒得を許すときには、敵はすでに詰みまで読んでいる」は言い過ぎではないかと。
舌足らずで済みません。大駒のことです。