( ※ 本項は、情報の紹介だけです。) ──
前項 では、私の反省を示した。
これを見て、「それ見たことか。おれの言う通り」と得意になる人々が出現した。
「 STAP細胞は捏造だったんだ。やっぱり STAP細胞は存在しなかったんだ」
と。
しかしそれは根本的な誤読である。私は前項の冒頭で、はっきりこう示した。
STAP細胞そのものの真偽だが、これについてはいまだ結論が出ていない。真とも偽とも言えない。
つまり、小保方さんが捏造したからといって、「STAP細胞は存在しない」とは言えないのだ。捏造の存否と、STAP細胞の真偽とは、何の関係もないのだ。両者は別々のことなのだ。そこを勘違いしてはならない。
それでも「捏造があったのなら、STAP細胞は存在しない公算が高い」と推定する人が多い。これは、ただのヤマカンだ。科学的な根拠があってのことではない。
そこで私は「再実験で決着せよ。科学的に決着せよ」と主張した。
以上が、これまでのいきさつだ。
──
さて。このたび、新たな話が二つ出た。次の(1)(2)だ。
(1) バカンティ教授が手順公開
理化学研究所のSTAP細胞論文の共著者であるチャールズ・バカンティ米ハーバード大教授が所属する米ブリガム・アンド・ウィメンズ病院の研究室のホームページに、STAP細胞の独自の作製法が20日、公開された。
公開された作製法は「2種類の手順を組み合わせた」と説明され、ネイチャー論文や小保方氏らの作製法と異なり、STAP細胞のもとになる体細胞を弱酸性溶液で刺激するだけでなく、ピペット(管)に体細胞を通すことで物理的刺激を加えるとしている。
( → MSN産経 2014.3.21 )
バカンティ教授の手順は、下記。
→ Protocol for generating STAP cells
この手順では、ピペット(管)に体細胞を通すことが肝心だ、と詳しく説明している。この方法は、 1月24日の論文とは違うが、3月05日のプロトコルとはそっくりだ。
→ 小保方プロトコル
小保方プロトコルでは、最初にパスツールピペットを用いて細胞を解離する。その意味で、二つの手順はどちらも基本が同一だと考えていいだろう。
詳しく比較すると、次の通り。
・ 論文(1月24日) …… 酸にひたすだけ
・ 手順(3月05日) …… 細い管に通す
・ 手順(3月20日) …… 細い管の詳細を指定した
このように、少しずつ詳しくなっている。それにつれて、再現性が高くなっているのだろう。
なお、細い管を通すことの意味は、下記項目で考察済みだ。
→ STAP細胞の原理 3
ともあれ、今回の手順が公開されたことで、STAP細胞が存在する可能性はかなり高まったと言えるだろう。仮に、この手順で STAP細胞ができないとしたら、バカンティ教授は大きな痛手を受けるからだ。「小保方さんが捏造した」というだけなら、知らん顔をしておけば、自分はたいして被害を受けないで済む。なのに、ここで捏造のプロトコルなんかを出したら、自分自身が破滅的になる。それほど馬鹿げたことをするとは思えない。
つまり、何もしないでいるという選択肢があるときに、あえてリスクを負ってプロトコルを公開したとしたら、そのプロトコルに絶大な自信を持っているからだ。当然、それが成功する可能性はかなり高い。
( ※ もちろん、断言はできない。真相は、再現実験待ちだ。)
( ※ とはいえ、理研の再現実験からしても、Oct4 発光までは実現する可能性が高い。問題は、それ以後の多能性だが、バカンティ教授は自分の実験でいくらか確認しているらしい。)
( ※ バカンティ教授の手順では、マウスは新生児マウスである必要はなく、成体マウスを使っていいようだ。これは非常に重要な着目点である。)
(2) 捏造摘発ブログの捏造
「 STAP細胞は捏造だ」と主張する捏造派の中核とも言えるべきブログがある。
→ kahoの日記: STAP細胞の非実在について - Google 検索
このブログでは、詳細な分析をして、「 STAP細胞は捏造だ」と断じた。それを、捏造説の人々は大々的に支持した。
しかしながら、このブログ自体が捏造していた、という指摘がある。つまり、「 STAP細胞は捏造だ」という主張そのものが捏造であったらしい。
→ 『kahoの日記:STAP細胞の非実在について』のエセ科学性
私としては、どちらが正しいという判定ができるほどの知識はないので、私見は示さない。単に情報を紹介するだけに留める。
ただ、次の主張はいかにも妥当だ。(上記から転載)
小保方氏のSTAP細胞に異議があるならは、その者は、証拠を持って反論の論文を書き、学会の公の討論の場で発表すべきであることは、研究者の常道である。
にも拘らず、ブログ上で匿名の"kaho"を名乗り、自分の素性を一切明らかにせず、「塩基配列を解析したところ、STAP細胞は存在しない」と称して、自分の「説」を証明する根拠の明確な提示をせず、即ち、「解析に使った」と称する塩基配列データーの真正性の証明も無く、しかも解析手法を一切明らかにする事無く、……何らの解析手順の説明も無く、自分のブログに匿名で単に貼り付けただけのやり方で、「STAP細胞の非実在について」というタイトルで、「STAP細胞」の否定を唱えている。
kahoはそう言っているが、これはCNVではない。従って、kahoの結論は間違いである。kahoはCNVとは何かを全く分っていない。オッズ数の間違った適用や信頼区間の無知に見られるように、統計数学の基本知識も無い。既に述べてきた通り、kahoは恣意的な結論、即ち「STAP細胞は存在しない」という結論ありきの主張をエセ科学的に行ったのである。
kahoは本当のCNVとは何の関係も無い架空のパラメータを作り出して、恣意的な結論に結び付けようとしたのである。これらの高度に専門的な指摘を見る限り、この批判の方がはるかに信頼が置けるようだ。
愚劣を通り越している。しかも自分の無知を棚に上げての作為的な操作でだ。
その正体は以下の通りである。
つまり、捏造説の根拠は、捏造であった可能性が高そうに見える。
( ※ ただし私自身は、何とも評価しません。)
[ 付記 ]
STAP細胞の原理のついでふうに、私は先に、次のように述べた。(ベニクラゲの話。)
これはちょうど、不老不死のベニクラゲに似ている。
→ 不老不死のベニクラゲ
→ ベニクラゲの生活史
ベニクラゲの一部は、老化したあとで、いったん肉団子状になってから、新たに若い個体となって生まれ変わる。有性生殖で誕生するのではなく、無性生殖の形で分裂するのでもなく、自分自身の遺伝子で肉団子状のものから新たな個体が誕生する。このとき、同じ遺伝子を使いながら、生まれ変わるのだ。(この場合、同じ遺伝子を使うが、同じ個体ではないから、「不老不死」という概念は不適切だろう。「自己クローン型再生」とでも言うべきものだ。)
( → STAP細胞の原理 3 )
これは原理の話だったが、原理自体ではなく現象にも着目して、次のように言えるだろう。
「ベニクラゲは、生活史の一部で、初期化が起こる」
つまり、初期化はベニクラゲという動物においてもまさしく現実に起こっているのだ。「初期化は植物では起こるが動物では起こらない」という一般的な説と違って、ベニクラゲという動物では初期化が起こっているのだ。
そう判断していいだろう。
( ※ 「ベニクラゲは不老不死だ」という俗説があるが、これは不正確だ。「ベニクラゲは初期化することがある」というのが、科学的には妥当な表現だろう。)
【 注記 】
コメントは本項に関係のある話に限定してください。さもないと、削除します。
本項に関係のない話は、下記に書き込んでください。
→ STAP細胞 掲示板
この推定は、「論文は捏造である」という条件のもとで、「STAP細胞が実在する」という事象の条件つき確率を推定しているということ。
ベイズ推定を用いれば直ちに、「論文は捏造でない」という条件の下や、条件なしの場合と比較して確率が下がることを示すことができる。
つまり、この推定はヤマカンではない。
> これらの高度に専門的な指摘を見る限り、この批判の方がはるかに信頼が置けるようだ。
> つまり、捏造説の根拠は、捏造であった可能性が高そうに見える。
>
>( ※ ただし私自身は、何とも評価しません。)
上の2行は、明らかに評価であり、最後の行の内容と矛盾する。
それとは別に、ベイズ推定をする人も少数ながらいる、というだけです。つまり、ヤマカンではないことをやる人も少しだけいる、ということです。
一方、たいていの人は、ベイズ推定なんかしていません。
> 上の2行は、明らかに評価であり、
そう言われそうな気がしたので、「ようだ」「そうに見える」というふうに書き足したんです。
漠然と印象を感じることと、評価することとは、違います。
たとえば、料理を見て、「おいしそうだ」というふうに漠然と感じることと、「おいしい」と評価することとは、まったく別のことです。
【 修正:下記は取り消します。失礼をお詫びします。】
あなたはたぶん、他人のアラ探しをしようという意識が強くて、他人の文章を素直に読むことができず、間違った読み方をしてしまうのです。それはつまり、あなたは頭のなかで勝手な捏造をしているということです。
相手を攻撃しようとするより、相手の意を汲もうとしないと、これからも独りよがりな誤読・捏造を続けることになるでしょう。
とりあえずは「指摘」なんていう威張った名前を使わないようにしましょう。友達がいなくなりますよ。
@もともとSTAP細胞のことを知らなかった人は,始めの報道の段階で「STAP細胞が存在する公算が高い」と推定した人が大半で,これに「捏造があった」という条件が追加されて「STAP細胞が存在しない公算が高い」と変化したのですが,これは意識無意識によらずベイズ推定のメカニズムが働いたと考えるのが自然だと思います。この変化が条件に依存しないヤマカンだなんて,一般大衆の推論力を軽視している気がします。
A「ようだ」「そうに見える」を書き足したところで,本件は管理人さんの評価であると受け取るのが自然だと思います。文章の読解は料理と違って,読んだ瞬間に舌で味わうようなものですから,料理の例えには無理がある気がします。
B上記二点は本記事の主題である「情報の紹介」との整合性を脅かす指摘だと思われるので,「指摘」さんのコメントはあら探しとの印象を受けませんでした。むしろ,管理人さんの人格攻撃的コメントの方がとげとげしいと思います。
個人的には管理人さんのヒネクレた言い回しは大好きで,大いに勉強させていただいていますが,コメント欄での読者攻撃についてはどうかなと思っています。読者の「独りよがりな誤読」をよく責めておられますが,本ブログがもって回った言い回しを売りにしておられるのですから,誤読の原因は受信者だけでなく発信者にもあるのではないかと思います。
私は今回の報道は「予定された筋道どおり」に行われているのです。
これは小保方晴子博士に対する心証を悪化させる印象操作そのもの。
彼女は不正に学位を取得した。彼女の人間関係は乱倫そのもの。彼女は信用ならない人物
そのような印象操作によって「STAP論文は捏造の疑いがある」という印象を一般大衆に植え付ける。
印象操作というのは、ある人物を抹殺するために、組織的に行われるものです。
Natureの論文は撤回されれば「白紙になる」とマスコミは盛んに記事にしました。しかし世界中の大学や図書館が購入して、個人でも購読している雑誌が白紙になるわけありません。
次にくるのが「小保方晴子」さんに対する人間関係、愛人関係に関する個人攻撃。これは、科学とは無縁のタブロイドを読む層、一定の階層に対する効果的な宣伝工作と印象操作です。
週刊誌の報道を見ても憶測の域を出ておらず、根拠のないものです。まさか管理人さんが、これに乗っかるとは思いませんでした。
管理人さんの口癖と同じことを言ってる人がいます。
管理人さんより徹底してるように見えます。→
「大小メディアによる『STAP細胞』に対する劇場型バッシングの問題点(1A)」
http://blog.goo.ne.jp/narmuqym/e/ef793b6ffe516db94b8a71c9fb66f6b9
@この変化が条件に依存しないヤマカンだなんて,一般大衆の推論力を軽視している気がします。
管理人は”ヤマカン”のあとに”科学的根拠がない”と続けています。
意図を読みましょうよ。STAP細胞が存在しない科学的根拠にはならないってことです。
ないことを示すのは悪魔の証明になる?だから再現実験をやって白黒つけましょうと言っているのでは?
たしかに嘘つきの言うことは信用出来ないし検証にも値しないでしょう。通常は。
しかし、STAP細胞は似たような報告が他にされているしプロトコルも複数公開されている。
検証できる状態だし、価値はあると思いますよ。もしSTAPがあればとてもつもない人類のメリットですから。
少なくてもここでSTAPはなかったと断定して何もしないというのは悪手かと。
A「ようだ」「そうに見える」を書き足したところで,本件は管理人さんの評価であると受け取るのが自然だと思います。
ここでの「評価」の意味は支持を明確にしたり断定するかという意味ではないでしょうか?
ようだ、そうに見えるは現時点での暫定的な印象を述べているだけですよ。どちらかに偏る程の有効ポイントではない。
それぞれの評価の定義が異なるのかもしれませんが、指摘するほどのことですかね?
もっと言えば矛盾があったとしてSTAP細胞について何か進展があるんですかね?管理人を攻撃しているだけでは?
B上記二点は本記事の主題である「情報の紹介」との整合性を脅かす指摘だと思われるので,「指摘」さんのコメントはあら探しとの印象を受けませんでした。
あら探しでだと思いますよ。意図を読み取らず本質とは違う部分を指摘をしている。
そう思わないならリアルな人間関係でやってみたらわかると思います。
私なら初対面でよくしらない相手からそんな”どうでもいい”指摘されたら距離を置きますがね。
相手を一方的に知っている場合、知り合いになったつもりで「教えてやる」「指摘してやる」みたいな勘違いをしがちです。
政治家のような公的な存在だと思ってるのか芸能人みたいに有名税だろと思っているか知りませんが上から目線だったりします。
それは勘違いですよ。読者は査読者じゃないし、読者様でもない。
最初からこのようにプロトコルを発表してれば良かった
共同執筆者でしょう彼は。
話の入り口がずれていると思いますが,ワタクシは本文の善し悪しにフォーカスしているのでなく,コメント欄の「指摘」さんに対する管理人さんの返答が疑問だと思ってコメントしたので,まずここをご理解ください。その上で・・・
@「指摘」さんがベイズ推定を持ち出したのは,存在派・非存在派いずれも決め手を欠いている現状を描写したものだと思います。存在派が確たる科学的根拠で非存在派を説得できない以上,非存在派が科学的根拠以外の根拠でベイズ推定を行うのをヤマカンだとバッサリ切り捨てる管理人さんの姿勢が乱暴だと思ってコメントした趣旨です。
Aは「じん」さんがおっしゃるとおり枝葉の話だと思います。管理人さんの料理の例えがあまりにもずれていると思って,つい書き込んでしまいましたが,少し意地が悪かったかも知れない。
Bはあら探しだと思うか思わないかの認識相違にすぎないので,特段反論するつもりはありません。管理人さんのコメントに人格攻撃的なものを感じて,こういうのはどうかなと思ってつい「指摘」さんの擁護に回りたくなっただけなので。
「じん」さんがワタクシのコメントに「教えてやる」「指摘してやる」みたいなニュアンスを感じたのなら心外です。「じん」さんはワタクシのコメントのどの箇所にそういうニュアンスがあると思われたのでしょうか。基本的にワタクシは「教えてやる」どころか「教えてもらいたい」目的でコメントしているつもりです。
指摘さんのコメントに、でしょう。
したがって、「単純な捏造」(単独の人物が虚偽を真実に見せかけた)という場合には、類例が多いので、ベイズ推定が適用可能です。
一方、今回の場合では、複数の人物が実験に関与しており、虚偽と真実は複雑に入り組んでいます。これらの点から「単純な捏造」とは言い切れなくなっており、過去に類例のない出来事となっています。
過去に類例のない出来事について、まったく別のタイプの出来事の類推を当てはめるのは、非論理的です。それはいわば、「メダカもマグロもどちらも魚だから、どちらにも同じ理屈が適用される」というような非科学的な認識です。それはベイズ推定の誤った使い方です。
今回の現象にベイズ推定を適用するとしたら、それは、ヤマカンよりもさらに悪く、「科学の装いをした非科学」「ニセ科学」でしょう。ヤマカンならば零点で済むが、ベイズ推定を使うのはマイナス点です。
結論でも、ヤマカンならば「真偽不明」で済むが、ベイズ推定ならば「間違った結論」に導かれます。
もし,小保方氏がSTAP細胞の作製に成功し,その存在を証明する実験データが得られていれば,実験データを捏造する必要は無かったはずです.
小保方氏は,STAP細胞が存在するとの強い信念のもと研究を続けてきたものの,ある時,実は,STAP細胞は存在しない,という事実に気付いてしまったのではないでしょうか.
本当に,STAP細胞が存在するなら,わざわざ手間をかけてデータを捏造する必要はありません.実際のデータをそのまま用いれば良いはずです.
余りにも稚拙な捏造技術には驚かされますが,この捏造は故意によるもので,自ら,STAP細胞が存在しない事を認めたことになります.
STAP細胞の存在を主張した張本人が,存在しないことを表明したのですから,
"STAP細胞は存在しない"
と結論して良いのではないでしょうか.
(個人的には,100%存在しないと考えています.)
けれども
私は、小保方氏が『実験データを捏造した』のでなく『実験データを編集した』
と考えてます。
Natureの体裁を整えるための『編集』です。
そこに悪意はなく、
体裁が整えばそれでよいと小保方氏は考えていた。
周囲もそう考えていたのでしょう。
実物だせば一番美しく、体裁も整うのに。失電気泳動と違って敗とかあり得ないし。
わざわざわかりにくい見せ方で、しかも実在しないことがほぼ濃厚なものを、「体裁を整えるための操作」でしているわけで。
そのとうりですね。
私は論文作成時に下書きに使った博士論文の混入
かもと考えてますが。
上記四つのコメントについては、次々項で扱う予定なので、ここには書かないでください。
※ 本項の話題は次の二点だけです。
・ バカンティ・プロトコル
・ kaho の日記
※ STAP細胞は存在するか、は話題が大きすぎるので、本項の枠内には収まりません。
>STAP細胞とは関係の無い赤の他人のデーターは二番目にある。何らかの意図の証拠だ。何故こんな他人のデーターが比較上必要なのか、何らの説明は無い。具体的な分布図の比較検討も一切無い。
kaho氏
「まず,CD45+s細胞はTCRの再構成がわずかに見られます.しかしSTAP細胞,そして低pH環境下においたCD45+細胞では再構成は観察されなかったのです.
これが私の解析が悪いせいなのかと思い,全く異なるT細胞のデータを使って調べましたが,他のデータでは確実にTCR再構成を観察することが出来ました.つまり,STAP細胞はT細胞由来ではなかったのです.」
>42個ある小保方氏のNGSデーターのうち、何故特定の3個しか使わなかったのか?
kaho氏
「今回の論文(2報)のうち片方ではChIP-seqという実験を行っています.そして(本当は論文の公開時にするべきですが)しばらくした後でこの時のデータを誰にでも使えるように公開しました.実験の詳細は省きますが,この実験では対照実験として”input”と称した染色体配列そのものを読んでいます.
これは細胞のDNAの配列がほぼランダムに断片化されて記録されているので,丁寧に見ていくとその細胞がどのような染色体構造を持っているのかが分かります.」
なんというか見えない敵と戦っている感じがとても興味深いです(なんか既視感がありますが)。CNVに対する批判も壮大な勘違いをされているような気がします。次世代シークエンサーでどのようなデータ群が得られるか理解していない?
>NCBIに登録されたデーターを使い、塩基配列レベルの「遺伝子解析」により「STAP細胞の非実在」証明したと自称するこの男は、「科学」の名を借りたいかさまのエセ科学人間である。
kaho氏は性別を明らかにしていないのですが、思い込みが激しい方のようですね。あと今回の解析結果をkaho氏は論文投稿していることも付記しておきます。
http://slashdot.jp/comments.pl?sid=626312&cid=2563587
kaho氏は性別を明らかにしていないのですが、(〜のエセ科学性の著者は)思い込みが激しい方のようですね。あと今回の解析結果をkaho氏は論文投稿していることも付記しておきます。
「〜のエセ科学性」の記事を読んで一番思ったことは、ダウンロードしたデータの改竄を疑うなら、なぜ自分で解析しないのだろうという点です(自分は専門家であることを匂わせているのに)。TCR再構成の分析については少なくとも何人かの方が行い、データに基づいた異論は特に出てきていないようなのですが。
→ http://j.mp/1iN9mJ8
意味不明な箇所がありますね。下記。
> ではなぜSTAP幹細胞ではTCR再構成が起きていることを証拠として提出しているのでしょうか.
ここで「STAP幹細胞」という言葉がいきなり出てくる。意味不明。「STAP細胞」なら意味が通るが。
下記もおかしい。
> 彼らが公開しているデータから彼らの捏造,少なくとも完全な誤りは証明できます.
> 彼らはそうとは知らず,自分たちの捏造を世界に公開しているのです.
「捏造 or 完全な誤り」なのに、そこから「捏造」という結論を一方的に導き出している。非論理の極み。
論理的に言えば、こうだ。
「『 A または B 』が成立する。ゆえに A である」
馬鹿馬鹿しすぎる。
私としては、この人の分析から得られる結論は「TCR 再構成の実験は実験ミスだった」となる。たぶん細胞を取り違えている。捏造だったら、もっとつじつまが合うように捏造しているはずなのに、つじつまが合わないんだから、例によって「自分が何をしているかわからない状態」であったと思える。
ま、「捏造があった」とか「自分自身で捏造をしていることを証明してしまった」とかなら、私も言ったことがあるので、そこそこ同意できる。
しかるに、「捏造があったから STAP細胞は非実在である」というのは、あまりにも論理の飛躍が甚だしい。仮にその論理展開の仕方が成立するなら、「捏造があったから 小保方プロトコルでは Oct4発光はありえない」となるが、現実にはそれは否定された。
はっきり言って、この kaho という人は、論理が滅茶苦茶である。頭が悪すぎ。小保方さんみたいに頭が悪い。
ただ、どれほど頭が悪くても、実験だけはきちんとやることはできる。だから、頭が悪いことから、「実験結果は虚構だ」と結論することはできない。
まとめとしては、私は kaho という人には何とも評価はしません。嘘を言っているともいないとも評価しません。その点では、本文中に述べたのと同様の立場です。
( ※ 頭が悪いせいで間違ったことを言ったからといって、意図的な嘘つきだと断定はできない、ということ。そのことは、小保方さんも kaho さんも、同じ穴のムジナみたいなものである。)
しかるに、「捏造があったから STAP細胞は非実在である」というのは、あまりにも論理の飛躍が甚だしい。仮にその論理展開の仕方が成立するなら、「捏造があったから 小保方プロトコルでは Oct4発光はありえない」となるが、現実にはそれは否定された。
どちらかと言うと管理人さんのSTAP(幹)細胞の定義とkaho氏のSTAP(幹)細胞の定義が異なるからでは?
管理人さんの定義は、酸処理して生き残ってoct4などの幹細胞マーカーが発現すればSTAP細胞で、それが増殖すればSTAP幹細胞という定義で話しておられると思います。
kaho氏の定義は、それらの細胞からキメラマウスが作製でき、多能性が証明されて、元の細胞にSTAP現象が起きたと言え、STAP(幹)細胞が作成されたと言えると考えていると思います。
kaho氏の定義(だと思われるもの)だと、キメラマウスのところが怪しくなれば、STAP(幹)細胞は存在しない事になりますし、管理人さんの定義ではキメラマウスが作製できなくても、条件を満たせば、STAP(幹)細胞が作成されたと言えます。
このブログでも同じような行き違いがあったと思います。
まあ、捏造という言葉は科学者にとっては死を意味する言葉なので、軽々しく口にするべきではないですね。
> ※以下のエントリは完全に間違いでした.間違いをしたことを隠さないため削除しませんが,主張は過ちであることを注記しておきます.
http://j.mp/1exw3PS
こんな話もある。
> 頭に血が上った上に何の制限もなかったおかげで,周りが見えなくなって大失敗もしましたが.
http://j.mp/1hShPrU
まあ、反省できるだけ、まともなのかも。
個人的には、単独の細胞状態で活性化することで、隣接細胞情報または位置機能情報の伝達を担うRNAなどの機能部位の情報が初期化される。結果として、それらの情報を受け入れられる状態となる基幹細胞になる。と考えています。
次項に書いてあります。
これは新聞報道の印象操作によるもの。
管理人さんが自分自身で、「小保方さんが嘘つきである、と思い込んでいる」ということに気がつかないと、前には進みませんよ。
「故意の嘘つきではない、ずさんなだけだ」と言っているんですが。
ここで、何故STAPの研究をするべきなのでしょうか。
たとえば、酸にもう30分長く浸したら、ネズミの尻尾の細胞に変わるかもしれません。
この研究をした方が良いと思いませんか。
STAPなんか霞むようなインパクトです。
思わないとすれば、何故でしょうか。
1)Nature誌に載れば研究するでしょう。
2)幹細胞の研究が、iPS一色にならないためにも必要です。多様性を失った生物(偏狭な国家)は、滅びる運命になりますから
そして大学院で図面の切り貼りが良くないと指導を受けなかった。
もう一つ、写真の見栄えがよくなるようにフォトショップで明るさを調整したりすればいいじゃないかと教わったかもしれない。
良い写真がなければ「似たような写真を使ったらどう?」という同僚の学生がいたかもしれない。
彼女は大学院での授業が不十分だった可能性がある。
もともと杜撰な性格で、適当に論文を作ったとは思えません。高等教育がそういう空気が蔓延している研究室だったかもしれないというだけです。。
早稲田はAO入試といえども、高校で基礎点の足りない生徒は入学させません。東大・京大レベルとはいいませんが、その他の旧帝大に合格できるレベル以上の生徒を青田刈りする制度なので、そのクラスの生徒しか受け入れないのです。