2014年03月19日

◆ STAP細胞事件の解明1

 STAP細胞事件について、ようやく真相がつかめてきたようだ。謎は思っていた以上に複雑だったようだ。そこで、本項以降で新見解を示す。 ──

  ※ 初心者は、本項の前半を読み飛ばしてもいい。



 やや専門的な話になるが、本項では新たな概念を提出する。それは、「ゲノム・インプリンティング」という概念だ。
 この概念については、前に述べたことがあるから、覚えている人もいるだろう。
  → 異種間交雑が起こりにくい理由(ゲノム・インプリンティング)
  → 人類が進化した理由

 今は特に上記項目を読む必要はないが、次の解説サイトは有益だ。
  → ゲノムインプリンティングとホ乳類の進化 の (3) の箇所
  → その図

 ゲノム・インプリンティングのやり直し(刷りこみ直し)は、交配してできた次世代(子供世代)にはあるが、体細胞のクローンにはない。……これが原則だ。(上記の図からわかる。)

 では、STAP細胞や iPS細胞ではどうか? もちろん、「体細胞の初期化」があるだけだから、体細胞のクローンの場合と同様だ。つまり、ゲノム・インプリンティングのやり直し(刷りこみ直し)は、ない。

 一方、 iPS細胞が胎盤に分化できないことは、ゲノム・インプリンティングのやり直し(刷りこみ直し)がないことが理由だと推察されている。
 胚体外組織は特殊な遺伝子の使い方をしており、一部の遺伝子は母親由来の遺伝子しか使われないそうです。この機構は、ゲノムインプリンティング(遺伝子刷り込み)という作用によってもたらされています。
 以上を考えると、iPS細胞が胚体外組織に分化できないのは、iPS細胞が体細胞由来であるために、父親由来と母親由来の区別をつけるゲノムインプリンティングができないためであろうと考えられます。
( → 知恵袋

 ──

 以上をまとめると、次のように言える。
 STAP細胞は、胚に分化するだけでなく、胎盤にも分化する。このことは、STAP細胞が iPS細胞や ES細胞よりもいっそう大きな多能性(全能性)をもつことを意味し、いっそう初期化されたことを意味する……と思われてきた。
 しかし、STAP細胞は、どれほど初期化されたとしても、しょせんは体細胞から初期化されたものであるにすぎない。それは交配して次世代をもたらすものではない。
 なのに、「STAP細胞は胎盤にも分化する」ということが示された。(緑色の蛍光画像)……このことは、STAP細胞がゲノムインプリンティングをなすこと、つまり、交配してできた次世代であることを意味してしまう! しかし、そんなことはありえないのだ。 

 ──

 核心を言おう。
 STAP細胞は、胚に分化するだけでなく、胎盤にも分化する。このことは、STAP細胞が iPS細胞や ES細胞よりもいっそう初期化されたことを意味する……と思われてきた。
 しかし、本当はそうではないのだ。胎盤にも分化するということは、初期化されることを意味するだけでなく、必要以上に(過度に)初期化されることを意味する。100から0に初期化されるだけでなく、0という限界を突破して過剰に初期化されることを意味する。それは、「初期化される」という領域ではなくて、「交配して次世代になった」という領域である。しかし、その領域にまで進むということは、理論的にあり得ないのだ。

 では、理論的にあり得ないことが証明されたとしたら、それは何を意味するか? もちろん、その証明が間違っていたことを意味する。誤認または捏造だが、ここでは捏造だと理解するのが妥当だろう。(こんな誤認はあり得ないからだ。)

 ──

 以上をまとめると、こうなる。
 論文執筆者は、STAP細胞が iPS細胞や ES細胞よりもいっそう初期化されたことを証明した……と思っていた。しかし本当はそうではなかった。彼らは、「STAP細胞が限界を突破して過剰に初期化されたこと」つまり「次世代になったこと」を証明してしまったのだ。換言すれば、「その証明が捏造であること」を証明してしまったのだ。

 比喩的に言えば、「高速な粒子を発見した」という実験報告を書いたが、「その粒子の速度が光速の2倍であった」というようなものだ。これは理論的にあり得ない。理論的にあり得ないことを実験で証明したとしたら、その実験は嘘に決まっている。つまり、その実験は、「これは捏造ですよ」ということを自分自身で証明してしまっていることになる。
 STAP細胞の緑色の胎盤画像は、そういうのと同様だ。つまり、「その画像が捏造であることを自分自身で証明してしまっている」のである。

 ──

 では、このことは、何を意味するか? 
 第1に、緑色画像が ES細胞であることを意味するだろう。( ES細胞のうちの一部は胎盤に分化するそうだ。これはこれで矛盾はない。ES細胞は体細胞から初期化したものではないからだ。)
 第2に、緑色画像が ES細胞であるとしたら、キメラマウスも ES細胞による捏造である可能性が非常に高い。
 第3に、これまでは「キメラマウスは捏造ではない」という見解を示したが、それは、「理研は信用できる」ということが根拠だった。しかるに、「キメラマウスは捏造である」としたら、「理研は信用できる」という根拠が崩壊する。
 このことは重大な結論をもたらす。




 ※ 次項に続きます。
posted by 管理人 at 21:56|  STAP細胞 | 更新情報をチェックする
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