2014年03月17日

◆ STAP細胞の見通し

 STAP細胞がどう決着するかについても見通しを簡単にまとめる。 ──

 私の見解を述べるというよりは、情報整理のつもりで記す。すでに知られた情報が多いので、新規性はない。

 (1) 理研の再実験

 理研が再実験をするという方針を示した。
 これには数カ月がかかる見込み。ただし、「 Oct4 発光の有無」や「 STAP幹細胞の有無」 のような情報は随時出るかもしれない。

 (2) キメラマウスの素性

 キメラマウスの素性については、次の記事が出た。
 若山照彦・山梨大教授(46)は、大学に保存している細胞を17日中に第三者の研究機関に送ることを明らかにした。
( → 2014年3月17日 読売新聞

 これによってキメラマウスが STAP細胞によるものが、ES細胞によるものかが、判明する。ES細胞によると判明した場合には、STAP細胞も STAP幹細胞も存在しなかった可能性が高まる。
 ただし、キメラマウスは数匹いるので、「STAP細胞のキメラマウスは偽物だったが、STAP幹細胞のキメラマウスは本物だった」というふうになる可能性もある。だから、「 ES細胞による」と判明した場合にも、最終的な決着というふうにはならないだろう。その場合、疑惑は限りなく黒に近づくが、真っ黒と断定するまでにはならない。
 キメラマウスについてすべて調査した場合には、はっきりするかもしれないが、上記記事によると、そうではないらしい。

 p.s.
 新たに次の情報を得た。
 一部報道では、若山先生が調査に出すのは「STAP細胞」となっていますが、ご本人にお聞きしたところ、「STAP幹細胞」でした。
( → 日本科学未来館ブログ

 ということは、STAP幹細胞についてだけ情報がわかることになる。ま、これで十分だろう。

 (3) バカンティ教授のプロトコル公開

 実験プロトコルを米人教授が公開すると述べた。
 バカンティ教授は14日、STAP細胞の詳細な作製手法を近くウェブサイトに公表する考えを明らかにした。世界の研究者に再現実験を促し、STAP細胞の存在を証明したい考えだ。
( → 2014年3月15日 読売新聞

 これが実現すれば、決着は最も早くなる。
  ・ 手順が正しければ    → STAP細胞は存在する
  ・ 手順が正しくなければ  → STAP細胞は存在しない
  ・ 手順が公開されなければ → STAP細胞は存在しない

 いずれにせよ、早期に決着が付くことになる。ここに着目したい。

 ※ 以上で、情報提供は終わり。



 [ 付記1 ]
 私の考えは? すでに述べたが、次の通り。
 どう判断するべきか? 
  ・ 小保方さんは人間的に信頼できない。
  ・ 捏造説は論理的に破綻している。(信頼できない。)
 どちらも信頼できないのだから、どちらか一方を取る気にはなれない。つまり、私としては、小保方さんを信用する気もないし、捏造説を信用する気もない。
 では、何を信用するか? それは、「実験」だ。科学的に実験をした結果ならば、私は信じる。
( → STAP細胞の捏造説は成立するか?

 私としては、小保方さんも捏造説も、どちらも信用しない。ただし、「信用しない」というのは、「否定する」というのとは違う。「真偽不明で保留」というのに近い。そこで、「決着を付けるために、実験を」と望んだ。(上記項目)
 ただ、実験をすべてやるには、数カ月の時間がかかる。( 上記 (1)
 そこで、上記の (2)(3) という早期決着の方法がある、と示したのが、本項だ。

 [ 付記2 ]
 私の考えで、いくらか変わったことはあるか? 実は、一つある。「キメラマウスの存在」については、「すり替え」を否定したが、実は、これは可能かもしれないと考えるようになった。
  ・ 理研の ES細胞の管理体制はずさんらしい。
  ・ 小保方さんは、妄想的な人格障害かもしれない。

 前者は、新たにそういう情報を聞いた。
 後者は、次のことを意味する。「小保方さんは、他人をだまそうとしたのではなく、自分で自分をだましていたのかもしれない。その場合には、ペテン師的なことをしなくとも、自分と若山さんをいっしょにだませる」……こういう可能性は、たしかにある。
 この点ゆえに、「キメラマウスが ES細胞によるものだ」という可能性は、かなりあると思うようになった。
 ただ、現時点では、どちらであるとも推定しない。この点については、判断保留とする。

 [ 付記3 ]
 私がこれまでキメラマウスや STAP細胞が存在するだろうと考えたことの主な理由は、次のことだ。
 「小保方さんを信用しなくとも、理研関係者や米人教授は信じられる。これらの全員が捏造に関わっているとは思えない」

 具体的には、笹井、大和、丹羽、バカンティの4名だ。この4名がすべて捏造に関わっているとは思えない。このように、4名に対する信頼こそが、私が「 STAP細胞は捏造ではあるまい」と見なしたことの根拠だった。

 ところが、最近になって、この4人に対する信頼性が弱まっている。特に、小保方さんの実験ミスを看過したという点が、致命的に痛い。おかしな点があることは、査読者よりも前に、論文執筆の主担である笹井さんが気づくべきだった。なのに、気づくことなく、看過している。ここで信頼性が大きく揺らぐ。
 となると、話の前提が崩れるのであるから、「 STAP細胞は存在しない」というシナリオも、現実味を帯びてくる。
 ただし、この場合には、ひどいことになる。「小保方さん一人が捏造をした」というシナリオは崩れて、「笹井、大和、丹羽、バカンティの4名が捏造に大きく関与していた」ということになるからだ。
 この場合には、理研とハーバード大を巻き込んだ、一大スキャンダルになる。
 では、そうなるか? 私としては、何とも言えない。少し前までは、「まさかそんなことはあるはずがない。だから STAP細胞は真実であるのだろう」と思ってきた。しかし最近になると、「ひょっとして……」という気もしなくはない。

 結論としては、「小保方さん一人による捏造事件」という可能性については、私は以前も今もあまり信じていない。しかしながら、「笹井、大和、丹羽、バカンティの4名を巻き込んだ、大がかりな捏造事件」という可能性は否定しきれない。
 私としては、
  ・ STAP幹細胞は存在する
  ・ 5人が関与した一大スキャンダル

 という二通りの可能性を念頭に置いて、保留としておきたい。
 一方、「小保方さん一人による捏造事件」という可能性については、あまり信じていない。(その可能性を否定はしないが、可能性は小さいと見る。)
 


 【 追記 】
 それでおまえはいったいどっちを信じているんだ……と言われると。
 よく考えると、論理的には「 STAP細胞は存在する」としか思えない。
 その理由は、「 STAP細胞と同じものは、乳酸菌による多能性細胞としてすでに確認済みである」からだ。下記のものだ。
  → 乳酸菌による多能性細胞
 上記項目については、次の初歩的な解説もある。
  → 慶應の美人(博士課程)による解説

 作り方はちょっと違うが、実質的にはほとんど同じだ。それがちゃんと確認されているんだから、「このようにして初期化される細胞」というものは実際に存在している、と見なしていいだろう。
 まさか、上記の報告まで捏造ということはないですよね。二人の捏造者がそっくりな捏造をする、ということはありえない。それよりは、二人の発見者がそっくりな発見をする、ということの方が、よくある例だ。
 つまり、STAP細胞も、乳酸菌による多能性細胞も、どちらも存在する、と見なすのが合理的であろう。

( ※ あくまで私の見通しです。個人的な予想です。)



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posted by 管理人 at 19:21|  STAP細胞 | 更新情報をチェックする
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