2014年03月16日

◆ 将棋電王戦第1局(2014)

 将棋 電王戦 第1局。 習甦(しゅうそ)v.s. 菅井五段の対局は、前者の勝ち。 ──

 棋譜はこちら。
  → http://hantosidegodan.seesaa.net/article/391558072.html

 私の分析を期待している人も多いだろうから、以下に書く。

( ※ 素人のたわごとなどは聞きたくない、と思う人は、ここでお帰りください。以下は素人の分析ですからね。お断りしておきます。)


 ──

 私の分析では、敗着は 53手目の▲4六飛である。この手の直後に、△5五銀を打たれて、中央を制圧された。これ以後はもう、どうやっても勝ち目はない。

 では、どうすればよかったか? △5五銀を打たれる前に、▲5六歩を打つべきだった。これによって、先手が中央を制圧できた。この▲5六歩のあとで▲4六飛と走ればよかった。
 
 なお、51手目の▲6五歩も悪手である。自陣の防御の方が敵陣の攻撃より弱いのに、こんなところで角道を通したら、自陣が損するに決まっている。振り飛車の本質に反する。
 だから、51手目の▲6五歩で▲5六歩を打つのが最善手だった。形勢判断で言えば、▲6五歩で形勢の点数は大幅に悪化したと思える。そして 53手目の▲4六飛では、完全に敗着になった、ということだろう。
 53手目の▲4六飛で決定的に形勢を損ねたのだから、あとはもう何をどうやっても勝てるはずがない。……これが私の分析だ。

    【 追記 】
    ▲5六歩は悪手だ、という指摘があった。コメント欄を参照。
    ( ※ 私の読み筋が正しいとは限らない。当然。)

 ──

 より根源的には、人間側が振り飛車の本質を理解できていないことが敗因だ。
 そもそも振り飛車とは何か? また、居飛車とは何か? 次のことだ。
 居飛車とは、飛車道と角道の交点が、2二の位置にある。このことで、敵の2二の位置の近辺に集中攻撃をかける、攻撃的な戦法
 振り飛車とは、飛車道と角道の交点が、左辺の位置にある。飛車の位置しだいで、7七か、6六か、5五の位置にある。したがって、「敵の攻撃を自陣の低い位置で受け止める」という、防御的な戦法である。

 以上が本質だ。
 では、今回、人間側はどうしたか? 
 最初は、5八に飛車があった。次に、7八に飛車があった。このように飛車が左右に動くのは、機敏な動きなので、よい戦法である。敵に焦点を定めさせない戦法だ。
 ところが、である。そのあと、4八に飛車が来た。これは「玉飛接近」の悪形である。ここでもう本質的に作戦が狂い始めている。
 それを見たコンピュータは、敵のミスを咎めようとして、▲4六歩を打った。これは釣りである。この釣りにまんまと食らいついた人間が▲4六飛と走り込んで、釣られてしまった。以下、完敗。
 それでもまあ、釣られたあとは、▲4八飛と戻れば、致命的ではなかったかもしれない。しかし▲3六飛と横に逃げたら、この飛車は捕獲されたも同然だ。ここで将棋は終わっている。この時点で投了してもよかった。あとは無意味な戦いである。このあとは、観客へのサービスで手を続けているだけであって、将棋は▲3六飛で終わっている。

 振り飛車というのは、飛車が左辺にあって、敵の攻撃を受け止める手である。その飛車が、右辺に行って、攻撃をしようとしたあげく、捕獲されまいとして逃げ回るだけ。これじゃもう、将棋の体をなしていない。

 ──

 コンピュータは「将棋の本質とは何か」を考えさせてくれる。本質も考えずに、目先の最善手という細かなことばかりを考えていると、大局的にはコンピュータに負けてしまうのである。
 将棋では、目先の手よりも大局観の方が大切だ、ということをコンピュータは教えてくれる。昨年に続いて、コンピュータは将棋の本質を人間に教えてくれるのである。



 【 関連項目 】

 → 昨年の電王戦の記事
 
 一般的に言えば、人間側はコマの損得ばかりを考えている。一方、コンピュータの側は、コマを与えて、大局的な形勢を高めようとする。
 こういうふうに戦略の差があるので、今のままでは人間側はコンピュータに勝てそうにない。「肉を斬らせて骨を断つ」という剣豪であるコンピュータに対して、肉を斬ろうとしてばかりいるのだから、「肉を斬って骨を切られる」結果になるのは当然だろう。
 


 【 関連サイト 】

 プロによる解説が出た。
  → http://news.nicovideo.jp/watch/nw995987
posted by 管理人 at 13:21 | Comment(33) |  将棋 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
すごいね。

管理人さんの興味の幅の広さには感服したよ。
Posted by 通りすがりの化学者 at 2014年03月16日 14:29
それよりも第二局の盛り下がりが心配です
というか私はたぶん観ません
Posted by 先生 at 2014年03月16日 21:57
53手目の△5五銀を打たれる前に、▲5六歩を打ったとして、△6六銀にどう受けるのですか?
その後の変化(分析結果)を教えていただけますか?
Posted by おやおや at 2014年03月17日 04:29
△6六銀 は考えていませんでした。どっちみちその一つ前の手で角道をあけるのがだめだと言っています。
Posted by 管理人 at 2014年03月17日 07:17
すいません。間違えて書いた上に二つも書き込んでしまいました。誤記ですので消してください。
以下本文。

▲4六飛が敗着と書いてありましたので、前の様に書きました。
そもそも敗着とはなんでしょう?
当然、その手をさしたことで敗北が決定された手です。つまり、▲4六飛に変わる手の▲5六歩が△6六銀に対応できなければ▲4六飛は敗着とはいえないのです。
そして▲4六飛が敗着というからには、それに変わる手を示せなくてはなりません。そうでなければ、▲4六飛は当然の一手ですから。


それから△6六銀ですが、これは普通の手だと思います。たぶん、アマ2,3級でも第一感はこの手ですし、菅井五段も、当然のようにこの手を読み、受けるために4六歩をとったのでしょう。▲5六歩、△6六銀、▲同金と手が進むと△67歩成を受けねばならないので先手大変です。

私には▲4六飛は敗着ではなく当然の一手に見えます。
Posted by おやおや at 2014年03月17日 08:43
お二人の検討の結果、敗着は一つ前に遡るということでいいのでは?
Posted by 通りすがり at 2014年03月17日 08:46
どうでしょうね。
▲5六歩、△6六銀、▲同金、△同歩が最善手かもわかりませんし。そもそもプロの棋譜からアマが敗着を見つけるなんて、できるのかな?っていう感じです。
敗着を探せるということは敗着を指さないという事ですし、それならプロにも勝ててしまいますから(笑)

ただ、▲5六歩は、あまりに酷いと思えたので書き込んでしまいました。
Posted by おやおや at 2014年03月17日 09:15
> ▲5六歩は、あまりに酷い

正着は ▲5五銀だったかもね。

ただ、ここはプロが真実を探求する場ではなくて、素人が将棋を楽しむ場です。「おまえは間違っている」というふうな攻撃的な口調は、避けるようにお願いします。そんな人が増えると、将棋ファンが減ってしまいます。
Posted by 管理人 at 2014年03月17日 12:30
> 攻撃的な口調は、避けるようにお願いします。
ちゃんと読んでいただきたいのですが、
「あまりに酷いと思えたのです。」
と書いています。別に断じた訳でもなく、私がそう思っただけです。私がどの様に感じるかは自由だと思います。
私は悪手だと思ったから、質問したのです。そうしたら、△6六銀は考慮していないという事だったので。
個人的には、プロの棋譜を敗着と断じておきながら、▲5六歩というのは、かなり驚きました(あくまで個人的な感想として)
むしろ▲5六歩の方が敗着ではないかと思うほどです。(これも個人的な感想として)

それから上の記事ですが、
>釣られたあとは、▲4八飛と戻れば、致命的ではなかったかもしれない
そんな事は無いと思いますよ。
たらされた46歩を払って、銀を打たれて、また元の位置もどるのでは、相手に銀を打たすようなものですから。歩一枚の代償に銀を打たせて、手を渡すのではかなり損じゃないですか?
66銀への催促になっていますので、たぶん勝てません。


ちなみに酷い手という表現はプロの感想戦でもありますよね?別に珍しい表現でもないと思います。将棋ファンにも耳慣れた言葉なのでファンが減ることはありませんよ。
管理人もご存知かと思いますが、蛇足として。

さて、▲5五銀以降ですが、△6六銀でやはり、△67歩成が残りそうな気がしますが、どういう変化になるのでしょうか?
あるいは△6六歩ではどのような変化になるとお考えでしょうか?
Posted by おやおや at 2014年03月17日 13:13
▲54歩もありそうですね。
Posted by おやおや at 2014年03月17日 13:23
ここは将棋マニアのブログじゃないんだから、細かい話はソフトに聞いた方がいいのでは? ソフトの方が強いですよ。
Posted by 通りすがり at 2014年03月17日 14:42
それに管理人さんは当初▲5六歩が正着とおっしゃっていましたが、▲5五銀に変わったわけです。
ここで辞めてしまってはこの記事自体が、△6六銀という比較的見つけやすい手に対しても考慮していない▲5六歩をもって、「▲4六飛は敗着だ」という事になってしまいます。。
それは管理人さんも本望ではないと思いますよ


>ここは将棋マニアのブログじゃない
この記事は将棋の記事ですよ。
それに管理人さんがおっしゃっている「▲4六飛は敗着」かどうかという事に関する話ですので特に記事から逸脱しているわけでもなく、問題ないと思いますが。


それに
>ここはプロが真実を探求する場ではなくて、素人が将棋を楽しむ場です

と管理人さんもおっしゃっていますし、管理人さんも考えられて▲5五銀という手を考えられています。これは私も良さそうに思うのです。ですから変化をどの様に考えられたのかは聞かせてもらいたいなと思っただけです。
Posted by おやおや at 2014年03月17日 15:19
前に「▲54歩もありそうですね」と書きましたが
△54歩でした・・・
Posted by おやおや at 2014年03月17日 15:27
▲5五銀以降の変化をちょっと読んでみましたが、芳しくないですね。△6五歩の拠点が大きすぎる。
 やはりひとつ前の▲6五歩が致命的に悪いようです。

 ただ、これは私の読みなので、もっと正確に知りたければ、ソフトを見た方がいいですよ。ソフトの方が私よりももずっと強いので。通りすがり さんの言う通り。
Posted by 管理人 at 2014年03月17日 19:25
私の考えでは、「4五の拠点を生かして攻撃するために飛車を4筋に回した」という構想そのものが根本的に狂っていると思う。
 右辺は敵の金銀が密集しているのだから、ここに飛車と角と銀と歩を集中させたところで、勢力比で勝てるはずがない。そこを攻撃しようとした構想そのものが根本的に破綻している。
 敗着は▲4八飛だとも言えるが、根本的な構想が狂っているというのが妥当だろう。
Posted by 管理人 at 2014年03月17日 19:48
もう「▲4六飛は敗着だ」というところから、
なぜなら「▲5六歩が正着だ」
 ↓
「▲5五銀が正着だ」
 ↓
「ソフトに聞いてみた方がいい」

普通、敗着という言葉は以降の手を全部読みきってから使うものですよ。
安易に敗着という言葉を使っていますが、プロもこんな中盤から敗着などという言葉は使いません。それ以降の内容もおやおや?と思うところもありますし
もう少し勉強して書いたほうがいいと思いますよ。


「素人のたわごとなどは聞きたくない、と思う人は、ここでお帰りください。」
等と書いてはいますが、自分が不勉強であるにも関わらず、勉強をしている人間の手を批判するのは、あまりカッコよくないです。
特に手が見えていないのにプロの棋譜をさも分かった様に断じるのは、わずかでも棋譜の分かる人間からみると、「あぁこの人は他の分野でも知ったような口をきいているけれど全部信用できないな」と思えてしまいます。
昨今、STAP細胞でも色々あったようですが、もう少し勉強してから記事を書くとか、議論云々以前に、勉強をしてから書くという姿勢を持ったほうが良いのではないですか?

区体論も超球論も私にはわかりませんが、きっとこの将棋の記事と同じレベルの理解度で書いているのだろうと私などは思ってしまいますよ。

電王戦第二局でも記事を書いていくのでしょうが、もう少し勉強した結果、あるいは分かる範囲で間違いの無い記事作れると良いですね
Posted by おやおや at 2014年03月17日 19:51
> もう少し勉強した結果、

将棋は学問ではありません。ただの趣味です。遊びです。プロは別として、素人は間違ったことをわいわい言って楽しむのが正しいあり方です。

学問ではない趣味の分野で、「正しいことを言え。間違ったことを言うな」というのでしたら、誰もそんな遊びをやらなくなりますよ。

ついでに言うと、仕事と遊びの区別もできないで、「遊びでいい加減なことを言っているから、仕事もいい加減なんだろう」と思うような人は、私はお友達になりたくありません。お帰りください。ここは悪口と侮辱で非難する場ではありません。

p.s.
それにしても、将棋の分野で私にプロレベルの完璧さを要求する人がいるのには、驚いた。ま、「おまえは間違っている」と言いたくて仕方ないんだろうが、よりによってそんな要求をしなくてもいいだろうに。冒頭に「素人のたわごと」と書いてあるのに。

これじゃ、迂闊なことで料理のことも書けないな。私が料理のことを書くと、「こいつは三つ星レストランのシェフの実力なんだろう」と勘違いされそうだし。 (ホントかね?)
Posted by 管理人 at 2014年03月17日 19:59
STAP細胞以降、エントリーを”査読”する人が多くなって辟易します。
素人が敗着を素人なりの根拠を示して自分のブログに書くことになんの問題があるのか。
”ご高説”を賜りたければ自分のブログで書けばいいのに。
ヲタクが好きなアイドルに対して”教育”するような気持ち悪さを感じます。

すいませんそれました。エントリーに対してコメントすると、
菅井プロは事前研究をし過ぎて墓穴を掘ったような気がします。
持ち時間を普段と違ってたっぷりつかったりよそ行きの感じもしました。
Posted by じん at 2014年03月17日 20:15
将棋のことは判らないので。。。

≫じんさん
何というか、とにかく読んだ人の中から一定の割合で、一言モノ申したくなる「魅力」が、管理人さんの「御意見番」的な文章にはあるんですよ(笑)。
エントリの幅の広さから、どんな職業の方か想像が付きませんが、管理人さんの文章はカネを取られてもおかしくないレベル。それをタダで公開されているんですから、マジで良心的だと思いますね〜。そこらの下手な雑誌記者は、管理人さんに教えを請うべき!
Posted by 傍観者@本当に傍観 at 2014年03月17日 20:47
失礼ですが参考のためにお聞きします。管理人さんは人と何局くらい指されたことがあるのでしょうか。棋力はどれ位でしょうか。
Posted by skyblue at 2014年03月17日 20:53
> 失礼ですが

失礼すぎ。自分の棋力をブログで公開してから書きましょう。

というか、それが失礼だと気づかない社会常識の欠落が問題。

それでもあえて教えて上げると……高校の時、高校将棋部で一局指したら、こてんぱんにされました。(相手は全国大会レベルだとあとで知った。)
Posted by 管理人 at 2014年03月17日 20:59
管理人さん、本文中の但し書き見ると悲しくなるのでブログ名の下か
どこか目立たないとこに書いておくようにしませんか。
Posted by はむ at 2014年03月17日 21:12
> 本文中の但し書き

素人のたわごとという件? そんなのは将棋の話ぐらいだし、めったにあるわけじゃないから。

それより、将棋マニアには、けっこう評判がいいんですよ。昨年の例で。……将棋の話は、正しいかどうかじゃなくて、面白いかどうかなんだから。楽しめれば、それでいい。

STAP細胞で固くなった頭をほぐすのにいいでしょう。にこにこしながら読める。(いまだに頭が固い人もいるが。)
Posted by 管理人 at 2014年03月17日 21:24
ちょっと興味のある人に向けて教えて上げると、

> 管理人さんも考えられて▲5五銀という手を考えられています。これは私も良さそうに思うのです。ですから変化をどの様に考えられたのかは聞かせてもらいたいなと思っただけです。

 というのは、いかにも誠実そうな顔をして書いているけれど、これは罠です。この罠にはまって、ご注文に応えて、「▲5五銀という正着を取れば、これこれのように有利になります」という読みを私が書いたら、「そのときはこてんぱんにして批判してやろう」という魂胆です。▲5五銀じゃうまく行かない、と判明したときに、彼の魂胆がわかりました。
 で、私が彼の魂胆に気づいて、「▲5五銀じゃ芳しくない」という正解を書いたものだから、私が罠にはまらなかったことに気づいたあげく、急に烈火のごとく怒り出したわけ。
 「せっかく罠にはめてこてんぱんにしてやろうと思ったのに。よくも罠を見破って逃げやがったな!」
 と怒り狂った。それで、滅茶苦茶な非難を仕掛けてきたわけです。
 将棋の読みをやると、人間心理の読みもできますね。
 読まれた方は、可哀想だが。
Posted by 管理人 at 2014年03月17日 21:57
51手目56歩だと、24角と出て角成を狙われそうですね。
Posted by gunts at 2014年03月17日 23:10
24角はないでしょう。▲6五歩で王手になって、先手を取れるから。

そのあと、▲6四歩−▲6三歩成と▲4四銀の筋がどちらもあるから、両方を防ぐことができず、これは先手勝勢。

だけど、その読みが当たっているかはわからない。ソフトに聞いてみないと、不明です。細かい読み筋は、私に聞くより、ソフトの方が正しい。
Posted by 管理人 at 2014年03月17日 23:21
失礼しました。
私は人とはあまり指したことはありませんが段位認定試験を受けて、
週刊将棋で4段、読売新聞で5段の認定を受けたことはあります。
将棋観戦は好きでプロ棋士の公開対局は何度か見に行きました。
Posted by skyblue at 2014年03月18日 00:10
そんなに強い人は、ここに来ちゃ駄目です。ここは素人がたむろするところですから。 <TT>(^^);</TT>

 あと、そんなに強い人は、他人に実力を聞いてはいけません。恥をかかせるでしょ。

 まったく。正直に答えて、赤っ恥を掻くところだった。  <TT>(^^);</TT>。
Posted by 管理人 at 2014年03月18日 00:19
でも、せっかくだから、私も答えておこう。

> 管理人さんは人と何局くらい指されたことがあるのでしょうか。棋力はどれ位でしょうか。

 人を相手にも、機械に相手にも、ここ5年ぐらいは1局も指していません。新聞の将棋欄を読むだけです。あとは電王戦の棋譜を見るだけです。
 つまり私は将棋についてはまったくの素人です。

 ※ 素人のくせに何でわかるんだ……と言われると、まあ、将棋欄を読むぐらいの趣味はあるから。
Posted by 管理人 at 2014年03月18日 00:38
管理人さんの守備範囲は広いので、それぞれの『専門家』から見ると『ツッコミどころ』も多く感じるのかも知れません。でも、枝葉末節ではなく大局的な物事の捉え方には核心をついている場合が多いのではないかと思います。

特に世間一般に広く受け入れられて「いない」事項についての問題提起、別角度からの見方については、いつも興味深く読ませていただいております。
STAP関連で新参の『ツッコミ屋』の面々も多く来られるようになりましたが、これにめげず(めげるような方ではないのは承知しておりますが敢えて)今後も今までどおりのスタンスでよろしくお願いいたします。


電王戦に関しては……棋譜さえ満足に読めないので何とも言えませんが、人間の思考、判断などのプロセスを解き明かしていくという方向で関心があります。
Posted by けろ at 2014年03月18日 08:03
初めてコメントさせて頂きます。

私は▲48飛車がイマイチのような気がします。
この構想が良くなかったような感じです。

▲48飛車〜▲65歩の仕掛けに誤算があったのと、もう一つは振り飛車って、浮いて予定外の場所に逃げた場合は、確率的にろくな事がないんですよ。だから△55銀で抑え込み作戦をされた時は、すでに人間側の形勢が不利だったような気がします。▲48飛車と廻って、△46歩と垂らされて取れないようでは、すでに誤算ですしガリガリ攻めも見えてますし・・・
だから、管理人さんの大局観も結構当たっているような気がしますよ。
Posted by Wonder_Ryuchan at 2014年03月19日 20:49
振り飛車ってのは、もともと敵に攻めさせて、敵の自陣が薄くなったところを逆に攻める、という(サッカーの)カウンター戦法みたいな戦法ですよね。
 敵が守りを固めているところへ、こちらから攻めていく、というのでは、本末転倒。逆にこちらがカウンターを食らう。
 それが今回の致命的な作戦ミスでしょう。
Posted by 管理人 at 2014年03月19日 22:08
振り飛車はカウンター戦法とは少し違うと私は勝手に思ってます。
三間飛車はこちらから主導権(攻め)を取る戦法
四間飛車はカウンター戦法
中飛車は主に乱戦にしつつ主導権を取りに行く戦法だと解釈しています。
但し、今回の場合は敵の駒が盛り上がっていました。縦からの攻めに強い陣形ですし、自玉は片美濃ですから、左辺からアヤをつけて捌いた方が良かったかもしれません。自陣が片美濃ですからそんなに固くないので、その構想で互角かぁ・・・と思ってます。推測ですが、△46歩を軽視していたのではないでしょうか?歩の上に飛車を振るとろくな事がないですので、あの辺りの作戦負け(▲48飛車)がそのまま負けに直結したんじゃないですかね?局面を落ち着かせすぎて気付いた時には思ったより悪かった。だから、無理して捌きにいこうとしたけどダメだったみたいな・・そんな風にも思えます。
Posted by Wonder_Ryuchan at 2014年03月20日 10:01
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