2014年03月12日

◆ STAP細胞:論文を撤回すべきか?

 STAP細胞の論文を撤回すべきか? これについて私の見解を述べる。

          【 本項は撤回されました。】 ──

 《 訂正 》
 本項の全体を「取り消し」の扱いとします。

 「撤回」というのは「論文をなかったことにする」ものだと理解していました。しかし実は、論文に「撤回」というマークが入るだけで、実質的には公開状況が続くのだ、と判明しました。(コメント欄で指摘を受けました。)
 
 論文が人類の知的資産として生きていくのであれば、実質的には「撤回」されていないことになるので、私としては特に問題視するつもりはありません。「あとは勝手にしてくれ」というのが、私の見解です。

 というわけで、本項を撤回します。 (ただし本文はそのまま残されて公開されます。)


 






        撤   回   





 撤回すべきかどうかの状況については、あちこちで解説が出ているから、私はいちいち説明しない。本サイトの読者なら自分で情報を得ているはずだ。知りたければ勝手に調べてほしい。
 その上で、私の見解を示す。

 ──

 私の見解は、簡単だ。次の通り。
 この件について、正解なんかない。それは「二つの悪のうち、どちらが正しいか?」という質問だからだ。
 比喩的には、次の例。
  ・ 駐車違反とスピード違反のどちらが正しいか?
  ・ 空き巣と詐欺のどちらが正しいか?

 これらはどちらも悪である。ゆえに「どちらが正しいか?」という設問自体が意味を持たない。つまり、正解なんか存在しない。

 ──

 詳しく説明しよう。
 Oct4 発光があったことから、この件はまったくの捏造ではなくて、何らかの学術的な成果を含んでいることは明らかだ。他の誰もできなかった再現性の実験を、小保方さんの手順は成功させた。ここには新しい科学的な知見がある。もっと大きな知見に結びつくかどうかはともかく、何らかのブレークスルーがあることは確実だ。
 とすれば、この件はもともと二重性を含んでいる。
  成果と悪行。
  真実と捏造。
  善と悪。
 こういうふうに二つのものが混在している。つまり、事実には両面価値がある。

 ところが世論は批判一色だ。「悪いことは駄目だ」というふうに見るだけで、「両面価値がある」というふうに見る見方は少ない。つまり、事実をあるがままに見ることができなくなっており、物事を偏見によって一面から見ることしかできなくなっている。
 そのあげく、本件を「真実か虚偽か」でなく、「善か悪か」で決めようとする状況がある。今や「STAP細胞は真実か虚偽か」ということは置き捨てられ、「捏造は善か悪か」ということばかり論じられている。科学のことは忘れられ、研究者の倫理のことばかりが重視されている。
 これほどにも偏った物の見方が支配している。ほとんど集団ヒステリーという状況だ。
 
 ──

 ここで問題がある。次のことだ。
 「 STAP細胞の研究を継続するか?」
 これについて、私は「研究を継続せよ」と強く論じてきた。(特に下記では逆説的に論じた。)
  → STAP細胞を研究停止せよ(皮肉)
 このように、私の立場は、「研究を継続するべきだ」となる。

 ところが、である。「捏造は善か悪か」を重視して、「論文を撤回するべきだ」と主張するのであれば、「研究を継続するべきではない」という結論になる。理由は、下記だ。

 第1に、「研究をしない」という方針ならば、道理は通る。「捏造は悪なんだから、論文を撤回させて、すべてを白紙に戻す」という方針の下で、「研究は停止する」というのであれば、道理は通る。これは、学問的にはまずいことではあると思うが、倫理としてはこれ以外にはあるまい。
 比喩的に言えば、泥棒が金を盗んだあとで大儲けしたなら、その大儲けもすべて没収するべきだ。悪党のなした事柄はすべて無に帰するべきだ。善悪で言うなら、これしかない。倫理というのは、そういうものだ。
 したがって、世間が「研究をしない」という方針ならば、私はそれについて納得する。「馬鹿は馬鹿なりに筋が通っている。自分がどれほど損をしようと、馬鹿なりに理屈を通した」と見なして、その整合性を理解する。

 第2に、「研究をする」という方針ならば、道理が通らない。論文を撤回したならば、論文は「なかったこと」になるのだから、その論文を利用するなんて、もってのほかだ。キメラマウスができるかどうかとか、実験プロトコルを利用して Oct4発光の起こる STAP細胞を作成するとか、そういうことをするのはまったく道理が通らない。
  ・ 論文を取り消させる
  ・ 論文を利用する(成果を利用する)

 というのは、まったくの二重基準だ。論文を認めるなら認める。認めないなら認めない。そのどちらかにするべきだ。一方では論文を撤回させておきながら、他方では論文を利用するなんて、二重基準も甚だしい。
 これについて、「世間が撤回させたんじゃなくて、本人が自主的に撤回するだけだ」という主張もありそうだが、そんな主張はまったく影響しない。主体が世間であれ本人であれ、論文が撤回されるという事実はまったく変わらないからだ。

 具体的に言おう。論文が撤回されたなら、もはや論文を利用する資格は世間にはなくなる。現状では、論文の著作権は Nature にあり、Nature が無償で公開している。これを利用するのは合法である。
 一方、論文が撤回されたなら、もはや著作権は Nature にはなくなる。著作権は本人のものとなる。(私文書となる。)当然、ネット上の公開はなくなるし、他人が新たに利用することはできなくなる。すでに入手した(ダウンロードした)論文を使うことは構わないが、部下や学生に論文をコピーすることはできなくなる。
 それにもかかわらず、この文書を勝手に利用したら、どうなるか? それは、小保方さんたちに著作権がある文書を、勝手に利用したことになり、著作権法違反となる。これは泥棒と同然の犯罪だ。
 著作権を故意に侵害した者は、10年以下の懲役または1000万円以下の罰金に処せられる(懲役と罰金が併科されることもある)(119条)。
( → 著作権侵害 - Wikipedia


 一方、捏造は、嘘つきだ。嘘つきの罪はどれだけか?
  → 「嘘をつく」というのは何罪
 ここに書いてある通り、「公務員に嘘をつく」というような例外を除いて、民間人同士で嘘をつくことは、犯罪ではない。嘘をついても、無罪である。

 以上をまとめると、次のようになる。
 「捏造という理由で論文を撤回させたなら、もはやその論文を利用してはならない。つまり、STAP細胞の研究を停止するべきだ(もしくは大幅に制限するべきだ。)それならば、道理は通る」
 「一方、捏造という理由で論文を撤回させたあとで、そのの論文を利用するとしたら、それは著作権法違反になりがちだ。特に、新規にコピーしたりして他人に渡すことは、真っ黒だ。それは泥棒と同じぐらいの犯罪だ」

 で、世間はどうか? どうやら、後者の見解が強いらしい。つまり、こうだ。
 「嘘つきという非犯罪については徹底的に糾弾するが、著作権法という犯罪についてはあえてその犯罪を推進する」


 つまり、「倫理の重視」を唱えて、「悪を排除せよ」と唱えながら、現実には、小さな悪を排除するために、自分たち自身は巨大な悪をなすことになる。
 比喩的に言えば、「嘘をついた野郎は悪だから、この野郎の全財産を奪うことは善である」というようものだ。嘘つきを糾弾して、巨額泥棒を推進する。……こういう倒錯的な状況にある。

 ──

 では、私はどう考えるか? もちろん、最初に言った通りだ。この問題には、正解などはない。どの道を取っても、悪となる。だから、残るのは、「どの悪を取るか」ということだけだ。
 一方、「論文は撤回するのが善だ」という見解は、小さな悪を排除しようとして、自分自身が巨大な悪を推進することになる。捏造は、たった一人の悪にすぎないが、論文を撤回させておきながら論文を利用しようとするのは、世界規模の泥棒であり、世界規模の巨大犯罪だ。悪のレベルがまったく違う。
 にもかかわらず、人々はこの巨悪を選ぼうとしている。まったく、倒錯している。狂気の沙汰だ。
 
 ──

 はっきり言って、現状は、「集団ヒステリー」の状況にある。人々は、「小保方さんは悪だ」と主張している。ま、それはその通りだ。
 しかし、「小保方さんは(嘘をついたから)悪だ」と言っておきながら、その成果を利用して STAP細胞の研究を推進する(そして成果を得る)なんて、嘘つきよりももっとひどい巨悪だろう。大泥棒と言える。

 世間が大泥棒にならない方法は、ただ一つ。小保方さんの成果を公認することだ。「捏造は悪だ」というのは事実だが、それと STAP細胞の成果とは別である。 STAP細胞の成果を示す論文を「撤回」させるのであれば、STAP細胞そのものの利用をやめるべきだ。そうでなければ、世間自身が大泥棒となる。これは、本人が自発的に撤回しようが、同じことだ。本人が撤回したものなら、もはや Nature には著作権がないのだから、本人以外には利用する権利がなくなる。なのに勝手にコピーしたりして利用すれば、世間自身が明白な犯罪者となる。
( ※ それまでに入手していたものを私的に利用する分は、合法であるが、他人にコピーを渡せば、違法である。また、論文は非公開の扱いになるから、非公開のプロトコルを使って作った STAP細胞の作成実験は、合法となる根拠がなくなる。産業スパイみたいな扱いになる。知的財産権の侵害。……当然、小保方さんたち以外には、実験をする権利はなくなる。そもそも、法律以前に、倫理的に許されるはずがない。知識の泥棒に当たるからだ。)

 ──

 ここまで見ればわかるだろう。「論文の撤回」というのは、小保方さんたち自身にとって損失なのではない。世界全体にとって大きな損失なのだ。それが、「論文の撤回」の科学的な意味だ。
 なのに、科学的な意味を忘れて、「懲罰のために論文の撤回をさせよ」と主張する人々が多すぎる。彼らは、「泥棒を鞭打つために、自分自身の体を破壊する」というような愚をしようとしている。
 「こいつは悪党だ。罰を与えよ」
 と言って殴ったせいで、自分の手がちょん切れてしまった、……というようなことをめざしている。狂気の沙汰だ。
 今の世間の人々は、物事の真相を理解できなくなっている。ヒステリックに善悪だけで物事を決めようとしている。
 集団ヒステリー。



 [ 付記 ]
 本項では、問題点の指摘ばかりがあって、解決策が述べていなかった。これでは読者は不満かもしれない。
 「困ったときの Openブログ、といつも言っているくせに。だったら、名案を出してくれ」
 はいはい。それはごもっとも。そこで、最後に名案を提案しておきます。

 「論文を撤回するが、ただし、それは3カ月後とする。現時点では、論文の撤回を予告するだけで、実行はしない。そして3カ月後には、論文の撤回と同時に、新論文を提出する」
 つまり、3カ月かけて研究を進めて、物事の白黒をはっきりとさせてから、新論文を提出するわけだ。
 要するに、「正誤訂正」の形で、「誤」と「正」の双方を同時に提出するわけだ。
 一方、撤回という案では、「誤」だけがあって、「正」がない。これではデメリットがあるばかりで、メリットがない。だから、「誤」と「正」の双方を同時に提出するのが好ましい。

 なお、「それでは倫理的にもたない」という見解が出るだろうが、その点は、次のことで解決する。
 「3カ月後には必ず論文を撤回することを公約します。3カ月後に新事実が判明してもしなくても、3カ月後には必ず論文を撤回します。また、現時点では、誤りである点や捏造した点を、明白に表明して、どこが間違っているかを公開します」
 これで世間は納得できるだろう。理屈の上では。

 感情的には? たぶん、世間は納得しない。世間が求めているのは、「いけにえ」だからだ。
 狂った世間は、血祭りにする対象を得るまでは、納得しないのである。中世には、「魔女狩り」というのがあって、魔女とされた女性を血祭りにするまで、世間の人々は納得しなかった。
 こういう集団ヒステリーの状況が、現状だ。世間を満足させるためには、小保方さんを血祭りにするしかない。つまり、世間自身が殺人のような真似をするしかない。
 集団ヒステリーというのは、そういうものなのである。



魔女狩り (岩波新書)



majogari.jpg
Wikipedia





 [ 余談 ]
 「研究者は聖人のようであるべきだ」
 と思っている人も多いだろうが、それは勘違いなので、指摘しておこう。
 具体的な例は、二重らせんのワトソンとクリックだ。彼らのやったことは実に悪辣だった。ロザリンド・フランクリンの業績について泥棒みたいなこと(盗み見)をしてノーベル賞を得た。同時受賞のウィルキンスにいたっては、本物の泥棒も同然だった。なぜなら、ロザリンド・フランクリンの業績でノーベル賞を受賞したからだ。
 これれらは「ノーベル賞の泥棒」というのに近い。金額でも名誉でも、普通の泥棒とは桁違いの泥棒だ。
 一方、捏造なんて、ただの学問倫理であって、法律違反となる犯罪ではない。犯罪的ですらない。(嘘つきは犯罪ではない。)
 しいて言えば、詐欺に似ているが、別に誰かの金を奪ったわけじゃないし、むしろ逆に、学問的には貢献している。嘘をついて金を奪うなら詐欺かもしれないが、嘘をついて金をくれるのなら詐欺ではない。



 [ 補足 ]
 本項を読んだあとで、「おまえは悪党の小保方さんを擁護している!」という非難が来そうだが、勘違いです。誤解しないでください。私は小保方さんを擁護しているわけじゃない。
 「世間の方がずっとひどい悪党だよ」
 と指摘しているだけだ。

( ※ だけどきっと誤読して勘違いする人が出てくる。「悪党の捏造行為にプラス評価を与えるのはけしからん!」と。読解力の低い人というのは、必ず出現する。)

 


 【 追記 】
 次のコメントが来た。
 STAP細胞の研究は引き続き小保方さんらが継続されて今度こそ世間を納得させる論文に仕上げればいいだけの話です。

 それができればいいが、現実にはそれはかなり厳しい話だと私は予想している。
 論文を撤回すれば、次には「学界からの追放」「理研からの追放」が視野に入る。
 「捏造したと認めた人間に研究費を渡すなんて、犯罪者の犯罪を認めるのも同然だ。盗人に追銭だ。捏造グループを追放せよ!」
 こうなる可能性が十分にある。
 私は何度も「研究の継続を」と唱えたが、それには賛成者よりも反対者が多い。「他にもいくらでももっと有望な幹細胞研究は他にもたくさんあります」という理由で、研究の継続に否定的な人が多い。
 小保方さんたちが追放され、論文の再提出もなくなれば、STAP細胞の分野は、学界で巨大な穴(ホール)となる。それはつまり、学問の穴(ホール)が生じるということだ。
 このことを懸念して、私は何度も「研究の継続を」と主張したが、残念ながら、それに賛成する人よりは反対する人の方が多い。
 現在の論文には不備がとても多いので、取り下げる。それだけのことです。

 こういう見解もあるが、現実には「それだけ」ではない。「研究の停止」が起こる可能性が十分にある。
 だから、私としては、「論文の撤回には、研究の継続を条件とする」という案も考えた。だが、この案が支持されることは、まずないだろう。大多数の人々が、「条件付けするなんてけしからん」と主張するだろう。
 つまり、「論文の撤回には、研究の継続を条件とする」というのは、認められるはずがない。つまり、論文の撤回と同時に、研究は停止となる。その可能性がかなりある。
 若山さんはそのことに気づいていない。「撤回してから、再提出すればいい」と思い込んでいる。しかし、そういう楽観は成立しそうにない。「捏造を認めて、論文を撤回したならば、研究の自粛を長期にわたって強いられる」と見た方がいいだろう。世間は甘くはない。集団ヒステリーの状況にあるからだ。
( ※ 実際にその懸念の通りになるかどうかはわからないが、そうなる可能性はかなりある。 → Google 検索「小保方 解雇」
( ※ 「だから撤回すべきでない」という主張を、私が取っているわけではない。「撤回してもしなくても、どっちにしてもひどいことになる」というのが私の見解かな。)
posted by 管理人 at 20:09| Comment(33) |  STAP細胞 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
> しかし、「小保方さんは(嘘をついたから)悪だ」と言っておきながら、その成果を利用して STAP細胞の研究を推進する(そして成果を得る)なんて、悪人よりももっとひどい巨悪だろう。大泥棒と言える。

あなたがマイナス評価をされている世間の人々は、論文が撤回されたのちにその成果を利用して研究を推進するなんてことはしないと思いますよ。
既に起こったことに対して小保方さんは批判されているのに、起こるかどうかもわからない世間の人々の悪に対して批判するのは筋違いでは?

STAP細胞の研究は引き続き小保方さんらが継続されて今度こそ世間を納得させる論文に仕上げればいいだけの話です。STAP細胞が真実ならば。
現在の論文には不備がとても多いので、取り下げる。それだけのことです。
小保方さんがこの問題を受けて研究が継続できなくなるのであれば不可能でしょうが。管理人さんはそれが世界の不利益だとお考えなのでしょうが、他にもいくらでももっと有望な幹細胞研究は他にもたくさんありますから、そちらに期待すればいいのでは?
他の研究はご存知ありませんか?
Posted by 研究員 at 2014年03月12日 20:35
≫管理人さん
ヤフーニュースでも個人のブログでも何でも構いませんので、「世間」の実例となるアドレスを何個か例示して頂けると、大変助かります。
Posted by 傍観者@以下略 at 2014年03月12日 20:46
> by 研究員

本文の最後で解説しておきました。

> by 傍観者@以下略

未来予測なので、現在の実例はありません。
Posted by 管理人 at 2014年03月12日 20:49
撤回された論文の著作権が著者に帰属するという根拠は何でしょうか。
一度掲載された時点で著者から出版社に著作権が移ると思いますので、撤回後はそのまま出版社が持つか、オープンソースになるかということもありそうな気がするのですが。
ElsevierのHPを見る限り著者に戻るということはなさそうな気がしています。
ttps://www.elsevier.com/jp/editors/policies/article-withdrawal#Article-retraction
Posted by アノニマスK at 2014年03月12日 21:01
≫管理人さん
承知致しました。

「他人の発言を捏造・誤読することは慎むように」が、当ブログのルールであると存じ上げますので、未来予測であるのでしたら、その、もうちょっと表現をソフトにされた方が、通りが良いのではないかと感じました。

特に専門家でない一般人の私が当エントリーを読んだ第一印象、素朴な感想は、内容が頭に入ってくるより先に、「何かとにかく憤怒の感情が渦巻いているようで、怖い」でした。
Posted by 傍観者@以下略 at 2014年03月12日 21:03
どの分野の論文でも、公開された時点から他の論文に内容を引用される可能性が発生します。
もし、引用元の論文の引用した部分に誤りがあった場合、これを引用した論文も誤りを含むこととなります。
過去にはこのような理由で撤回された論文があります。
今回問題となった論文中に誤り(『捏造』でも『うっかり』でも記載内容が誤っているのは事実)があることは管理人さんも否定しておられませんが、上記のような影響についてはどのようにお考えでしょうか。
Posted by 割り込みすみません at 2014年03月12日 21:08
> 撤回後はそのまま出版社が持つか、オープンソースになるかということもありそうな気がするのですが。

 法的にはあるかもしれないけど、倫理的には泥棒そのものですよね。法律のことは私は門外漢だからわかりませんが、倫理的には泥棒だということはわかります。

 仮にオープンソースになるとしたら、「どの面下げてそれを利用するんだよ」と言ってやりたくなる。二重基準も甚だしい。(本文中にも書いた通り。)
Posted by 管理人 at 2014年03月12日 21:08
> これを引用した論文も誤りを含むこととなります。

 本文中に書いた通り、「間違いや捏造の部分をきちんと公開する」という措置をただちに取るべきです。
 逆に、「取り消し」だと、どこが間違いなのかうやむやなままなので、まともに引用することもできなくなります。全体が利用不可能となります。実験プロトコルも、取り消しとなったら、どうやって引用すればいいんだか疑問。
 仮に、「引用した」という論文が出ても、その引用元がすでになくなっているんだから、引用したのかどうか確認できなくなる。
Posted by 管理人 at 2014年03月12日 21:16
>間違いや捏造の部分をきちんと公開する
どこに公開するのですか?
今はいいでしょう、注目を集めているので引用しようと考える人はいないと思います。
しかし時がたつにつれ、人々の記憶が薄れれば、論文と、間違いや捏造の部分を異なる場所に記録した場合、うっかり引用するケースが発生します。
論文の本文中で見え消し修正でもするのでしょうか?
Posted by 割り込みすみません at 2014年03月12日 21:31
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20140312-00000013-jnn-soci

↑理研によりますと、小保方さんは現在、再現実験を行っていて、14日に予定している調査の経過説明には出席しないということです。

上記発表を信じる限り、少なくとも現時点、理研・小保方チームは再現実験に取り組まれているようですね。

もし仮に論文が撤回されたとして、理研・小保方チーム(それ以外の研究チームについては、いったんここでは論じません)が辿る未来は、次のようなものが予測されるのですかね?

@世間の非難により、小保方チームは解散、理研はSTAP細胞の研究を中止する。
A世間の非難により、小保方氏は追放の上、理研は再現実験を継続する(外部から第三者を招聘するか否か、招聘に世間が賛成するか否かは未知数)。
B理研・小保方チームが再現実験を継続する。

あと他の可能性ってございますかね?
Posted by 傍観者@以下略 at 2014年03月12日 21:34
>管理人さん
コメントありがとうございます。おっしゃる通り撤回の理由が現状のような画像の使い回しなどの捏造(故意かどうかはわからないとしても)や小保方さんのこれまでの論文への姿勢を鑑みれば彼女がこのまま研究を続けていくのは無理でしょうね。小保方さんはそれがわかっているのでおそらく沈黙を守ってひたすら実験して実証を試みているのでしょう。
管理人さんのご提案のような方法をとるほうがいくばくか誠実ではありますが、彼女はそうはしないでしょうし共著者全員が撤回に賛同することはかなり困難を極めるでしょう。

ただ、撤回されたとして小保方さんが追放されても彼女らはチームで研究しているわけなので、小保方さん以外の人が研究を継続することはできるかもしれません。
正しい研究、論文投稿のモラルを保っていくためには論文を撤回してその可能性にかけるしかないと思います。それがダメな場合、STAP細胞の可能性を奪うのは他でもない、小保方さんでありそれが彼女の罪でしょう。
Posted by 研究員 at 2014年03月12日 21:34
> by 割り込みすみません

 私の提案では、三カ月後に現論文は消滅して、その後は新論文が出ます。間違えようがない。
Posted by 管理人 at 2014年03月12日 21:39
>小保方さんは現在、再現実験を行っていて、14日に予定している調査の経過説明には出席しないということです

では、先日の産経新聞の小保方さん再現実験成功はやはり捏造なの?
Posted by 疑問を感じる男より at 2014年03月12日 21:40
管理人さんはご存じ無いようですが、ほとんどの学術誌では以下の措置が取られるはずです。


撤回には幾つかの形がありますが、いずれの撤回の場合でも論文番号、著者およびタイトルは永久に残り、出版社に帰属しますので、撤回されても引用できないと言う事はまずありません。
ただ、引用の仕方によっては、引用したことにより、リジェクトされる可能性を含みます。


<論文撤回について>
多くの場合は、PDFに「Retraction(撤回)」と言う透かしが入るだけで、論文番号などはそのままで、これまでと同様に閲覧が可能です。
著作権の帰属も出版社にあります。


非常にまれに、法的理由(誹謗中傷がある、法的に掲載ができない事柄を含むなど)により完全に削除「Removal」される場合もありますが、著者名とタイトルと論文番号などは残り、法的理由により削除されたと言う注釈が残ります。
この場合も著作権は出版社が保有します。


「Replacement(差し替え) 」については、そのままの通りで新しい論文へと引き継がれますが、元論文は論文番号と著者とタイトルが残り、新しい論文へのリンクが張られます。


なので、世の中から抹消されることは全くありえません。
なかった事にして完全に抹消してしまうと、そういった論文不正を行った事実自体も抹消されてしまう事になるからです。
論文の撤回は、論文不正があった事実を含めて、永久に残りますので、ご安心を。
Posted by 研究者 at 2014年03月12日 21:41
世間はいけにえを作り出すでしょう。自分たちこそが正義であると思い込めるかっこうの題材ですから。
小保方チームは米国に渡って、研究継続しか道がなさそうな気がします。
Posted by ムギ at 2014年03月12日 21:49
>  by 研究者 at 2014年03月12日 21:41

 ご指摘ありがとうございました。
 本項を撤回しました。
Posted by 管理人 at 2014年03月12日 21:54
何故に管理人がそこまでリトラクト不可に拘るのか
わからなかったが、(単なる意地かと思っていたが)
根本的に勘違いしてた訳ですね。
これなら管理人が一括りにしている捏造論者とされる人達でも
懐疑論者として扱ってもらえる人も出てくるんじゃないかしら。
Posted by なるほどね at 2014年03月12日 22:05
「オオカミ少年」

研究生活の第一歩から、科学の発展への責任を嘗めきって、欺瞞を繰り返した人がいます。

この欺瞞は、正常な研究のリソースを大きく損ねる、科学への破壊行為です。

欺瞞者がなにか真実のカケラでも語っていたとして、しかしおおきな欺瞞ゆえに、世界の有限な科学リソースが、もっとより良いものへ振り向けられるのを阻止するのです。

オオカミ少年を信じなかった周囲が悪いのでしょうか?いえ、オオカミ少年は、どんなに苦難の道だろうが、世間を納得させる義務があります.それが、欺いた代償です.

博士論文、それにつづくT&E誌、Nature。すべてで故意の欺瞞を行っています(故意性を否定する証拠は出ていません)

「世間が欺瞞者のために骨を折る」のではなく、欺瞞者が骨を折るのは当たり前です.

理研および著者らは、どんなに世間から不信の目で見られようが、罵倒されようが、自分らが信じるのなら研究を続ける必要があります.それが、責任の取りかたです。

周囲がお膳立てをしてあげなければならない責務はなりもありません。

心配ありません。科学はそうやって進歩してきたのですから。本当に有用なら、いつの日か必ず誰かが実現させます。

それが遅れたのだとしたら、その責任は「バッシング(ではない正当な批判ですが)した世間ではなく、当たり前のルールをことごとく破った著者らにあります。
Posted by ちゃ at 2014年03月12日 22:09
研究に携わっているらしき人達のコメントが、論文を撤回して新たに修正しなおせば良いと言っている理由が分かって頂けたら幸いです。

大きなミスがあったのならば、撤回しないよりも撤回して修正した方が真摯な対応だと思います。
Posted by 研究者 at 2014年03月12日 22:20
透かしは入らないけどなかなか面白いページになりましたね。
Posted by 京都の人 at 2014年03月12日 23:20
STAP細胞の一件での騒動のために、理研の特定国立研究開発法人の承認は見送られましたね。

政府の賢明な判断ではありますが、これにより、小保方氏に対して厳正な処分が下ることは間違いないでしょう・・・

論文不正を容認する組織に、研究者に対して最高で年俸1億円という破格の待遇を許可できる機関としての認定は出来ませんよね・・・
Posted by 研究者 at 2014年03月12日 23:33
小保方氏に厳しい処分が下されるとして,彼女だけに責任が押し付けられる事があってはならないですね.
様々な状況証拠が示す彼女の資質から判断すれば,理研CDBのユニットリーダーという研究者としては最高とも言えるポジションを「誰が何故」与えてしまったのかという点も見逃してはならないと思います.

STAP細胞じゃありませんが,トカゲの尻尾切りして残りは安泰....ではやりきれません.
Posted by 大学教員 at 2014年03月13日 00:41
>論文が人類の知的資産として生きていくのであれば、実質的には「撤回」されていないことになるので

この少し異論があります。
1)Nature論文の真実性はどの位あるのでしょうか?
2)後々の研究者が、実在の証拠が書かれていない論文を参考にするのでしょうか?
3)この論文を引用しただけで、査読拒否される可能性がありませんか?

以上を考えると、この論文の価値はどの程度とおもわれますか?

今回の、理研の隠蔽工作は、特定国立研究開発法人指定を待っていた可能性があますが、その指定をするお役所から、慎重にとの通達がでています。

今、ここまで書いてきて、次の報道有り

科技会議:理研、特定法人先送り STAP問題注視
毎日新聞 2014年03月12日 21時39分(最終更新 03月12日 21時54分)

 政府の総合科学技術会議(議長・安倍晋三首相)は12日、世界トップの成果を生みだす業務を担う「特定国立研究開発法人」の一つに理化学研究所を決定することを先送りした。

やはり安部さんは決断が早いな。
野依さんも見習わなくちゃ

もう書くのやめた。
Posted by 疑問を持つ女 at 2014年03月13日 01:00
専門のことは分かりませんが、研究結果が事実であることを願っているものです。 
論文に瑕疵があろうと無かろうと新しい発見があったのかどうか?

  大発見をした人に多少の問題があろうとなかろうと人類の知に貢献することが偉大です。

 その意味で理研がピンク色の研究室をテレビに映させたりした演出が残念です。 研究内容が全てなのでストーリー性など無用
Posted by 隠居2 at 2014年03月13日 01:03
>研究結果が事実であることを願っているものです。 

安部さんは、理研を「特定国立研究開発法人指定」して、小保方さんに一億円の年俸をと考えていた節があります。
しかしながら、それが崩れたので、指定見送りとなりました。
私、最近の安部さんの高慢ぶりあまり好きでは無かったですが、見直しました。
好き嫌いは別にして、リーダーとしての素養があります。
その点、理研理事長の野依さんは経営感覚が無く、ここまでの事態を引き起こしてしまった。
トヨタの現社長は、米国でのリコール問題で、早期に自ら陣頭指揮をとり、涙しながら、米国民を説得し騒ぎが収まりました。

脇道にそれましたが、今回の論文は、STAP細胞存在仮説と考えて下さい。
この仮説を追いかけ研究を続ける研究者はかなりいると思われます。
10年後には実現している可能性があります。

と言うことで、将来の実現に期待していて下さい。
Posted by 気を落とさないで at 2014年03月13日 01:24
>10年後には実現している可能性があります。
このブログの何処かで、存在確率議論していたが、この研究に全世界で博士課程を含めて1,000人程度はいると仮定すると。

10年×1,000人=延べ一万人
この中で、一人が実現にこぎ着けた場合。

その確率(STAP存在確率)= 1/10,000=0.01%
なるほど、結構確率高いじゃん。
Posted by STAP存在確率 at 2014年03月13日 01:42
小保方さんについては、D論があの有様では解雇・学位剥奪は免れないでしょう。

その後、大学院に入り直したとしても学位が取れるか、取るのに何年かかるかはわかりません。ああいった訓練は若いうちにしておかないとなかなか身につきませんから。

それはそうと、あんなD論を通した早稲田と指導教官の不手際は厳しく糾弾されるべきです。
正直、指導教官が本人の目の前で窓から投げ捨てるかゴミ箱直行させるレベルの杜撰な論文です。高専の卒論でももっとマシなのが出ます。
Posted by エンジニア at 2014年03月13日 02:30
研究者のみなさんは一度振り返って、詭弁とはどういうものか少し調べた方が良いかもしれません。
詭弁を指摘するのは高度なディベート技術が必要で、下手に指摘すると余計に問題が広がります。

現状では、議論が成立していません。
いくら論理的に説明しても、相手が受け取らなければ無意味です。
できるだけ簡単な言葉を使って、要点を絞るだけ絞って簡潔に書くのがセオリーと思います。

とにかく冷静になって、相手が何を考えているのか読み取る事に注力しないと泥沼にはまりそうです。
Posted by 注意喚起 at 2014年03月13日 03:37
この仮説は...

10年たっても実現しないVacantiの主張の単なる焼き直しなんですよね。

Natureの一番大事な写真は博論からの流用で、博論はSpore-like-cellsを扱ったもので、それを世界中のだれもその研究を証明できないVacnatiが、お手盛でD論審査(というよりノー審査で通して)して...。そもそも小保方氏自体がVacantiの"研究室"で学んだ弟子なわけです。

壮大なVacanti蜃気楼ワールドの一部ってだけです

それに、なぜか「セルシード」という会社の株の2013年9月に発行された新株予約権利をNature論文の発表日に突然数億円ほど現金化したひとがいますが、それもなにかの偶然なのでしょう。

http://contents.xj-storage.jp/xcontents/77760/7c5fd61f/ba4e/4bc0/8803/66ec2f83437b/140120140130095930.pdf

ああ、そういえば共著者にセルシード関係者がいたのも、何かの偶然でしょう。
Posted by ちゃ at 2014年03月13日 08:57
国立大学で生物系の専攻にいます。2〜3月は入試業務や会議で何度か教員が集まる機会があるので小保方さんの話題も出ます。
論文が出た直後から賞賛より疑問を口にする人の方が多かったのですが、今となってはデータのほぼ全てが捏造と言う人が大部分で、数人がごく一部は真実という意見です。

小保方さんは研究者としての能力もモラルも無いという点では全員の意見が一致しています。
私はあそこまで大胆に捏造をするのは心の病なので、早々に研究室出入り禁止にしてデータやサンプルを保全し、一部でも本当のデータがあるのかを第三者が検証することが、研究の発展につながると考えています。
STAP的な発想はかなり昔から多くの研究者が提案しているので、その中でまともな人に任せるべきです。

小保方さんのような誇大妄想の人は私も何度か見てきましたが、大体はポスドク時代に淘汰され、リーダーになる事はありませんでした。
今回はなぜここまで見逃されたのか、理研はそちらも検証して欲しいです。

管理人さんはこの問題をブログで扱うには生物系の知識や研究業界の現状に対する認識が不足していますが、道徳性や論理性にも穴が多すぎるので、これ以上STAPの記事を書くことはお勧めしません。
Posted by 生物系研究者 at 2014年03月13日 09:36
>疑問を持つ女 さん
>1)Nature論文の真実性はどの位あるのでしょうか?

論文が公知となった時点で、良くも悪くも知的財産です。
撤回された場合、多くの研究者を欺いた論文不正があったと言う真実は変わりません。


>2)後々の研究者が、実在の証拠が書かれていない論文を参考にするのでしょうか?

Nature論文内の矛盾点を考慮して、試行錯誤して真実を見つけたのであれば、参考にした価値はあります。


>3)この論文を引用しただけで、査読拒否される可能性がありませんか?

私は上で述べていますが、引用の仕方次第でしょう。
証拠としての引用であれば、即リジェクトですね。
でも、先に述べたようにNature論文の矛盾点を解析し、正しい成果を出したのであれば、その部分では引用するべきでしょう。
Posted by 研究者 at 2014年03月13日 11:20
多くの研究者がいます。 殆どは重箱の角での研究事実を論文にしていると思います。 

 私自身も昔は技術者でしたが今から思えば何も できなかったというのが感想です。

彼女は論文に関するethicを仕込まれていなかったという気がしますが、それでも実験事実が再現 発展するよう協力すべきと思います。
Posted by 隠居2 at 2014年03月13日 11:33
>疑問を持つ女 さん
>やはり安部さんは決断が早いな。

>気を落とさないで さん
>私、最近の安部さんの高慢ぶりあまり好きでは無かったですが、見直しました。

安倍さんです。
首相の名前なんで指摘しておきます。


>野依さんも見習わなくちゃ

>その点、理研理事長の野依さんは経営感覚が無く、ここまでの事態を引き起こしてしまった。


不正があった部分や実験として真実な部分を完全に明らかにして、今後はこのような事が起こらないように厳正に対応することが求められていますので、決断が早ければ良いわけではありません。

大学教員さんの言われるように、小保方氏を抜擢し、論文不正を見逃した上層部の責任が何処まであるのかは、論文を撤回したり、小保方氏の首だけを切った所で何の解決にもなっていません。
処分を下した時点で、追求が出来なくなってしまいます。
Posted by 研究者 at 2014年03月13日 12:04
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