2014年02月22日

◆ iPS細胞の現在

 iPS細胞は、当初と比べて、作成方法がかなり変わってきた。

      ( ※ 本項の実際の掲載日は 2014-02-21 です。) ──

 朝日の記事を引用しよう。
 iPS細胞は2006年に登場。この段階では、発がんにかかわる「c-Myc」を含む四つの遺伝子をレトロウイルスで染色体に組み込む手法だった。現在は c-Mycを含まない六つの遺伝子を、プラスミドという別の運び屋で導入する。この手法では、入れた遺伝子は後に消えるという。
( → 朝日新聞 2014年2月20日

 記事には図もあるので、図を見るといいだろう。

 ──

 この件については、京大のサイトにも説明がある。
 山中伸弥教授らが、2006年に発表した論文でマウスiPS細胞を作製するときに用いた初期化因子の一つc-Mycは、がん原遺伝子として知られています。この遺伝子が細胞内で活性化し、腫瘍が引き起こされる可能性が指摘されてきました。しかし、中川誠人講師らは2010年に、c-Mycの代替因子としてL-Mycが有望であることを報告しました。L-Mycを用いて作製したiPS細胞は、腫瘍形成がほとんど無く、かつ作製効率や多能性も高いことを示しています。

   ̄ ̄
 沖田圭介講師らは、2008年にプラスミドと呼ばれる、細胞の染色体に取りこまれることのない環状DNA(プラスミド)をベクターとして用いることで、初期化因子が細胞の染色体に取り込まれないiPS細胞の作製方法を開発しました。さらに、沖田講師らは、2011年に、OCT3/4, SOX2, KLF4, LIN28, L-MYC, p53shRNAという6つの因子を、自律的に複製するエピソーマル・プラスミドを用いて導入することで、作製効率を高めることに成功しました。

( → iPS細胞の課題| 京都大学 iPS細胞研究所


 ──

 なお、次の話もある。(古い話だが。)
 c-Mycなしでは、樹立効率が落ちる、樹立期間がかかる、多能性が劣る
( → iPS細胞技術の標準化 2010年11月12日



 【 関連サイト 】

 → 化学物質だけでiPS細胞を作る! 遺伝子導入なしに成功
posted by 管理人 at 22:22| Comment(0) | 科学トピック | 更新情報をチェックする
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