ネットにはあまり意見が見当たらないが、私の見解を言えば、こうだ。
「オリンピックの直前まで、あまりにもあちこちの大会に参戦していたから」
そのことで、移動が多すぎて、疲れ切ってしまっていた。
また、コンディションを整えることができなかった。
つまり、
・ 疲労というマイナスがあった。
・ コンディションの調整というプラスがなかった。
この二つが理由だ。
これは、別に、後付けの理由ではない。私は1週間ぐらい前から予想していた。
「オリンピックの直前まであちこちの大会に参戦するなんて、とんでもないことだ。これでははまともな成績は望めない」
と。
そして、その推測の通り、飛ぶ鳥は失墜してしまったのだ。
──
しかし、話はここでは終わらない。
問題は、「なぜそんなにあちこちの大会に参戦したか」ということだ。これでは自殺行為だが、なぜ自殺行為をしたのか? そこに本質的な問題がある。
私の推測は、こうだ。
「あちこちに参戦して、賞金を稼ぐため」
そこで賞金を調べてみると、こういう情報がある。
→ 女子優勝の高梨選手は10万円
1回 10万円を稼いでいるわけだ。飛行機代などの交通費が2万円、ホテル代が3万円、と見て、1回の優勝で5万円稼げることになる。こういうふうに金を稼いで、スキーの練習代などに充てているのだろう。
とはいえ、みみっちい話だ。
金メダルを取れば、高校などの依頼が押し寄せて、数千万円の収入になれそうだが、4位ではちょっと無理ですね。
現状では、3社ぐらいしか広告に出ていないらしい。
→ 高梨の出ているCMは現在、3社だけ
一方で、国民的な人気は、かなり高い。
大手広告会社の担当者によると、浅田の年間CM契約料は1本7000万〜8000万円といい、今回が五輪初出場となる高梨の人気も、数千万円に急上昇している。AKB48の主要メンバーでも3000万〜4000万円程度とされるから、企業から見た浅田や高梨の人気は、もはや国民的アイドル以上だ。
今年1月の読売新聞社の世論調査では、「好きなスポーツ選手」で、高梨13位。
博報堂DYメディアパートナーズが昨年12月に行った「アスリートイメージ評価調査」でも、高梨が「好感がもてる」「純粋な」の両部門でトップ。
( → 2014年2月10日 読売新聞 )
今回、メダルを取れば数千万円の金が入ったはずなのに、5万円ぐらいの金を稼ごうとしたから、すべてが泡と消えてしまった。もったいない。というか、作戦ミスというか。……
──
高梨は、今回の五輪では、金メダルが最も有力だった。なのに、金がなかったせいで、コンディション調整に失敗して、金メダルを取り損なった。そのことで、彼女自身が損しただけでなく、日本全体でも金メダルを損してしまった。
じゃ、どうすればいいか?
JOC などがきちんと金を出せば良かった、と私は思う。なおのに、JOC と来たら、金メダルを取ることよりも、新国立競技場を建設することばかりに熱中している。下らない建築のために 2000億円を使うことばかりに熱中している。肝心の金メダルを取ることのためには、はした金しか出そうとしないようだ。
この分だと、東京五輪も、似たようなハメになるかもしれない。目的はスポーツではなくて、公共事業で浪費をすることなのかもしれない。本末転倒というか。……
[ 付記 ]
五輪は、スポーツのためにやるのでなく、公共事業で浪費をするためにやる。
科学は、真実を発見するためにあるのでなく、権威のためにある。(前項)
どちらの分野も、似たり寄ったり。
[ 余談 ]
高梨沙羅は、賞金稼ぎなんかに熱中するよりは、お化粧に熱中した方がいい。その方が(CMを通じて)圧倒的に高額の金を稼げるはずだ。
高梨沙羅は、顔の素材は悪くない。ただし、化粧が下手すぎる。というか、今はスッピンのままだ。最低限、眉毛を少し剃って、細くした方がいい。あと、ファウンデーションと頬紅も使った方がいい。それだけで見違えるような美人になるはずだし、結果的に莫大なCM出演料を稼げるはずだ。
( ※ なお、口紅は目立たない色の方がいい。ナチュラルメークに徹した方がいい。……とはいえ、ナチュラルメークって、普通のメークよりも技法的には難しいんですけどね。あえて化粧をしていない美人のように見せる化粧。難しい。スキーよりも難しいかも。 (^^); )
【 追記 】
あとで調べたら、「追い風だったのが敗因だ」という見解が見つかった。
高梨選手もチームも最善を尽くしたと思います。
ジャンプの内容は良かったです。むしろ、彼女が高い技術を持っているから、悪条件の中でも100メートル飛べたと言えます。
仮に風速ゼロ、ウィンドファクターの加点も減点もない状況であれば、確実にヒルサイズ(=106メートル)に届いていると思います。風はそれくらいの影響があるので、非常に悔しいですね。ただ、自然を相手にした競技ですから、彼女は風のせいにするようなことは言いません。あくまで自分が悪かったと考えていると思います。
( → スポーツナビ 2014/2/12 )
それはそうだろう、とは思うが、高梨沙羅は同じような悪条件下でも優勝してきたことが多い。それほど他者に比べて圧倒的な力量差があった。
なのに、その圧倒的な力を発揮できなかったとしたら、風以外の要因があったとしか思えない。

そしてその試合は当然今の冬の時期に重なっているというわけです。
体重の軽い選手に不利なようにできている
高梨対策をしている
助走路も人工雪のための温度管理がされている
体重の軽い選手に不利なように滑らなくすることも可能
上位の選手よりも1k近くスピードが遅かったらしい
(疲れもあるんでしょうけど)
1)ジャンプ台の形状が変わった
従来のジャンプ台は、急勾配の直線が6割ほど、その後、一定の曲率半径で、飛び出し角10度。
ソチのジャンプ台は、スタート直後にクロソイドカーブへ移行し、徐々に斜度の変化を高める
形状で、飛び出し角11度。
→ 従来のジャンプは、急勾配の直線が6割ほど滑降して速度を上げたところで、突然大きな
遠心力が重力に加わる。そのときからワン・ツー・スリーのような体内時計で踏み切って
飛び出せばよい。高梨は膨大な回数を従来のジャンプ台で飛んで、体に沁み込んでいる。
→ 新ジャンプ台は、連続的に曲率半径が大きくなるので、境目がない、いつ踏み切れば良い
のか分からない。体内時計が使えなくなった。
→ 高梨は身長も体重も、飛びぬけて小さい。一般にジャンプには不利。それを克服する解を
見つけていた。助走時の卵型姿勢(空気抵抗が最も小さい)と飛び出したときの前傾姿勢。
→ 欧米の選手は、高く飛び上がり、凧のように体にあたる風を揚力として飛ぶ。
野球で例えると、欧米はバックスピンかけたホームラン。高梨はライナーのホームラン。
高梨の飛び方の方が、精密機械のような精度を必要とする。
→ ソチの台では、踏み切るタイミングに目視チェックの負担が増えたので、理想の卵型姿勢
から僅かに体を持ち上げることになった(ように見えた)。その分、減速する。
→ ソチのジャンプ台は傾斜が緩くなった分、大柄な選手に助走速度のアドバンテージがある。
2)ソチの気温が高かった。
1月でも平均気温は約6度であるが、1月の気温は10度も高い日が続いた。ジャンプは郊外
のクラースナヤポリャーナ(標高600m)で行われたが、ジャンプ台以外は雪がない状態が
続いた。ジャンプ台に人工雪を載せた。
→ ジャンプ台に下側から冷却する装置がついているが、気温が0℃以上なので、表面は融け、
弱いシャーベット状態になる。体重の軽い高梨には一層不利となった。
→ 高梨の強みは、他の選手よりも助走速度を上げる技術だが、2重、3重に不利になった。
(もともと、欧米人に有利なように改正された訳だから、目的は達している)
3)不利な風(追い風)の時に飛んだ
クラースナヤポリャーナ(標高600m)は黒海の沿岸から40kmほど東側の山岳地帯にある。
黒海は名前の通り海。冬でも水温10℃あり、面積は44万km2ある(日本は38万km2)。
暖められた大気がソチを温暖にする。
→ 2014年2月11日夜の天気図を見ると、850hPa 面の気温は、アフリカ→地中海
→黒海の流れで、暖気がクラースナヤポリャーナに流れ込んでいる。
→ 冬季、上空の風は強い。下層が暖かいと、乱渦による鉛直混合が起きる。
→ 鉛直混合が起きると、上空の強い風が下層に運ばれてくる。風が変化する。
→ 高梨は、1回目も2回目も、ジャンプにとって不利な風の時に飛んだ。
それでも、築き上げた技術で100mほど飛んだが、追い風が彼女を叩きつけた。転倒
しないようにすることが、彼女がやれた全てであった。テレマークが入れれないので、
大きく減点された。
→ 他のメダリストたちは、不利な風の時に飛んでいない。体重があり、助走速度を上げて、
凧のようにふわりと舞い降りた。きれいにテレマークを入れた。