2013年12月29日

◆ 家事をする女性ロボット

 家事をする女性ロボット……というイラスト(人工知能学会の表紙)が話題になった。 ──

 家事をする女性ロボット……というイラスト(人工知能学会の表紙)が話題になった。あちこちで論じられた。はてブで人気になった記事を、時間順に列挙しよう。

  → 人工知能学会誌、表紙が“萌え”化 「正直、学会誌にふさわしいか悩んだ」
  → 人工知能学会の表紙は女性蔑視? - Togetterまとめ
  → なんでロボットに性別つけるんですか!
  → 人工知能学会表紙批判への反論、を片っ端から論破していく
  →  japan
  → 人工知能学会の表紙のメイドロボットを考察したら深すぎた
  → 人工知能学会誌の表紙を通して、批判と攻撃との差をみる
  → あの程度で「性奴隷を作りたがってる」とか言ってるんじゃねーよ
  → 人工知能学会の表紙の件 - 児童小銃
  → 人工知能学会誌の表紙のこと - 紙屋研究所


GAKKAISHI.jpg

出典
 

 私としては「くだらないことを論じているな〜」と思っていただけだった。
 ただ、ちょっと思いついたことがあった(新たな視点からとらえたことがあった)ので、私も「はてな匿名ダイアリー」で書いておいた。
 それがけっこう人気記事になって、はてなブックマークの人気エントリにも入ったので、筆者の正体を明かすついでに、リンクを示しておく。

  → 女性は家事をするべきだ (当り前だろ)

 ※ いかにも嘘っぽい逆説を利かせてながら真実を書く、という私好みのスタイル。
 
( ※ 本当は正体を打ち明けるつもりはなかったんだが、前項・前々項で Google のロボットの話を書いたついでに、本項もオマケで書いておく。)
 


 【 関連画像 】

 イラストに似ているリアル女性

    

竹松舞
posted by 管理人 at 22:38 | Comment(3) | コンピュータ_03 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
リンクで書き落としたのがあったので、記しておく。
 Sputniko という批判者自身が、「寿司の女体盛り」という女性差別みたいなイラストを描いていた、という指摘。
  → http://d.hatena.ne.jp/kyoumoe/20131227/1388154602
 その関連。
  → http://d.hatena.ne.jp/kyoumoe/20131227/1388154602
  → http://sputniko.com/2011/08/sushiborg-yukari/
Posted by 管理人 at 2013年12月30日 15:20
続報。人工知能学会側の対応。

 ──

こうしたネット上の反応について、編集委員長の松尾准教授は、次のように話した。
「ネット上で広く議論をしていただくのは有り難いと思っています。学会としては、女性を差別したり蔑視する意図はありません。ただ、そういう意見もあるときちんと受け止めて、今後の表紙デザインを考える上で参考にしていきたいと思っています」
 http://www.huffingtonpost.jp/2013/12/27/artificial-intelligence_n_4506691.html
Posted by 管理人 at 2013年12月30日 17:19
http://anond.hatelabo.jp/20140101094505
 からの転載。(私が書いた。)

 ──

 人工知能学会の表紙イラストを「女性差別だ」と見なすのは、事実とは正反対の解釈だろう。
  
 そもそも、家事は人間がやる。男も女もやる。それの代替として、家事ロボットがやる。……ここまではいい。
 問題は、そのあとだ。家事ロボットが家事をやるとして、その家事ロボットは、どういう容姿をしているべきか? ただの無機的な機械であるべきか? 人間の姿であるべきか?
 「人間を模した人間型ロボットであるならば、機械の姿をするよりは人間らしい姿の方がいい」(アシモみたいな機械っぽい姿は冷たい感じがして気持ちよくない)
 という見解は、多く成立するだろう。
 そこで、人間らしい形状のロボットが出現する。

 では、その人間らしい形状のロボットは、どういう容姿がいいか? おっさんがいいか? おばさんがいいか?イケメンがいいか?美少女がいいか? ……こういう選択肢のあとで、「美少女がいい」というのが、今回の表紙だろう。
 つまり、ここでは、「人間のなかでは美少女が最強」という美的感覚が現れている。換言すれば、「若い女性こそが最高である」という美的評価だ。
 これは、女性差別であるどころか、女性賛美であろう。
 つまり、あの表紙が示していたのは、女性差別ではなく、女性賛美だったのである。
Posted by 管理人 at 2014年01月01日 09:50
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