ネット上の決済機能をもつ ビットコイン Bitcoin が人気だ。
→ 「決済2.0」の時代が来る
→ ビットコインが500ドルに乗せたので、これを機会に整理してみる
しかも、その相場は急上昇している。
→ Bitcoinの価格がものすごい勢いで急上昇している10個の理由とは?
→ Bitcoinが645ドル? そう、全く理にかなっている
上記の記事では、相場が急上昇した理由がいろいろと説明されている。それを読むと、もっともらしく見える。Bitcoin も、その相場も、信頼できるように見える。
しかし、Bitcoin というのは、あくまで架空の存在であり、黄金や白金やダイヤモンドのような実体をもたないのだ。
そしてまた、Bitcoin の最近の相場は、本質的にはバブルである。投機による急上昇である。
つまり、上記で「相場が急上昇する理由」として述べられた多くの理由は、後付けのこじつけにすぎない。真の理由は、「それが投機である」ということだ。
同様のことは、これまで何度も起こった。日本のバブル(土地・株価)もそうだった。昔のオランダのチューリップ・バブルもそうだった。いずれも当時は「価格が急上昇する理由」というのをいろいろと述べられたが、そのすべては、後付けのこじつけにすぎなかった。真の理由は、「それが投機である」ということだった。
それが証拠に、投機のブームが去ったとたんに、どのバブルも一挙に破裂した。急上昇した価格は、ある時期を境に、一挙に急降下した。
Bitcoin も同様である。今後もどんどん上昇していくだろう。それを利用して、大儲けする人も増えるだろう。しかし、売り時を誤れば、その全財産が急激に破裂してしまうのだ。
Bitcoin の相場も、いつかは破裂することが約束されているのである。
日本のバブル期もそうだった。100万円で株を買って、「120万円になった」「150万円になった」「200万円になった」というふうに大喜びして、「オレはすごい金持ち」なんて錯覚する人が増えた。ところがあるとき突然、200万円 から 180万円に下がる。「あれれ。心配だな。やばいな。出も下がりすぎだから、190万円に戻ったら売ろう」と思う。しかし思っているうちに、株価はどんどん下がる。170万円、160万円、……というふうに。「もうちょっと戻ったら売ろう」と思っているうちに、あれよあれよと株価は下がり、最終的には 50万円ぐらいまで下がってしまう。「100万円で株を買って、大儲けした」という認識は、いつのまにか崩壊してしまう。
これと同じことが Bitcoin でも起こるはずだ。
ただし、その時期は、
ただし、投機というものは、買い時よりも、売り時が難しい。だから、日本のバブルでも、大多数の人は大損をして、一部のプロだけが大儲けした。
そういうものなのだ。
( ※ なお、相場というものは、「上がったのか。だったら買おう」と思うと、たいてい損する。儲けるコツは、「上がる前に買うこと」である。上がってから買うのでは、たいていは時期が遅すぎる。)
[ 付記1 ]
Bitcoin が人気なのは、決済機能をもつからである。特に、決済手数料が 0.6%以下という低率である点が使いやすい。
一方、通常の決済は 3%程度であるのが普通である。Yahoo ショッピングが無料だ、といのも、このように効率の決済手数料で儲けるビジネスモデルだからだ。
ただし、最近では新たに、決済手数料ゼロという spike という Web サービスが登場した。
→ https://www.spike.cc/
→ そのはてブ
これがどういうものかはよくわからないのだが、Bitcoin の対抗馬になりそうなので、注目しておきたい。
[ 付記2 ]
私なりに予想しておこう。
まずは下記ページのチャートを見る。
→ Bitcoinが645ドル? そう、全く理にかなっている
過去に一度、「突発的に急上昇して、すぐに破裂した」ということがあった。
とすれば現在、それと同じことがも起こっている、と見ていいだろう。
Bitcoin はごく近い未来において、3分の1ぐらいの価格まで暴落するはずだ。つまり、バブル破裂。
これを利用すれば、「空売り」によって大儲けできそうだ。
( ※ ただし私は責任は持てません。投機は自己責任で。)
( ※ バブル破裂の時期が少し先に延びると、「追証」を求められて、自己破産する危険もあるので、注意のこと。)
【 追記 】
Bitcoin は24日に 500ドル程度まで下げたあとで、その後、800ドルぐらいまで持ち直してきている。グラフは下記で入手できる。
→ Bitcoin チャート
かなり先のことになると管理人さんは分析していますが
それはなぜでしょうか?非常に興味があります。
もしよろしければ、管理人さんの見識をお伺いしたいです。
逆ですよ。「ごく近い未来」と述べています。具体的に言えば、10日以内。
ただ、その想定がいくらか先に延びる可能性もあるので、「10日以内に暴落するぞ」と思い込んで大金を賭けることの危険性についても言及しているだけです。
私は「かなり先」とは書いていない……と思ったのだが、読み直したら、書いてあった。 <TT>(^^);</TT>
「かなり先」を「いくらか先」に訂正しておきます。 (訂正済み。)
→ http://www.leaprate.com/forex-industry-news/entry/bitcoin-bubble-bursts-again-prices-drop-under-500.html
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ついでに参考記事。
ビットコイン探索生産会社がビットコインを発見できず、あえなく倒産
http://markethack.net/archives/51900638.html
Bitcoinをざくざく掘り出す、モンスター・マシンたち
http://www.gizmodo.jp/2013/04/bitcoin_2.html
買ったことすら忘れてたBitcoinで億万長者になったオスロの男
http://www.gizmodo.jp/2013/10/bitcoin_3.html
Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/Bitcoin
タイムスタンプは 下記 ↓
これはインターネットが登場したのと同じような出来事ですね。
ですから、「Bitcoinバブルはやがて崩壊する」という主張は全く正しいのですが、
それは「2000年のドットコムバブルは崩壊した」というのと同じようなもんでしょうね。
その後インターネットとビジネスの関係がどうなったかは、よくご存知と思います。
> この記事を書いたころにバブルは破裂していた、と判明した。予想よりも早い。
その後の相場は無視するにしても、この時点でも11月の頭に200ドルだったものが400ドル台になっただけなのに、
バブル破裂なんて騒ぐのはちょっと勿体ないですね。
これからもっと酷いことが起こっても全然不思議じゃないですよ。
自律型通貨であり、デフレモデルになっています。
したがって、通貨の新規発行数は減っていき、暗号キーが失われてしまうケースがあることも考えれば、採掘が無くなってしまえば、流通可能コイン数は減っていくモデルであると言えるでしょう。
流通量減少から、希少性は高くなり、1コインの価値はどんどん上がるのかもしれません。ただし、希少性が高くなるということは、コイン流通が減り、1コインの値段は高いが使うところが無くなってしまうとも言えそうです。
中本論文では、流通単位が少さくなることを予想しています。0.01bitcoin とかそういう単位を遥かに下回ることを想定しているようです。
流通単位が小さくなることでビットコインシステムを維持されるのか、人気の減少によって流通が消滅するのか、どちらでしょうか?
私は、中本論文の予想は最後の部分で外れると思います。
「12月5日に1ビットコイン(以下BTC)=1240ドルの高値をつけた後、取引価格が急落し、7日午後には一時1BTC=576ドルの最安値を付けた。わずか3日間のうちに半額以下になってしまった」
→ http://getnews.jp/archives/470831
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ビットコインの生みの親「ナカモト・サトシ」の正体が判明か?
→ http://www.huffingtonpost.jp/techcrunch-japan/-_64_b_4402633.html
http://gigazine.net/news/20140225-mtgox-shut-down/