2013年10月20日

◆ 自転車の防犯登録料は?

 自転車の購入時に、「防犯登録料」の支払いを強いられる。これは抱き合わせ販売と言える。しかもどういうわけか、これは法的に義務づけられている。 ──

 前項では iPhone の抱き合わせ販売を紹介して、この商法が法的に違法である旨を示した。
 一方、自転車でも、同様の抱き合わせ販売が横行している。それは「防犯登録」というやつだ。自転車を購入するときに、必ず「防犯登録」をしなければいけないと言われて、追加で 500円を払う必要がある。これもまた、抱き合わせ商法だ。

 ──

 どういうわけかと思って調べたら、これには法的義務がある。拒否できないらしい。
  → 自転車防犯登録 :警視庁

 これによると、防犯協力会という民間団体(一般社団法人)があって、そこへの登録手数料が 500円。
 内訳は、防犯協力会に行くのが 200円で、店の取り分が 300円。
  → 知恵袋

 ──

 防犯登録というのは、それなりにメリットはある。
  ・ 全部の自転車に番号を付ける。
  ・ 不審な自転車を見つけたら、警察が番号チェック。
  ・ その自転車に盗難届が出ていたら、即、逮捕。


 しかし、自転車泥棒が、そんな間抜けなことをするはずがない。防犯登録のナンバーなど、すぐに剥がしてしまうはずだ。だから、実際に逮捕される事例は、少ないだろう。(間抜けだけが逮捕される。)

 というか、今の時代に、自転車泥棒なんているんだろうか? たしかに自転車が盗まれる事例はときどきあるが、たいていは、「一時的に利用したあとは、乗り捨てて、放置してしまう」というのが普通だ。盗んだ自転車をいつまでも使っているような間抜けな人はいないはずだ。
 ちなみに、中古自転車なら、新品同様に見えるものが 5000 〜 6000円で売っている。(近所の自転車屋で。)
 普通の中古自転車ならば、4000円ぐらいの価値しかないだろう。そんなものをいちいち盗むとは思えない。(リスクが高すぎる。)
 その一方で、鍵のかかっていない自転車ならば、駅前やスーパーに、いっぱい放置されている。そこでいくらでも盗み放題なのだから、特定の自転車を盗んでずっと使っている人がいるとは思えない。
 つまり、防犯登録など、ただの無駄。昔の貧しい時代の遺物である。今のように豊かな時代に、自転車の防犯登録なんて、まったく意味がない。

 ──

 このことは、確率的に計算すると、はっきりする。
 自転車の防犯登録料は 500円。自転車1台の代金が1万円としても、中古になれば 5000円程度だ。 5000円の商品を盗まれないようにするために 500円を払うとしたら、犯罪発生率が1割以上ある必要がある。さもなくば、確率的に割に合わない。
 現実には、犯罪発生率は1%程度だろう。5000円の1%ならば、50円。確率的に 50円の損害となる。それを防ぐために、防犯料 500円を払う。つまり、こうだ。
 「 (確率的な)50円の損失を防ぐために、500円の金をかける」
 これはまったくの無駄だ。
 金の損得の計算ができるならば、そう結論できる。

 だから、まともな人間ならば、防犯登録料なんて払うのは馬鹿げている、とわかるはずだ。
 「盗まれたら新品に買い換えればいいさ。どうせ何年も乗ってきて、くたびれてきたころだし。そろそろ買い換え時だしね」
 というふうに思う人が多いはずだ。(タイヤだってすり減れば、パンクするから、自転車には寿命というものがある。)

 ──

 ではなぜ、コスト的には見合わない「防犯登録料」なんてものを払う必要があるのか? 
 それは、ユーザーのためではない。警察のためだ。
  ・ 警察が犯罪発生率を下げようとする。メンツのため。
  ・ 防犯協力会には、警察官OBがいるので、OBのため。

 つまり、警察のメンツのためと、警察官の天下りのためだ。そのために、国民は無駄な出費を強いられる。

 ──

 結論。

 警察は、それ自体が、犯罪的な行為をしている。
 普通の人が他人の金を奪えば、泥棒として逮捕される。
 警察が(防犯協力会とグルになって)他人の金を奪っても、泥棒として逮捕されることはない。

 教訓。

 金を奪っても逮捕されたくなければ、警察官になれ。




逮捕する!



天才バカボン (竹書房文庫)





 [ 余談 ]
 自転車の盗難が心配な人に、「盗まれないコツ」を教えて上げよう。それは、「目立つようなカラーリングをすること」である。

 盗まれやすい例:
  白や灰色などの単色。ありふれた目立たない色。

 盗まれにくい例:
  赤や黄色などの、ケバケバしい特別な色。
  さらには、あちこちに独自の彩色を付けたもの。
  たとえば、金属骨格にカラーテープを巻き付ける。
  バックミラーなどを追加して目立たせるのもいい。
  デカデカと名前(名字だけ)を書くのもいい。
 
 ※ 泥棒自体を防ぐことはできないが、特に自分のものが
   盗まれることは防げる。(盗まれるのは他人のものだ。)
posted by 管理人 at 11:34| Comment(6) | 一般(雑学)2 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
高級自転車ドロボウは結構あります。そのまま乗るケースとオークションで売るケース。まあ、無知でなければ、防犯登録や車台番号削られますが。部品だけで10万ぐらい普通にするのを無造作にその辺に駐める人もいますしね。
Posted by MacWin王国 at 2013年10月20日 18:57
盗むなら、高級自転車ですよね。
 普通のママチャリの古いやつなんか、わざわざ盗む人はそんなにいないと思う。
Posted by 管理人 at 2013年10月20日 19:28
高級自転車なら盗難保険にでも入るのが現実的ですね。
するとやはり防犯登録の出番はありませんね。:p
Posted by クルマ好き at 2013年10月20日 22:30
乗り捨てられてても防犯登録から持ち主が判明して連絡がくるんですが。
というか何度か連絡が来た(←何度も盗まれるバカ)ことがあります。
確かに色々とお金の流れが怪しいような気もしますが
たった500円で助かったことがあるのも事実です。
Posted by q at 2013年10月21日 11:23
> 乗り捨てられてても防犯登録から持ち主が判明して連絡がくる

 それはよかったですね。私は鍵をかけ忘れたことは何度かあるが、盗まれたことは一度もない。

 ただ、保管料は取られませんでしたか? 「自転車 保管料」でぐぐると、違法駐車の撤去自転車は3〜5千円の保管料を取られます。同じぐらいの金額を取られそうだが。
 この場合は、自転車の価値と、保管料が、同じぐらいになる。 → 中古の自転車を買う方が安上がりかも。(売っている中古品は、きちんと整備されていて、タイヤも新品同様なので。)
Posted by 管理人 at 2013年10月21日 12:52
防犯登録は義務ですが、罰則はないようです。それゆえに、自分は登録していません。

実際、先日こどもの自転車を購入した際、20インチから防犯登録が必要といわれました。しかし、防犯登録をしたくない旨をつげたところ、そのデメリットを懇切丁寧に教えていただけましたが、それでも不要な旨伝えたところ、「努力義務ですので・・」と引き下がってくれました。

なお自転車屋には警察に止められて自分の自転車であることの証明を求められますよ、と警告されましたが恐喝に近いと思いました。その対策として、住所等を自転車に記載することにしています。
Posted by g at 2013年10月21日 23:35
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